俺、踏み台転生者にされました   作:サクサクフェイはや幻想入り

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第四十話 決戦 ~なのは視点~

~なのは視点~

 

「フェイト・テスタロッサ、君は一応容疑者でもある。 母親と一緒に居てくれ。 藤森、神木を離すんだ。 神木のレアスキルはあれの掃除に役に立つ」

 

リンディさんの言葉を受け、クロノ君は呆然としている私たちに指示を出していく。 私たちはその言葉を受け準備を開始するけど、織君は神木君を離さない。 それどころか

 

「だがクロノ、こいつはあの仮面の男と繋がりがあるかもしれないんだぞ!!」

 

その言葉に胸を痛める。 フェイトちゃんが一時期から神木君に厳しい視線を向けていたのは何かあったからで、仮面の人は関係ないと言っていたけど本当かどうかわからない。 こんな時だけど、その事実を再確認する

 

「今はそんなことを言っている場合か!!次元震が次元断層が起ころうとしているんだぞ、放っておいたらどれだけの被害が出ると思っているんだ!!取り調べなら後でいくらでもできる、時は一分一秒を争うんだだから早く離せ」

 

クロノ君の言葉に渋々だけど神木君を離す織君。 織君の表情は悔しそうで、そんな織君を気にせず神木君は体の具合を確かめていた

 

「クックック、残念だったな雑種。 まぁそんなことはどうでもいい、我に汚名を着せ、しかも!この我を愚弄したあの男は後で必ず探し出し、相応の報いを受けさせてやる!!」

 

仮面の人に相当な恨みがあるみたいで物騒なことを言っている神木君だけど、クロノ君はそんな神木君にくぎを刺していた

 

「今の君はフェイト・テスタロッサの言葉もあり容疑者として疑われている、そこら辺の自覚はしっかりと持ってくれ」

 

「ふんっ!あの男の手のひらで踊らされるのは癪に障るが、事がことだ協力してやる。 さっさと行くぞ執務官!」

 

そう言って歩き出す神木君を追いかけるクロノ君、慌てて私たちも追いかけようとするけどその前に

 

「フェイトちゃん、すべて終わって帰ってきたらお返事聞かせて?」

 

「え?」

 

呆けた顔をするフェイトちゃん、いきなりすぎたかな?

 

「友達になりたいっていうののお返事」

 

「あ、うん」

 

私はフェイトちゃんと新たな約束をして、その場を後にする。 色々なことがあったけどこれが最後、気を引き締めないと

 

「みなさん、今回は私も出ます。 できるだけ次元震は押さえますので、皆さんは封印を最優先にしてください。 それと、あの仮面の男がまだ潜んでいるかもしれません、それを十分に注意してください」

 

リンディさんの言葉を受け、私たちは全員は頷き。転送ポートまで急ぐ

 

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転送されてきたのは時の庭園の入り口、なのかな? モニターで見た通り、通路は機械の兵隊で埋め尽くされていた。 レイジングハートを構えようとするけど、それをクロノ君が手で制す

 

「神木、出番だ」

 

「ふん...... さてガラクタどもが、この我の道を邪魔するとはいい度胸だ。 今の我は非常に機嫌が悪い、塵芥となれ!!」

 

神木君のレアスキル、いつ見ても不思議だ。 詳細は教えてもらってないからわからないけど、金色の波紋が現れてそこから剣や斧が射出される。 煙が立って状況が分からないけど、煙が晴れたころにはあれだけいた機械の兵隊もきれいさっぱりなくなっていた。

 

「すごい......」

 

私は無意識にそう呟いていた。 がら空きになった道を歩き、大きな扉の前に来たけど、神木君は気にせず破壊していく。 いいのかなぁ...... 確かに次元震のせいで所々ボロボロになってるけど、なんて思っていると

 

「みんな気を付けてくれ、その黒いものがある空間は入らないでくれ」

 

「え?」

 

クロノ君が注意を促してきた。 確かに足元は穴ぼこだらけで危ないけど、どういうことなのかわからず声を上げる

 

「虚数空間、あらゆる魔法が使用不可能になる空間なんだ」

 

「飛行魔法も展開不可能、落ちたら重力に従い落下する」

 

「き、気を付ける」

 

織君も青い顔をしていた。 と、とりあえず落ちたらまずい穴ってことだね!気を付けよう。 改めて気を引き締めつつ、私は通路を走る。 大きな扉を破壊し中にいる機械を神木君が破壊する、何度も何度も繰り返したけどクロノ君がストップをかける

 

「ここからは二手に分かれよう。 なのはと藤森、ユーノは最上階の駆動炉を止めてくれ。 僕と神木は最下層のジュエルシードを止めてくる」

 

「・・・・・・大丈夫なのか?」

 

神木君を見る織君だけど、神木君は視線を軽く受け流して前を向いていた。 いつでも打てるように準備をしてるのかな? クロノ君は織君の言葉に特に気にした様子もなく、神木君に指示を出していた

 

「変な動きをすればアースラで拘束するだけだ。 神木!」

 

「ようやくか執務官!!」

 

クロノ君の呼びかけにレアスキルを発動し、目の前の機械を全部破壊する。 神木君とクロノ君が走り出すけど私は不安で、思わず声をかけていた

 

「クロノ君、神木君!」

 

私に呼ばれて立ち止まり振り返る神木君とクロノ君。 ただ一言

 

「気を付けてね!」

 

「そっちもな!」

 

「ふっ」

 

二人は一瞬びっくりしていたみたいだけど、表情を緩めて返事をしてくれた

 

「行くぞ!」

 

織君の言葉に私たちは階段を上がる。 神木君たちも心配だけど、私は私に任された仕事をしなくっちゃ!

 

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「くそ!数が多すぎる!!」

 

「でも、やるしかないだろ!!」

 

「ちょっとずつでも前に進めてる、頑張ろう!!」

 

神木君たちと別れた後、最上階を目指し進む私たちだったけど、敵の数が多くてなかなか進めずいた。 前半は神木君のおかげで魔力の消費はほとんどなかったけど、少しまずいかもしれない。 いつものように、なんて思うのだけど織君が敵の注意を引く前に数がいすぎてそんなことも言ってられなかった。 今はコンビネーションなんて関係なく、各個撃破してるんだけど

 

「くっ!?」

 

「織、前に出すぎだ!」

 

「そうしないとなのはが砲撃撃てないだろ!!」

 

「ユーノ君、バインドが」

 

「くぅ!!」

 

自分で撃破しつつユーノ君の方も手伝ってるけど、手が回らない。 このままじゃ!

 

「なのはー!!」

 

ユーノ君のが叫んで後ろを指さしていた。 私が振り返ると、機械が大きな斧を私に振り下ろしていた。 このタイミングじゃプロテクションも間に合わない、すべてがスローモーションに見える。 私はゆっくりと目を閉じたけど

 

「サンダーレイジ!」

 

ここにいるはずのない子の声が聞こえた。 驚いて目を開け、その方向を見ると

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

フェイトちゃんがいた。 ゆっくりと降りてきて、私の高さに合わしてくれる。 でも、再会を喜んでいる暇はなく、横の壁が破壊され、大きな機械が現れる

 

「バリアが強い」

 

「それにあの後ろの」

 

壁を破壊した機械は今まで見たこともないくらい大型で、しかも大きな筒? みたいなものを背負っていた。 その筒をこちらに向け、魔力をチャージし始めている。 どうしよう、と頭に浮かんだけどフェイトちゃんの言葉でその不安も吹き飛ぶ

 

「だけど二人でなら」

 

「うん、うん!うん!!」

 

私は嬉しくなって何度も頷くとフェイトちゃんは少し恥ずかしそうだったけど、表情を引き締める。 私も気持ちを引き締めなおし、機械を見る

 

「行くよ、バルデュッシュ」

 

「こっちもだよ、レイジングハート!」

 

モードをカノンモードにして魔力のチャージを始める。 後はフェイトちゃんの攻撃に合わせるだけ!

 

「サンダー、スマッシャー!」

 

「ディバイーン、バスター!」

 

フェイトちゃんの攻撃に合わせディバインバスターを撃つけどバリアは抜けない、けど!

 

「「せーの!」」

 

二人が力を合わせれば!込める魔力を少し多くするとバリアは抜け、そのまま機械を包み込む。 後ろの壁まで巻き込んだけど、大丈夫だよね?

 

「・・・・・・返事だけど、もう少し待って。 これをすべて終わらせないと始められないから、ほんとの自分を」

 

「うん!」

 

そう言ってくれたことが嬉しくて泣きだしそうになるけど、ぐっとこらえて前を向く。 そうだ、まだ駆動炉の封印は終わってないんだ。 だから

 

「行こうフェイトちゃん!」

 

「うん」

 

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「アレが駆動炉だよ」

 

新たにフェイトちゃんとアルフさんを加え、私たちは最上階へとたどり着いた。 これまでより多い機械だけど、だけど!

 

「私が数を減らしながら気を引く、だから」

 

「私は砲撃と封印、だよね!」

 

静かに頷くフェイトちゃん。 私とフェイトちゃんならこんな数!

 

「ならあたしはフェイトと一緒に戦うまでさ!」

 

「僕はなのは攻撃がいかないように防御と補佐だね」

 

アルフさんは果敢に飛び込み、フェイトちゃんはちょっと苦笑いしていたけど、アルフさんの後を追って機械の群れの中を高速で飛ぶ。 流れ弾なんかは来るけど、それはユーノ君が防いでくれる!

 

「いつも通りだね」

 

「え?」

 

「いつも通りユーノ君は私と一緒に居てくれて守っててくれたよね、だから戦えるんだよ、背中がいつもあったかいから!」

 

ディバインシューターをフルパワーで駆動炉に向かって撃ち込む。 予想通り空を飛んでる機械が防御に回るけど、あっさり貫きそのまま駆動炉のバリアに当たる

 

「・・・・・・あはは、そうだね。 でも織や、あの神木って子もいつも一緒に居たからね、忘れないで上げてね」

 

ユーノ君はそう呟いて自分の役目に戻ってく。 ディバインシューターをフルパワーで撃ち込んだおかげか、駆動炉を守るバリアはひび割れていた

 

「レイジングハート、ディバインバスターフルパワー、行けるね」

 

「オーライ、マイマスター」

 

ディバインバスターをフルパワーで撃つためチャージを開始する。 色々あったけど、これで!

 

「ディバイーン、バスター!!」

 

フルパワーで撃ったディバインバスターは見事駆動炉のバリアを貫通、そのまま駆動炉を封印した

 

「終わったな、これで......」

 

長かったジュエルシード集めもこれで終わり、意外なこともあったけどこれで...... そのあとすぐにクロノ君に連絡を取り転送が開始された

 

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