俺、踏み台転生者にされました   作:サクサクフェイはや幻想入り

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またもや出てきました。 ほんと何なんだろ...... しばらくは話数が前後しますので、ご了承ください


第四十六話 また会う日まで

~なのは視点~

 

普段通りの日常に戻ってきて数日後、休日の朝に電話が鳴りました。 最初はアラームかと思って電話を切ってしまったけど、もう一回鳴ったので見てみると管理局の文字が。 登録してないとか、どうやってかけてきたとかそんなことを考えている暇はなくて、すぐに出る

 

「は、はいもしもし!」

 

「クロノだ、フェイトの件で電話をしたんだ」

 

クロノ君の説明によると、フェイトちゃんの裁判の日にちが決まったためフェイトちゃんの身柄は本局に移される。 裁判は行うけどほとんど無罪にになるだろう、とのことだった

 

「それから、フェイトが君に会いたがってる。 短い時間だが、会うかい?」

 

「うん、うん!!」

 

「じゃあ、そうだな。 十時くらいに、海沿いの公園に集合にしよう。 それじゃあまた後で」

 

「わかった」

 

電話を切って準備をしようとすると、机の上のベッドで寝ていたユーノ君が声をかけてくる

 

「何かあったの、なのは?」

 

「あ、ユーノ君、起こしちゃった?」

 

「ううん、大丈夫だけど。 それで、何かあったの?」

 

「うん!フェイトちゃんが裁判のために身柄が本局に移動になったんだけど、その前に少しだけど会えるんだって!」

 

「へえー、そうなんだ、よかったねなのは」

 

「うん!、私に会いたいって、言ってくれてるんだ」

 

嬉しくて笑顔になるとユーノ君も笑てくれる。 十時までって言ってたけど、時計を見ると余裕はあるけど急がなくてはいけない時間なので着替えようとすると

 

「うわー!待って待って!」

 

「あ」

 

ユーノ君がいるのを忘れてました。 にゃはは......

 

--------------------------------------------

 

「はぁ、はぁ、はぁ!」

 

公園まであと少し。 少し息は上がってるけど、全然大丈夫で。 かなり遠くだけど、フェイトちゃんたちの姿が見えてきた。 フェイトちゃんにアルフさん、プレシアさんにもう一人いるけどよく見えない。 それに、クロノ君。 みんなもこっちに気が付いたのか、手を振ってくれる。 私も手を振り返して

 

「おーい!フェイトちゃーん!!」

 

フェイトちゃんの前で立ち止まる。 するとユーノ君は気を使ったのか、私の肩から降りてアルフさんの肩へ。 少しの間息を整えていると、クロノ君が話しかけてきた

 

「少ない時間だ、僕たちは向こうにいるから二人だけで話すといい」

 

そう言ってアルフさんとクロノ君、ユーノ君が歩いていく。 でもプレシアさんと、もう一人。 え、でもあの子は......

 

「タカマチナノハちゃんね。 今回はごめんなさ、私たちのせいでこんなことになってしまって」

 

「い、いえ!とんでもないです!プレシアさんたちだって命令されたからやってたわけですし!」

 

頭を下げてくるプレシアさんに私は慌てる。 事件のことはクロノ君に少し聞いていたし、プレシアさんは仕方がなかったと思う

 

「それに、こうやって魔法やフェイトちゃんやみんなと会えましたし」

 

「そう...... フェイトから聞いていた通り本当にいい子なのね。 ありがとうナノハちゃん」

 

「えっと、はい」

 

少しお礼の言葉にくすぐったく感じていると、フェイトちゃん似のあの子が私の前に出てくる

 

「貴女がタカマチナニョハ?」

 

「なのはだよ!?」

 

「あはは、ごめんね? まだちょっとうまく発音できないんだ。 ナノハ、ナノハ...... よし、おっけい! ナノハだね!改めましてフェイトのお姉ちゃんでアリシア・テスタロッサ、よろしくねナノハ!」

 

「う、うん」

 

テンションの高さに少し押されながら、手を差し出されてので握手し返したけど。 訳が分からずフェイトちゃんやプレシアさんを見るけど、二人とも原因が分からないのか苦笑いして首を振っていた。 アリシアちゃんは死んでいたはずだけど、どういうことなんだろ。 謎は増えたけど、こうやってみんな笑顔なので、頭の片隅にとどめておくことにした

 

「それじゃあ行きましょう、アリシア。 フェイトも、しばらく会えないんだからしっかり話すのよ?」

 

「う、うん」

 

そう言ってはなれるプレシアさんとアリシアちゃん。 本当に仲良しな親子になったんだね

 

「「・・・・・・」」

 

改めてフェイトちゃんと二人っきりになって、二人で笑い合う。 少し前までぶつかり合ってたのに、こうやって笑い合うことができるなんて。 本当に頑張ってよかった

 

「そういえば、オリは来てないの?」

 

「私は連絡貰ってないけど......」

 

クロノ君から何も言われなかったし、織君も何も言ってなかったけど。 そんなことを考えていると、後ろから誰かが走ってくる

 

「すまん、遅れた」

 

「織君」

 

「オリ」

 

振り向くと少し息の切れた織君が手を上げながら合流した。 これでようやく、お話しできるんだけど。 やっぱり神木君の姿はない。 この頃学校にも来ないし、姿を見ていない。 心配だけど、フェイトちゃんとは今しか話せないから。 でも、いざ話そうとすると

 

「なんでだろうね、フェイトちゃんと話したいこといっぱいあったのに、顔を見たら安心しちゃって......」

 

「そう、だね。 私も、うまく言葉にできない。 だけど嬉しかった、まっすぐ向き合ってくれて」

 

「そんなもの、当たり前だろ。 なぁ、なのは」

 

「うん!」

 

私たちがそう言うとわからない顔をするフェイトちゃん。 そうだよ、当たり前だよ、だって

 

「友達になれたらいいなって、思ったから!」

 

「・・・・・・うん」

 

少し照れた風に笑うフェイトちゃん、それにつられて私も笑うけど、でも......

 

「でも、これから出かけちゃうんだよね」

 

「そうだね、少し長い旅になる」

 

少し暗くなる雰囲気、だけど

 

「二人ともそんなに暗い雰囲気にならなくてもいいだろ? また会える、そうだろフェイト?」

 

「・・・・・・うん。 少し悲しいけど、やっとホントの自分を始められるから。 今日来てもらったのは返事をするため、君が言ってくれた友達になりたいっていうのの返事をするため」

 

「・・・・・・うん、うんうん!!」

 

「私にできるなら、私でいいならって。 でも私、どうしたらいいかわからない...... だから教えてほしいんだ、どうしたら友達になれるのか」

 

そう言ってうつむくフェイトちゃん

 

「そんなもの、簡単だよ。 な、なのは」

 

「うん。 簡単だよ、とっても簡単だよフェイトちゃん。 名前を呼んで? はじめはそれだけでいいの、君とかアナタじゃなくて、ちゃんと相手の目を見てはっきり名前を呼ぶの。 私、高町なのは、なのはだよ!」

 

「俺は藤森織、織でいい」

 

「ナノハ、オリ?」

 

「うん!」

 

「そうだ」

 

「ナ、ノハ、オリ?」

 

「うん!!」

 

「あぁ」

 

「なのは、おり」

 

「うん!!」

 

「泣き虫だな、なのはは」

 

嬉しくて、とても嬉しくて、泣きそうになる。 フェイトちゃんの手を取ると、織君はからかってくるけど、しょうがないと思う。 だって、とても嬉しいから!

 

「ありがとう、なのは」

 

「うん」

 

「なのは......」

 

「・・・・・・うん」

 

「君の手は暖かいね、なのは」

 

「・・・・・・ぐすっ」

 

嬉しいけど、それと同じくらいこのあとすぐに迫っている別れが悲しくて。 我慢してたけど、ついに泣いてしまう

 

「少しわかったことがある、友達が泣いていると同じように自分も悲しいんだ」

 

その言葉に私は感極まってフェイトちゃんに抱き着く。 フェイトちゃんも少し驚いたみたいだけど、抱きしめ返してくれる

 

「フェイトちゃん!!」

 

「ありがとう、なのは。 今は離れてしまうけど、きっとまた会える。 そうしたら、また君の名前を呼んでもいい?」

 

「うん、うんうん」

 

「会いたくなったら名前を呼ぶ、だからなのはも私を呼んで? なのはに困ったことがあったら、今度はきっと私が助けに行くから」

 

そのままフェイトちゃんに抱き着いて泣いていた。 しばらくして

 

「時間だ、そろそろいいかい?」

 

「うん」

 

その言葉に私とフェイトちゃんは離れる

 

「フェイトちゃん!」

 

無意識のうちにフェイトちゃんに声をかけ、髪を結んでいたリボンをとる。 無意識だったから、なんでこうしたかわからなかったけど

 

「思い出に残るようなもの、こんなのしかなかったけど」

 

そう言ってフェイトちゃんにリボンを差し出すと、フェイトちゃんは驚いたようだったけど

 

「それなら、私も」

 

フェイトちゃんもリボンを私に差しだしてきた。 お互いのリボンに手を重ね、リボンを交換する。 私はフェイトちゃんのリボンをそっと握る

 

「ありがとう、なのは」

 

「フェイトちゃん」

 

「きっとまた」

 

「うん!また、ね」

 

そうしてフェイトちゃんと見つめ合っていると、肩に重さが。 見ると、ユーノ君がこちらを見ていた

 

「ありがとう、アルフさんも元気でね!」

 

「あぁ」

 

「ぶーぶー、いーなーナノハは」

 

「にゃはは...... 今はこれしか持ってないから、ごめんねアリシアちゃん」

 

「ううん、気にしてないよ。 ナノハ、元気でね!」

 

「まったく、アリシアは...... ナノハちゃん、もう一回お礼を言わせて、ありがとう」

 

「そ、そんな!とんでもないですよ、プレシアさん!」

 

そうやって挨拶をすますと、最後にクロノ君が

 

「それじゃあ僕も」

 

「クロノ君もまたね」

 

「ああ」

 

転送の準備も整い、光に包まれる魔法陣の中央に行くフェイトちゃんたち。 フェイトちゃんは手を振ってくれて、私も手を振り返す。  徐々に光の強くなる、魔法陣。 そして、閃光に包まれた次の瞬間にはみんなの姿はなかった。 少し寂しく感じたけど

 

「フェイトちゃん、アルフさん、アリシアちゃん、プレシアさん、クロノ君、またね」

 

「なのはー、帰らないのかー」

 

「うん、私も帰るよ織君!」

 

「行こうか、なのは」

 

「うん!帰ろう、ユーノ君!」

 

 

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