俺、踏み台転生者にされました   作:サクサクフェイはや幻想入り

6 / 111
第五話 新しい家族、そして......

アレからどうやって家に帰ったのかは覚えていない。 家に帰ってみると、人の気配を感じた、よろよろと危なっかしい足取りで居間の扉を開けると、キツネ耳をつけた女性に、家で甲冑を付けてるのはどうなのだろうか? とりあえず甲冑付けた二人、最後にマスクをつけた人が一人。 どうやら召喚が終わったようだ

 

「貴方がマスターですね!私はアルトリア「ストップ!ストーップ!」なんですか玉「セイバーさん、それ以上はまずいかと!」

 

なんか白騎士が何か言おうとするたびに、キツネ耳をつけた女性ともう一人の甲冑をつけた子が止めてるんだけど、そんなことはどうでもいい。 俺は椅子に座って俯く。 思い出すのは昼間のこと、自分でやったとはいえ、仲の良かったやつに知らないと言われるのは、想像以上に心が痛かった

 

「俺は、本当に......」

 

悔しくて、悲しくて、歯を食いしばって泣くのをこらえる。 これは自業自得な結果なのだ、俺に泣く資格はない

 

「マスター殿?」

 

「すまないけど今は一人にしてくれ、ペイルライダー説明の方は頼んだ」

 

声的に多分マスクをつけた人だろうが、今は一人にしてほしかった。 俯いたまま首からネックレスを外し手渡す

 

------------------------------

 

~玉藻の前視点~

 

召喚したのにマスターは目の前におらず、他のサーヴァントが三騎と意味の分からない状況。 とりあえず実力的に勝てそうな人はいなかったので、私は素直に降参しまーす

 

「えーっと、この中で今回の世界について、知識を持っている方はいらっしゃいますか?」

 

周りも困惑するばかりで、戦闘の意思はないようなのです。 ですので私から切り出したわけですが、全員が首を横に振る。 本当にどういう状況なんでしょうか? そんな風に途方にくれていると、玄関から鍵を開けるような音と人の気配が。 周りも感じたようで、玄関につながる扉を見ると入ってきたのは小さな子供でしたが、その瞬間わかりました、この方が私のマスターだと。 でも、それにしては元気がないようですがどうしたんでしょうか? 一応マスターだとは思うのですが、違った場合の時を考えマシュさんと一緒にアルトリアさんが何か言わないように止めたりしたんですけど......ハサンさんが声を掛けても、いえ、それがどうなのかとは思いますが、一人にしてくれと言ってネックレスを渡していますし

 

「それでは私が説明しますので、皆様は二階へ」

 

ネックレスについている指輪が喋った!? 周りの方も驚いていたようですが、私たちはその声に従って二階に上がり説明を受ける

 

「そんな、ことが?」

 

「ではマスターは......」

 

「はい、今は一人にしてあげてください」

 

「何とも言えねーですね」

 

マスターのここ数日の説明を。 周りを見ると皆さんも俯いていて、どうやら私と一緒の気持ちのようです。 まぁ一応私も元を辿れば神ですが、でもそんな胸糞悪い神は聞いたことないので、たぶん下っ端でしょう。 いえ、そんなものと言われればそこまでなんですが......ともかく!ペイルライダーにはマスターを一人にしてくれと言っていましたが、出来るはずもなく私はマスターのところまで行き、疲れ果てて寝てしまったマスターを抱き上げる

 

「あなた一人で背負うにはその責任は大きすぎます、ですから私たちにもその責任、背負わせてくださいね?」

 

ゆっくりとソファーに移動させる。 あれ? これ私こそ本妻じゃないでしょうかね?

 

~玉藻の前視点end~

 

------------------------------

 

~なのは視点~

 

思い出すのは昼間のこと。 今日はとっても嬉しいことがありました、朝お父さんが目覚めたって病院から連絡があって、眠い目をこすりながら病院に行くと、お父さんは私を抱き上げてくれました。 私もみんなも、お父さんも泣きながら抱きあってました。 そのことを伝えようと思って公園に走ったけど、公園について思いました、私は一体誰に伝えたかったんだろうって。 心にぽっかり穴が開いたよう感覚がする、わからないけどブランコに座ってれば、その人が来るって確信があったけど来たのは

 

「よう我が嫁!」

 

私と同じくらいの歳をした変な子でした。 初対面? なのに私のことをお嫁さんて言ってました、でも嫌な感じはしなくて、不思議な感じ。 そんなことを考えていると、いつの間にか手を引かれ公園から出ようとしていたけど、もう一人の男の子がきて何か言ってると、手をつないでいた男の子が殴りかかってた。 後から来た男の子が避けると殴りかかった子は転んでいた。 なにか後から来た男の子に向けて何か言ってたけど

 

「やめて!」

 

自分でも驚くような大声が出たけど、殴りかかった男の子は止まってくれた

 

「・・・・・・」

 

「我が嫁よ、なにを?」

 

「やめてって言ってるの!私は貴方のこと知らないし、お嫁さんじゃない!」

 

本当のことを言ってるだけなのに、なぜか私は胸が痛かった。 そのことに戸惑いながらも殴りかかった男の子に言うと、その子は

 

「命拾いしたな雑種......」

 

そう言って公園から去って行った。 その表情が寂しそうだったのに、私は声を掛けられずにいた。 自分の感情に戸惑いすぎていて。 その後は助けてくれた子と友達になった。 でも

 

「なんなんだろう......」

 

私は自分の感情に戸惑ってそれしか言えなかった

 

~なのは視点end~

 

------------------------------

 

次の日、ハサン以外の英霊を家に留守番させ公園に来ていた。 驚いたことに、ハサンたちも念話が使える。 俺はびっくりしたが、都合がいいと思い特に何も言わなかった

 

『マスター、あのツインテールの子ですか?』

 

『そうそう、暫くは問題ないだろうけど、もしかしたら監視してもらうかもしれないから』

 

『なんというか、マスターも心配性ですな』

 

『俺やあのもう一人の転生者が転生してるしな、もしかしたら未来が変わるかもしれない。 だったら念には念を、だ』

 

『了解しました、マスターの指示通りに。 それで、これからどうしますか?』

 

その言葉に俺は考えていたことを念話する

 

『家に帰ったら話したいことがある、そんなわけで家に帰ろう』

 

『わかりました』

 

そうしてハサンと共に家に戻ったのは良いんだが

 

「みこーん!ご主人さまと会えなくて私寂しかったですぅー!」

 

「自重しろ、タマモ!」

 

飛び掛かってくるタマモを避け一発殴っておく。 どうやら俺は、あの後いつの間にか眠っていたらしく、それをソファーに移動し横にしてくれたのは感謝してる。 してはいるが、なんか目が覚めた時から妙になれなれしい

 

「それより重要な話がある。 昨日ペイルライダーから説明があったと思うけど、俺の特典、王の財宝に関してだ。 これを主眼に置いた戦い方の前に、俺には魔法、魔術、戦闘技術に関する知識、経験が圧倒的に足りない。 だから力を貸してほしい」

 

頭を下げる。 戦い方を学び、俺の特典を制御しなければ他の人たちの迷惑にしかならない、だから

 

「マスター殿頭を上げてください」

 

「・・・・・・」

 

俺が頭をあげると、なぜかみんなが生暖かい視線で見てくる。 非常にいたたまれないのだが!あ、ハサンは仮面付けてるからわからないけどね

 

「私はマスターの意見には賛成です。 過ぎた力は何とやら、力の制御、それをするのは素晴らしいものかと」

 

「私も賛成です。 と言っても私はアルトリアさんみたいに、教えられることは少ないと思いますけど」

 

「私は......反対です」

 

そんな中で反対意見を出したのは、意外にもタマモだった

 

「なんで?」

 

「戦闘なら私たちに任さればいいからです。 そのために私たちは呼ばれたようなものですし、それに、そういう術を教えればマスターはもっと傷つきます」

 

真剣な表情、本気で俺の身を案じてくれているのだと思うとうれしくなる、なるが

 

「ありがとうタマモ、俺の心配をしてくれて。 でもな、俺が選んだ道だから、力を貸してくれないか?」

 

「・・・・・・っ」

 

タマモが本気で俺のことを思ってくれるなら、俺も本気で答えないといけない。 真剣にタマモを見ると、先に目を逸らしたのはタマモだった。 そして

 

「わかり、ました」

 

「ありがとう、タマモ」

 

渋々ながらも返事をしてくれるタマモ、俺は頭を撫でると尻尾を揺らしていた

 

「それじゃあ頼むな、みんな!」

 

「「「「はい!!」」」」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。