俺、踏み台転生者にされました   作:サクサクフェイはや幻想入り

78 / 111
第七十七話 falsehood

~なのは視点~

 

「フェイトちゃん!」

 

「織、織!なのは、織が!」

 

神木君の言った通り、フェイトちゃんは織君の介抱で手一杯と言うかパニックになっていた。 私が声をかけるけど、どうしようとずっと言っている

 

「広域の攻撃が来るからじっとしてて!」

 

「織ぃ......」

 

弱弱しくつぶやき、織君を抱き込むフェイトちゃん。 私の声が届いたかわからないけど、プロテクションを展開し衝撃に備える。 その瞬間、プロテクションにすごい衝撃と視界が黒く染まる。 こ、こんな攻撃なんて!あと少し展開が遅かったら巻き込まれていた、そう思うとぞっとする。 同時に、これを近距離で受けた神木君も心配だけど....... 広域の攻撃も収まったけど、声をかけてもフェイトちゃんが動こうとしない。 でも、ユーノ君とアルフさんが

 

「なのは、フェイト!」

 

「なっ!? フェイト、うずくまってどうしたんだい!?」

 

「アルフ? 織が、織が!!」

 

気絶している織君をアルフさんに見せるフェイトちゃん。 アルフさんはフェイトちゃんに何かあったんじゃないかと思って心配してたみたいだけど、フェイトちゃんに何もないとわかると安心したみたい。 でも、ユーノ君の顔が険しい。 どうしたんだろう?

 

「ユーノ君?」

 

「どうしてこんな状況に?」

 

「えっと......」

 

これまでの状況を説明する。 すずかちゃんのお友達が闇の書の主で、ヴィータちゃんたちと止む終えず、戦闘になってしまったこと。 その最中仮面の人達が現れて、その仮面の人達を神木君がリンカーコアを引き抜き闇の書に蒐集させたこと。 すると、仮面の人達はリーゼさんたちで、前から現れていた仮面の男たちがやてちゃんをかかえて出てきたこと。 それを追って戦闘になり、闇の書の覚醒が始まったこと

 

「つまり気絶させたのは、神木君...... こういう時クロノは別件でいないし、それに」

 

広域結界をはられた。 ユーノ君がそう呟くと、景色が変わる。 この結界は、何時もの

 

「閉じ込める結界じゃないか!」

 

「うん、出るには戦うしかない。 これで治癒は完了したよ、フェイト。 数分もすれば目を覚ますよ」

 

「ありがとうユーノ!」

 

フェイトちゃんも、一応回復したみたいだけど。 直後、轟音がして空の方を見ると、大きな岩が降ってきている。 ユーノ君とアルフさんがプロテクションで防ぎ、怪我もなかったけど。 どうして、岩が? その答えも、すぐにわかった。 空を飛び、戦闘する影が二つ。 金色の鎧を身にまとっているのは神木君で、相手は闇の書さん。 でも、神木君は空を飛べないはずじゃ。 それに、戦闘も

 

「待ちなよ、あのガキじゃアイツに......」

 

「でも、なのはの話だと仮面の男たちは彼が撃退してる。 それほどの戦闘力がある、ということになるけど......」

 

シューターのようなものを闇の書さんが発射すれば、それと同じ数だけ正確にレアスキルである剣を射出する神木君。 闇の書さんが接近戦を仕掛けても、全然苦戦している様子もなく近接戦をこなしていた。 でもこれじゃあ

 

「アレは一朝一夕でできる動きじゃないよ」

 

アルフさんが吐き捨てるように言う。 それは私にもわかった。 お兄ちゃんやお姉ちゃんも今のように動けるにはそれなりにかかった。 ずっと練習を見ていたわけじゃないけど、それぐらいは分かる。 神木君の動きは、意識して動いているようには見えない。 それはつまり、無意識下で動いている

 

「それにバインドだって、設置型も使いこなしてる」

 

バインドにかかる闇の書さん。 すぐに砕かれてしまうけど、神木君は苦手、ううん、全く使えないはずの魔法も使いこなしていた

 

「うぅ......」

 

「織!目を覚ましたんだね」

 

「フェイト? そうだ、はやては!? 戦闘は!?」

 

ユーノ君が指をさし、そっちの方向を見る織君。 戦闘が始まっていることが分かると、立ち上がりすぐにでも行こうとする織君。 そんな織君を止めるユーノ君

 

「織、待ってくれ」

 

「ユーノ、そこをどいてくれ!はやてを助けないと!」

 

「確かにその通りだけど、今戦闘にはいったら彼の邪魔になる。 それに、救うにしても作戦を」

 

「俺が何とかする!だからどいてくれ!」

 

「織君!?」

 

「フェイトまで!どうしたって言うんだい!!」

 

織君はユーノ君の静止を聞かず、戦闘の方に突っ込んでいく。 そんな織君を心配してか、フェイトちゃんも戦闘に割り込んでしまう

 

「ユーノ君!」

 

「あぁ、もう!」

 

「言ってる場合じゃないよユーノ!私たちもフォローに回らないと!」

 

そう言って私たちも戦闘に介入するけど、フェイトちゃんも織君もばらばらに攻撃するため砲撃の狙いが定まらない。 バインドで動きを止めようにも、こうも動き回られたら!

 

『フェイトちゃん、織君も少し落ち着いて!』

 

『なのはの言う通りだよ!僕たちが動きを止めるから、その隙に!』

 

『フェイト、危ない!』

 

強力な砲撃魔法がフェイトちゃんに直撃しそうになるけど、アルフさんが防ぎ、私が横から砲撃をして相殺することによって直撃は免れた。 でもフェイトちゃんはアルフさんの静止も聞かずに、闇の書さんに向かっていく。 これじゃあ

 

『神木君、聞こえるかい!』

 

『・・・・・・なんだ?』

 

ユーノ君が神木君に念話をつなぐ。 そうすると不機嫌ながらも、神木君も答えてくれる

 

『何とか、何とかして闇の書の動きを止めてくれ!そうしたら僕とアルフで動きを止める!それでなのはとフェイトが砲撃を!』

 

『別に動きを止めさせるくらいは簡単だが、この二人が邪魔なんだが。 それに、さっき見ただろう。 並みのバインドでは、すぐに砕かれるぞ?』

 

『ふん!私とユーノのこと舐めるんじゃないよ!』

 

『それなら期待しよう。 雑種の方はどうにかしろ』

 

そう言って、すぐにレアスキルで剣を射出し、闇の書さんの進行方向を遮る神木君。 それはフェイトちゃんと織君にも向かっており、気が付いたフェイトちゃんは急いでよける。 あ、当たらなくてよかった。 その隙に、神木君は接近して近接戦を挑んでいた

 

『フェイト!砲撃の準備を!なのはも!』

 

『わかった!』

 

『でも、闇の書が!』

 

『そっちは、神木君が何とかしてくれるから!このまま接近戦じゃらちが明かない!』

 

悔しそうな顔をしながらチャージを始めるフェイトちゃん。 私もチャージを開始する。 織君は相変わらず闇の書さんに接近戦を挑んでるけど、吹き飛ばされていた。 でも、その隙に神木君がバインドで拘束する。 続いて、ユーノ君とアルフさんも

 

「フェイトちゃん!」

 

「っ!」

 

私とフェイトちゃんの砲撃、直撃かと思われたけどすんでのところで防がれた。 でも、このまま二人の砲撃なら!そう思っていたけど、赤い何かが闇の書さんのほうから...... さっき神木君に使ってたシューター? それが私とフェイトちゃんに迫るけど

 

「おい、俺のことを忘れてないか?」

 

剣の雨によって、それは私たちに直撃することなく落とされる。 そして、それは当然闇の書さんにも

 

「っ!?」

 

闇の書を掲げて、吸収しようとしてるのかな? でも

 

「何度も同じ轍を踏むと思うな」

 

吸収されそうになったその瞬間、剣が爆発した。 爆炎に包まれる闇の書さん、プロテクションも突破して砲撃を浴びせたけど...... 

 

「チッ、簡単に終わると思ってなかったが...... おい、離れるぞ」

 

「お前が命令するな!!」

 

「ならお前はここに居ろ、雑種。 お前たちは逃げたほうが身のためだぞ。 アイツ、莫大な魔力にものを言わせて砲撃を撃つつもりだからな」

 

そう言うと同時に、神木君はすごいスピードでこの場を離れ始める。 煙が晴れた直後、闇の書の意志さんが掲げた手の先には収束された魔法の塊が

 

「くっ!アルフ、フェイト、なのは、織!」

 

私たちは頷いて一気にそこをはなれる

 

~なのは視点 end~

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。