俺、踏み台転生者にされました 作:サクサクフェイはや幻想入り
「お前たちはよくやった、だからもう、眠れ」
意識が覚醒すると同時に、そんな言葉が耳に入った。 高町なのは、フェイト・テスタロッサ、雑種はバインドで拘束されており、身動きが取れない状況。 そして闇の書の意志は、魔力にものを言わせた砲撃、と。 なんでこう、絶体絶命の状況ばかりなのだろうか? いや、高町なのは達が悪いわけじゃないのだが。 バリアジャケットはボロボロだし、激しい戦闘があったことくらいわかる。 それにしては、雑種のバリアジャケットがあまり汚れていないのだが。 ともかく、あの砲撃は俺では防ぎきれない。 なら
「令呪を持って命ずる、来いシールダー!重ねて令呪を持って命ず、宝具を開帳し
『了解しました、マスター!』
これで向こうは安心だ。 だが、闇の書の意志はどうしたものか。 拘束するのは容易いが、バインドだと砕かれてしまうし。 宝具の原点で拘束しようにも、ランクが低ければ砕かれてしまう。 まぁ、色々あるはあるが。 宝具の原点でいいものがないか探していると
「まさか、これまでコピーがあるとは......」
俺の蔵にあるとは思っていなかった
「私は災厄の席に立つ...... 其は全ての疵、全ての怨恨を癒す我らが故郷――顕現せよ、
瞬間、マシュの宝具が発動し、高町なのは達は白き城に守られる。 それを横目で眺めながら、王の財宝を闇の書の意志の周りに複数個セットする。 これにはさすがの闇の書の意志も気が付いたようだが、砲撃によって動きが取れない。 ブラッティダガーを射出しようとするも、こちらが先に剣を射出しそれをことごとく破壊する
「そろそろか」
砲撃も勢いが衰えてきたので、そろそろ拘束に入ることにする
「コピーとは言え、
複数の王の財宝から出た鎖は、闇の書の意志の動きを止めるには十分だった。 かなりきつく拘束しているためか、身動きすら取れないようだ。 コピーとは言え強度はオリジナルと遜色ないようだし、そうそう破られることはないだろう。 まぁ、闇の書の意志の力がバーサーカー並みと言うのなら話は別だが。 マシュの方を見れば、変わらず白く輝く城壁が。 傷一つないようだ。 宝具の使用も終わったので剣を射出し、高町なのは達を拘束しているバインドを破壊する
「お疲れさん、マシュ」
「この程度、どうってことはありません!けど、よかったんですか?」
隣に来たマシュはそんなことを聞いてくる。 たぶんそのよかったのかと言う問いは、自分が姿を現してということだろう。 それについてなら問題はない
「どのみち、すべてが終わったらクロノたちには説明するつもりだった。 それが遅いか早いかの違いだ」
「そう言うことなら」
「神木君!」
高町なのは達も近づいてきたようだが、フェイト・テスタロッサが必要以上に近づかせないようにしていた。 まぁ、マシュがいる時点で当たり前か。 別に構わないが。 それにしても、これからどうしたものか。 拘束したのはいいが、どうすることも出来ない。 八神はやてはとりこまれたまま、救う手立てはないことはないがその場合どんなことが起こるか未知数。 手っ取り早いのは、中から何らかのことをしてもらえればと言うのが一番だ。 そんな都合のいいことはないはずだが
『外で戦ってる方、聞こえますか? その目の前にいる子、ぶっ飛ばしてください!』
いきなり声が響いた。 それも、滅茶苦茶物騒なことを言っている。 だがまぁ、都合のいいことが起こったようだ
「あの声ははやてちゃん?」
「闇の書に取り込まれても意識が?」
『なのは、フェイト、織、神木君、聞こえるか!』
念話をしてきたのは、比較的安全な場所でアリサ・バニングスと月村すずかを守っているユーノからだった
『今そっちに向かってる!』
『でも、アリサちゃんとすずかちゃんは?』
『それについては心配ないよ。 転送に時間がかかるのはそうだけど、強固な防御を強いといたから』
どうやらユーノ達がこちらに向かっているらしい。 それにしても、ホントに強固な結界らしい。 ここまで転移に時間がかかるとは思っていなかった。 まぁ、ちゃんと防御に関して対策をしたのならいいが
『融合状態で主が意識を保ってる。 今なら防衛プログラムを管制融合騎から切り離せるかもしれない!』
『本当?』
『でも、どうすれば?』
『純粋魔力砲で、ぶっ飛ばす。 全力全開で!!』
「さすがユーノ君」
「わかりやすい!!」
どうやら高町なのはとフェイト・テスタロッサは準備を始めるらしい。 そのことを闇の書の意志も感じ取りブラッティダガーの射出量を増やそうとするが
「そんなこと、させるわけないだろう?」
俺も王の財宝の射出量を増やす。 別に、このくらいの作業量、苦でもない。 だが、念には念をだ
『マシュ、もしもの時は防御を頼む』
『わかりました、マスター!』
発射される砲撃。 闇の書の意志は光に包まれ、姿が見えなくなる
「すごいな」
これで防衛プログラムと夜天の魔導書は分離しただろう。 事実、爆発が収まると同時に白い光とドロドロした黒い塊が分離している。 黒い塊はそのまま海に落ち、白い光は宙に浮いている。 闇の書の終焉、てな
「自分がしでかしたことだ、自分で終わらせるさ...... 令呪を持って命ずる、キャスター、アサシン、セイバー、来い!」
令呪が輝き、サーヴァントを呼び寄せる。 まぁ、念には念をだ
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~はやて視点~
まぶしいほどの白い光、それを感じながらゆっくりと目を開ける
「上手くいったみたいやな」
「はい。 ですが、防衛プログラムの暴走は止まりません。 切り離された膨大な力が、時期に暴れ出します」
「まぁ、心配あらへんよ。 何とかする。 それじゃあ行こか? リインフォース」
「はい、我が主」
光になって、私の中に入っていくリインフォース。 少しくすぐったいような気がするけど、どこか温かい。 それを嬉しく思いながら、夜天の魔導書を手繰り寄せる。 ページを開き、ある項目を指でなぞる。 初めて使うのに使い方が分かるなんて、少し変な気持ちや
「それじゃあ行こか、みんな」
夜天の魔導書から出てきた四つの光、それに声をかけながら瞳を閉じる
~はやて視点 end~
白い光が輝き始めると同時に、人型を形成していく。 光が晴れれば、四人の騎士と夜天の最後の主の姿が
「夜天の光に祝福を、リインフォース、ユニゾン、イン!」
多分管制融合騎だろう。 それがはやての中に入っていくと同時に、騎士甲冑が装着されていく。 髪色は変わり、瞳の色も変わる。 ユニゾン事故ではなく、ちゃんとユニゾンできたようだ。 守護騎士と、主、八神はやての感動の再会、てな。 ヴィータがはやてに抱き着くのを横目に、俺は切り離された防衛プログラムを見る。 それにしても、色々な生物と合体してか、ビジュアル的に気持ち悪い
「うぇ...... なんですかあのグロテスク」
「まぁ、我慢しろキャスター」
感動の場面に水を差すかのように、クロノが八神はやてたちに事情を聴いていた
「相変わらずKYみたいだな」
「相変わらず減らず口を...... その様子だと、目的は果たしたみたいだな」
「あぁ、ようやく、な......」
どうやら小さい声で言ったにもかかわらず、聞こえていたようだ