俺、踏み台転生者にされました   作:サクサクフェイはや幻想入り

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第八十三話 闇の書の終焉

「まぁ、そのことは後で話そう。 時間がないので簡潔に、あの澱みはは闇の書の防衛プログラムで後数分で暴走を開始する、間違いないか?」

 

「間違いない、自動防衛プログラムの暴走体や」

 

俺との話はそこそこに切り上げ、クロノは今まさに再生を始めている闇の書の防衛プログラムを指さす。 八神はやても肯定し、その説明を融合騎が引き継ぐ

 

「周辺の物質を自分に取り込み、再生している。 臨界点を超えれば、この星一つぐらいは飲み込めるだろう」

 

「なっ!?」

 

数人が驚いているようだが、ため込んだ魔力を考えれば納得ものだ。 それに、度重なる改悪の存在だ、今まさにプログラムを書き換えていても不思議ではない

 

「停止のプランはある。 後はこちらに任せてくれと言いたいところだが......」

 

クロノはそこまで言うと、デバイスを展開する。 だが何時ものデバイスではなく、違うデバイスだ。 あのデバイスは確か、ギル・グレアムが秘密裏に作っていたデュランダルとかいうデバイスだったか

 

「協力者は多いほうがいい。 守護騎士は「不要だ」神木?」

 

「不要だと言ったんだ、クロノ。 俺たちだけで十分だ」

 

「待て神木!お前!!」

 

「自分の不始末は自分でつける。 キャスター」

 

「わかっています」

 

玉藻が札を持ち手を掲げる。 すると、結界が発動し誰も俺に近づけなくなった

 

「神木、君はなんでこういう時まで!!」

 

「・・・・・・シールダー、もしかしたらと言う可能性がある、そいつらを守ってくれ。 宝具も使って構わない」

 

「了解しました、マスター」

 

「セイバー、アサシン、キャスターは俺の援護を、少し集中する」

 

「「了解!(御意)」」」

 

一通りサーヴァントたちに指示を出し集中しようと目を閉じる。 すると、声がかかる

 

「理樹君」

 

「・・・・・・」

 

「まぁ、聞こえてると思うから言うけど、私はそんなに気にしてないから、気にしなくてもええで?」

 

「・・・・・・何を言っているかさっぱりだな、八神はやて」

 

「そか」

 

何を言ってるかわからない、口ではそう言ったがしっかり分かっている。 そんなに気にしていないと言ったのは、多分これまでのことだろう。 たぶん管制融合騎経由で、俺の記憶でも見たのだろう。 だが、気にしていないからと言ってそれまでのことはチャラにはならない。 許す許さない関係なく、これは俺の罪なのだから。 関係ない思考を頭の隅に追いやり、集中する。 英雄王は必要なら呼べと言っていたが、ぶっちゃけ呼びたくない。 だが、呼ばないとキレると思う。 かといって、普通に現界させれば余計なことを言うかもしれない。 ならなんとかなりそうな方法で呼ぶ。 上手くいくかわからないが、王の財宝と自分をつなげ英雄王の感覚を探す。 まぁ、探さなくても強大すぎてわかりやすいが。 自分とつながった感覚、これでいけるか? 初めての試みだが、たぶんこれで

 

「限定召喚、英雄王ギルガメッシュ」

 

無限にある魔力にものを言わせ、その感覚を引っ張る。 案外すんなりと引っ張られてくれたのでいいのだが、相手の意志が強すぎる。 何とかなりそうだが、長時間はきつそうだ

 

「ククク、ハハハハハハ!!面白い、本当に面白いな道化。 こんな召喚をされると思わなかったが、これはこれで面白い。 今回は許そう!」

 

口が勝手に動いているが、どうやらうまく行ったようだ。 体の主導権はほとんどあっちに持っていかれているが。 限定召喚と言っているが、実質感覚頼りの憑依のような感じだ

 

「「げっ......」」

 

「んぅ? なんだ性悪狐とセイバーではないか。 まぁ、今はよい。 それよりも、あの不敬ものを何とかしなくてはな」

 

どうもかかわりのある玉藻とリリィが嫌な顔をしたようだが、上機嫌な英雄王は気にせずに防衛プログラムの方を向く。 てか多分、あのおぞましいのが気に入らなかっただけか。 俺の王の財宝に手を突っ込むと、抜き出したのは俺がやばい認定した宝具のうちのもう一つ乖離剣エア

 

「神木君、なの?」

 

「うん? あぁ、道化の手のひらの上で踊っていた小娘たちか」

 

「それは、どういう!」

 

「貴様に答える義理はないぞ人形」

 

なんか知らないところ喧嘩売っているのだが、速くこの状況を何とかしてください。 中からそう念じてみるも、伝わったかどうかは定かではない

 

「英雄王、ギルガメッシュ......」

 

「正解だ小娘。 まぁ、貴様は()()知っているから当然ではあるがな」

 

「・・・・・・」

 

やばい、空気が重すぎる。 英雄王!!

 

「む、これからが面白くなるところだったのだが...... まぁ、今の我は機嫌がいい!何せ、興が乗っているからな!!まぁ、高町なのは達(キサマ等)には見せるのももったいないが褒美だ、人類最古の地獄を見せてやる..... には地の理では生温い。 天の理を示してやる。 さあ! 死に物狂いで耐えるがよい、不敬!フハハハハハハ! 死して拝せよ! 天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)!!」

 

直後、結界内は暴風に包まれる。 玉藻たちは大丈夫かと思い探すと、いくつも結界を展開しながら必死に耐えていた。 英雄王も手加減しているようだが....... 暴風も勢いが弱まり、防衛プログラムがいたところを見れば跡形もなく消え去ていた

 

「まぁ、なんとも脆いこと...... 今回は相手はどうであれ楽しい劇だったぞ、道化」

 

その言葉を最後に、つながっていた感覚が途切れる。 エアを持っていないほうの手を握ったり開いたりするが、ちゃんとできていた。 どうやら、英雄王は帰ったようだ

 

「はぁ......」

 

ようやく終わり一息をつく。 周りを見回せば、驚いた顔でこちらを見て固まる者たちの姿が。 まぁ、いいけどな

 

「クロノ、反応は?」

 

「・・・・・・あぁ、今確認する」

 

アースラと通信をしているのか、俯くクロノ。 俺は返事を待ちつつ、空を見上げる。 玉藻たちも終わったためか、俺の周りに集まってきた

 

「マスター、あの金ぴかを出す必要あったのですか?」

 

「と言うよりも、アレと仲が良くなっていたのに驚きなのですが......」

 

「お疲れ様でした、マスター」

 

「主殿」

 

「お疲れさん」

 

「神木、確認が取れた。 闇の書の防衛プログラムは完全消滅を確認した。 それと、艦長から直々に君に調書らしい」

 

「まぁ、だろうな。 行くぞ」

 

 

 

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