俺、踏み台転生者にされました   作:サクサクフェイはや幻想入り

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第八十六話 パーティー


「それで、どういうことか説明してもらってもいいか?」

 

「めちゃくちゃ眠くて、頭回らないんだが......」

 

家に帰って睡眠をとれば、三十分くらいで管理局から呼び出された。 まぁ、眠りが深かったので無視した形になれば、玉藻たちが迎えに来たという次第だが。 目の前のクロノは別れた時よりやつれており、頭を抱えている。 ふむ、眠いこともあり何故呼び出されたか皆目見当もつかない。 頭を振って眠気を覚まそうとするが、上手く覚めない。 まぁ、話をする分には問題なかろう

 

「それで、なんで呼び出されたんだ?」

 

「マスター、それは来るときに説明したんですよ......

 

玉藻が呆れたように言うが、仕方のないことだろう。 寝起きで何を言われても、頭に入ってくるはずがない。 しかも戦闘後、取り調べで寝てないのだからなおさらだ。 そんな言い訳も通じるはずもなく、クロノから再度説明を受ける

 

「夜天の魔導書、リインフォースについてだ」

 

「あぁ......」

 

管理局にも聖杯で直す前のリインフォースデータは残っていたのだろう、それを簡単に直す、いや改変か、したのだから当然の疑問だろう。 金色の光がリインフォースを包み、光が晴れると同時にリインフォースが直ってました。 なんて言われても、到底信じられないだろう。 たとえ、映像かなんかを見たとしても。 今回クロノが呼び出したのは、その説明を求めてということだろう。 ようやく呼び出されたことに納得がいった

 

「リインフォースについては、多分その時のことは聞いたな?」

 

「あぁ。 君が真摯に願えば言いといったあたりからな」

 

「なら種明かしだ。 あの時、俺が王の財宝の中にしまってあったものは聖杯と呼ばれる、おおよそあらゆる願いを叶えられるほどの魔力が満ち溢れたモノだ」

 

「聖杯? 願いがかなえられるほどの魔力が満ち溢れたもの?」

 

クロノが俺の言葉を復唱するが、よくわからない様子だ。 だが、聖杯と聞いた瞬間サーヴァントたちは驚く

 

「聖杯!? 聖杯と言いましたか、マスター!?」

 

「あぁ、言ったぞリリィ」

 

「確かに聖杯ならリインフォースの願いはかなえられるかもしれませんが、何故聖杯を?」

 

「基本的に、夜天の魔導書の防衛プログラムはなくてはならないものだ。 改悪されて暴走されていると言ってもな? だが、魔術的アプローチでも元に戻すのは難しい。 たぶん、財宝の中のものをいくつか組み合わせれば可能だが、対策されて不具合でも出たら面倒だ。 だから聖杯を使ったんだマシュ」

 

一応、サーヴァントたちは納得したのかそれ以上何かを言うことはなかった。 なのでクロノに向き直り、あらためて説明をする

 

「さて、聖杯についてだがさっきの説明以外言うことがない。 万能の願望器。 それが聖杯というものだ」

 

「その聖杯が願いをかなえたから、リインフォースは直った。 そう言うことか?」

 

「その認識で間違いない」

 

俺がそう言えば、クロノはまた頭を抱えだす。 まぁ、万能の願望器が願いをかなえたからリインフォースが直りました。 なんて上に報告できるはずもないよな。 その理由を考えて頭を抱えるんだろうが、頑張ってくれクロノ。 頭を抱えていたクロノだったが、顔を上げ眉間を抑えるまでに回復した

 

「そう言えばリインフォース、検査したのか?」

 

「ん、あぁ。 ユニゾンの機能は失われたようだが、それ以外は異常なし。 本人が言うには、防衛プログラムも正常に機能しているそうだ。 ただ一つ、問題と言うか厄介なことがな」

 

「厄介なこと?」

 

「魔力が大幅に上がった」

 

「あぁ...... 聖杯の影響だろうな」

 

さっきも説明した通り聖杯は、おおよそあらゆる願いを叶えられるほどの()()()()()()()()モノだ。 願いをかなえた後でも、魔力炉としては優秀すぎる。 それこそ忘れがちだが、俺の特典である魔術側の魔力無限とためをはれるぐらいには。 通常の魔法なら、無尽蔵に撃てるだろう

 

「まぁ、そっちに関してはリミットを厳重に掛けたうえで、非常時以外魔法を使わないという条件で何とかできそうではあるんだが」

 

例えリミットをかけたとしても、元が無限の魔力だからな、効果が薄いとも思うのだが。 まぁ、何とかすると言っているのだからそちらに任せよう

 

「これで話は終わりか?」

 

「あぁ。 眠っていたところすまなかったな」

 

「元々は俺がまいた種だ。 仕方ないだろうさ」

 

そう言って立ち上がりクロノに背を向ける。 すると、クロノからその背に声がかかる

 

「君のサーヴァントたちだが、君に言った通り君直属の部下扱いになっている。 一応謹慎中だが、いくつか任務には出てもらうかもしれないからそのつもりで」

 

「まぁ、管理局も人が足らないからな。 とりあえず、予定は空けておこう」

 

「すまないがよろしく頼む」

 

そう会話をして部屋から出る

 

「さて、家に帰って寝るか」

 

「正直言って、私たちも眠いです......」

 

「まぁ、お前たちも俺と一緒で夜通し調書だったからな」

 

「それに加えて、玉藻殿、リリィ殿、マシュ殿はリミッターをかけられてましたからな」

 

「なんというかお疲れさん」

 

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「いやもう、本当にどうしてこうなった?」

 

俺の姿は月村邸に会った。 クロノと別れ家に帰ってきたのが昼過ぎ、ようやく寝ようとしたところで来客を告げるチャイムが鳴った。 来客は月村すずかで、速攻扉をしめようとしたが月村すずかに阻まれ、なし崩し的にこうやって家に来てしまった。 いや、連れてこられたと言うべきか。 月村すずかの隣に居たアリサ・バニングスも、親友のあまりの強引さに開いた口が塞がらないと言った所だった。 それとも、呆れていただけだったのか。 そんなわけで連れてこられた月村邸、何をするのか全く聞いてないのだが

 

「はー...... 最近の子は、随分とアグレッシブなんですね、マスター」

 

「いや、月村すずか(アレ)が異常なだけだと思う」

 

マシュが耳打ちしてきたので間違いを正す。 今回、ハサン以外は全員月村邸に居る。 リリィは遠慮なしに机に盛られた料理の数々を食べているし、マシュと玉藻は俺のそばに居る。 ハサン以外と言ったが、ハサンも霊体化して俺のそばにいるのだが。 ともかく、ここは張本人である月村すずかに聞いてみたいと思う

 

「それで、何をするんだ?」

 

「なにって、クリスマス会だよ?」

 

首をかしげて言う月村すずかだが、俺には不気味さしか感じない。 人拉致った挙句、小首をかしげてクリスマス会と言われても、不気味さしか感じないのは当たり前だと思う

 

「なぁ、お前の親友頭大丈夫なのか? アリサ・バニングス」

 

「なんかねー、この頃すずかのことが分かんなくなってきたわ、私も」

 

「はぁ......」

 

どこか上の空のアリサ・バニングスに言うも、そんな答えが返ってきた。 うん、まぁ、この頃の月村すずかの行動は俺もよくわからない。 たぶん、アリサ・バニングスも同じ気持ちなのだろう

 

「まぁ、それはそれとしても、今回の事でお礼を言わなくちゃいけないしね」

 

「お礼?」

 

「それはなのはちゃんたちが来てから、だけどね」

 

「帰る」

 

「帰らせないよ?」

 

高町なのはの名前が出た瞬間帰ろうとするも、月村すずかに引き留められる

 

マスター、ここは言うこと聞いておいたほうがいいですよ

 

「玉藻?」

 

「こういう輩は言っても聞きませんし、それに......」

 

俺から視線を外し、一点を見る玉藻。 それを見る俺だが、理由を察する。 そう言えば、リリィがここの食事手を付けてましたっけね...... かなりの勢いで食っているが、それでも食事がテーブルから消えることがない。 かなりの額食っているんだろうなぁ...... 現実逃避をしつつ、俺は床に手をついた。 ちょうど扉も開かれ、誰か入ってきたようだ




はー、全くの私的事だけど、誰かアイマスについて説明して。 種類がありすぎてようわからん。 今週一挙放送あるみたいだから、一応モンハンやりつつ見ようと思ってるけど。 確かあれ、アプリもあったよな?

ともかく、感想評価お願いします

それとこの場を借りて、何時も感想、読んでくれている方に感謝を

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