俺、踏み台転生者にされました   作:サクサクフェイはや幻想入り

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第八十九話 ケジメ

「理由があったからと言って謝ってすむ問題でもないし、元から許してもらえるとも思ってはいない。 だが、謝らせてくれ、すまなかった」

 

高町なのは、アリサ・バニングス、月村すずか、フェイト・テスタロッサ、八神はやてに頭を下げ続ける。 今言ったのは、まぎれもなく本心だ。 これまでやってきた嫌がらせは謝ってすむものではないが、謝らねばならない

 

「なにに、たいして謝っているのよ」

 

「これまでのことだ。 嫁発言や、つきまとったこと、そのすべてに対して謝ってる」

 

「・・・・・・どうして今更?」

 

「すべてに決着が付いたから」

 

「今更そんなことを謝るな!お前のせいで母さんは!」

 

「あぁ、お前なら納得しないだろうフェイト・テスタロッサ。 それに、お前は文句を言う権利がある。 それはお前たち(高町なのは達)に限ったはなしではなく、ここに居る全員に当てはまるがな」

 

顔を上げると、アルフに抑えられているフェイト・テスタロッサに、困惑する高町なのは。 意図が分からずにこちらを訝し気に見るアリサ・バニングス、厳しい表情の月村すずか。 はやては、次に言うことを伺っている

 

「さっきも言ったが、すべてに決着が付いたんだ、これからは俺の好きにやらしてもらうさ。 だから、こっちからお前たちに積極的に関わることはない、そう約束しよう」

 

「ちょっと待ちなさいよ、何を勝手に話を進めてるのよ。 さっきから何、決着が付いたって。 その決着とこれまでのアンタの行いに何の関係があるの?」

 

「・・・・・・言った所で信じないだろう、そんなの時間の無駄だ」

 

「それを決めるのは神木君じゃないよ。 それを決めるのは私たちで、信じる信じないも私たちが話を聞いたうえで決めること。 勝手に決めつけないで」

 

相変わらずはやては傍観を決め込むようだ、さっきから何もしゃべらない。 アリサ・バニングスも月村すずかも、思った通りには行かないらしい。 ここで怒って冷静な判断を下せないまま、次の計画に移行しようとしていたのだがなかなかうまく行かないものだ。 少し強引であるが、次の段階に行かしてもらうことする

 

「話にならん。 話を戻すが、口約束なんて信用ならないだろう? だから契約だ」

 

そう言って高町なのは、アリサ・バニングス、月村すずか、フェイト・テスタロッサ、はやての上に王の財宝をセットし、そこからあるものを落とす

 

「これは!?」

 

「フェイトちゃん?」

 

「なぁ、理樹君。 これはどういうことや?」

 

中身までは知らないだろうが、見たことがある紙切れに驚くフェイト・テスタロッサ。 一方、ここまで傍観を決め込んでいたはやては怒ったようにこちらに詰め寄ってくる

 

「見た通りだ。 はやても知っているだろう? ()()のだから」

 

「だからどういうことか聞いたや!!」

 

「はやて!?」

 

「はやてちゃん!」

 

俺の服をつかみガタガタ揺らすはやてに驚いたのか、アリサ・バニングスと月村すずか声をあげる。 月村すずかの方は急いで止めに入り、俺とはやてを引き離す

 

「は、はやてちゃん、いったいどうしたの!?」

 

「どうしたのやって!なんでそんな暢気にしてられるんやなのはちゃん!」

 

「いやはやて、アンタは分かってるかもしれないけど私たちにはただの紙切れにしか見えないから」

 

怒ているはやてを引きはがしつつ、冷静に指摘をするアリサ・バニングス。 その言葉に怒りは収まらないようだが、一応説明を始めるはやて

 

「この紙切れはセルフギアススクロール。 決して違約不可能な取り決めをする時に使用される、最も容赦ない呪術契約の一つや。 契約が完了すればいかなる解呪魔法でも解除できない、呪い。 フェイトちゃんのお母さん、プレシアさんと契約を結んだときに使用したものや。 その内容も、自分の命かけてたくらいやしな!」

 

「・・・・・・」

 

俺を睨みつけてくるはやてだが、俺はそれに答えない。 それにしても、記憶が夜天の魔導書に記録されているというが、そこまで詳細なものまで読み取れるとは。 これは同じことをしようとすれば、見破られるな。 今回はそんなことをしていないが

 

「説明ははやてがしてくれた通りだ。 そこに好きに書き込んでくれ、契約は絶対だ。 消えろと書かれれば、ここから消えるし、顔も見たくないと書かれれば、金輪際姿を現すことはない」

 

「どうして、そこまで......」

 

「これが俺のけじめだからだ、高町なのは」

 

悲痛な面持ちで俺を見る高町なのはだが、俺は普通に返答する。 アリサ・バニングスも月村すずかもこれに関しては持て余しているらしく、紙とこっちを交互に見ていた

 

「なら私はこうや」

 

セルフギアススクロールをびりびりに破き、宙に舞わせるはやて。 なんか魔法陣が出てきたと思ったら、セルフギアススクロールが燃え始めたんだけど。 見回せば犯人が、はやてに向かって親指を立てていた。 いや、グッドじゃねーよ、リインフォース

 

「自分がやったことから逃げんな」

 

「これは手厳しい」

 

相変わらず表情は厳しいが、そう言ってくるはやて。 俺ははやての言葉に肩をすくめる。 記憶を見たといった時点で、はやてがこういう反応をするのは予想がついていたので元より諦めている

 

「ま、はやての言う通りね。 悪いと思ってるなら、逃げようとなんてするんじゃないわよ。 これは保留にさせてもらうわ」

 

「別に逃げてたわけじゃないけどな。 ご自由にどうぞ」

 

「まだ少し、思わないことがないわけじゃないけど、アリサちゃんもはやてちゃんも保留にするみたいだし、私も保留にしておく」

 

破らないにしても、紙を懐にしまうアリサ・バニングスと月村すずか。 いや、渡したものだからいいけど、取っといて後々何に使うのか謎である。 そんなアリサ・バニングスと月村すずかの様子に驚いたのは、フェイト・テスタロッサだ

 

「あ、アリサもすずかもそれでいいの!?」

 

「いいもなにも、気にしてないって言ったら嘘になるけど、こんなもの押し付けられてさっきのようなこと言われても、ねぇ?」

 

「うん、正直困るかなって。 もちろん、今までのことはこれでチャラになったわけじゃないし。 でも、謝ってくれたから」

 

「・・・・・・」

 

その答えに愕然とするフェイト・テスタロッサ。 セルフギアススクロールを見るも、書く気は起きないようだ

 

「高町なのは、お前はどうするんだ?」

 

「私は、私は......」

 

泣き出しそうな表情で俯く高町なのは。 感情の整理がついてないのか? よくわからないが、今ここで書く気はないようだ。 それを見届け、俺は背を向ける

 

「理樹君、どこ行こうとしてるんや?」

 

「帰るんだよ、さっきも言っただろ?」

 

「ぐぅっ!」

 

愚者の鎖を消すと、カエルがつぶれたような音が聞こえたが気のせいだろう

 

「ほら雑種、謝ったぞ。 これで満足か? こんなに空気をシラけさせて」

 

雑種の答えなど聞く気もなく、俺はそのまま歩いていく

 

「私があることないこと話すとは思わへんの?」

 

「お前はそんなことしないだろはやて。 付き合いは短いが、それくらいは分かる」

 

「・・・・・・はぁ」

 

はやてを見れば、ため息が帰ってきた。 失礼な奴だが、俺も失礼な奴なのでお相子だろう。 俺はそのまま振り返らずに外に転移する。 どうせ、月村すずかあたりが何か仕掛けていると思ったからだ。 しばらく歩けば、背後に四人分の気配が。 俺はため息をつきつつ、四人に話しかける

 

「まったく、お前たちくらいは楽しんでてもいいんだぞ?」

 

「マスター殿がいなければ、私たちはあのに居る意味がないので」

 

「それに、私たちがあの場に居ても空気が悪くなりますので」 

 

マシュとハサンがそう言うが、最早あの空気は俺たちが居なくなったところで修復不可能のような気がする

 

「なら、ケーキでも買って、家で食べるか?」

 

「賛成ですマスター!」

 

「まぁ、たまにはいいかもしれませんね。 リリィさんは自重してくださいね?」 

 




もう、ね、何を言ってもいいわけになるので俺は謝らない!(殴

冗談はさておき、またネタバレいけませんでした...... ちょこちょこ話してはいるけど、完全なネタバレは次回か、次回以降かなぁ...... そんなわけでもう少しお待ちを、なんとか時間見つけて書きますから、許して......

マムタロト君倒せなくてイライラする今日この頃。 まぁ、ソロハントでクソ雑魚なめくじの俺がそんな簡単に倒せるはずもないのですが。 あぁ、鑑定ガンス欲しぃ...... 睡眠の名!

ちょっと長くなりましたが、この話題が最後。 アイマスの一挙見た影響で、デレマス始めたんですがSSRの北条加蓮氏が来た模様。 来た瞬間、リアルで「ふぁっ!?」って声を出してしまった。 いやぁ、ようやく凛、加蓮、奈緒の三人がそろった模様。 もちろん、加蓮以外Rとかそこいらへんですよ?
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