俺、踏み台転生者にされました 作:サクサクフェイはや幻想入り
「それで? そんなくだらない理由で魔法を使用したと?」
「・・・・・・」
目の前にはお冠のクロノ。 当然のことだが、あの後すぐに事情を聞かれた。 授業中ということもありやめてほしかったが、そもそもまともに授業を受けてないのであまり関係ないのだが。 説明と言っても、簡潔に説明したため後で詳しい事情を聞くことになった。 もともと、俺は学校が終わればアースラに顔を出すつもりでいたので俺はそれを了承した。 今回の当事者ということで雑種も召集され、俺と雑種はクロノに事情を話していた。 まぁ、話し終わったら冒頭というわけだ
「待て待て待て、俺は悪くないだろう。 そもそも、こいつがいくら人気がないとはいえ学校でバリアジャケットを展開しようとしたんだぞ、人除けの結界と拘束は当たり前だろ」
「君の意見もわかる、が...... 君ならもっとスマートに対応できただろう?」
「まぁ、鳩尾に拳をいれて気絶させてもよかったが、それで逆上してこっちに手を出すやからがいるだろう?」
クロノの意見ももっともだが、俺が雑種に手を出せば逆上して襲ってきそうなのが一人いる。 そいつを見れば、こっちをまっすぐ見ていた
「そんなことはしない」
「どの口が言う」
「喧嘩ならよそでやってくれ」
クロノが額に手を当てやれやれみたいな顔で見てくるが、いささか心外ではなかろうか? ともかく、説明責任は果たしたので仕事の話に移ろうとしたのだが、それまでぶつぶつ何かを言っていた雑種が急に話に入ってくる
「やっぱりクロノもこいつに!」
「いったい何の話をしているんだ君は? それより魔法を、いや未遂だが使おうとした件についてだが......」
「それはこいつが!」
「確かに彼の言い方も悪いが、先に手をあげようとしたのは君だ。 念のために、デバイスから映像提供も受けている。 神木のだけでなく、なのはのレイジングハートやフェイトのバルディッシュからもな」
「何でだ!なんでわかってくれなんだクロノ!操られているとはいえ、お前ならコイツの危険性が分かるはずだ!自由にしておいてはいけないやつのはずだ!!」
「・・・・・・はぁ」
雑種の言葉に、思わずため息をつくクロノ。 散々な言われようだが、今のところお前の発言のほうがやばいからな? なおもヒートアップする雑種に、クロノはこちらに視線をよこす。 いやいや、俺の場合火に油を注ぐだけだから。 そういう思いを視線に込めてクロノを見返せば、頭が痛そうに顔をしかめる
「もういい、君の言いたいことは分かった」
「本当か、クロノ!?」
「今回の件は不問にしよう。 で、君の言い分だが当然通るものではない。 一応、曲がりなりにも神木は管理局所属だ、変な理由で拘束なんかは出来ない。 だが、君が彼と戦うというのは構わない。 場所もこちらで用意する」
喜ぶ雑種とは対照的に、クロノは疲れた表情をしていた。 場所などを整えるため、決戦は後日となった。 それまでの私闘、喧嘩も禁止だそうだ。 雑種は少し不満そうだったが、俺的には絡まれる回数が減るので万々歳だ。 ともかく、今日は解散となった。 まぁ、俺は仕事の関係もあるので残り、クロノに真意を聞くことにした
「それで、お前にしては珍しいなクロノ」
「このまま彼を放っておけば、君や僕の業務に支障が出る。 闇の書の事件の後処理も大体終わって、ようやく一息付けたんだ、僕だってこれ以上仕事は増やしたくない」
苦々しい顔をしながら言うクロノに、俺も苦笑して同意する。 まぁ手伝いとは言え、俺もかなりの枚数の書類を処理した。 しばらくはあんな数の書類は見たくない
「それに」
「それに?」
「形はどうあれ、君も彼とは決着を付けたかったんだろう?」
「・・・・・・」
流石クロノ、よく見ている。 俺が死ぬ気で修業した甲斐があったのか。 雑種は本当に守る価値があったのか。 そういうのを図るという意味では、今回の勝負は俺にとってもありがたい申し出だった。 この道を選んだのは確かに俺だが、雑種に責任がなかったかといわれれば首をかしげる。 責任転嫁するつもりはないが、俺は聖人君子ではない。 そう考えないとやってられない時期も確かにあった
「それに、監視できるところでやってもらったほうが、こっちとしても安心だしな」
「おいクロノ、それが本当の理由だろう」
俺の感動を帰せ