俺、踏み台転生者にされました   作:サクサクフェイはや幻想入り

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もう完結まで駆け足だし、投稿ペース上げても誰も気づかへんやろ(ハナホジー
そんなわけで、投稿ペース上げます。 完結は本当ですので


第九十八話 バトル

「・・・・・・なぁクロノ」

 

「・・・・・・なんだ」

 

「俺が言いたいことは分かるよな」

 

「それなら君も、僕の言いたいことは分かるだろう」

 

「「はぁ......」」

 

クロノと俺はそろってため息をついた。 空は快晴と行かず、曇天。 まぁ、別にそれはいいんだけどな? 目の前にはバリアジャケットを展開し、戦う気満々の雑種。 何故こんなことになっているかというと、先日話していた決戦の準備が整ったのだ。 海の上での決戦だ。 そのほうが被害が少ないし、万一結界を破壊してしまっても大丈夫なように、だ。 なんか、思ったが決戦が海の上というのも多いような気がする。 高町なのはとフェイト・テスタロッサ然り、闇の書の時然り。 ここまではいい、()()()()()、な。 問題は、暢気に手を振っているはやての八神一家。 視線を向けると、満面の笑みでこちらに手を振るアリシアのテスタロッサ家。 それに高町なのはやアリサ・バニングス、月村すずかと、魔法に関係ない一般人までいる始末。 おい、魔法技術の秘匿はどうした、クロノ(管理局)。 あとは家族である玉藻、リリィ、マシュ、ハサンがこの場に居る。 まぁ、なんだ? 正直に言えばギャラリーが多い。 そんな余計なことを考えているのが気に食わないのか、早速雑種がかみついてくる

 

「おい、バリアジャケットはどうしたんだ」

 

「あぁ、展開しないとな。 ペイルライダー」

 

「セットアップ」

 

バリアジャケット、前のように鎧ではあるが、色は黄金から黒に。 前みたくごてごてにつけるのではなく、最低必要限に、だ。 別に重さはないのだが、とにかく動き辛かった。 なので、軽装というわけだ。 俺がバリアジャケットを展開すれば、雑種満足そうに頷き、こちらを指さしてくる

 

「これで準備は整った。 お前の嘘を暴き、お前がみんなにかけた能力を解くために」

 

「・・・・・・」

 

妄言もここまで来れば立派なものだ。 特に何も言う気が起きず、俺は腕を組んで開始を静かに待つ。 そこで、俺たちにクロノから通信が入る

 

『それじゃあ、勝っても負けても、後腐れなしだ。 これ以降、もし私闘をしようものなら厳罰に処すから覚悟しておいてくれ』

 

「当たり前だ!」

 

「了解」

 

緊張感も高まり、雑種は臨戦態勢だ。 俺はそのまま腕を組んで静かに開始を待つ。 そして

 

『開始!!』

 

という言葉と共に、雑種が勢いよく突っ込んでくる。 俺はそれを慌てることもなく、冷静に見る。 そう、移動することもせずにただ見てるだけ

 

「もらった!」

 

という声と共に出された拳を右手でいなしながら、左手を額に持っていく。 直後、バチンという音と共に雑種が吹き飛ばされた。 おー、おー、ただのデコピンなのによく飛ぶこと。 俺がした攻撃はデコピンであり、攻撃らしい攻撃ではない。 それなのに派手に飛んだ雑種。 少し離れたところで体勢を立て直し、俺にデコピンされたところを抑えながらこちらを睨みつけてくる

 

「つぅ...... な、なにが?」

 

「何がって、デコピンだよデコピン」

 

「ふざけてるのか!真面目にやれ!!」

 

「別にふざけてないんだが?」

 

再度真正面から向かってくる雑種に、芸がないと思いながら応戦する。 大ぶりの拳を上半身をそらすことにより回避し、がら空きのボディーに拳を打ち込み、デコピンで派手に飛ばす。 さっきのリプレイみたいになってしまった。 まぁ、今回はボディーに拳が刺さったわけで、さっきより長い時間をかけ体勢を立て直す雑種。 顔は苦しそうだが大丈夫だろうか?

 

「ふざけて、いるのか!」

 

「だからふざけてないって」

 

「ならなんで、デコピンだけなんだ!!」

 

「弱い者いじめは趣味じゃないんだ」

 

「っ!!」

 

俺のこと射殺さんばかりに睨んでいるが、何をそんなに熱くなっているのか全然わからない

 

「付け加えるなら、俺はこの場から一歩も動いてないし、身体強化も必要最低限だ。 王の財宝(チート)も元から使うつもりはないしな」

 

「ふざけるな!!」

 

「ふざけてねぇよ。 それくらいハンデを付けないと、いや、つけたとしてもお前は俺に勝てない」

 

「そんなことは...... ない!!」

 

ようやく学習したのか、真正面から来るのをやめる。 そして、それと同時にシューターもそれなりの数襲ってきているが、こんなもの余裕すぎる。 冷静にナイフで切っていき、雑種は剣の横っ腹に拳を打ち付け軌道をそらし、体勢を崩したところで襟をつかみ海に勢い良く投げる。 どれもこれも雑だ。 それにしても、雑種のチートである未来視の調子が悪いのか? さっきから攻撃がまる当たりだが。 もしかしたら...... いや、十中八九そうだろう。 ちょうど雑種は海から上がってきたところだ

 

「なぁお前、チートが使えないだろ」

 

「それがどうした!!」

 

戦いにおいて情報というのは大事なものだが、戦略や駆け引きというものは雑種には存在しないものらしい。 いや、これが嘘の可能性もあるが

 

「それがなかったとしても、僕は勝つ!」

 

「能力におんっぶにだっこだった奴がよく言う」

 

向かってくる雑種だが、そのすべてをことごとくいなし、デコピンで時には投げて応戦する。 シューターも飛んできてはいるが雑で、そのすべてをナイフで切り伏せる。 まぁ、言うことがあるとすれば数が増えてきているのと、学習しているのかフェイントなどが混じってきたのがうざいくらいだ

 

「な、なんで!」

 

「だから言ってるだろ、()()()()()()()()()()

 

「ならあれが本当だと? お前が神様を殺したって言うのか!!」

 

「あぁ、殺したよ、それがどうした?」

 

「それが? それがだと!? あの神様は僕たちの命の恩人で!」

 

「命の恩人、ねぇ......」

 

そう言いながら、王の財宝から剣を一本射出する。 それは雑種の頬をかすめ、その切り口から血が出る。 それを触りパニックを起こす雑種に、俺は問いかける

 

「こんな望んでもいない能力を付けられ、お前の引き立て役にさせられた俺が、感謝してると思うか?」

 

「それはお前が望んだ力で!!」

 

「それを望むほど俺はマゾじゃねーよ。 そんなんだからお前は、(アレ)の暇つぶし対象に選ばれたんだよ」

 

「暇、つぶし?」

 

「俺の記憶を見たのなら、(アレ)がどんなものかわかっただろう? (アレ)が本性ってわけさ。 俺たちは、いや、お前はそれに言いように利用されていただけだ」

 

「・・・・・・」

 

俺がそう言うと虚ろな表情になり、俯いてしまった。 これで終わりかと思い、アースラで見ているであろうクロノに通信をいれようとしたが、何かぼそぼそ聞こえる。 その音源は雑種だった

 

「・・・・・・」

 

「? お前、なに、っ!?」

 

「マスター」

 

「わかってるさ。 おい雑種、話し中に襲うとは感心したよ」

 

雑種のところに戻っていくシューターを見ながら、俺は感心したようにつぶやく。 まぁ、皮肉なんだけどな。 それを受けて、雑種は顔を上げる。 まぁ、何というか、今までの一番の殺意でこっちを見ている

 

「お前の言葉には惑わされない、神様は僕を救ってくれた。 前世のみじめなところから救ってくれたんだ。 だから嘘をついているのはお前だ」

 

「ある意味哀れだな、お前」

 

あんなのに救われたと勘違いしているとは

 

「うるさい!!手加減なんてなしだ!お前を再起不能にしてやる!!」

 

「クックック!雑種が、大きく出たもんだな!!」

 

魔力は爆発的に上がり、シューターの数もこれまでの比じゃない。 流石にこれじゃあ、管理局が張った結界は持たないな

 

『クロノ、結界はこっちではりなおす、いいな?』

 

『大丈夫、なのか?』

 

『俺があんなのに負けるはずないだろ』

 

クロノは心配そうに聞いてくるが、俺は自信を持ってそう返した。 そして、玉藻に声をかける

 

『玉藻、結界を頼む』

 

『わかりました、マスター』

 

『マシュはもしものことがあったら、防御を』

 

『はい!』

 

「さてやろうか雑種」

 

「神木ぃぃぃぃぃ!!」

 

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