やはり彼は合理的に生きている……はずである。   作:空宮平斗

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アヴァロン!!!(今回限りの挨拶)

久々に会話繰り返す系です。





雪は降り積もらず、されどまだ春は遠き理想郷。

 

 

 

鎌ヶ谷 研が嫌うもの…それは“後悔”だ。

 

 

彼女たちともう会えなくなると知ったあの日。

俺は消えることのない大きな喪失感を覚え、思考を掻き乱される感覚に襲われた。目の前ががどんどん黒く染まり、暗闇に落ちていくようだった。

 

このままではいけない。

そう考えて俺は決意したのだ。もう失敗しないために、さらに努力を積み重ねていくと。

 

だが結局のところ、その決意は彼女たちを忘れるための口実。

 

そしてそんな決意だけで忘れるなんて無理な話だ。なにせ別れも告げず、言葉の一片すら残さなかった。終わらせることも、繋ぎ止めることもをしなかったのだ。なにもかもが中途半端のまま自己矛盾してばかり。

 

これが「後悔」だと気づいた時には全てが遅かった。

 

どうすればいいのか。どうすれば良かったのか。そう自問自答を何度も繰り返した。

 

その時、ある考えが脳裏をふと過ぎったのだ。

 

もう会えない繋がりなんて無意味で無価値なモノ。

そんな『絆』のせいで苦悩するくらいなら捨ててしまったほうが良い。そんな枷をひき摺って生きるのは効率が悪い。

 

断ち斬って捨てるべきだ。その枷を繋ぐ鎖を、首輪を。

中途半端な希望は“鎖”を長くしただけに過ぎない。ただ闇雲に悩んでいるだけでは“首輪”を締めているだけに過ぎない。

 

だから全てを切り捨ててリセットするべきだ。以前のように。

 

それが最も“合理的”だ。

 

直感的に思いついたものだが、これが最善の解だと思った。

 

我ながら最低だと感じる考え。

だがもう二度と会うことはないのだから、これでいいと納得した。そう納得させた、己の心を。

 

 

これが再び千葉に戻ることが決まるまでの俺の考え。

 

 

 

 

 

 

そして、千葉へ戻ることが決まった時……俺はこの考えを良しとした自分を酷く憎んだ。殺してしまいたかったほどに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっと会えた。…この時を、ずっと待ってたのよ?」

 

彼女は妖艶に微笑んだ。まったく本当に心臓に悪い。

会いたくない2人のうちの、しかも一番会いたくないヤツにあってしまうなんて。

 

「なによ、ちょっとは喜んでくれたっていいじゃない。表情が暗いぞ♪」

「……ああ」

 

答えられなかった。

いつもならもっと明るく適当に冗談を返せたはずなのに。

 

「ええー、それだけ?もっと色々言うことがあるでしょう?」

「…………」

 

言いたかったことはたくさんある…この現状は唐突とはいえ、いつかの俺はこんな場面を夢見ていたこともあった。雪乃はここにはいないが、また2人に会えれば…そう願ったことは確かにあった。

 

だがそんなifより現実を見つめ、否定し、選択して、そして今に至る。

 

だから俺から言えるのは、これだけ。

 

「ハル…もう帰ってくれないか?」

 

冷たい言葉だけだ。

 

「…なんでよ」

 

俺は雪乃とハルを切り捨てた。

記憶も、想いも、全てを忘れようとした。あれだけ大切だったもの簡単に捨ててしまったのだ。

 

「研は…私や雪乃ちゃんのこと、あれだけ大切に想ってくれていたじゃない。なのに、なんで…そうなるの?」

「…………」

 

心は捨てたくないと訴えていた。でも大切だからこそ、手が届かないのはとても辛く苦くて…ならば、と俺は心を殺して理性に全てを委ねることにした。

 

「俺はもう、お前たちのことを忘れることにしたんだよ」

 

一度選んだからには、それを通さなくてはいけない。

 

自分に嘘を残したくないから。

 

「研、そんなのって!」

 

罵声が飛んでくると身を構えた。だが彼女はそうはせずに、ただ呟いた。

 

「……いえ。そっか…やっぱ怪物は手強いなぁ」

 

怪物か…まあ、そう思われても仕方ない。

 

彼女には、俺がどうしようもないほど醜く見えてるだろうか?それとももっと別の…いや、考えるだけ無駄だ。どうせ忘れるのだから。

 

「でもね、研。雪乃ちゃんのことはどうするの?」

「どうするって……?」

「雪乃ちゃんは親友でしょ」

 

それはハルもだけどな。

 

「だからなんだよ?」

「…だから、そう簡単に忘れられるの?会ってあげようとは思わないの?」

 

確かに会って話したいとも思う。

だが一方的に俺は2人を切り捨てた。そんな俺に話す資格があるのだろうか?

こうやってハルと話してるのだって、彼女が押しかけてきたから仕方なく…という所が大きい。もしこの出会いが無ければ、自分から2人を探すことなんてしなかっただろう。

 

つまり答えは…。

 

「会うつもりはない」

「………そう」

 

その声は震えていた。いつもの明るさも、破天荒な感じも一切なく、ただただ小さい。しかし、それだけでは終わるつもりはない覚悟を感じさせた。

 

「でも研、私は諦めないから」

「………」

 

分からない。どうして彼女はそう言えるのか?

俺のやったことは卑下されて当然だ。自分勝手で、押し付けてるだけのもの。悔やむ様子も見せていない。

 

俺はもう、ハルと雪乃に忘れて欲しいと思っているくらいなのに…。

 

「言ったはずよ。研に告白したときから、私は研と家族になってみせるって」

「……そうだったな」

 

頭を抱えた。

彼女がかつてそう言ったことを忘れていた自分に怒りが湧いた。しかし同時に、理性はそれでいいと認めてしまっている。忘れようしてるのだからこれでいいはずなのに、なぜ怒りが湧いたのか?

 

分からない。

こんな救いようのない俺は…どうしたら良いのだろうか。

 

どうしたら…俺の心は納得するのだろうか。

 

嘘はついてない。正直に生きている。悪いことなんてしていない。

 

そんな二度目の人生なのに、なぜこうも後悔をしているのだろうか。

 

この問いに…答えはあるのだろうか。

 

俺の目の前は、いまだ真っ暗なままだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

本当に待ち焦がれていた。

 

この瞬間をどれだけ待ったことか。

 

しかし、浮かれすぎないよう自制する。舞い上がってるのは言うまでもない。しかしそれも全面に出してしまってはいけない気がしたから。

 

「やっと会えた。…この時を、ずっと待ってたのよ?」

 

いつも通りの雪ノ下 陽乃を懸命に演じる。昔と変わっていないんだよ、という意味も込めて。自分が久しぶりで照れそうになるのを抑える役割も含めて。

 

「なによ、ちょっとは喜んでくれたっていいじゃない。表情が暗いぞ♪」

 

だが、研は何も反応を示さなかった。

高校3年生。来年で大学一年生だ。

魅力は遥かに上がったはず。学校でだって男女共に仲は良いし、告白だって数えきれないほどされてきた。しかし全部断った、好きな人がいると言って。自分には忘れちゃいけない決意があると、告白される度に思い返した。そして、次に研と会えたときには見返してやろうとさえ思っていた。

 

しかし何故か……だんだん嫌な予感がしてくる。

 

「……ああ」

 

短く答えた。研らしくない。前ならもっと色々言ってくれたのに。

 

「ええー、それだけ?もっと色々言うことがあるでしょう?」

「…………」

 

しかし彼は答えない。

だが表情に変化はあった。静かで冷たくて、最後に見たあの笑顔とは真逆の表情。必死に気のせいだと自分に言い聞かせる。

何故ならこの表情を知っていたからだ。

この表情は、私が初めて研と出会った時と同じ顔。他者に一切興味を示してない時の顔なのだから。

 

「ハル…もう帰ってくれないか?」

 

冷え切った声に、身体の奥底が跳ね上がった。

 

「…なんでよ。研は…私や雪乃ちゃんのこと、あれだけ大切に想ってくれていたじゃない」

 

思考を冷静に保つので精一杯。

彼は私と雪乃ちゃんを大切だと言葉にして伝えてくれたはず、なのに…

 

「なのに、なんで…そうなるの?」

 

聞くのが怖いという感覚は久々だった。しかし、聞かなければ終わらない。彼は長い間を置いて答えた。

 

「…………俺はもう、お前たちのことを忘れることにしたんだよ」

「研、そんなのって!」

 

そう声を上げようとした時、ある質問をした時のことをふと思い出した。

 

 

 

 

『もし今の私が貴方のモノになったとして、使えなくなったら…どうするの?』

 

『当然、決まってるじゃないですか。“捨てますよ”。俺が必要だと思って手に入れた所有物が機能を果たせないなら捨てます。だってただのゴミじゃないですか?』

 

 

 

 

 

まさか。

いや、それじゃあ辻褄が合わない。彼の言ったことが矛盾することになる。

けれども、この数年でなにかが変わってしまったのだとしたら…可能性ある。

 

「……いえ」

 

そして合理性に磨きがかかっていたとしたら…?

 

「そっか…やっぱ怪物は手強いなぁ」

 

どうしようもない。その変化は見ていていもすぐに気付くことは出来ないだろうから。

 

だが、まだ打つ手はある。

 

「でもね、研。雪乃ちゃんのことはどうするの?」

「どうするって……?」

「雪乃ちゃんは親友でしょ」

 

私は結局、研に親友と認められていなかったのだろう。悔しいけれど、それは今は飲み込む。

ここは雪乃ちゃんという本当の親友を材料に繫ぎ止めるしかない。

 

「だからなんだよ?」

 

その一言で、息が詰まりそうになる。まるで、もうなにも思っていないような気がして。

 

「…だから、そう簡単に忘れられるの?会ってあげようとは思わないの?」

 

情に訴えてみた。私ではダメでも、雪乃ちゃんになら躊躇ってくれると考えて…しかし、その冷たい表情はなにも変わらず、ただ平然とこう口にした。

 

「会うつもりはない」

 

手が震えそうになる。涙が出そうになる。足が崩れそうになる。

 

かつて私は彼の、その合理性の怪物に魅力された。

確かにその怪物っぷりは、私が望んでいたものだ。それがさらに飛躍したのは嬉しいことかもしれない。けれど、いざそれを見せつけられ敵対して分かった。

この数年で積み重ねて磨き上げてきたもの、大切にしまっておいたもの全てが消え去ってしまったと感じるくらい…それは非情で残酷なもの。心が折れそうになる。

 

「………そう。でも研、私は諦めないから」

 

そう、ここで屈するわけにはいかない。

私はその怪物以上に、彼の優しさに惹かれたのだ。あの時々しか見せない笑顔を見たいと思ったのだ。あの4人の空間に本当の価値を見出したのだ。

 

「………」

「言ったはずよ。研に告白したときから、私は研と家族になってみせるって」

 

そして最後には、それ以上のモノを手にする。

だって私の元には、純白で、嘘のない絆と確かな幸福のカタチがあるのだから。

 

「……そうだったな」

 

呆れた言い草。しかし、あの冷たい表情が崩れたように見えた。

 

やはりまだ…希望は残っている。

 

「ねぇ、連絡先…交換してくれない?」

「だから帰れと…」

「…約束、したでしょ?何年も待たせたんだから、それくらいね?」

「………分かった」

 

ああ、そうだよね。

これだけ年数も経てば、携帯も変わるよね。なんだかそういった部分を見るだけで、色々思っちゃうなぁ…。

 

「交換し終わったな」

「うん。じゃあ、帰るね」

「ああ」

「…またね」

「…………」

 

研の横を通って、玄関の扉を開いた。

もう夕暮れ時が終わろうとしている。季節は冬、白い吐息が出るほど寒い…けれど雪はまだ見れないか。クリスマスだって近づいてきてる。

 

これでもし…すぐにでも前の関係に戻れていたなら…。

 

「ねぇ、研。連絡、いつでも待ってるから」

 

研は何も答えない。そりゃそうだ、忘れようとしてるんだから。

 

もう彼にとって、私は要らないモノなのかもしれない。

 

さっきだって無理矢理自分を奮い立たせただけ。本当はもう泣き崩れてしまいたいくらい…でもまだだ。まだ諦めないと決めたんだから。

 

家から出る間際、彼の声が少しだけ聞こえた気がした。

 

 

 

 

 

 

「…………で、ごめんな」

 

 

 

 

 

扉閉まる寸前だったため、その声は半分途切れてしまった。

けれども研は…自らなにかを話してくれた。それだけ私はもう少し立っていられる、そう思えた。

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

帰路の途中、色々なことを思い返していた。

 

彼の言っていたことや、今までのこと。

 

私がそもそも研が戻ってきたのを知れたのは、父のコネだ。

 

父のコネと人脈を使い、不動産や研の両親の勤め先に連絡網を張り巡らせていた。父にとっても私の知識やコミュニケーション能力の高さは貴重だったことも幸いし、仕事を積極的に手伝うことでそれは叶わないお願いではなかった。そもそも来たら連絡をくれるだけなのだから、そう難しいことではない。父には探してる人物との関係を聞かれたりしたが、そこは玲那ちゃんを話しに出して事なきを得た。

 

そうだ。そういえば今日のことだって…。

 

「あ、陽姉さん」

「玲那ちゃん…偶然ね。友達の家に行ってきたんでしょ?楽しかった?」

「ええ、それはもう。やっぱり色々な人がいるものですね」

 

今日だって玲那ちゃんが居てくれなかったら、家の中で待っていられなかった。ずっと玄関前で待ってることになっただろう。

 

「そっか…なら良かった。それにしても今日はありがとうね」

「いえ、気にしないでください。私もたまたま家で準備してただけなので。それより…兄さんはうまくいきましたか?」

「……あんまり」

「そうですか…まあ、仕方ないですね。兄さんもどうしたらいいか、まだ整理がついてないんですよ」

「そっか…玲那ちゃんがそう言うなら、そうなんでしょうね」

 

彼女は本当に大人になった感じがする。まだ中一だというのに…多分、研の影響なのかしら?

 

「陽姉さん、雪姉さんは今はどうしてるんですか?」

「雪乃ちゃんは……海外に留学中よ。帰ってきたら、2人のこと報せるつもり。いま教えたら、あっちの勉強に集中出来ないでしょうから」

「そうですか…残念です」

「ええ、私もよ。ところで…玲那ちゃん、喋り方変わったよね。どうして?」

「あ、これはですね。雪姉さんみたいに凛と喋れたらいいなぁ、と思って勉強しました」

「へぇ、そうなんだ」

「あと、兄さんが最近読んでるライトノベルも参考にしましたよ」

「へぇ、そ…なんですって?」

 

ライトノベルって…あのラノベってやつだよね?結構絵が…その、破廉恥なやつがあったりするやつ…え、玲那ちゃん読んでるの?

 

「兄さんが本屋に行くときに、一緒について行って…私も読みたいって言ったら色々とオススメを教えてもらいまして。「魔○科高校の○等生」と言うやつなんですけど、そこに出てくる妹のキャラがとっても雪姉さんぽくて!それはもう声もいっしょ…」

「それ以上は言わなくていいわよ…!というか言っちゃダメ!」

「そ、そうなんですか?」

 

まったく研たら、何読ませてるのよ。

 

「でもあの作品は細部なところも結構作り込まれていて、読み応えもあるので結構好きなんです」

「そ、そっか…」

「ええ。兄の興味あること、全て知ってこそですよね?」

 

ああ…だから研教える羽目になったのかなぁ?

 

「う〜〜〜〜〜〜ん、それはどうかなぁ〜?研も困るところが無きにしも非ずって感じがあると思うよ?というかもう少しだけそっとしておいてあげたほうがいいかも…なんて」

 

とりあえず、玲那ちゃんがまともなようでまともじゃないのはよく分かったわ。兄想いもここまでくれば病ね。雪乃ちゃんにも真似しないよう注意を……いや、私に対してあれば別に問題ないかもしれない…というか寧ろ…うん。

 

「でも近くにいようとしないと…兄さん離れてってちゃうから」

「……あぁ…そうね。今日、それは実感したわ」

 

やり方はあれだけど、玲那ちゃんの言うことには一理ある。

 

「あ、そろそろ私帰らないと。陽姉さん…また今度」

「ええ、何かあれば連絡頂戴。待ってるから」

「はい、私も待ってますから!」

 

彼女は手を振って帰っていった。本当にいい子だ。

 

「はぁ……今日は冷えるなぁ」

 

見上げれば、夜月は雲に隠れて少し暗い。

月といえば…雪乃ちゃんと一緒にこの道を歩いたことを思い出す。

 

「そうね……問題は研だけじゃないものね」

 

気が重くなる…けれどもこれはチャンスとも言える。

だが今は、ただ待って機会を伺うしかない。今の研は、相手にすれば私が参ってしまう。それに悪いことばかりじゃない。約束だって果たせた。

 

「ふふふっ…♪」

 

雪乃ちゃんもまだ知らない研の番号。

ただの数字の羅列だというのに、見るだけで期待が膨らむ。例え掛かってこない番号だとしても、今は手の届くところにいる。次はもう逃がさない。

 

あんな思いはもうたくさんだから…かならずまた元の関係に。

 

いえ、雪乃ちゃんよりも先に進んでやるつもりだ。

 

 

 

 

 

 

 

………………………………………

 

 

…………………………

 

 

……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雪は降り積もらず、されどまだ春は遠き理想郷。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

 

「ただいまー」

「あら、おかえり姉さん。遅かったわね」

「まあね。雪乃ちゃんは何してたの?」

「いつも通り勉強よ」

「ふぅん、あっそ」

「姉さんこそ、大学受験があるのに勉強しなくていいの?私よりも残り期間少ないでしょ?」

「大丈夫よ。私よりも自分の心配しなさい」

「…それもそうね。研くんならそうするでしょうし」

「……………そうかもね」

 

今の雪乃ちゃんを見て、研や玲那ちゃんはどう思うだろうか?

私はガッカリすると思っている。こんな研の真似事ばかりしている子なんてつまらないから。それに、その真似事はどれもこれも中途半端。飾るにしたってもう少しやれることはあるはずだ。まったく見ているだけでイライラする。

 

けれどももういいのだ。

今は確実に私が先を行っているのだから、もうイライラしなくて済む。

 

そのばすなのに、未だ治まる気配がない。

 

「姉さん。今日のご飯、どうする?」

「食べるわ。出来たら呼んで」

「……そう、珍しいわね。分かったわ」

 

多分……そう、このイラつきは嫉妬なのだ。

こんな雪乃ちゃんでも、もし今日の私と立場が逆だったら…もっといい結果だったかもしれないという予感が胸の奥にあるから。

 

こんなつまらない子でも、研の最初の親友だから…私と同じように忘れられそうになっているとしても……多分、私より……まだ……。

 

 

「だから私…嘘ついちゃったんだね。ごめんなさい。でも今は、我儘だと思って許して…」

 

 

そういって、私は白いアクセサリーを優しく握った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 








お気に入り、評価、感想ありがとうございます。
早く投稿とかほざいてた奴誰でしょうねそうです俺ですごめんなさい!書いてる最中にまた色々と思いついて今回みたいに五回書き直してこうなってしまいました!

あとぶっちゃけると、実家が北海道でして少しドタバタしてました。俺はいないんで被害はなかったんですけどマジ焦りました。一日停電だけで済んだみたいです。

北海道が落ち着いたら観光とか応援してね!活力になるから!

最後に今回のおさらい。

研くん瞑想中、玲那爆走中、雪乃迷走中、陽乃待機中、八幡小町ずっとスタンバってました。
こんな感じです。
主人公ヤバめですねどうしたんだろう支離滅裂だぁ(他人事)


次回は八幡メイン。頑張って支離滅裂な研と話そう回。

深夜テンションなんです、すみません!
次はテンションのノリがよければ来週とかに完成しそうです。

ではまたアヴァロン!!


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