やはり彼は合理的に生きている……はずである。   作:空宮平斗

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感想、評価、お気に入り…ホントにありがとうございます!!マジで嬉しいです!!
ええ、頑張りました。止まってた期間の反動かな?
でもすみません。また悪い癖が出ちゃいました。
そういえば葉山くん一回くらいだそっかなって思ったら、葉山がほぼメインになっちまいました。てか葉山くんの「僕」と「俺」の区別が適当なった感あります。

俺、そこまで葉山くんのこと好きでも嫌いでも無いのに……どうしてこうなったんだろうね(白目)




葉山 隼人はそれでも変わらず、彼女だけが答えを得た。

 

研くんと交流するようになって、数ヶ月が過ぎた。

 

 

あの辛かった時期も思い出に変わりつつある。彼と話すようになってからは毎日が楽しい。過ぎていく日々が色鮮やかに見えるようだ。

いや、それは言い過ぎかもしれない。私は研くんに対して少し贔屓しているところがあるのは自覚している。だからこれも無意識に誇張している部分があるのだろう。

 

それでも私の毎日にいてくれるのは研くんと玲那ちゃんだけだ。それが寂しいなんて思わない。だって二人は私を本当の意味で見てくれるからだ。

玲那ちゃんとは何度も遊びに行ったし、私の好きなパンさんを好きになってくれた。研くんとは勉強に励みながらも、たまにゲームだったりもしている。多分、彼と出会ってなければゲームなんてせずに人生を終えたかもしれない。…流石に大げさね。

彼はゲームなんて持ってないと思ってたけれど、クローゼットにかなり数がしまってあったわ。やはり思い込みや印象だけで決めるのは早計ね。

 

 

 

 

ただ一つ、いまだに気がかりなことがある。

最近、私に対していじめが全くなくなったことだ。

もちろん嬉しいことではあるけれど、それにしても急に無くなるなんて…少し不気味に感じる。

 

加えて最近、尊敬されているんじゃないか、と思ってしまうことが多々ある。やたらと勉強や運動のことで褒めてくれたり、教えてほしいなんて言ってくる子もしばしば。

かつて私が求めていたものが、今になって手に入ったような錯覚に陥ってしまいそうだ。

 

これも……彼の影響なのだろうか?

 

「雪乃、そろそろ行こうか」

「そうね、行きましょう。テスト、近いものね」

「ああ、今回は自信しかない。お前のおかげだ」

「それと玲那ちゃんもね」

「フッ、そうだな…」

 

彼は私の前で少しだけ笑ってくれるようになった。それが信頼の証に感じられて、たまらなく嬉しい。

 

もしかすると、私は……いや、それはおこがましい考えね。

 

彼と大切に想いあえる関係なれたら……なんて。

欲張りね、いけないことだわ。

 

さあ、今日はどこまで勉強捗るかしら。

 

 

 

 

 

「なんでアイツが……」

 

葉山くん…?

 

気のせいかしら?

 

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

 

3日後のテスト当日。

テストが終了し、放課後になっていた。

 

「うん、我ながら完璧だわ」

 

研くんと勉強した成果は余すことなく発揮されていた。そう自負できるほど、今回のテストは自信がある。

 

「雪乃もそう感じたか?」

「ええ。研くんも?」

「ああ、前回の方が難しかったくらいだ」

「それもそうよね。研くんの場合、前は状況が悪かったわけだしね」

「本当にな。今回は雪辱を果たせたって気分だよ」

「まだ採点すらされてないのに、そんなに自信持って大丈夫なの?」

「見直しする時間はかなりあったからな」

「ふふっ、研くんなら抜かりはないんでしょうね」

 

彼に油断という文字はない。物事を客観的に見て、あらゆる無駄を削ぎ落とし効率よく事を進める彼であれば、文面に起こされた問題など肩慣らしにもならないはずだ。

贔屓目せずにそう思えるのだから、彼は本当に優秀だと思う。

姉さんと張り合えるのは彼くらいでしょうね。もっとも研くんに姉さんをあわせるつもりはないけれど。

 

「うん。テストも終わったことだし、今日は久々に玲那といっしょに遊びに行こうかな。雪乃も来るだろう?玲那のやつ、お前のこと姉のように思ってるからな」

「ふふっ、光栄ね。もちろんご一緒させてもらうわ」

「そうか、ありがとう。じゃあ、俺トイレ行って来るから、戻ってきたら行こうか」

「分かったわ。待ってる」

 

彼はそういって教室から出ていった。

教室にはもうほとんど生徒はいない。みんなテストと終えた開放感でさっさと家に帰ってたか、遊びに行ったのだろう。

 

クラスでは、私と研くんが会話するのを不思議に思う人はもういなかった。加えて彼も、以前よりは会話をするようになったため、彼が話すこと自体、不思議と捉えられなくなっているからだろう。

 

「あら…?」

 

その時、ふと葉山くんの席に目が止まった。

いつもなら気にもしない、したくもないはずなのに…なぜか目を止めてしまった。

 

どうして…?

 

…そうか。葉山くんはいつもならクラスメートたちと帰ってるはずだから、鞄があるのが不自然に感じたのね。他の生徒はもうほとんどいないのに、葉山くんだけいるなんてあまり見ないもの。

だとしたらどこに行ったのかしら?

 

「まさか研くんと…?」

 

でも葉山くんは彼とほとんど面識はない。ただのクラスメート、それだけだ。会話するところだって想像に苦しい。

だが研くんなら、もうそろそろ戻ってきていていても良い頃合いだ。

 

「行ってみましょうか…?」

 

なぜか…心配と不安が私の中で湧き上がっていた。

というのもこの所、葉山くんの様子がいつもと違うように感じていたからだ。

私が葉山くんと話したくないというもあって目を向けないようにしていたが、時折、葉山くんは私を見ている気がした。自意識過剰だと気にしないようにしていたが、今思えばそれは…

 

「研くんを見ていたのかも…」

 

最近の私はずっと研くんの近くにいる。当たり前だ、大切な友人なのだから。そして彼が他人の目を引くのはいつものこと、その程度に思っていた。

だがそれは勘違いで、葉山くんは研くんも見ていたんじゃないか?それじゃあ、私が葉山くんに感じていた違和感はなんなのだろうか?

 

「……葉山くん、まさか怒っていたのかしら」

 

葉山くんが怒ったところを私は見たことがない。

しかし葉山くんが彼を見ていた時の様子は、思えば怒っていたように感じた。

 

『なんでアイツが……』

 

でも温厚な彼が、問題を起こしていない研くんに怒るなんて、辻褄が合わない。けれどなぜか…私は、この考えが間違っているようには思えなかった。

 

「研くん……!」

 

研くんがいる場所へ私は駆け出した。

私が感じていた不安は、今の日常に亀裂が生まれてしまうんじゃないかという恐れだったのだ。

 

葉山くんがなぜ研くんに怒っているかは分からない。

でももし衝突すれば、私と研くんの繋がりに何がが生じるかもしれない。

 

それだけは止めないと!

 

トイレの場所は遠いといっても、遠目で視認できる距離。しかし廊下を曲がったところにあるので、近くまで行かないといるかは分からない。

 

 

 

そして……

 

 

「君はどうして嘘をついたんだい?」

「何の話だ?」

 

近くまで行った私は “時すでに遅し”

 

その言葉が一番似合っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

はぁ〜〜〜スッキリした。

テストに集中し過ぎてトイレ行くの忘れてたわ、危ない危ない…。

にしても雪ノ下ちゃん、本当にいい子だなぁ。妹の相手もしてくれるし、勉強でも役立つし、ゲームでも対戦相手になってくれるし。やっぱ友好関係って大切だな、うん。

 

よし、手も洗ったし…さっさと教室に戻ろっと。

 

「なぁ、鎌ヶ谷」

「…ん?」

 

んーと、この爽やかイケメン風な男子は誰ぞ?

 

「誰?」

「……同じクラスの葉山だ。覚えてないか?」

「葉山……あー、葉山ね」

 

そういえば雪ノ下ちゃんがそんな名前を言っていたような。

 

「覚えてないならかまわないよ。僕も、君のことを覚えていたい訳じゃないしね」

 

おうおう覚えてるって言ってるだろ明言はしてないけどよ、なんだか挑発的だな爽やかイケメンさん。

こちとらアンタくらいイケメンだったらって思ったこと何度もあるんだから、そんなこと言われると妬み嫉みで激おこ二乗しちゃうぞ?

まっ、小学生相手にそこまで怒るわけないけどさ。

 

「…で、何?」

「君はどうして嘘をついたんだい?」

「何の話だ?」

 

主語がねぇだろ、主語が。国語で文章のこと習わなかったか?

 

「ああ、すまない。僕もあまり穏やかじゃいられなくてね。僕が言ってるのは…なぜ自分の下駄箱に泥を入れられていたって嘘をついたんだって聞いたんだ」

「泥…?ああ、それのことか。別に嘘じゃない。証拠もある。見るか?」

 

あの下駄箱うんぬんのことか。実はしっかり現場写メってたんだな、流石俺!

 

ホラ、しかとその目ん玉に焼き付けな!この証拠をよぉ!

 

「……ほら、嘘じゃないか」

「何言ってる?ここ、ちゃんと泥ついてるだろ」

「確かに君の“上の段”のにはね。でも肝心の君の方には言うほどついてないじゃないか。それなのに君が被害者面しているのが理解出来ないんだ。僕は聞いたんだ、君がクラスの何人かに“あの三人に自分の下駄箱に泥を入れられた”って今と同じように写真を何見せて噂を流したんだろう?」

 

お、おう。言ってる意味がよく分からんぞ。俺ガチで被害者なんだけど。

 

「随分と歪曲した考えだな」

「僕の言っていることがまちがってると?」

「ああ、そうだ。泥が多かろうか少なかろうがそのせいで俺の下駄箱は汚れたし、上靴にも汚れがついた。不快に思った。この時点で俺は被害者だ。

そして噂を流したと言ったが、俺はそんなの誰にも頼んだ覚えはない。俺は話の話題を振られたから、振ってきた奴に答えた。そして俺が話したことを勝手に違うところで話した奴がいた…ただそれだけだ」

「そんなの屁理屈だ…!」

 

いやいや、何言ってんの?

 

「馬鹿を言うな。全て事実だ。俺が嘘つく理由がない。それにこれはもう数ヶ月前に終わったことだ」

 

それが現状だ。なのにいきなりこのイケメンくんは今さら、いちゃもんつけて来て…全く何なのかね?文句言うにしたってもっと早く言えよ。

やっぱごめん、それも面倒だからやめて。

 

「ふざけるなよ…!だったらお前はあの三人を前にして同じことが言えるのか!?」

 

おお!?…いきなり大きな声出してどした?

 

「三人?」

「…おい、お前は馬鹿にしているのか!?君が犯人に仕立て上げた女子、三人のことだ!」

 

ああ、アイツらね。んぅ……ダメだなぁ。なんで俺ってどうでもいい奴のことすぐに忘れちゃうんだろうな。

でもさアイツら結構悪どい顔してたよ?自業自得じゃね?

 

「俺は奴らを前にしても同じこと言えるけど、それが?」

「………本気で言ってるのか?」

「二度も言わせるな。なんなら証拠、見せようか?」

「証拠…?」

「そうだよ。その三人が犯人だって証拠」

 

俺、アイツらが俺の机に座ったのが許せなくて写メったけど、実はあの時、間違って録画してたみたいでさ。その時の音声残ってたんだよ。いやー消さないで良かった。

なんだか展開良すぎてご都合主義みたいだけど気にしない、気にしない!

 

だって悪いやつが悪いんだもん。(迷言)

 

「そんな…っ」

 

聴いたか?

この2分23秒の決定的瞬間を!そろそろ分かってくれたかな?

いつも一つの真実ってやつ!

 

「それでも…!度が過ぎたと思わないのか!?」

 

えっ、ちょま、いきなりなんの話?

この決定的瞬間を聞いて言うことがそれ?もしかして会話スキップしたとかじゃないよね?

ていうか度が過ぎたってなにが?

 

「度が過ぎた…?」

「そうだ。あの三人はいじめを受けていたんだ。たまたま俺が見かけて止められたからいいものの、いじめそのものは無くなってない!お前は、彼女たちに申し訳ないと思わないのか!」

 

まったく思わないけど…?

 

「まったく思わないが…?」

「は…?お前に、人間の心はないのか?」

 

その台詞、なんのパクリですか?笑

 

「はぁ……さっきから話を聞いていれば、お前はかなりのお人好しというか、愚か者というか…」

「なんだと…!」

「聞いてる限り、お前はその三人がいじめられてるのが許せない。そしていじめの原因である噂の発端が俺にあるから、お前は俺を問い詰めてる。うん、なるほど…本当に何やってるの、お前は?」

「……どういう意味だ?」

「なんでお前が三人を守ってやらないんだって意味だよ」

「…原因のお前が話して誤解を解いたほうが確実と思ったからだ」

 

こいつ…マジで言ってんのか?

 

「それでいじめが解決するわけないだろ。無限ループだ。いじめの対象が次は俺になるだけ」

「それは僕がさせなければいい!」

「させないって一体何様だよ。こんな手段をとっているようじゃ、お前には無理だ」

「無理じゃない!話せばきっとみんな分かってくれる!」

 

あー……うん。雪ノ下ちゃんが嫌う理由、分かったわ。

 

「しつこいうえに、本当になにも分かってないな。確かにお前のような上位のカーストの存在がやめようと言えばやめるだろうよ…お前の前だけではな」

「…僕の前だけ?」

「まったく呆れるな。気づいてないのか?それとも見ないふりをしてたのか…どっちでもいいけどよ」

 

後で知ったが、前まではあの三人が中心で雪ノ下ちゃんをいじめていたという。そのいじめられ始めた理由も聞いた。

それは彼女から直接聞いた訳じゃないため、多少心が痛む。しかしその話が本当だとすれば初めて彼女とカフェで話したあの言葉の真意がおのずと見えてくる。

 

彼女が「誰かと一緒に」という考えを忌み嫌っていた理由が。

 

「葉山、お前はみんなが全員仲良くなれる方法があるって思ってるだろう?」

「当たり前だ。人はみんな良い心をもっているはずから」

 

ワァオ、こりゃヒドイ。ホントに信じてますよそんな戯言を。

 

「間違ってるよ、みんな良い心を持ってるなんて幻想だ。みんなが持ってるのはそれぞれの心だ。それぞれの心が何が善で、何が悪かを判断する。お前にとっての善意が、誰かにとっては悪意になりうる。それが分かってないんだよ」

 

前世で俺は嫌というほど経験した。だから俺は、葉山のようなやつがどれほど厄介かを理解できる。まさしく偽善者…しかも自覚ないと来た。

 

「でも人の心は一つになれるものだろう!」

「ああ、なれるよ。同じ敵を前にすればな」

「同じ敵…?」

「経験したことないのか?そうだよな…経験していればこんなこと言うはずないか。なら分かりやすく今の現状で教えてやるよ。今のみんなの敵っていうのがあの三人だ。なぜならアイツらは雪乃をいじめていた、さらには俺にも被害を出した。だからあの三人は悪いやつ、だったらみんなで懲らしめてやろう。…これが今のいじめの正体だ」

「どうして…」

「決まってるだろう。悪いことをしたあの三人を懲らしめてやるのが人によっては正義たりうるからだ。お前が人を助けるように、他の連中はアイツらに制裁を加えることが正しいと思うやつがいるってことだ。…まっ遊び半分に参加してるやつのほうが多いと思うがな」

「……っ!」

 

やっと分かってきたか…はぁ、疲れるわ。

 

「もう一つ。例えばお前がボロボロの女の子を助けようと手を伸ばすとする。

だがその行為がお前を好いているキラキラな女の子にとっては羨ましいことこの上ない。なのにその行為を受けたのはボロボロの女の子。

キラキラな女の子は思う。なんで私じゃなくてあの女の子なの?…そしていつしかキラキラな子はボロボロな子に対して嫉妬と敵意を持ってそれは行動へと変わる。これだけ言えば流石に分かるよな、葉山?

これがお前の見てないところで起きるいじめの正体だ」

「……そんな…っ……」

 

打ちひしがれてるねぇ…なぜか無駄にカッコよく!

はぁ、イケメンってホントずるいわ!なにしても絵になるんだからよぉ!

 

「分かったか?分かったよな?…だったら俺はもう行かせてもらうぞ」

 

はぁ、雪ノ下ちゃん…待たせ過ぎちゃったな。

うげっ…もう20分経ってるよ。すごい長ーい大便してるとか勘違いされたらどうしよぉぐっ!?!?

 

………なんだよ葉山くん。手、離してよ。

 

「そこまで言うなら彼女たちを助ける方法教えてくれよ…そんなにも語るんだから、分かるんだろ…!」

 

あ、いやね。お手て震えてらっしゃるところ悪いんですが、俺そんなこと一言も言ったことないんですけど。

 

「…はぁ、俺が言ったのは逆だよ。いじめから完全に助ける手段なんて無いって言ったんだ」

「そんなはずない…!方法は必ずある」

「だったら今頃世界に戦争なんてない。あの三人はまだいいだろう。傷を舐めあえるんだから。

比べて雪乃は一人でその苦しいのに耐えていたんだ。寧ろあの三人は自業自得、因果応報ってことで卒業まであと2年と少し…反省するくらいが丁度いいと思うがな」

「っ!君に人の心は無いのか…!」

 

それさっきも聞いた…。

 

「この世は理不尽なんだよ。正しく測れもないのに善し悪しを判断される。勧善懲悪な世界なら葉山の言うことは実現出来るだろう。でもな…そんなのはヒーローがいる世界だけだ。正しさが悪にされ、嘘つきが善とされる。そんな胸糞悪いのが、この現実なんだ」

「お前は…なんでそんなことを平然と言えるんだ?そんなの、辛いだけだろ…?」

 

なんで平然って…そりゃねぇ…

 

「そういうことばかり見てきたから…だろうな」

 

あー、お前のせいで前世の嫌な記憶を3回くらい巡ったわ。まったく、どうしてくれんだよ。

 

「…そうか。君は、そういう奴なんだな」

 

…あ?今、決めつけた?ねぇ今決めつけた?そういうのが一番ダメって言ったじゃん!ねぇどうしてそういうこと言うの!?(ウザい典型)

 

「分かった。なら僕は…僕なりのやり方で彼女たちを守るよ」

「…まあ、俺の邪魔にならなければ、お好きにどうぞ」

 

なぁんでイケメンってそんな簡単に決意語れるの?言葉に出来るの?関心通り越して恐怖覚えるわ!

 

「いつか君に、僕が間違っていなかったことを証明するよ。じゃあね」

「あっ…そうですか…」

 

って言いたいこと言って帰りやがった!

ええ!?マジでなんなのよ!?時間と精神だけが削られたわ!

 

あっやべ、早く教室戻んないと。

 

「ん……?」

 

あれ…誰かいるのか?

 

………いや、気のせいか。

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

「雪乃…悪い。遅くなった」

「いえ、良いのよ。お腹痛かったんでしょう?」

「あ、いや…そうじゃなくて、葉山ってやつに話しかけられてな」

「そうなの。けっこうな長話だったのね。もしかして仲良くなれたのかしら」

「いや絶対にないな。アイツとは多分、一生分かり合えなそうだ」

「うふふっ、そうよね。私も同意見よ」

「雪乃もか。俺たち…けっこう似た者同士なのかもな」

「え、そ、そうかしら?それなら…嬉しいわ」

 

ええ、本当に嬉しい。

貴方が私を助けてくれたなんて。偶然だったとしても、私はそれで救われた。でも研くんは決して自分が助けたなんて言わないでしょうね。

でもかまわないわ。それでいいの。私は知ってるから。

次、もしも研くんが困った時は私が必ず助けるわ。それが恩返しですものね。

 

「研くん、そろそろ行きましょうか」

「ああ、そうだな」

 

だから研くん。

私が受けた恩をぜんぶ返すまでは……

 

「今日はどうするの?」

「そうだな。勉強ばかりもあれだし、ゲームするか」

「いいわね、今日は負けないわ」

「雪乃、負けず嫌いだからな…どんな勝負になるか楽しみだよ」

「ええ、私もよ」

 

私の前から、消えないでね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

葉山 隼人はそれでも変わらず、彼女だけが答えを得た。

 

 

 

 

 

 

 




なぜだろう。ゆきのんを書くと、少しでいいから病ませてみたくなるのは。ダメだ。俺の悪い性癖がっ…!

てか主人公コミュ障脱した途端、よぉ喋るなぁ!書いてて引いたぞ!どうしてこうなった!大丈夫なのかこれ!


あと本音言うと、最初はまったくゆきのんとオリ主をくっつける気無かったんですけど……ヤバイ。雲行きが怪しい。

ええいっ!ままよぉ!!(`・ω・´)

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