(少し緩めのファンタジーですがしっかり戦闘シーンとかも入れるのでご安心を。)
こうして投稿する準備中にもこれからどんなストーリを描こうかワクワクが止まらないです!
(一応確認はしましたが誤字や脱字、その他使い方の間違っている語句がありましたら教えていただけると幸いです。なにせドジなものですから。)
追記:加筆修正を行いました。
第1話 神様、俺は異世界へ旅立ちます。
俺は今日死んだ…らしい。と言っても自分で死んだという自覚を持てていないので何とも言えない気分だ。
あれはそう、俺がいつも通り自転車を漕いで学校へ向かっていた時のこと。
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「…っべ!遅刻だ遅刻!」
昨晩遅くまで課題に追われて、寝坊してしまった。
…まぁ、テスト前になるといつもこんな具合だったのだけれども。
だが、そう何度も遅刻する訳にはいかない。
「今日こそは絶対に…!」
一心不乱に自転車のペダルを漕ぎまくり、ようやく向こうに学校が見え始めた。
始業まで後5分くらいだろうか、これなら間に合う。
そう思って更にペダルを漕ぐ足を早めた時だった。
目の前が一瞬で真っ暗になり、地面に倒れこむ感覚だけが薄っすらと感じられる。
「…あ、あれ…。」
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そして目を覚ますと、俺がよくやっていたRPGに出てくるような神殿のような場所に立っていた。
体のあちこちを触ってみるが、別段変な様子もない。
何故か所持品は空になった財布以外無くなっているが…。
暫く辺りをキョロキョロしていると、誰かが俺の方へ向かってくるのが見えた。
それは小さな雲に乗った白髪の老人。
…典型的な仙人みたいな人が、顔を青ざめさせ向かって来た。
そして俺の腕を掴むとその雲の上に乗せて、神殿の中心の方へと俺を連れて行った。
すると見えて来たのは家の和室にある畳と同じようなものが六枚敷かれた場所。
その中心にはちゃぶ台が置かれ、ちゃぶ台の上にはみかんと2人ぶんの湯のみが置かれていた。
…そして、話を聞こうとして今に至る。
本人曰く神様らしいが、あまり確信を持てない。だって本当にそこら辺にいる普通のご老人だ。唯一神様らしいところといえば白くて長い髭と乗っている雲ぐらいだろう。ん?雲に乗ってる時点で人じゃないか。
「…それより、突然殺されてここに来たというのに落ち着いとるなぁ、お主は。」
少し落ち着いたのか、湯のみのお茶を啜ると俺にそう問いかけてきた。
「いや、その何ていうか、まだ自分が死んだという事に実感を持ててなくて…。あの、何故俺が死んだのかだけ教えていただけませんか?」
俺がそういうとご老人は俺が死んだ経緯を一から説明してくれた。
どうやら俺は本来死ぬはずではなかったが、ご老人がクシャミをしたはずみで雷が落ちてしまったらしい。そして、偶々そこに居た俺に直撃したというのだ。
…ご老人曰く、最近緩くなってなぁ。との事だが、雷がクシャミのはずみで落ちるというのは如何なものかと思う。
「…という訳なのだ。本当に申し訳ない。」
そういうとまた老人は土下座する。
「あ、あの、本当にやめてください。故意じゃなかったってのは分かりましたから。元の世界で生き返らせて頂ければ結構なので。」
一度死んだら生き返れないがこの世界の鉄則ではあったものの、このご老人が本当に神様だというのなら不慮の事故な訳だし現世に戻してもらう事も可能なのではないだろうか。
「それは出来んのだ。」
「あ、分かりました。それじゃ、お願…え?」
今、「それは出来ない」的な事を言わなかったか?
…聞き間違いじゃない…よな。
「あの、生き返る事が出来ないってどう言う事ですか?」
「実は今ワシ達がいるこの天界には色々規定があってな。理由はともあれ、一度死んでしまった人間を生き返らせる事は出来ない事になっておる。でないと、死んだ人間がいきなり蘇って大混乱が起きかねんからな。」
「…そう、ですか。」
老人のその答えに、俺は言葉を失って呆然とする。
すると、ある一つの提案を老人から持ちかけられた。
「お主、生き返りたいか?もし生き返りたいと言うのなら、一つだけ方法がある。」
「え?でも、元の世界には戻れないんじゃ…」
「そう、お主は
違う世界?…あれ、もしかしてそれって。
「お主らの言う剣と魔法の『異世界』と言うやつにはな。」
やっぱり、異世界転送の事だったか。
少しワクワクする気持ちもあるものの、一つ不安ごとがあった。
「俺を異世界に転送するって事ですか?…でも、俺が勇者的なステータスを持っているとは限りませんし、そんな世界だと貧弱ステータスの人はすぐに死にそうなもんですけど…。」
そう、俺がよく読んで居た漫画とか小説では、異世界に飛ばされる人は何らかの強力なステータス持ちだった。
…でも、いざ自分がとなると、そんなステータスを持っているのか不安になったのだ。
弱いままの俺が魔物蔓延る異世界に飛んでも、大怪我を負うか、最悪死ぬだろう。
「それについては心配いらんぞ?お詫びと言っては何だが、既にステータスは最大まで強化してある。故意じゃないと言ってもワシの不注意が原因じゃからな、せめて向こうの世界ではすぐに死なないようにしてやろうと思ってな。」
「そんな事までしてくれたんですか。…ありがとうございます。」
これで、俺の心配事は解決したな。
「なぁに、礼には及ばんわい。お詫びだと言ったじゃろう?…それと、これも渡しておこうか。」
そう言ってパチンッと指を鳴らすと俺たちの頭上に二つの綺麗な石が現れる。
神様はそれを手に取ると、その石に向かって何かをつぶやいて片方を俺に渡してきた。
「…あの、これは?」
「それは今からお主がいく世界からこの天界に通信が出来る魔道具じゃ。俗に言う、アーティファクト?とか言うやつじゃな。」
アーティファクトって確か…、神が創った…何だったか。
「えっとつまり、この魔道具を使えば、神様と会話ができるって事ですか?」
「そう言う事じゃ。…こちらの世界からの干渉はそれが限界でな、助言とか話し相手ぐらいなら出来じゃろう。」
そう言われて、もう一度その石を見てみる。
…魔道具だって言われてもイマイチ信じ難いような風貌をしているが、この人が言ってるんならまぁ信じておくか。
「ん?そういえば、まだ名前を聞いとらんのだが…」
「あ、そうでしたね。…俺は霧島大翔です、神様。」
「そうかヒロトか。…門出をする者に相応しい名だな。」
「ありがとうございます。」
「…そろそろじゃな。お主がこちらに居られる時間はもう短い。手早く転送してしまおうかのぉ。」
それだけ言うと、神様は俺の方に手をかざし何かを唱える。
そして、持って居た杖の先端を地面にコンッと突くと、
「ではな、ヒロトよ。其方の二度目の人生が良き物であらん事を陰ながら祈っておる。…それではな。」
そしてまるで孫の出発を見送る祖父のような暖かい笑みを浮かべ、「行ってらっしゃい」と言った。
俺は笑い返すと、決め台詞を言おうとして…!
「俺、行ってくる!いせ…」
辺りは眩い光に包まれ、ヒロトは意識を失った。
ただいまヒロインを考え中、どんな子にしようか迷います。
感想もいただけると嬉しいです。
(少し設定が変わっている部分がありますが、本編には支障ありません。)