ちょっとバタバタですが気にしないで読んでくださいね。
(関係ないけど、異世界ファンタジーものって面白いですよね。このジャンル考えた人天才だと思います。)
「こ、ここが異世界…」
俺が目を覚ますとそこには壮大な風景が広がっていた。
大きく聳え立つ山があり。とてものどかな野原が広がっている。…空気がうまい。
ここが地球ではない事は確かなようだ。
…やはりあの爺さんは神様だったと改めて思った。
「…そうだ、さっき神様に貰った魔道具を試してみるか。不良品とかだと困るからな。」
そう思ってポケットに入っているあの綺麗な石を取り出した。
…さて、どんな感じで握ろうか。片手で思いっきり?それとも両手で祈るようにか?
…悩んだ末に石を握った手を前に突き出す事にした。
そしてあの神様の事を思い浮かべる。…そういえばあの神様、隣の田中の爺ちゃんに似てたな〜なんて思いながら。
『大翔よ!今ワシのことを隣の家の爺さんに似てたなー、なんて考えておったな!?お主はまだワシのことを信じておらんのか!?』
「うわっ!ビックリさせないでくださいよ…
あと一応神様って信じてるので安心してください。」
『い、一応神様と信じてるとは何だ?ワシは正真正銘神様じゃ!まったく…』
…さっきまで一緒にいた相手の声のはずなんだが、何だか懐かしい感じがするのはやっぱり世界が違うからだろうか?
『ん?どうしたのじゃ大翔。急に静かになったが…何かあったか?』
「え、あ、いや。神様の声聞いてると田中の爺ちゃんの事思い出して少し懐かしい気持ちになっただけなんで心配しないで下さい。」
『はぁー…そんなに似ておるのか?』
「はい、とても。まあ、これで通じる事は確認できたのでいいです。…あと、この近くの町にどうやっていったらいいのかわからないんですけど…」
『それならその魔道具に『フィールド』と唱えれば音声認識機能が機能してマップを映し出してくれるのじゃ、凄いじゃろう?』
通信に音声認識機能…どんだけ万能なんだよこの魔道具は。
「とにかく、『フィールド』って唱えればいいんですね。」
『そうじゃ、それでは切るぞ。死者の案内の仕事が来たのでな。では頑張るのじゃぞー』
…神様も大変だな。
「よし、じゃあ早速使ってみるか。…唱えるんだよな。…『フィールド!』」
俺がそう唱えると石が光り出し、目の前にマップが映し出された。
そしてそれと同時に神様が犯した致命的なミスに気が付いた。
「…街が、遠すぎる。」
この距離、歩いて行こうものなら半日はかかるだろう。…そして諦めて歩いて行こうとしたその時。ものすごいスピードで馬車が走ってくるのが見えた。…そしてその後ろには大きなイノシシが。
「だ、誰かぁー!助けてくれー!」
俺は助けようと身構えたが武器を持ってない。…でも神様がステータスを底上げしてくれているなら多少怪我しても大丈夫なはずだ!俺は神様の力を信じて魔物の前に立ち塞がった。
「おい、アンタ!確かに助けてくれとは頼んだが武器も持たずに何する気だ!?」
そんなの決まってる。期待はされてないみたいだがアンタを助けるためだ。
イノシシのような魔物は俺に向かって突進してくる。…ちょっとビビったが底上げされたステータスがある俺は素手でイノシシのツノに殴りかかった。
…自分でもビックリしたが本来なら折れるはずもないツノがまるでガラスのように飛び散った。
それによって怯んだイノシシの側面に回り込んだ俺はそのままもう一撃、衝撃で吹き飛んだイノシシは口から大量に吐血して力尽きた。
…驚いた事にあの硬いツノを殴った俺の手は無傷だった。
「これが俺の力…と、とんでもないプレゼントをしてくれたもんだな、あの神様は。」
ツノを粉々にするほどのパワーに加え、側面に回り込んだ時のスピード。これは完全に…
「チート能力じゃねーか。」
俺が自らの力に驚いていると、そこへさっき助けを求めていた男性がやって来た。
「アンタ凄いな…あのホーンピッグをたった二発で仕留めるだなんて、それも素手で。」
ほ、ホーンピッグ?…あれ豚だったのか。
と、そんな事はどうでもいい。
「あの、怪我ないですか?」
「ああ、大丈夫だ。しかし何かお礼をしないとな…でも今、アンタにお礼として渡せるようなもんは…」
あれ?馬車って事は街に向かってるんだよな。だったら…
「なら、俺を近くの町まで送ってくれませんか?」
「え?そんな事でいいのか?だったら早く乗ってくれよ。送ってやるからさ。」
よし、これで長い道のりを歩き続けなくて済んだな。…それにしても本当とんでもないステータスの上げ方をしたもんだな、あの神様。
「そういやアンタ、どこの出身なんだ?見た所騎士とか、そんな感じでもなさそうだからな。」
「ああ、出身はにほ…いや、遠い国から来たんだ。あまり名も知れてないから聞いてもわかんないと思うぞ。」
日本だなんて言っても多分わかんないだろうから遠い国って事にしとこう。
「そうか。さて、そろそろ着くから用意しといてくれや。」
「ここが始まりの街『リドルト』だ。ここで装備を整えるといいぜ。」
「ああ、そうするよ。それと、ここまで送ってくれてありがとな。」
「いやいや、アンタは命の恩人なんだからこのぐらい当然だ。…と、そろそろ乗り場に戻ってお客を待たないとな。それじゃあ元気でやれよ!」
俺はその男性の馬車を見送ると、辺りを見回し始めた。
中世ヨーロッパのような街並みが続き、そこにはたくさんの種族が生活している。まさに俺が思い描いていた世界観そのものだった。
そして俺はこの世界に来たことへの喜びと感動を込めて叫んだ。
「俺の異世界生活の始まりだぁぁー!!」
…この後、衛兵に近所迷惑だ、と注意されたのは言うまでない。
ゴタゴタですいません。
また次も読んでいただけると幸いです。
感想もいただけると嬉しいです。
(ヒロインは次くらいかな?)