神様、俺を異世界へ。   作:Watapon-

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3本目。
今回も短めにまとめています。
異世界ファンタジーってやっぱ良い!


第3話 神様、少し無責任過ぎませんか?

ホーンピッグから助けた男性に始まりの街『リドルト』へ連れてきてもらった俺は、この街の拠点にする為、宿屋を探す事にしたのだが…

 

俺は一文無し、これでは宿屋で止まるどころか、食事もロクに摂れないまま餓死してしまう。

 

…まずは生活する為の資金を集める事にした。

 

 

さて、俺は売れそうなものなんて持ってただろうか?

 

今俺の手元にあるのは小銭の入った財布と神様から貰った魔道具。後、着ている服だけだ。

 

…あれ、俺売れる物一つも持ってなくないか?

 

仕方ない、じゃあ一番高価そうなこの魔道具を…

 

『おいヒロト!!何を考えておる!?まさかこの魔道具を売るつもりではないじゃろうな!?』

 

「うわぁぁ!?…って神様?何で俺がこれを売ろうとしていたのが分かったんですか?」

 

『はぁー…やはりお主はこれを売ろうとしておったのか…このバチ当たりめが!神に授けて貰ったものを売ろうとするとは何事じゃ!?』

 

「仕方ないじゃないですか。神様が俺にお小遣いをくれなかったからですよ!」

 

『お小遣いって…お主は子供か?』

まだ子供ですよーだ。俺は15歳だからな。

 

「で、俺はどうすればいいんですか?金が無きゃ俺、餓死しますよ。」

 

『ううむ…確かに一文無しというのはキツイのぉ。…しかしこちらから援助することは出来んのだ。天界の規定でな。』

 

「そんな規定ブチ壊してしまえ!!」

 

『な、無茶を言うでない。ワシは確かに神様じゃが、ワシよりも上の方がおるのだ。その方の許可を得られなければ無理じゃ。』

 

…使えねー神様だな。てか、神様の世界にも上下関係あるんだな。

 

『…よし、ではヒロトよ。お主の来ている服を売るのじゃ。』

 

は?着ている服?いきなり何言って…あ、もうだめだわ。この爺さん遂に頭狂ったぜ。

 

「何で俺の服売るんだよ!?こんなの売っても金にならねーし、第一これ売っちまったら俺、変質者で捕まるじゃねーか!!」

 

『確かにそう思うかもしれんがよく考えてみるのじゃ。ヒロトの着ている服はこの世界には存在しない。それを服屋に持っていけば、新しい服の費用どころか、宿で過ごす金も手に入るのではないのか?』

 

ん?なるほど…確かに俺の制服はこの世界に無いだろうな。しかし…そんなに上手くいくものなのだろうか?

 

『なーに、失敗したならその時じゃ、心配するでないぞ。』

 

…神様、少し無責任すぎませんか?

 

でもこの人は一応神様だ。信じても大丈夫…だよな?

 

 

取り敢えず俺は、神様の言葉を信じる事にした。

 

…というか、自分では何も思いつかなかったので仕方がなかった。

 

俺は映し出されたマップを頼りに服屋を探すのだが…

 

困った事に文字が読めない。…もう一度、あの無責任な神を呼び出す事にした。

 

「神様。俺この世界の文字読めないんだけど。」

 

『ん?あー忘れておった。ちょっと待っておれ。そのマップの文字を日本語に変えてやる。』

 

「…こっちの世界には干渉出来ないんじゃなかったっけ?」

 

『その魔道具はワシの持っているものとセットで作られたものじゃ。だからこちらで日本語に変えれば、そちらにも反映されるというわけじゃ。』

 

なるほど…とにかくこの魔道具が凄いのは分かった。

 

 

「…じゃあ気を取り直して服屋を探すか!」

 

神様にマップの文字を日本語表記にして貰った俺は、服屋を探す事にした。

 

幸い、この世界の文字は読めないが、言葉だけは通じるらしく、話している内容は理解できる。

 

あと、神様によると、服を売るなら質屋より服屋で売るほうが高値がつくらしい。

 

…そうこうしているうちに服屋に到着した。

 

「看板が出てるけど…やっぱり読めないな。まぁマップの表示じゃ間違いなさそうだから入るか。」

 

 

「いらっしゃーい!お客さん。どんな服をお望みだい?」

 

店に入るととても元気のいい店員さんが出迎えてくれた。

 

俺は神様に言われた通り、この服に価値があるのか?と聴いてみると、その店員は「ちょ、ちょっと待っててくれ。店長ならこの服に価値があるのか分かるだろうから。」と言って店の奥へ走って行った。

 

暫くすると店長らしき人が鼻息を荒くして俺のほうへ走ってきた。

 

「き、君。この服はどこで手に入れた?…この繊細な縫い目。相当な仕立て屋が仕上げたのだろう。…この服を100万、いや!200万ポーラで売ってくれないか?」

 

200万ポーラがどのくらいの価値なのかはよく分からないが、かなりの大金なのは理解できた。

 

…だって店長が200万ポーラで!って言った瞬間全員物凄い顔で驚いてたし、…店の人には悪いけどもう凄い職人さんが作ったってことでいいや。

 

「売るのはいいんですけど…替えの服が無くって…何か用意していただけないでしょうか?」

 

「ええ、もちろん!すぐにでも用意させていただきますよ。ほら、早くこのお方に似合う服を持って来るんだ!」

 

…あの神様、やっぱ凄かった。後でお礼を言っておこう。

 

 

「ありがとうございましたー!!またいつでも来てくださーい!」

 

店員全員に見送られた俺は、宿屋を目指して歩き始めた。

 

俺が貰った服は、首元にモコモコがついた黒のコート。そのコートを基調に装備を整えて貰った。

 

あの店長曰く、「その装備はとても動きやすいですし、この辺りの雑魚モンスターではこの装備はキズ一つ付けられません!」との事だ。

 

まぁ黒が好きな俺からすると、かなり気に入っている。

 

『ヒロトよ。上手くいったじゃろう?』

 

「…ああ、ありがとうございました、神様。一見無責任発言だったけど信じて良かったです。」

 

『む、無責任発言とは何じゃ!これでもお主のことを考えて助言してやったと言うのに…』

 

「ハハハ…冗談ですよ。とにかく、これからも助言とかお願いしますよ。神様。」

 

『任せておけ。何か困ったらワシに相談すると良い。あ、会議の時間じゃ、それではの。』

 

会議って…そんなものあるのか。まるでリーマンだな。

 

さっきの店主に聞いたのだが、この世界の通貨の単位はポーラで1ポーラ=一円の価値があるらしい。

 

銅貨が1000ポーラ。銀貨が10000ポーラ。金貨が10万ポーラ。

そして、白金貨は一枚で100万ポーラになるらしい。

まぁ何にせよ、俺が少し金持ちになったのは間違いない。

これなら当分金に困ることはないだろう。

 

服を売って手に入れた金貨を懐にしまい、俺は宿を探して、また歩き始めた。




次、ヒロイン出ます。絶対出します!
感想もいただけると嬉しいです、
(某異世界ファンタジーに似てる?気のせいです。はい、気のせいですよ。)
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