異世界食堂another またはエル君の異世界食堂メニュー制覇記   作:渋川雅史

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終章:しばしのお別れ

 少しばかりの月日が流れ、エルたち銀鳳騎士団はオルヴェシウス砦にその本拠を移した。この砦がエルの実家に近いというだけの立地で建造されたのは周知の事だが、試験・演習地として砦内に内包された森に何が存在するかは言うまでもない…

 以後一般の鍛冶士&中隊の面々もローテーションで来店するようになり、異世界食堂ががぜん賑やかになった。美味い食事に騎士団の面々の士気もうなぎ上り。更には視察にかこつけてやってきたリオタムス陛下も来店したりして…まあそういう喧騒の日々がしばらくは過ぎて行ったのだったが…

 

Menue-X7:ロースカツ

チリンチリン…

「いらっしゃいませ、洋食のねこやへようこ…そ…」

「アレッタさんこんにちは」

「今日はお一人なんですね?」

「ちょっと事情がありまして…あ、注文はロースカツでお願いします。」

「はい、マスター注文入りました。」

「…あいよ」

 アレッタが一瞬困惑したのはエルが一人で来店したという事もあるが、その纏っている空気がいつもと違っていたから…ここでの食事を楽しみにしているうきうきとした空気ではないどこか重い、真摯な、それでいて陰のある愉悦感を伴った空気…一部の常連にとっては馴染みのそれであったからだった。タツゴロウが代表する形で「ほお…」と呟く。

 そしてロースカツを店主が持ってきた。

「お待たせしました、ロースカツです」

「ありがとうございますマスター。よく考えてみればカツカレーやカツドンはよく食べましたけど『ロースカツ』を単品で食べたことがなかったですからゲン担ぎを兼ねてこれにしたんですよ。暫く食べられないですからよく味わいます。」

「戦かい?」

「ええ…わかりますか?」

 どこか透明な笑顔で頷いた店主が続ける。

「知っての通りこの国は×十年、戦争をやったことがない。だがこの異世界食堂じゃ戦が日常の常連さんだらけだからね、わかるようになったよ。」

「改まって挨拶に来るという事は、話に聞く魔獣相手の討伐戦ではなさそうだな?

 いずこかの国との戦か?」

「はい」

 タツゴロウの質問にエルは答える。ボキューズ大山脈を挟む親戚筋の隣国であるクシェペルカ王国へ不正規の援軍となる件を…

「なかなか微妙な立場での戦のようだが・・・お主どこか楽しそうだな?」

「あ、分かります?流石タツゴロウさんですね。僕としてはそういう『セイジテキジジョウ』ってやつには興味がないんです。僕にとっての最大事はついに完成した『イカルガ』の実戦デビューですから!」

 晴れやかな声と笑顔!嬉々として宣言するエルネスティ、そこに秘められた歪んで、狂った情念をその場の全員が感じた…彼が抱えた闇と狂気を…

「くっくっくっ…だろうな。前々から思ってたがお前もオレの同類ってワケだ」

「…ですね?だからライオネルさんは今でも剣闘士をやっているんでしょう?」

 笑うライオネルの目を正面から見据えたエルがぞくりとするような笑顔で頷いた。

「おうよ!10年前に身代金を闘技で叩き出した後『飲む、打つ、買う』って暮らしをやってみた事があるが、退屈で退屈で10日と持たなかったぜ…俺はくたばるその日まで闘いとカツドンに生きるんだろうよ。」

「ええ、僕もおそらく幻晶騎士の操縦席で死ぬまで走り続ける筈です…泳ぎ続けなければ溺れ死ぬサメやマグロと同じですね。」

「へえ、そういうものなのか?」

 店主とアーリウスとイリスが頷いたのだった。

 

 ここでガルドとギレムが話に入って来た

「団長さんよ、親方から少しばかり聞いてはおるのだがそのイカルガという名の幻晶騎士はとんでもない代物らしいの?」

「なんでもお前さんが仕留めた師団級魔獣の心臓から作った魔力炉2つを積んでいると か?」

「お、おい本当か!?」

「はい!」

 店内の驚愕を代表して問いただすライオネルにエルは又満面の笑みで頷いた。

「…すげえな…」

「でもどうしてそこまでの魔力が必要なの?」

 絶句するライオネルに変わってラナーが魔導士として当然の疑問を投げかけるが、次の瞬間彼の嬉々とした表情にドン引きした。エルは明らかにその質問を待っていたのだ。

「空を飛ぶ出力を得る為です!」

 …店内がしんとなった、誰一人しわぶきする者もない…どのくらいそうしていたか、ようやくシャリーフが口を開いた。

「あーエルネスティ…団長、聞き間違いだと思うんだが…今、君『空を飛ぶ』と言わなかったかい?」

「言いましたよ」

「空が飛べるのかい?」

「はい。」

「全高10mの魔法の鎧が?」

「最大速度は時速250㌔超、高度2000mは軽く!」

ガッシャーンッ!

「おいロースカツ!?」

「い、いやすまん!アレッタ嬢、始末を頼む」

 アルトリウスがジョッキを取り落した…

ガシャンッ!

「ヴィクトリア様!シャリーフ様!ラナーもお気を確かに!」

「しっかりせんかドウシュン!」

 アーデルハイドが悲鳴を上げ、ソウエモンが叫ぶ。魔導士3名と陰陽師1名がそろって卒倒した…

 

「…ちょっと大げさに過ぎるような気がしますが…」

 爆弾発言―本人にとっては意外な―をしたエル本人がかえって驚いた様子である、困惑した様子でアルトリウスに質問した。

「そちらには『空を飛ぶ』魔法はないんですか?…あって当然だと思っていましたけど…」

 ようやく立ち直ってアルトリウスを介抱していたヴィクトリア、師弟二人が顔を見合わせる、そしてアルトリウスが口を開いた。

「ない…」

「…どうしてです?」

「…物体を浮かせて別の場所に、特に高所に揚げるような魔法はある。でも鳥やそちらのセイレーン達のように自由に魔法で飛行するなど考えたこともない…」

 後を受けたヴィクトリアがまだ半分呆然と続けるが、そこへ満面の笑みを浮かべたエルが答えた。

「なんだ、じゃああと一息じゃないですか?」

「???」×2

 更に訳が分からないという二人に更にエルが畳みかけた。

「つまり浮かべたものに乗ってそれを推進し、進路や高度をコントロールする手段があればいいんですよ?」

 アルトリウスが、ヴィクトリアが、ラナーが、ドウシュンが…魔導士&陰陽師がそれこそ頭をガツンと殴られたような顔で固まった。

「…言われてみればお主の言う通りじゃ…」

「ほうきに乗るようにだね?」

「ええそうですね。」

 ここで笑顔の店主が割って入り、エルが相槌を打つ。怪訝な顔の魔導士達に店主は空を飛ぶ魔法使いについて語った

「この世界では魔法も魔法使いも伝説やオトギバナシの中の存在なのはご存知の通りですが、その中で魔法使いはほうきに跨って空を飛ぶというのがお約束なんですよ。」

「ほうき…か…」

 アルトリウスはそのまま押し黙ってしまった。後を受けるようにシャリーフがまだ半信半疑という面持で口を開く

「しかしそれだけの魔力を使ってどうやって空を飛ぶんだい?」

「よくぞ聞いて下さいました!」

 待ってましたとばかりにエルが説明を始める『魔導噴流推進器』について…

 

「成程、魔法を動力としたジェットエンジンか、君らしいね?」

「やはりマスターは分かってくださいましたね。」

 ドウシュンやラナー、シャリーフはおろかヴィクトリアまでついて行けずに頭を抱え込む中でニヤリと笑顔を交わしあうエルと店主の様に訳が分からない思いのアレッタが問いかける。

「あ、あの…マスターはエルさんの話が分かるんですか!?」

「ああ、俺は魔法については全く分からないがジェットエンジンならよく知ってるからね。この世界では魔法じゃない燃料で動く同じエンジンで空を飛ぶ飛行機械-航空機が沢山飛んでるんだよ。…そうか。君にこういう話をしたことはなかったね」

「ふえええー!?」

 アレッタが目を回してへたり込んでしまったのだった

 

「いやーロースカツにはやはりトンカツソースです!暫く食べられないと思うと余計に美味しい!…それにワインとよく合うんですよねー『美味〇ぼ』は偉大です!」

 たっぷりソースをかけたロースカツとグラスワイン(チリ産)に舌鼓を打つエルに、意を決した表情のヴィクトリアが近づいて来た…

「エルネスティ、食事中済まない。」

「…どうされましたヴィクトリアさん、そんなに改まって?…あ、もしかしてさっきの追加説明が?」

「いいえ違う、『魔導噴流推進器』については私なりにこれからじっくり考えてみるつもり。実は前々からあなたに確認したいことがあった、しばらく会えないのならいい機会だから聞くことにした。」

 真剣な表情のヴィクトリアにつられてエルも真剣な表情になる、そしてヴィクトリアの質問とは…

「あなたの世界に月はある?」

「…はい?」

 その質問に思わずズッコケてしまいそうなエルだったが、ヴィクトリアの表情がそれを許さない、訳が分からないままこくりと頷くがヴィクトリアは更に畳みかける。

「その月はどんな形をしている?」

「…そうですね、ちょっと変わった形をしていますか…一部が欠けているというか…」

 その場の雰囲気が無言ながら騒然となった!…ここに至ってエルはヴィクトリアの質問の真意と導き出された事実に愕然となる。

「…そういう事だったんですか?」

「ええ。」

 真摯な表情で頷いたヴィクトリアの説明が始まった。

「ずっと考えていた、あなたのいるセットルンド大陸というのは本当に私達とは別の世界の大地なのかを…サラ、あなたが公表したあの手帳で南に更なる大陸がある事が分かったのだけどそれが本当に世界のすべてだろうか?」

「…」

 ヴィクトリアの問い掛けにサラは言葉がない、ヴィクトリアの説明は更に続く

「私達の世界の船と航海術、そして海の状況では沿岸航海か航路の分かっている東西大陸を行き来するのが限界。そしてエルネスティ、あなた方の大陸では西半分―本当に半分なのかどうかは分からないのだと思うーで生きて行くのに精いっぱいで海の向こうの事を知りたいという意欲がない…もしかしたらセットルンド大陸というのは私達と同じ世界にありながら海で遠く隔てられた別の大陸ではないかと…

 いまの質問で確信した、私の仮説は正しかった!」

 ヴィクトリアがずい!とエルに顔を近づけて更に更に畳みかける

「あなたの地に×十年くらい前、大きな天変地異がなかった?」

「…さすがにそれは僕には…おじいさまにでも聞いてみないと…」

「…そうね、ごめんなさい」

 ヴィクトリアは語った、それは師であるアルトリウスらが邪神を滅した邪神戦争のクライマックスの時、まさしく天と地を揺るがす異変が全大陸に起こったのだと…

「…正直驚きました、僕もそんなことは考えた事がなかったですから。」

「…す、すごーい!」

「うん、本当だ!」

 驚くべき歴史的大発見にその場の全員が声もない中で感嘆の大声を出したのはイリスだった、アーリウスがすかさず同意する。そして二人はエルの席に来てその手をしっかりと握る!

「ね、ねエル!だったらいつか私達の島に来て!私達あなたと一緒に飛びたいの!」

「僕もイリスと同じ気持ちだよエル!きみの『イカルガ』を見たいよ!」

「ありがとう!…でも残念だけど無理かもしれません…さすがに海を渡るほどの長距離だと機関がもちそうにないですし、第一位置が分からなくては…」

「うーん、そうなんだ…」

 カルパッチョが取り持つ縁で結構親しくしているこの若夫婦にエルは心から残念な思いで語った。イリスは意気消沈するがアーリウスの屈託のない笑顔は変わらない。

「なにも問題ないよイリス、歌おう!」

「そうか!そうだよねアーリウス!」

「?」

 決意を籠めて頷きあう二人の様子の意味が分からず首をかしげるエルに対し、アーリウスとイリスは笑顔で向き直った。

「以前に話したよね、僕達セイレーンにとって歌う事が生きる事だって。物語も歴史もすべて僕達は歌で広めて受け継いでいくんだよ」

「私達あなたの事を歌うわ!そして一族全てに、そして子孫に伝えて行くの。いつかあなたとアディの子孫と出会って一緒に飛べることを信じてる!」

「ちょ、ちょっと待って下さい!凄い事ですし基本的には感謝ですけど…なんでここでアディが出て来るんですか!?」

 真っ赤になって慌てふためくエルに二人がずい!と詰め寄った。

「駄目だよエル、君だってアディの気持ちはわかってるんだろ?」

「好意を持ってくれる異性にはきちんと返事をするのが私達の掟なの!中途半端は絶対ダメ!」

「…はい…」

小さくなってしまったエルの姿にその場の全員が大爆笑したのだった(^^)。

 

「どうだろう諸君、皆でエルネスティの武運長久を祈るというのは?」

「おう!」

「異議なし!音頭は頼むぜ!」

「了解!」

 エルの食事が終わる頃合いを見計らったタツゴロウの呼びかけにアルフォンスとライオネルが呼応した。有志が続々と起立する…

「エルネスティ・エチェバルリア銀鳳騎士団長に武運あれ!」

チーン!

 タツゴロウが、ソウエモンが、デンエモンが、ハインリヒが、サラが、アルフォンスが、ヒルダ・アリシア・ラニージャが愛刀&剣の鯉口を切った!

「武運あれ!」

 ガン!ドン!

 ライオネルが咆哮してなまくらを拳で打つ!ガルド&ギムレが斧を打ち合わせる!ガガンボが(やや加減して)尻尾で床を叩く!

「武運を祈る!」

ザ!パン!

 アルトリウスが、ヴィクトリアが、シャリーフが、ラナーが杖を掲げ、ドウシュンが扇子を開いて位を正す!

「ご武運を…」

「白の神の加護を!」

 アーデルハイドが貴婦人の礼をし、セレスティーナ&カルロッタ&アンナが祝祷する!

「ありがとうございます皆さん!」

 満面の笑みと共に頭を下げるエル!おー!おー!おー!の歓呼三声がねこや店内に響き渡ったのだった。

 

「しばしのお別れですマスター、アレッタさん、クロさん。」

「元気で、またの来店をまっているよ。」

「私もです、またいらしてください!」

「ちょっとよいかの店主?」

「すいやせん。」

「これは…珍しい取り合わせですね?」

 穏やかな笑顔の店主、そして目に涙を浮かべたアレッタとしっかり握手を交わすエル。そこへアルトリウスとネズミがやって来た。まずはアルトリウスがエルの前に膝立ちになってその手をしっかりと握る!これにはエルはもとよりその場の全員が驚いた。

「ア、 アルトリウスさん?」

「感謝するぞエルネスティ殿!お主はこの老いぼれに人生最後の為すべきことを示してくれた!わしは残りの人生全てをかけて魔法による飛行方法を作り上げて見せる!誠に全身全霊をかけるに足る仕事じゃよ!」

「すごいですアルトリウスさん!頑張ってください!」

エルもアルトリウスの皺だらけの手をしっかり握り返し、頷きあったのだった。

 

 …アルトリウスが「矢」の形状を基にサドル(鞍)を乗せ、魔力で浮遊と推進を行い、操縦は矢羽(尾翼)を可動して行う飛行アイテムを完成させるのはおよそ10年後の事。本人は幾度目かの飛行試験中に遭遇した乱気流によって墜落死するが、その研究は弟子たちが引き継ぐ。

 実用的な魔導飛行器が完成するのは彼の死後ほんの3年後。これが量産され飛行が可能となった魔導士達により東西大陸の情報伝達と戦のあり様が大変革を遂げるのは更に10年後の事である。

 

「ひひひ、あっしを忘れちゃこまりますぜ」

「えっと、ネズミさんでしたよね?」

 特に話したこともないこの自称吟遊詩人が何の用か分からないエルが首をかしげるが、ネズミは意に介した風もなく続けた。

「ここのところあんたの事を題材にした詩(うた)をうたってるんですがね、これが大人気なんですよ!『吟遊詩人は見てきたような嘘をうたう』ってのはよく言われますがこいつはあんたが話した事やほかの団員さんたちが話してたこと、団員さんにあっしが聞いた事がネタですからリアリティってやつがありましてねぇ!…真が3分で嘘が7分ってのが話としちゃあ一番面白いんですよ。こんど大戦(おおいくさ)をされるって事ですから今度その話を聞かせて下さいよ。更に凄い話に仕立てて東西大陸全土でうたってみせますぜ!」

「…お手柔らかに…」

 

 …ネズミのうたう竜戦艦ヴィーヴィルとの戦いをクライマックスとしたエルネスティ・エチェバルリア銀鳳騎士団長のクシェペルカ王国戦記は彼の思惑どおり東西両大陸で大人気を博すことになる。

 彼自身はこの詩をうたいつついずこかで溶け消えるように死んでいったが、残った詩は時が経るにつれ更に尾ひれがつき、他の詩を飲み込んで巨大な叙事詩として歌い継がれていく事となる…やがて文学として纏められるが、遥か後に主人公たるエルネスティが実在の人物である事がセットルンドの人間との接触で明らかになり、この地の文学界がひっくり返る事になるのだが、この物語とさして関わりはない。

 

「クロさん?」

 クロが差し出した手を握ったエルは次の瞬間、以前も見たあの漆黒の空間にいた。意味が分からずきょとんとしているエルに相変わらず無表情なクロがプツンと自分の髪の毛を一本抜くとエルに手渡す、そしてそのまま後ろに下がったと思うと…黒髪でウエィトレス姿のエルフは掻き消え、巨大な黒龍がエルの眼前にいた。

「…ああ、それがクロさんの本当の姿なんですね?」

『そう…エルネスティ、それを持っていくといい』

 エルが渡された髪の毛を見ると、それはいつの間にか黒い小さな鱗に変わっていた。

『私は月からいつも世界を見ている。貴方が必要と思った時それで私を呼べばいい。

貴方の敵を私が一つ残らず滅殺する、草木一本残さず…』

「…いただいておきます…」

 最終兵器のトリガーを渡されたようなものだが、とても断れる雰囲気ではない。引きつった笑顔で受け取るエルネスティだった。

 

「みなさんありがとう!お元気で!」

 店主&アレッタ&クロ、そして常連達に見送られてエルは扉をくぐっていった…その後の彼の活躍はご存知の通りである。

 

 そして月日は流れて…

チリンチリン…

「いらっしゃいませ!洋食のねこやへようこそ。」

「こんにちわアレッタさん。」

「おういらっしゃいエル君!」

「アレッタさんもマスターもお元気そうで何よりです!今日は来れる人を皆連れてきました!」

「こんにちは!」×※

「こいつは大盛況だね?…常連さんはみんな君の話を聞きたがってるよ。」

「はい!」

 




いかがだったでしょうか?
「ナイツ&マジック」と「異世界食堂」の物語が続いていく限り、エル君たちと異世界食堂の面々の来店と交流は続いていくという終わり方にしたつもりです。
 以後は外伝となります。エル君は全く出てこないかあるいは脇役の物語…だれが来店するかはお楽しみに

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