元μ'sマネージャーと女神たちの物語   作:カット

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5、東京から来た少女

 

前回

 

無事勤務1日目の学校での仕事を乗り切った達也。しかしその帰りに海に飛び込もうとしている少女を発見。

スクールアイドル部を設立しようとしている高海千歌も発見し阻止しようとする。

2人が落ちそうになったがギリギリで達也が助けることに成功。

制服に着替えてもらい話を聞くところだ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「しかしまだ4月なのに海に入ろうとする人がいるとはな、沖縄じゃないんだぞ?」

 

「す、すみません…」

 

「海に入りたいならダイビングショップがあるんだから」

 

「まじ?」

「まじです」

 

あるんだ。ダイビングの経験ないしやってみたいな。ってそれは今どうでもいいか

 

「どうして海に入ろうとしたの?」

 

「海の音が聴きたくて」

 

「海の音?どうして?」

 

そもそも海の音ってなんだ?というか黙ったままで答えない。

 

「わかったもうきかない〜…………海中の音ってこと?」

 

「いや聞いてんじゃん!?」

 

思わず突っ込んじまったし笑われてるよ…

 

「私ね、ピアノやってて曲作ってるんだけど…海の曲のイメージが浮かばなくて…」

 

「それで海に入ろうと…」

 

「はい…」

 

だからって普通の水着で入ったら風邪引くだろうな…ダイビングショップあるみたいだからそこ行けば大丈夫だとは思うけど。

 

「それで東京からここまで…制服着てるってことはこっちの学校に転校してきたのか?」

 

「引っ越しの事情で来るのが遅れてしまって……あれ?私東京からって言ってませんよね?」

「そういえば…なんで先生わかったの?」

 

あれ?高海さんは予想できない?

 

「3月まで東京にいたからさ〜それに、高校は君が着てる制服の学校だったからね」

 

「えっ!?じゃあ、えっと……名前わからない、先生音ノ木坂出身なんですか!?」

 

「そういうこと、あと俺は小野達也な」

 

「えぇ!?」

 

やっぱり驚いたか。μ'sがいた学校だからな〜うるさくなると思って言わなかったけど…

 

「μ'sのいた学校!?なんで言ってくれなかったんですか!?というか名前間違えなかった理由納得しました!」

 

「こんな風にうるさくなりそうだったからかな」

 

つーか名前は……そんなに間違える人いなくないか?まぁ俺が間違えたら大問題だが…

 

「そんなに凄いの?」

 

「えっと……」

「あっ、私は桜内梨子…2年です」

 

桜内さんね、高海さんが「同い年だ」って言った後に名前言ってたけど今は気にしない。

 

「簡単に言えば結成して1年でラブライブに優勝したって感じかな」

 

「なるほど、そんなグループがいたんですね」

 

「桜内さん知らないの!?」

 

まぁ知らない人は知らないって前に渡辺さんも言ってたし聞くまでもないだろ。今の反応を見る限り……

 

「私ピアノばかりやってて…そういうこと知らないの…」

「そっか〜」

 

元μ'sのマネージャーの立場からすると名前くらいは知ってて欲しかったかも…

 

「じゃあ見てみる?なんじゃこりゃってなるから」

「「なんじゃこりゃ??」」

 

いやいや、その言い方の方がなんじゃこりゃだから…

 

それは置いておいて自分の携帯に入っているμ'sの写真を見せていた。

この写真は再スタートした時のだな。

 

「なんていうか…普通?あっ、ごめんなさい!」

 

謝ることはないかな。別に特別な人がやってたわけじゃないんだし。

 

「アイドルって言うくらいだし、もっと芸能人みたいな感じだと思って」

 

「そんな慌てたように言わなくて大丈夫だ。桜内さんの言う通り普通の人がやってたんだからさ」

 

「私も最初は桜内さんみたく思ってた。私ね、普通なの」

「普通?」

 

「うん、あなたみたくずっとピアノを頑張ってきたわけじゃない。大好きなことを夢中にやったりとか、将来どんな風になりたいとか1つもなくて…

私ね、普通星に生まれた普通星人なの。どんなに変身しても普通なんだって思ってて、それでも何かあるんじゃないかって思ってたんだ〜それで気付いたらもう高2に…」

 

ツッコミたいところはあるが将来どんな風になりたいか…俺はこの時期にそれはまだ考えてなかったな〜

 

「まずっ!?このままじゃ本当にこのままだぞ!?普通星人を通り越して普通怪獣チカチーになっちゃう!?って」

 

普通星人とか普通怪獣ってなんだろ…というか本当に高2?と尋ねたくなるようなはしゃぎ方をしている。

 

「そんな時出会ったの、あの人たちに…みんな私と同じようにどこにでもいるような人たちなのにキラキラしてた」

 

まぁ老舗の和菓子屋の娘や大病院の娘みたいな人がいたけどみんな普通だったな。

 

「それで思ったの。一生懸命練習して、みんなの心を1つにしてステージに立つと、こんなにもかっこよくて、感動できて、素敵になれるんだって!

 

スクールアイドルって、こんなにも…こんなにも!こんなにもキラキラ輝けるんだって!気付いたら全部の曲を聴いてた!毎日動画を見て、歌を歌って、ずっと覚えてた!」

 

なるほどな、そんな風に思ってるのか。というか全部の曲聴いてくれてたのか。嬉しいな

 

「私も輝きたいって思ったの!」

 

「ありがとう」

「えっ?」

 

ふいに桜内さんがお礼を言った。

 

「何か今、頑張れって言われた気がする」

「本当?」

「えぇ、スクールアイドルなれるといいね!」

「うん!」

 

「まっ、それにはまず人数集めて部活承認してもらわないとな」

「うっ!?それは言わないでください…」

 

いやいや、事実だし。

 

「私そろそろ行かないと…」

 

「そっか、また会えるといいね!」

「うん!」

 

遠くで見た時はどこか暗い感じがしてたけど高海さんと話したからか、去って行く時には少し暗さが無くなっていた。

 

そういえば…

 

「なぁ高海さん、高海さんか渡辺さん…作曲できるか?」

 

「………あっ」

 

おいおい……ライブをする以前の問題だぞ……

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

次の日

 

「小野〜ちょっといいか?」

「なんですか?」

 

朝学校に着いて職員室に入ったら山田先生に呼ばれた。なんだ?

 

「うちのクラスに転校生が入る」

 

「転校生?普通この時期って初日に入ったりしないんですか?俺も音ノ木坂の時そうでしたし」

 

「引っ越しの事情で今日になったって言ってたな」

 

なんだろ…なんか昨日そういう話を聞いたんだが…

 

「なるほど」

 

「ちなみに音ノ木坂から来た生徒だ」

 

ん?もしかして…

 

「えっと〜昨日音ノ木坂の制服着てる子に会ったんですけど…桜内さんだったりします?」

 

「なんだ会ってたのか、正解だ。もうすぐ来ると思うぞ」

 

あっ、ほんとに桜内さんだったんだな。

 

「失礼します、今日からお世話になります桜内梨子と申します」

 

「来たか、こっちに来てくれ」

 

「はい……えっ!?」

 

俺がここにいるとは思わなかったんだろうな〜

 

「小野先生この学校の先生だったんですか!?」

 

「まぁな、この学校に入ってくるとは思わなかったけどな。俺は副担任で担任はこっちの山田先生だ」

 

「そうですか、これからよろしくお願いします」

 

「こちらこそよろしくな、それじゃあ教室行くからついてきてくれ」

 

「はい」

 

少し職員室で話した後3人で教室に向い出したけど…桜内さん最初の方苦労しそうだな…

 

 

作曲者を求める高海さんの勧誘が始まりそうだ。

 




今回はここで切りました。

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