楓さんと男子大学生   作:ブロンズスモー

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短めです、すみません。


帰宅、解放、炸裂、ボディプレス、殺伐。

 

 

「で、どういう事だい?」

 

楓さんを連れ帰って、とりあえず飛鳥に風呂に突っ込んでもらい、その間に俺は飛鳥の晩飯を作り始めた。食ってないって言うから。

高垣さんをソファーに寝かせてひと段落した所で、飛鳥がジト目で聞いて来た。

 

「なんで、楓さんをここに連れて来たのさ」

 

「潰れたからだよ。なんか俺って酒強いみたいでさ。同じように飲んでたはずなのにな」

 

同じペースで飲んでると、途中から対抗心持たれたのか強いのばっか頼まれたけど。

飛鳥は炒飯を食べながら言った。

 

「まったく、いきなりアイドルをおんぶして『ちょっとこれ頼む』なんて言われた妹の身にもなって欲しいな」

 

「バッカお前飛鳥だから頼めたんだろ。お前、将来は自分で家事出来るようになるために、俺の家事スキルとか見てメモってるみたいだし」

 

「は、はぁ⁉︎なんでそれをっ……!ていうか、全然そんなことしてないし!」

 

「ほらこれ。Death日記パート4はこれカモフラージュで、中身はちゃんとメモってある」

 

ノートを取り出すと、飛鳥は席から立って俺からノートを奪おうとした。俺はひらりと躱し、頭上にノートを逃した。ピョンピョンと飛び跳ねる飛鳥、乳揺れは一切ない。はああああ飛鳥のちっぱい可愛いいいい‼︎

 

「っ!か、返せよ!バカ兄貴!意地悪するな!」

 

い、意地悪するな‼︎かっ、かわいぃいいいいいいい‼︎

ニヤニヤしながら避けてると、マジギレしたのか飛鳥は大人しくなった。

 

「良い加減に、しろッ‼︎」

 

そして、フリーキックを蹴るかの如く足を思いっきり振り上げ、俺の股間にジャストミートさせた。

俺は股間を抑えて無言で倒れた。

 

「て、テメェ……それは反則だろ………!」

 

「自業自得だ!」

 

飛鳥はノートを取り上げると、自分の部屋にノートをしまいに行った。

俺はしばらく動けなくなり、しばらくほっとかれた。

 

 

 

 

翌日、ボディプレスを喰らう感触で目を覚ました。また飛鳥か?昨日は勝手にノートを見てしまったし、キレるのも無理はない。飛鳥は喧嘩したまま一日を終えると、翌日にバイオレンスで俺の事を起こして来るからな。で、「これで許してやるからな」とか、いつの間にか俺が悪いことになってる台詞を吐く。まぁ、だいたいは俺が悪いんだけどな。

と、いうわけで目を開けて「何してくれてんの?」といつも通りの台詞を言おうとしたが、目の前には飛鳥じゃない人物が俺の上に乗っていた。

この家には飛鳥と俺以外に一人しかいない。

 

「おはよう、二宮くん」

 

「………何してんですか、高垣さん」

 

「ん、飛鳥ちゃんがよく飛び乗って起こすって言うから」

 

「歳を考えて下さいよ……。いい大人が何してんですか」

 

()()()()()()()()()()()……」

 

「はいはい面白いです……。ていうか、飛鳥と違って重いから早く退」

 

「今、何か言った?」

 

「イエ、ナニモ」

 

怖っ。今、マジな殺気放った?

 

「………あの、とりあえず退いて下さい。朝飯作るんで」

 

「ええ」

 

「…………」

 

あれ、ていうかおかしいな。

 

「………あの、なんで自分がここにいるのか、とか聞かないんですか?」

 

「ええ。飛鳥ちゃんに聞いたもの」

 

「はぁ、そうですか?」

 

「………ごめんなさいね。私、迷惑かけちゃったみたいで」

 

「いえいえ。妹が一人いるも二人いるも変わりませんから」

 

「………私、二宮くんより年上のはずなんだけど」

 

「じゃ、朝飯にしましょう」

 

「…………この前、悠貴ちゃんが一人増えただけでテンパって保護者頼んだくせに」

 

聞こえなかったことにして、一階に降りた。

朝飯はー……高垣さんいるし、少し凝ってみるか。朝飯にー……んーアレだ。食戟のソーマでも参考にするか。城一郎こってりラーメン。

少し時間をかけてラーメンを完成させた。

 

「はい」

 

ラーメンを置くと、二人は「おおっ……」と感嘆の息を漏らした。

 

「すごいわね……。朝からラーメンなのは置いておいて、毎朝こんなのを食べてるの?」

 

「いや、いつもはテキトーに焼いた肉と野菜とパンだよ。兄貴、どうしたんだ?今日はなんか本格的じゃん」

 

「気まぐれだよ」

 

「…………」

 

飛鳥はジトっと俺を睨んだ。おい、なんだよその目。

 

「………楓さんがいるから張り切ったのか。バカ兄貴」

 

「………はっ?」

 

「図星かよ」

 

何怒ったんだよ……。いや、気持ちは分かるけど。俺だって飛鳥が別の男連れて来て張り切っていつも以上の厨二出されたらキレるだろうし。

 

「ふふ、私のために張り切ってくれたんだ?」

 

高垣さんはニコリと俺を見て微笑んだ。それを見て、俺は照れ臭くなり目を逸らした。

それを見て、飛鳥が俺と高垣さんを交互に睨んだ。それは余りにも可愛かったので見ていたくなったが、嫌われたくなかったので目を逸らした。高垣さんはニコニコ微笑んだまま目を逸らす事はなかった。

 

「……………」

 

えーっと、何この食卓。なんかギスってない?

居心地が悪くて、俺は俯いてラーメンを啜った。んー、美味しいなぁ、ラーメン。

 

 

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