声を出さない提督   作:焼肉定食(仮)

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銀魂これくしょんとは全く関係ない、とは言いませんがほぼ関係ないです。


君といつになった目を見て話せるのだろう

声を出さない提督

 

正午の鎮守府の執務室内にコンコン、というドアをノックする音が響いた。

「・・・・・・・・」

「・・・・・・・ん?」

だが、中にいる人物は返事をしない

「叢雲よ、誰もいないの?」

「・・・・・・・・・」

中にいる人物は椅子から腰を上げ、スタスタとドアに向かって歩く。

────ガチャ

「なによ、いるじゃない、アンタが司令官ね。ま、せいぜい頑張りなさい」

ドアの外、廊下に立っていた中学生程の女の子はそう言ったが、また返事がない。

「ちょっと聞いてるの?」

中にいた人物、つまり提督は無言でこっちに来るよう手招きした。

「フン、なによ」

と、返事をしない提督にイラつきながらも執務室に入る「駆逐艦 叢雲」

「・・・・・・・・」

「ちょっとは声をだしなさいよ!」

「・・・・・・」

目深に被った帽子のせいで、したから見ても顔は見えない。

「大丈夫なの?アンタ」

イラつきながらも心配する叢雲、とここで提督は右手の親指を立てて首元に持っていき、首を掻っ切るジェスチャーをした。

「はあ!?アンタふざけてんの?!」

提督は首を横に振り、否定する。

「じゃあ何よ!?」

怒りを露わにする叢雲に

「っ────」ガリッ

「え、ちょ!何してんの?!」

突然、提督は自分の手のひらを爪で血が出るほど強く引っ掻いた。

「やめなさいよ!」

ポタポタと落ちる血、それは周りから見れば自傷行為の様なもの、いや、自傷行為そのものだった。

それから2分、提督はようやく引っ掻くのを止めた。

「アンタ、本当に大丈夫?」

そこには先ほどのようなイラつきは無く、戸惑いながらも心配する声で接する叢雲がいた、

しかし、無言で提督は叢雲に近づき、手のひらを見せた。

「なによ、そんなグロいもの女の子に見せるなんて最低・・ね・・・・・・」

提督の手のひらの引っ掻き傷をよく見ればそれはカタカナだった、そう、提督は自分の手に文字を書いていたのだ。

「は・な・せ・な・い?」

頷く提督

「あー、なるほどね、だからあのジェスチャーを使ったのね?」

そしてまた提督は何かを書き出す今度は紙に。

「信じるの?当たり前でしょ、あんなことしてまで嘘吐いてなんの得があるの?」

そこで、提督は口だけで微笑んだ。

「もう、なんでそんなに顔隠すのかしら(小声)」

なるほど、改めてこの提督の容姿をお伝えしよう、身長180cm前後、体型は細くもなく太くもない理想形、と言う見た目であった、確かに駆逐艦のような思春期の子にはこれはなかなか来るものがあるのかもしれない

「(何か言ったか?)」

提督は聞く

「いいえ、何でもないわ!」

━━━━━━━━━━━━━━

あれから5日、叢雲はこの提督との接し方が上手くなってきた。提督は、簡単なことはジェスチャーで、具体的なことは文字で表していた、そして気になる話せない理由、

それは聞いてはならない、地雷であった。

それは4日前────

初日は鎮守府の案内と部屋への荷物の運び入れで終わったので、話せない理由を聞けなかったが2日目の休憩時間に理由を聞いた、

聞かれた提督は口からも微笑みを消し狂気と殺気のオーラを放った、それを感じた叢雲は一瞬で鳥肌が立ち、悪寒と吐き気がした、そして悟った、これ以上詮索したら確実に殺される、と、それから叢雲は提督の話せない理由は聞いていない。

「提督、新しい娘拾ってきたわよ」

「特型駆逐艦 曙よ、こっち見んな、てあれ?」

絶対に今の提督とは目が合わない、叢雲すらまだ見たことのない提督の瞳、いつになったら見れるのだろうか。

 

 

 

 

 




勝手に始めた新シリーズですが、ここまで多くの小説を書いているのは厳しいのでローテーションを組んで小説を書きます。勝手にすいません
あれ?そんなに書いてる小説多くないような、まぁ、見てくれる人がいる以上、死ぬ気で頑張ります!!
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