奪ウ者と喰ラウ者 作:屍化かし
「あ〜くそ、汚ねぇな。」
「激しく同意します。某デスゲームみたいにパリンッ、とか言ってドロップアイテムだけ置いて消えてくれるとありがたいのですが.......。」
地面に転がっている汚ぶ、死体たちに目を向け二人は呟く。
聞けば悠斗はこれまで《家庭の事情》により全国各地の様々な武術を学んできたが、その技術を活かして人型の生物を殺したのは初めてであったらしい。まぁ、日本でいう世間一般の普通の暮らしをしていればそんなものだろう。
ふと目の前の視界に見えるゲームでよく見かける説明文のウィンドウに目をやり、沈思黙考する。
ギルディア・メサイエティ
種族:オーク
職業:奴隷商人
固有能力:なし
(これがさっき殺した豚男たちのリーダーの情報か。.......見た目似合わず格好良い名前してたのな。)
「オークといえば確か.......エロ同人とかによく出てきて姫騎士とかエルフとかを犯す種族だったよな? 異世界とはいえ実在していたとは.......。」
悠斗は自身の偏った知識からそんなことを呟いている。と言うか悠斗にもこれが見えてるのか。
どれ、一つ試しに悠斗のとついでに自分のステータスでもみておくか。自分たちのステータス把握しといたほうが今後役立つだろうし、異世界召喚といえばチートの一つくらい望んでも文句は言われないだろう。
近衛悠斗
種族:ヒューマ
職業:無職
固有能力:能力略奪 隷属契約 魔眼
神代空乃
種族:(始祖モドキ)ヒューマ
職業:(神殺し)何でも屋
固有能力:(神の権能 輪廻転生)無限喰らい 眷属契約 ()の中はは他者が見ることは不可能
何かすごいものが見えたが、まあいいだろう。
さっき殺したインテリ眼鏡のオークは固有能力は先天的のものがほとんどだとか言ってたから、悠斗のはもともと持っていた能力略奪でさっき倒したオークのリーダーから<隷属契約>と<魔眼>を奪ったのだろう。
それに相手の魔眼で見えなかったということは、オークの言っていた最高レア度の詳細不明と言うやつなのだろう。十分当たりだ。幸先がいい。
さてこれからの行動だが当面の目標を決めることになった。話し合いの結果、長期的な目標を『元の世界に戻る方法を探すこと』。当面の目標だが、しばらくはこの世界の情報を集めること・生活資金稼ぎなどをすることとなった。
悠斗は馬鹿だが阿呆ではない。やるときはやる男だ。
とりあえず僕らは手分けして地面に転がっているオーク達の身ぐるみを剥がし始める。もちろん周囲の警戒は怠らない。ここは異世界であり僕らはこの世界について全くと言っていいほど何も知らない。緊張感を持って身ぐるみを剥いだ。
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整理していくとオーク達は意外といい暮らしをしていることがわかった。
鉄貨 x 90枚
(トワイライドの共通貨幣。1枚につき10リアの価値がある)
銅貨 x 38枚
(トワイライドの共通貨幣。1枚につき100リアの価値がある)
銀貨 x 14枚
(トワイライドの共通貨幣。1枚につき1000リアの価値がある)
金貨 x 10枚
(トワイライドの共通貨幣。1枚につき10000リアの価値がある)
(へぇ〜、この世界の物価がどんなものか知らないけど資金といては結構集まったほうじゃないか?」
「こっちの武器とか煙管とかも売れば多少は足しになるだろうし。」
「そうだね。持ち運びもこの魔法のバックってのがあれば100キロも持ち運べるらしいし。」
「それに近くにこいつらの屋敷があったからそこからもついでに戦利品を頂こうか。」
そこからはひどかった。見つけ次第金になりそうなものを魔法のバックに押し込んでいく。ついでに商品に着せるための人間の服に着替えたり予備の服を入れていたりしたら容量をオーバーしてしまったのか、魔法のバックに質量を感じ始めた。
こうしてあらかた盗んだ僕と悠斗はこれ以上居座るのを止め、オーク達が帰ってくる前にさっさと屋敷を後にするのだった。
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不定期で申し訳ありません。
※タグを追加しました。
次回もお楽しみに、最後まで見て頂き嬉しいです。ありがとうございました!!