1話:怒ってなんか……
弥生 「第一艦隊旗艦、弥生、帰投しました」 ビシ
提督 「お疲れ様。報告は後でいいから補給と入渠を」
弥生 「了解です。では………」
提督 「ちょっと待って!」
弥生 「なんです?」
提督 「さっき買ってきたんだ。いつもの礼」
弥生 「これは………チョコレート?わざわざ弥生のために?」
提督 「そうだけど……もしかしてチョコ嫌い?」
弥生 「い、いえ!そんなことありません!ありがとう…ございます。それでは補給してきます」
提督 「あ………」
ガチャ
提督 「また失敗か……(弥生、また笑ってくれなかった……もう)」
弥生 「司令官からチョコもらえた……おいし(でも逃げてきちゃった……また怒ってるって思われちゃったかな)」
卯月 「あ、弥生だぴょん。何食べているの?」
弥生 「……ひょこだお
訳)チョコだよ」
卯月 「いいな~うーちゃんも欲しいぴょん」
弥生 「司令官から二つもらったからもう一つあげる」
卯月 「やったぴょ~ん。うん甘い!」
弥生 「うん……弥生のために買って来たって」
卯月 「それをもらちゃってもいいの?」
弥生 「うん」
卯月 「で、お礼はちゃんと言えたぴょん?」
弥生 「ううん」 フルフル
卯月 「………」
弥生 「多分また怒ってるって思われちゃったかも…」
卯月 「弥生は表情が硬すぎるぴょん」
弥生 「努力はしているの。でも」
卯月 「じゃあお礼だけでも言ってみるぴょん」
弥生 「分かった……」
卯月 「だったら善はいそげ、早速言ってくるぴょん」
弥生 「う、うん!言ってくる!」
~提督室~
提督 「……はぁ…」
弥生 「司令官!」 バン
提督 「あ、弥生。どうしたんだ?」
弥生 「あ、あの…言いたいことが……」
提督 「俺も言いたいことがあったんだ」
弥生 「じゃ、じゃあ司令官から…どうぞ…」
提督 「弥生……正直に言ってくれていい。弥生は秘書官は嫌か?」
弥生 「え……?」
提督 「弥生はいつも頑張ってくれている。任務も俺の手伝いも」
弥生 「………」
提督 「たまに冗談を言ったり卯月も混じえてイタズラをしたりした」
弥生 「はい、そんなこともしました……」
提督 「だが弥生、君の笑顔はまだ1度も見ていない」
弥生 「っ…」
提督 「秘書艦の仕事がつまらなかったり嫌なら今答えてほしい。他の娘に頼むから」
弥生 「……弥生は……怒ってません!つまらなくもありません!嫌ではありません!」
提督 「弥生……」
弥生 「弥生は……好きです。司令官とおふざけをしたり、仕事の途中でつい話が弾んで作業が疎かになって怒られたりする時間が好きです」
提督 「じゃあどうして笑ってくれないんだ?」
弥生 「それは……弥生の表情が硬いだけです。笑っていなくても楽しかった……です」
提督 「そ、そうだったのか…」
弥生 「だから!」
提督 「っ!?」
弥生 「弥生を……このまま秘書艦に……いさせて……ください」
提督 「あぁ、こちらから頼みたいほどだ」
弥生 「弥生も笑えるよう頑張るので……もっとたくさんお話やおふざけをしましょう」
提督 「そうだな。そして長門や大淀に怒られよう」
弥生 「ふふっ、そうですね」
提督 「あっ、弥生…今」
弥生 「ん?どうしたんですか?」
提督 「………いや、なんでもない。腹がへったから昼食にしようか」
弥生 「分かりました」
卯月 「弥生が気になって見に来たけど、上手くいってるみたいでよかったぴょん。あ、バレちゃうから早く退散するぴょ〜ん」
弥生のボイスで
「怒って……ません……」
というのが多くてこんなのにしました