艦娘の誕生日って進水日でいいよね?
1話:サプライズからのサプライズ
『長月だ。駆逐艦と侮るなよ、役に立つはずだ』
この鎮守府にまだ艦娘が10もいない頃、長月が建造された。この頃から主力として活躍してもらい、早く強くなりたいと長月からの要望もあり演習にも多く参加してもらった。
『我に続けぇっ!』
改造し、鎮守府の中で一番練度が高くなり、新しい海域の攻略では必要なくらい重要な戦力になって戦ってくれた。
『なんだ司令官、重要な話か?え……私が秘書艦?ふん、この長月に任せておけ!』
これまではなんとか1人で仕事をこなせたが、俺の階級も上がって仕事や、艦娘が増えてきたので長月に秘書艦をお願いした。
初めは断われると思っていたが、長月自信も了解してくれ、他の艦娘も賛同してくれた。
だがある日
『司令官、今回もこの長月に任せておけ!しっかり敵艦隊を撃滅し、勝利の二文字を司令官に持ち帰ってこよう』
その日は新しい海域を攻略していた。この作戦は上官からも期待されていた作戦で、多くの人や艦娘が成功を祈っていた。
攻略は順調に進んでいき、もう少しで敵主力艦隊に交戦。
しかし、倒しそこねた敵空母が艦載機を発艦、道連れとも言える最後の爆撃に対処できなく長月が被弾。
旗艦大破により艦隊は撤退、作戦は中止された。
『くぅっ………司令官、すまない……ゥ』
あの時の長月は大変だった。あの長月が珍しく涙を浮かべて謝ってきたからつい笑ってしまった。
怒られたが、大丈夫、と一言言って頭を撫でてやると泣きついてきたな。
そして数ヶ月が経ち、
今日
〜提督室〜 ヒトヨンマルマル(14:00)
提督 「(いやぁこう思い返してみると長月には本当に世話になってるな)」
コンコン
提督 「(おっと、仕事をサボって思い出にひたっていると怒られてしまうな) どうぞー」
長月 「長月だ、失礼する。作戦成功だ」
提督 「ご苦労様、怪我は?」
長月 「敵主力艦隊交戦時に扶桑が中破、山城が小破」
提督 「扶桑と山城はまた慰めてやらんとな」
長月 「提督の愛しの長月が戻ったんだぞ?心配は無いのか?」
提督 「聞くまでもないだろ?」
長月 「無事だが心配してほしいのが乙女ってやつだ」
提督 「はは、気をつけるよ。ところで長月、今日は何の日か知ってるか?」
長月 「?覚えがないな。この鎮守府の建築日か?」
提督 「まぁ楽しみしておいてくれ」
長月 「一体何を………では補給に行ってくる」
提督 「ごゆっくり」
長月 「では………おっと」
睦月 「あ……長月ちゃん。これから補給?」
長月 「あぁそうだ。では」
睦月 「おじゃまします」 ニャシ
提督 「睦月か?なんの用だ?」
睦月 「なんの用って………もしかして忘れたんですか?」
提督 「しっかり覚えてるよ、しっかりプレゼントも用意した。そして偶然長月の練度が………」
睦月 「合わせましたね?」
提督 「………バレたか」
睦月 「そりゃ気が付きますよ。じゃあ計画通り準備のため食堂でお会いしましょう」
提督 「扶桑達を慰めてから行く」
睦月 「慰め? あ………(察し)」
艦隊補給なう………
電 「長月ちゃんどうぞなのです」
長月 「助かる」
加賀 「今回も無事に帰還ですね」
扶桑 「あぁ、またやってしまったわ………」
山城 「扶桑姉様……私はギリギリ小破です」
扶桑 「小破……貴女も不運ね」
長月 「今回の出撃で練度が99……カンストだ」
電 「すごいのです!じゃあ今の長月ちゃんはすごく強いのです?」
長月 「そうだ、これからはもっと活躍出来る」
加賀 「それだけではないわ」
電・長『?』
加賀 「練度が99になったら`ケッコンカッコカリ´が出来るようになるのよ!」
電 「ケッ…ケッコンですかー!?」
加賀 「カッコカリだけどね。そして、ケッコンカッコカリした艦娘は限界突破するのよ」
長月 「……わ、私がケッコンか……?///」
加賀 「貴女は初期からいるし、提督とも仲がとても良い。話しは聞いていないの?」
長月 「全く……」
加賀 「提督に直接聞いてみるしかないわね」
長月 「き、聞けるか……わわわ私がか………///」
扶桑型『はぁ……不幸だわ……』
提督 「扶桑、山城はいるか?」
山城 「あ、提督さん」
扶桑 「私達に何の用ですか?やっと解体ですか?」
提督 「違う違う!解体なんぞしない。これから入渠だろ?高速修復材だ」
山城 「私は小破です。大丈夫ですから……」
扶桑 「私もこのままで……どうせもう出撃は」
提督 「君達はこの鎮守府の主力だ。自分の練度を知らないのか?」
扶桑 「私は76です」
山城 「私は72です」
提督 「事実君達は活躍している。それに明後日は作戦に参加してもらう。治さないと出撃も辛いだろ?」
扶桑型『提督さん………///』
長月 「練度……そうだった!司令官、ケッコンカッ────」
提督 「あぁ長月すまない、実は急いでいてな。後で食堂で話そう」
長月 「ま、待ってくれ………行ってしまった………」
電 「長月ちゃん……」
長月 「司令官……………あぁ……不幸だ……」 ズーン
扶桑型『なんか申し訳ないわね……』
〜睦月型の部屋(2)〜
自分のベッドで長月は美しい緑色の長髪を乱暴に広げため息をつく
長月 「(今までこのようなことは意識したことがなかった………たまに恋愛小説というものを読んでいるが、司令官を重ねたことはない)」
長月 「私は司令官にどう思われているのだろうか………」
如月 「あ、いたいた」
長月 「如月……」
如月 「加賀さんから聞いたわ。悩んでいるでしょ?司令官で」
長月 「………………」
如月 「はっきり聞くけど、長月ちゃんはどう思っているの?」
長月 「私か………?考えさせてくれ」
如月 「(ふふふ、頑張って考えてるみたいだけど、他から見ると完全に長月ちゃんは恋する乙女なのよね。時々司令官の前で見せる顔が)」
長月 「…………分からない」
如月 「じゃあヒント、いつも長月ちゃんは何を、誰を思って戦っているの?」
長月 「……司令官だ。いつも私のことを頼ってくれて、作戦成功の報告をしたときの司令官の笑顔と労いの言葉を言いながら頭を撫でてくれるのを想像すると、頑張らねばならないと思うのだ」
如月 「それを今も想像してみて」
長月 「……………………っ/////……は!?」
如月 「はい鏡」
長月 「頬が紅い、それになんだか心臓の鼓動が」
如月 「後は分かるわよね?じゃ、食堂で待ってるから………司令官も」
長月 「この長月が……………司令官……っ!な、何故私は司令官のことをつぶやいているんだ私は!でも……この胸から込み上がる気持ち、まぁ悪い気はしないな。食堂に行くか」
〜食堂〜
如月 「もう少ししたら来るわよ」
提督 「また緊張してきた……」
加賀 「その手にある物は?………なるほど、察しました。頑張ってください」
金剛 「安心するネ。この計画はテートク、ユーが考えたサプライズなんだから大丈夫デス」
睦月 「クラッカーの準備もばっちりにゃし!」
提督 「ケーキの用意は?出来てるか?プレートの文字は?長月はいつ来る………」
如月 「ふふふ……」
鳳翔 「緊張しすぎです。少し落ち着いてください」
提督 「だ……だが───」
長月 「司令官!来たぞ」
提督 「長月………話したいことが」
長月 「その前に私の質問に答えてくれ。司令官、私のことをどう思ってるんだ?」
提督 「どうって……」
長月 「私から言った方がいいか?私は……わ、わた/// 私は司令官のことが………///」
チョンチョン
金剛 「ドンと言うネー」
長月 「分かってる………私は司令官が好きだ」
提督 「っ…ははは……君の方から言わせるなんて男として恥ずかしいけど……長月、俺は君が好きだ。これを……受け取ってほしい」
提督はポケットから箱を取り出し、長月に向けて開ける
長月 「っ!?これは……現実か?」 グスッ
提督 「そうだ。頬をつねってやるか?」
長月 「私でいいのか?」
提督 「ありきたりな返答でわるいが、君がいいんだ」
長月 「うぅ……グスッ……こちらこそ」 ニコ
パーン パーン
『ケッコン、そして誕生日おめでとー!!!』
長月 「え……え……え?」
提督 「今日は駆逐艦長月の進水日、つまり君の誕生日だ。おめでとう長月」
長月 「司令官………」
提督 「これを受け取ってくれ」
長月 「あぁ大事にするよ…………金剛、借りてすまない。司令官!バーニングラブだー!!」 ダキッ
金剛 「なっ!?」
提督 「長月!」 ダキッ
卯月 「ささ、いちゃいちゃしてないでケーキを食べるぴょん!」
提督 「そうだな。でも最初は長月だぞ?」
卯月 「分かってるぴょん!」 ビシッ
ハハハハハ………
長月 「では」
提督 「無事に帰って来いよ」
長月 「この長月に任せておけ!あと……」
提督 「はいはい、おいで」 ポンポン
長月 「分かればいいのだ♪」
提督 「(あれから出撃の度にこれだ……まぁものすごい可愛いからむしろって感じだが)」 ナデナデ
長月 「〜〜♡」
提督 「いいか?」
長月 「もう少し♡………よし、完璧だ。行ってくる!」
こういうの書くの難しい…………