とあるアイルーの鎧袖一触   作:榛猫(筆休め中)

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ヤホヤホニャ―!


読者の皆様お待たせ致しましたニャ!

今日から三日間更新していくニャ!

それじゃあ前回までのあらすじ!


鋼龍(クシャルダオラ)に拉致されて伝説とまで呼ばれる三体の龍のもとに連れてこられたアイルーくん。

そしてなんの気まぐれか、その三体の力をもらえることとなる。

最初の相手、ミラボレアスの攻撃にアイルーは死にかけながらもしっかりとその力をてにするのであった……。


VSバルカンですニャ!

 

 

 

獣人種族○番生のアイルーニャ!棲みかで火遊び(ケンカ)はしないでニャ、お願いニャ?

 

というわけでぇ!ボク、アイルーですニャァァ!

 

うおっ…なんでそんな喧しいのか…ですかっとギニャッ!?

 

それは勿論……。

 

 

『そら、早く逃げねばお前自身が塵になるぞ』

 

紅龍(バルカン)さんに超巨大火球を放たれているからニャアァァァアアアッッッ!!

 

 

「ギニャアアァァァッ!!炎の力はもういりませんニャ!黒龍(ボレアス)さんのだけで充分ですニャアァァ!!」

 

そういいながらもボクは火球を避け続けますニャ。

 

あんなの二度も食らったら今度こそ消し炭確定ニャ!

 

絶対に当たるまいと孟スピードで迫る巨大火球から避けていく。

 

でも……。

 

こんなので逃げていたら巨大隕石を拳一つで殴り壊したニャイタマ先生にはいつまで経っても追い付けないニャ!

 

よ、よーし…!やってやるニャ!

 

ボクは逃げるのを止め、飛んでくる火球を迎え撃つために立ちはだかりますニャ。

 

 

「こんな炎なんか…こうしてやるニャアァァァァァァァァァァアアアアアアアアアッッ!」

 

 

《気持ち強めネコアッパー》

 

アッパーで上空へと打ち上げられていく巨大火球。

 

一瞬の静寂…その直後……。

 

 

【バズンッッッ】

 

轟音が辺り一面に響き渡った。

 

 

『……ほう、迫ってきた火球をギリギリのところまで引き付け、着弾の寸前に超高速で下からアッパーを叩き込み、その風圧で火球の軌道を無理矢理変えたか…考えましたね……』

 

 

「はぁっ…はぁっ…し、死ぬかと思ったニャ……」

 

マジてなんなのニャ?あの火球……。

 

いまだに腕がビリビリしてますニャ……。

 

本気で殴ればまだ大丈夫かもニャけど…いまのボクだと世界にどんな影響を与えるか分からないからニャァ……。

 

 

「はぁっ…はぁっ…ふぅ……。

これで納得してくれましたかニャ?だから違う力を……」

 

 

『何を言っているのですか?私は始めから炎など使ってはいませんよ?』

 

 

「……はニャ?」

 

炎は使ってない…?いったいどういうことですニャ?

 

 

『その証拠に、ほら、上を見てみなさい…』

 

上…?いったいニャにが……ギニャッッ!?

 

 

「ま、まさかあれって……」

 

 

『ようやく理解しましたか、そう、あれは隕石、通称メテオです』

 

そんなことは早く言ってほしかったニャァ……。

 

おかげで無駄な体力使ってしまいましたニャ。

 

でも……。

 

 

「獲物さえ分かれば後はどうとでもなりますニャ!」

 

ボクは今まで集めた古龍達の力を一つに凝縮していく。

 

 

「―――必殺、古ネコシリーズ―――

 

―――――――古変化――――――」

 

すると、ボクの身体に変化が現れる。

 

毛並みは表現のしようがない程のドス黒い色へと染まり。

 

瞳は何も映していないかのような深い闇色へと変わり。

 

身体の周りからは鋼龍(クシャル)さんのようなオーラが立ち上っていた。

 

 

『ッ!…お前その姿……』

 

「すごい姿だね―まるでハリウッド映画の黒幕だよ」

 

『オレの。力も。入っている。とてつもない力だ』

 

 

「…………」

 

紅龍(バルカン)さんたちが何か言ってるけどボクの耳には何一つ聞こえニャい。

 

ただ、ボク目掛けて落ちてくるメテオを見つめている。

 

そろそろかもニャね……。

 

 

「―――必殺、古ネコシリーズ―――

 

 ―――――古ネコキャッチ―――――」

 

 

一蹴りの跳躍で一気にメテオへの距離を積めると、全身から闇色のオーラを放出させてメテオを包み込んでいきますニャ。

 

メテオも只では呑み込まれまいと言わんばかりに落下してきますニャ。

 

 

「ぐうぅぅっ…!あ…ば…れ…る…ニャアァァァアアアッッッ!!」

 

全身全霊の力を使い、メテオの勢いを止めていくニャ。

 

押すか抑えられるか……。

 

ボクとメテオの力の応酬が続きますニャ……。

 

すると、メテオの勢いが弱まり始めたのニャ。

 

どんどん弱くなっていくメテオの勢いに、ボクはここぞとばかりに力を振り絞るニャ!

 

 

「これで…終わりニャ!」

 

 

【ジュッ】

 

やがて、そんな音と共にメテオはオーラの中へと消えていきましたニャ。

 

すると……。

 

 

【カッッッ!!!】

 

ボクの身体から溢れんばかりの光の柱が登ったのですニャ。

 

来ましたニャね、さてさて、今回はどんな能力なのかニャー?

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

光が収まると、そこに立っていたのは、隕石のように黒い肌に、大気圏突入時のような炎のような毛並みのアイルーが立っていた。

 

 

「なるほどねー…。バルカンのメテオの力を手に入れてその姿になったんだ―」

 

さっきのボレアスの時の姿もそうだったけど、個々の力の特徴を残した姿になっているみたいだね。

 

いったい何をしたらこんな風になるの…?

 

姫星だって、全ての力を混ぜ込んで使うなんて事はしてなかったし……。

 

まさか…とは思うけどねー……。

 

一応、警戒だけしときましょー




と、言うわけで今回はここまでニャ!

今度からもう少しは止めにあげられると思いますニャ!

それじゃあまた次回お会いしましょうニャ!

Seeyounextnovelニャ!

これからのアイルーくんの動向について

  • 渋々弟子入りを認めアステラに同行するニャ
  • 弟子入り✕様子見でアステラへ同行ニャ
  • 弟子✕同行も✕気ままにやるニャ
  • 弟子○けど基本好きにやらせるニャ
  • 全部ほっぽり出してテトルー宅に籠城ニャ

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