Fate/Grand Order【Epic of Lancelot】 作:カチカチチーズ
まことに申し上げございません。
さて、fateがキャンペーンで星4鯖プレゼントですが皆さんは何にしますか?ちなみに作者は黒王か乳上で迷ってます。トリでもいいんですけどね?
それと剣豪七番勝負が10月だそうですが……キーワードに五芒星ありましたから清明出るんですかね?……それともしかして将門来るの?
「────なんて、こと。まさか、まさかこんな事が起こるなんて」
「────」
黒ジャンヌと会合しその顔を見て、絶句するジャンヌ。それに反し黒ジャンヌは……
「ねえ、お願い、誰か私の頭に水をかけてちょうだい。まずいの、やばいの、本気でおかしくなりそうなの……だってそれぐらいしないと、あまりにも滑稽で笑い死んでしまいそう!!!」
「貴女は……貴女は、誰ですか!?」
大元のジャンヌからじゃ決して想像も出来ないような悪属性に満ち満ちた表情で嗤う黒ジャンヌ……きっとそういう意味ではないのだろうがジャンヌの言葉には賛成する。
だが、ちょろ……ちょろいオルタだからこれぐらいの違いはあってしかるべきなのだろうか…………。
おかしな事を考えた自分に若干ながら頭痛がしつつ俺は二人を見る。
「アハハハハ、ゴホッ!?ゴホッ…………そ、それは、こちらの質問ですが…………そうですね、上に立つ者として答えてあげましょう」
「私はジャンヌ・ダルク。蘇った救国の聖女ですよ、もう一人の私」
むせたな。明らかにむせたぞ。
前世での記憶的に違うが……まあ、現実はこんなものだ。むせた事を無かった所にしてドヤ顔を決める黒ジャンヌに俺は頭を抱えたくなるがとりあえず止めておこう。今はそうじゃない。
「馬鹿げたことを……貴女は聖女などではない。私がそうでないように……いえ、それはもう過ぎたこと。語ることでは無い
それより────この街を襲ったのは何故ですか?」
「……何故、かって?同じジャンヌ・ダルクなら理解していると思っていましたが」
黒ジャンヌは呆れたように嘆息し言葉を続けた。
「属性が反転していると、ここまで鈍いのでしょうか?この街を襲った理由?馬鹿馬鹿しい問いかけですね?そんなもの明白じゃないですか」
「────フランスを滅ぼす為です。それ以外に理由なんてありませんよ?経済的とか政治的なんて分かりませんし、それなら物理的に全部滅ぼした方が手っ取り早いでしょう?」
「そんな────」
一拍空けて語られたその言葉にジャンヌは驚愕にその目を染めて二の句が出ない。
そんな彼女の為にも俺は感じた事を口にすることにした。
「……呆れた話だ。裏切られたから滅ぼすと?短絡的だ」
「なんですって?」
「そのままの意味だよ。少なくとも裏切ったのは国の中でも上の人間だろう。それになりより貴様を異端と貶めたのはイングランドの筈だが?ならばわざわざフランスを滅ぼしてどうする」
俺の放った言葉に黒ジャンヌは顔を顰める。
無論、彼女にそう言ったところで無駄なのは分かっている。何せ彼女は自分の真実に気づいていない…………それに俺の言葉に揺れる理由もないしな
「……そう、あんたが、ランスロット…………貴方とて国に裏切られたのでしょう?私のように国を滅ぼそうとは思わないのかしら」
やはり、ルーラー……真名看破持ちか。
それにしてもそこを突かれるとは……頭の痛い話だ。
「……アレは俺が言葉を尽くさず勝手に諦めた結果だ。己を恨みこそすれ、国を恨むことなどない……何より、再び俺が滅ぼしてどうする」
「…………つまらないわ」
俺の言葉に黒ジャンヌはどうでもいいと言わんばかりの表情で俺を見て
「バーサーク・ランサー、バーサーク・アサシン。その田舎娘と騎士様を始末なさい。雑魚ばかりでそろそろ飽きたところでしょう?彼らは強者、勇者を平らげる事こそが貴方たちの存在意義。存分に貪りなさい」
そう、黒ジャンヌは背後の二騎のサーヴァントに命令を下す。黒き護国の王と拷問城の夫人………………さて、どうするか
「────よろしい
では、私は血を頂こう」
「あら、いけませんわ王様。私は彼女の肉と血、そして臓を戴きたいのだもの」
「強欲だな。では魂は?魂はどちらが戴く?」
「魂なんて何の益にもなりません。名誉や誇りで、この美貌が保てると思って?」
「よろしい。では私が戴こう!
……皮肉なものだ。血を啜る悪魔に成り果てた今になって、彼女の美しさを理解できるようになったとは」
獲物の取り分について話し合うヴラド三世、カーミラを見つつ俺は一度後ろに目線をやる。
緊張気味のマシュとジャンヌ、立香に俺は仕方ないと感じ目の前の二騎に視線を戻す。
…………ステータスが弱体化しているジャンヌ、未だ実力不足のマシュ、決して強いとはいえないアストルフォ…………対してバーサーク……狂化したヴラド三世とカーミラ。カーミラ自体はそう強い英霊ではない……だが、狂化していることを考えると……致し方なし、か
「────アルトリア、マシュらと共にアサシンを」
「なに?」
「俺はランサーをやる」
俺の言葉に怪訝な表情をアルは浮かべたがすぐにやれやれ、と呆れたような表情で笑い
「お前という奴は…………任された」
「応」
互いに笑みを浮かべ、俺はヴラド三世────バーサーク・ランサーへと鎧を纏って駆ける。
────────────
「────シッ」
無慈悲の剣がバーサーク・ランサーの首へと迫る、
「フッ────!」
だが、そんな必殺の一撃をバーサーク・ランサーは狂化の恩恵であるステータス上昇により、寸前に槍を挟み込みそれを防ぎ片手を振るい地面から何本もの杭を生やす。
やはり、ランスロットか、それをすぐさま回避した。
「ふむ……流石は湖の騎士。その名は伊達ではないようだ」
「それはこちらの台詞だぞ、
「ほう、余の真名を知っているのか……だが、此度は
笑みを浮かべながらランスロットへと無数の杭を放つバーサーク・ランサーにランスロットはその盾で叩き折り、その兜の下で笑う。
「
盾と杭がぶつかり合う音がラ・シャリテに響き渡る。
堅牢な戦闘を行うランスロットの僅かな隙を突いてバーサーク・ランサーの杭が迫る、しかしランスロットにとってそのような隙は隙にあらずランスロットはその盾から漏れる聖性が迫り来るバーサーク・ランサーの杭を先から塵のように崩す。
「ぬぅ!その盾、ただの盾ではないな!」
「応ともさ、我が盾こそは湖の乙女と魔女の加護を刻んだもの!まあ、貴様の杭に影響を与えている理由は違うがな」
互いに笑いながらぶつかり合う二騎。
バーサーク・ランサーは堅牢な戦い方のランスロットと杭を通さぬ盾に攻めあぐね、ランスロットは狂化によるステータス上昇に上手く対応出来ていない。
互いに決定打が取れない状態が暫く続くが……
「────やはり、堅い。これでは如何にバーサークしている余でも勝ちをとるのは難しかろう」
「ほう?ならば大人しく退くか?それなら私も剣を下ろすが」
「愚かな。難しいとは言ったが、とれぬとは言ってはおらんぞ!」
そう嗤うと同時にランスロットの四方八方より迫り来る無数の杭にランスロットは盾を使い防ごうとするが四方八方の杭全ては防げず……
「グッ────!!」
「ハァッ!!」
「ハッ!!」
「とりゃあッ!」
「フンッ!!」
「ぐぅっ……!?」
マシュ、ジャンヌ、アストルフォ、そしてアルトリアの四人と戦っているバーサーク・アサシンは追い詰められていた。
そもそも彼女は元々そう強いサーヴァントではない。吸血鬼という側面が主となっているとしてもせいぜい並のサーヴァントレベル。
そんな彼女が狂化したとはいえ、相手はやや弱いサーヴァント三騎にトップサーヴァントの反転体であるアルトリア。ジャンヌ・オルタの陣営の中でも弱い方の彼女にはこの四騎というより、アルトリア・オルタの相手は無理があった。
なにより……
「なぁッ!?」
「ハァッ!!!」
彼女の女性特攻の特性を有する宝具を発動しようにもその隙がない。
尽くアルトリア・オルタにその隙を潰されていく。そんな状況にバーサーク・アサシンはイライラし始めるのは仕方ない事だろう。
「いい加減にッ!!」
「堕ちろ────」
「キャアッ!?」
バーサーク・アサシンのイライラが爆発し、反撃に出ようとした所で懐に潜り込んだアルトリア・オルタのカチ上げを喰らい吹き飛んでいく。堕ちろと言っておきながらカチ上げとはこれ如何に…………
「…………」
ボロボロとなり、退るバーサーク・アサシンを尻目にアルトリア・オルタはランスロットとバーサーク・ランサーの戦闘に目を向ける。
そこには激しい戦闘が行われていた。
いま頭の中にあるのはカルナさんになる話とハイスクールD×Dに魔獣創造持ってイレギュラーな存在になる作品ですね。多分ハイスクールD×D書くと思います……書ければね?