Fate/Grand Order【Epic of Lancelot】 作:カチカチチーズ
多分、明日の投稿はないです。あとカナエさんが最高でしたしのぶさんも大好きですカナヲも好きです炭カナ過激派です
四人が音のする場へと辿り着いてその場に広がっていたのは戦場であった。
「……片方は大部隊で、もう片方は少数部隊……ふむ」
「両方ともおんなじ『真紅と黄金』だけど、ちょっと意匠が違うね」
『真紅と黄金は古代ローマで特に好まれた彩色だ。シャルルマーニュ、アストルフォ、他に何かないか?』
大勢対少数という状況を前にシャルルマーニュとアストルフォは冷静に目の前の状況を整理していき、ランスロットが情報精査の為にさらなる情報を求めていく。
それを聞きながら、管制室のロマニやこの場にいるマシュと立香は思わず口を閉じる。恐らく戦場にいるランスロットではなく指揮官としてのランスロットの普段と違う声音に驚いているのやもしれない、のかはたまたマシュと立香はこの人と人の戦場に呑まれているが故なのかもしれない。
「女性だ。こう、なんて言えばいいんだ?騎士王サマに似た……いや?似てない、のか?」
「あー、うん、確かに。こう……なんて言えばいいんだろ、もう少し血色良くして元気っぽさ?わんぱくさ?を足したりした感じ、かな?」
「そうそう、そんな感じだ。ともかくそんな感じの女性が小部隊を率いてるっぽいな。というか、ほとんど一人で大勢の敵部隊を相手にしてるな……首都方面に雪崩れこもうとしてる軍団をたった一人で」
『………………なるほど。少なくとも観測上では、少数側の方にはサーヴァント反応は見受けられない。サーヴァントではないだろう』
そんな三人の会話にマシュも立香も驚く中、とりわけ驚いているロマニが割り込んでいく。
『でも、この時代で女性の名のある武人とかはローマにいない……いや、でも彼女は時代的に既に死んでいる筈だが……』
『勝利の女王か。だが、それならどうしてローマを護る側にいる。戦地で少数部隊?流石に無理がある……それと、今更性別なんて気にしてどうする。お前らからすれば明らかに性別が違う奴がいるだろう』
「あ、確かに……」
「アルトリアさん……ですね」
ロマニの言葉に冷静なランスロットのツッコミが入り、立香とマシュがそれに納得する。が、そんな空気にアストルフォは軽く苦笑する。
シャルルマーニュに至っては既に剣を引き抜き、何時でも突撃できる準備を整えている。
『…………ともかく、この時代にはありえない以上、介入せねばなるまい』
「はい!えっと、ローマを護ればいいんですよね!」
ランスロットの言葉に威勢よく立香が応え、それにランスロットは軽く笑いつつそれを肯定する。無論、端末より投影されているのはランスロットではなくロマニである為、笑みを浮かべたランスロットの表情は立香らには分からない。
「はい、先輩。私たちで都市とあの女性を助けましょう」
「よぉし!いっくよー!」
「マスター。相手はサーヴァントやら怪物はいないが、規模が規模だからな。マシュから離れるなよ!」
シャルルマーニュによる釘刺しに立香は一瞬、胸を抑えながらも突っ走ろうとした足を止めてマシュのやや後ろに移動する。
そんな間にもアストルフォはその手に黄金の馬上槍を携えて、戦場へと突撃していく。それを見て、シャルルマーニュはため息をつきつつ軽く顔を手で抑えてから走り出す。
「まったく、あんのおバカは……」
「マシュ、よろしくね!」
「はい、任せてください。先輩!」
文字通り、格が違ったと言うべきだろう。
サーヴァントという人間以上の存在であり、騎士であったシャルルマーニュとアストルフォからすれば彼らはあまりにも弱すぎた。
槍を振るえば吹き飛び、剣を振るえば倒れ伏す。
正しく一騎当千と言うべきその光景がしばし続くが、それもあっという間に終わる。
「剣を納めよ、勝負あった!」
それを見計らったように少数部隊を率いていた真紅を基調としたドレスのような装いのアルトリアに似た顔立ちの女性が声を高らかにする。その声音から威厳を感じ、凡百の一ではないのは間違いない。
「貴公たち、もしや首都からの援軍か?首都は封鎖されていると思ったが……まあ良い。褒めてつかわすぞ」
そうして、視線をシャルルマーニュやアストルフォらに移してからの言葉遣いからして、立香は何となくであるが目の前の女性がそれなりに偉い人物である事を理解しながら、戦闘前のランスロットの言葉を思い出しその正体に予想をつけた。
無論、すぐさま自分でそれはないだろうと心中で首を横に振っているが。
「しかしその方ら、見慣れぬ姿よな……異国の者か?」
「え、えっと、通りのすがりの援軍です、はい」
「む?なんと都合のいい。ではブーディカあたりの手の者か?あやつの采配は抜け目がない故な」
彼女の疑問に対して、しどろもどろながらも立香はマスターとして答える。
これもカルデアでランスロットからマスターとしての振る舞いを教えてもらったが故だろう。疑問に対して沈黙ではなく極力言葉を返すというものは重要だということやマスターとして堂々と行動することを。
堂々とは出来なかったようであるが。
兎にも角にも立香の返答に彼女は納得したのか、何度か頷きながら威厳ある声を高らかにする。
「ともあれ、この勝利は余とおまえたちのもの。たっぷりと報奨を与えよう!……あ、いや、すまぬ。つい勢いで約束してしまった……報奨はしばし待つがよい。今はこの通り剣しか持っておらぬ故な」
「全ては我らがローマへと戻ってからのこと。では、遠慮なくついてくるがよい!」
そんな風に言って彼女は、短い休息を終えた戦士らを連れて首都ローマの方面へと進軍を始めていった。
それに立香たちはつい顔を合わせるが今はついて行くのが一番だと判断したのかそのまま頷いてからやや早歩き気味に彼女たちについて行った。
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「ところで、おまえたち。異国の者に違いないだろうがどこの出身なのだ?」
と、私たちがこの女性に追いついて近ず離れずの距離を歩いていると唐突に女性がそう聞いてきた。
多分、この女性の正体はあの人だから、下手な誤魔化しは効かなさそう……だけど、なんて言おうか。
「ブリタニア……ではないな。東の果て……と言うわけでも無さそうだ」
「あー、失礼。俺とこっちのピンクいのがガリア方面でこの二人はまた別のとこで」
「ほう、ガリアか……しかし、ガリアにしては見慣れぬ格好だが───」
シャルルが先んじてフォローしてくれたが誤魔化せなかったようだ。彼女はより一層疑問を浮かべ始めて────あ
「マシュ、シャルル、アストルフォ!」
「おう。どうやら、第二波らしいな」
ローマへ向かう私たちから見て、左方面から先程と同じぐらいの数の兵士!
私の呼び掛けにすぐさまシャルルが応えてくれたけども、第二波……少なくともさっきみたいにはいかないと思う。
こう、なんて言えばいいのかな。
「さっきとは何か違う」
『ほぅ……』
……ぅ、なんか端末からランスロットさんの面白そうなものを見たような声が聴こえてきた……嫌な予感しかしない。というか、多分アレですよね、間違いないですよね。
ランスロットさんのお墨付きはもう……ちょっとキツイです、はい。
「ええい、せわしない連合帝国の者どもめ!余の玉音を妨げるとは不届きなっ!ゆくぞ!なかなかな姿をした少女よ、余の盾役を命じよう!」
「え!?あ、はい!?……せ、先輩……!」
「…………ゴー、マシュ」
「先輩……!?」
嗚呼、マシュが彼女に率いられていく……なんだろう。この場には見合わないけどもドナドナが聞こえてくるようだ……私は……うん。
「ありゃりゃ、マシュ連れてかれちゃったね。しょうがないから、ボクがマスターのことを護衛しよう!」
「うん、程々に期待しとくよアストルフォ……」
えー!何さその言い方はー!
そんなほんとにこの場に見合わないような声をあげるアストルフォに護られる事を決めて、私は突撃して行ったシャルルやマシュと彼女の戦いぶりをここから見ることにする。
私にはランスロットさんのような指揮官としての経験なんてほとんどない。だから、ないならこうして少しでも見て、経験を蓄えるしかない。
本当は……本当は、人が人を殺してる様な普通に生きてたら絶対日本じゃ見ないようなこの光景から目を背けたいし、逃げたいけども……私は。
『……肩から力を抜け、立香』
「ランスロットさん?」
『レイシフトする時も言ったろう。何もお前だけがそう背負わなくていいんだ。緊張しすぎれば折れるぞ。アストルフォとまではいかんがほどほどにリラックスしとけ』
「え…………はい!」
「ランスロットまでそういうこと言う!?」
そうだね。うん、帰ったらドクターとお菓子を食べながらランスロットさんと勉強して、ダ・ヴィンチちゃんと遊んでマシュといっぱい話そう。あとシャルルとアストルフォとも。
よし、程々に頑張るぞい!
『…………アストルフォと同レベルな気がするが……まあ、いいか』
『は、はは……』
え、酷くない?ランスロットさんとドクター。
というか、無限列車やるって二期確定じゃないですか!
煉獄さん……煉獄さん……あびゃああ!!??
古戦場も頑張って走ってます。古戦場が終われば少し執筆も早くなるかな?と思います多分きっと。
デモンエクスマキナがやりたいです。あと感想ください