ライザー・フェニックス陣営ーー
モニター越しに繰り広げられる、リアス・グレモリー陣営の下僕悪魔とライザーの下僕悪魔との戦闘。当初は『敵』と認証すら出来なかった、軽薄な
人間でありながらも、神器を持たずして人類の進化の段階で発達させてきた技術の波紋呼吸法と機転を利かせて勝利した男たち。
歴史は明らかに悪魔のほうが上だと言うのに、この込み上げてくる気持ちの正体はなんなのか?
「それは嫉妬と言うヤツだよ、ライザー君」
「せ、先生!?いつの間にそこにいらっしゃったんですか!?それに、ここは転送の魔方陣がなければ来れない場所のはず……!?」
ライザーの表情を読み取ったのか、“先生”と呼ばれた男は王に与えられた玉座に座るライザーの隣で腕組みをしながら幼い子の成長を見守る父親のような表情でライザーの憂いをピタリと当てた。
ライザーはこの“先生”と呼ぶ、金髪の男をあまりよく知らない。と言うと、ライザーに“力”を授けた“先生”は多くを語らなかった。
はじめての邂逅でライザーの目の前に現れた際、自分はフェニックス家を背負うライザーに更なる力を与えることが出来ることと、力についての助言が出来るとのことだった。
当然、当初はライザーもこの胡散臭い男の言葉をいぶかしんでいたが、“先生”が実力者であることや“先生”の言葉通りにすれば力を扱えるようになってきたし、今回の戦いもより有利に進められると見た。
けれど、今回のレーティングゲームについて観戦することは知らせていない。家族や眷属の誰にも知らせていない存在、それが“先生”だからだ。
「私は弟子の人生における、ターニングポイントを見守らずにはいられない主義でね。君が私が授けた力を使い、君の願いを叶えられることを願っているよ」
「先生……」
いつしか、ライザーは“先生”の言葉の一つ一つを大切にしていた。強大な力と無限大の
「では、私はこれで。結婚式、楽しみにしているよ?ライザー君」
「ハハ、予想外のことが起きるやもしれません。あの士藤のヤツより、ツェペリのトリックスターぶりがですけどね」
シャボンカッターやシャボン・ソーをはじめとするシャボン玉をモチーフにした、技の数々を巧みに操る“波紋戦士”を思い浮かべながら、リアス・グレモリー眷属の
「……両方に気をつけたまえ、ライザー君。“士藤”と付く男は、私が知る限りでも一人しかいない。仮に君のいう“士藤”がグレモリー眷族の何の駒かは知らんが、私が知る男の血族であるならば、余計に注意が必要だ。ツェペリの一族の男もだ。奴らはここぞと言う所で爆発力を見せる」
「は、はぁ……。分かりました、気をつけます」
準備体操を終えて“先生”の言葉に不意をつかれながらも肯定すると、金髪の不死鳥の青年は純血悪魔の未来のために己の家の未来のために戦場へと舞い降りる。“教え子”の後姿を見つめ、“先生”は何か思うところがあっての上なのか、意味深な表情を浮かべてやがて、自分の手の中にある一枚のカードを見つめる。
『ライザー・フェニックス陣営特別ゲスト』
ライザーが
「ク、ククク……、事態が面白い方向へと向かい始めたな?」
傍らに立つ、自らの“分身”ともいえる存在は未だ己の呼びかけがなければ目覚めることはなく、ただ身を潜めている。かつて星の一族の人間と結ばれた、人間に嫌悪される怪物であった者。その間に生まれた、星の一族特有の印を受け継いで怪物の血を引く男児。
無事に成長していたならば、生意気な子供同然の性格の怪物に似た容姿をしていることだろう。
自分が戦場に舞い降りる、そのときまで。
玉座に座る“先生”は己が戦場へと舞い降りる、その機会を窺いながらモニターを眺めていた。
☆☆☆
木場祐斗にフェニックス眷族サイドの剣士、カーラマインを任せて波紋コンビはアウェー感に浸っていた。
剣士だけにしかわからない、剣を握る者だけが分かる意思疎通。熱いやり取りが金髪の騎士と女騎士の間で行なわれる。剣をかじった程度、それも数年しているかしていないかの二人に分からないものは多く、刃と刃がぶつかり合って起こる金属音、剣戟や激しい気迫。突き刺すような両者のプレッシャーは美しく見え、無駄のない洗練された動作は『ニワカ』でしかない二人の視線を奪うには十分だった。
「どうした?そこの御仁達、ヒマそうだな?」
「ああ、あんたは確か戦車の……」
仮面を半分だけつけた、フェニックスサイドの眷族の戦車が波紋コンビに声をかけた。真剣な面持ちで戦いを見守る、千寿の視線や放たれる雰囲気からしてチェザーレは相手の話は聞かない状態ではなく、聞こえない状態となっているのに瞬時に気づいて代わりに察した。
「全くですわ、頭の中まで剣剣剣……。泥臭くて、本当に嫌ですわ。せっかく、まともなかわいい顔をしている子を見つけたと思ったら、その子まで同じだなんて。主の
毒舌と共に姿を現した、もう一人の人物は金髪ロールに西欧の姫君のような少女は豪奢なドレスを纏っている。
雰囲気からして、いかにもお嬢様!と言った少女は少年漫画での熱い展開ややり取りがお嫌いな様子だ。クールぶってる癖に特撮や少年漫画を無表情ながらも楽しそうに見つめる、長ランを着た腐れ縁の青年は金髪縦ロール少女と見比べてみると、自分では分からない『剣士の世界』に入り込んでいるグレモリーの
「高貴な生まれのようだが、あんたはこういうのは嫌いか?俺やアイツは結構、こういうやり取りも好きだけどな」
「泥臭いのが嫌いか、ですって?当然ですわ、戦争とはいかに戦略を練って主の言葉に従い、エレガントに勝利するもの。自ら進んで戦うなんて信じられませんし、戦いを好むのはありえませんわ」
チェザーレは腐れ縁や自分を品定めしている、『僧侶』の少女の視線に気づいた。同年代の日本人学生の誰よりも背丈は高く、大柄な体格の波紋コンビ。いかにも“戦士”に最適な体格の大きな身体は彼女のお気には召さないだろう。綺麗なものだけを与えられて育ってきた、“お嬢様”は裕福な家に生まれても力を得るために泥まみれになって修行した腐れ縁とチェザーレのことは理解できないから。
「そちらの学ラン?と言うんでしたかしら?リアス・グレモリーさまの趣味を疑いますわね、こんな泥臭いものをお好きな兵士を可愛がられるなんて。あの方、殿方の趣味が悪いのかしら?」
「あっ」
しまった、とチェザーレの危険管理能力が反応するまでに時間はそうかからなかった。家を侮辱されたり、家族について悪口を言われると千寿は誰であろうとブチ切れる。屋上でのやり取りを思い出してみると、それは腐れ縁の自分も例外ではないらしい。自分の事を悪く教師に言われ、悪評価されても沈黙を守って寡黙なままの青年は相手の身分がなんであれ、信念を貫こうとする。
家族や主君を大切にするのは重要な事だが、いくら譲れない信念であったにしろ、耐え忍ぶことは覚えなくてはならない。人間社会に仮にも生きているのだから。
「……俺をどう言おうと勝手だが、王様の悪口はいただけねえな。だから嫌いなんだよ、エラソーな金髪はよォ~~~ッッ!」
ポケットに両手を突っ込んだまま、静かに緩慢な動きで騎士の織り成す刃の二重奏から目を離し、取り出したのは鉄球。手持ち無沙汰に逆ドリブルをしている千寿はお怒りの様子で今にも鉄球を『回転』をかけずに力任せに金髪縦ロールの少女にぶつけかねない。
傲慢で上から見下す金髪を嫌い、との発言もまた『偏見』ではなかろうか、とチェザーレの頭を過ぎるが下手に茶々を入れて流れ弾がこちらに飛ぶのを恐れ、口に出さなかった。
「私、貴方のお相手はしませんわよ?イザベラ、貴女がお相手してあげたら?」
「(ス、スゲェ~~~ッ!?こうなるとめんどくせージョジョを普通に流しやがっただと!?コイツがなんど生徒指導室に連れ込まれたか……、教えてくれよ!マジでソイツ面倒なとこ多すぎるんだ!)」
「元からそのつもりだ。さ、暇ならお相手願おうか?“波紋戦士”にシドー?」
「当たり前じゃないか。なぁ、フェニックスとこの戦車さんよ、ソイツはたたかわねえのかよ?」
チェザーレの言う『ソイツ』はフェニックスサイドの『僧侶』で金髪縦ロールの少女を指す。優雅な振る舞いの似合うようでいて、チェザーレ曰く『めんどくせー』状態の千寿を流せる器量を持つあたり只者でないと思う反面、苦労しているんだなぁ、と思った。
「あー、その子は特別で観戦と言う形なんだ。ちょっと特殊な事情があってな」
「は?ふざけんじゃねえよ、ウチの王様の悪口いったんだからよォ、責任取って俺と戦え」
これは千寿である。冷静さやいつものクールぶりは流されてゆき、千寿本来の熱くなりやすい性格が露となっている。クールを気取っていた先ほどよりは『戦車』の女性に好印象を抱かれたようだ。
やはり彼女は千寿や
「フフ、感情を表面に出したほうが男前だな、シドー。私が相手してやる。そのお方はーー我が主、ライザー・フェニックス様の妹君のレイヴェル・フェニックス。特別な方法で眷属悪魔となっているが、実の妹君だよ」
「「ハッッ!?」」
波紋コンビ、以心伝心同時一致。
気に食わない、と顔面に一発拳をブチ込みたいと思ったゴールデンフライドチキンの妹が此処にいる。湧き起こる『殴りたい』という衝動、しかし相手はこちらに興味を示していない。むしろ相手にすらしていない様子。大量の波紋があふれ出すとき、肉眼で見ることが可能だと言う。それは姫島朱乃の雷による柱を魔力で構成し、ライザーの眷属を下したように。驚愕、という感情が膨れ上がると黄金色の波紋のオーラが千寿から放たれる。
祖父のシーザーはシャボン玉を用いた数々の応用性のある、技を得意とし、波紋疾走に至ったジョナサン・ジョースターは波紋も使えない一般人(と言っても、生まれ育った屋敷で吸血鬼と化した義兄弟で友人だった男を倒したが)から達人クラスへとなった。
祖父のジョセフが生まれたときから波紋が使えるという、異能バトル物でありがちな生まれ持った能力者ということもあり、千寿は波紋の才を元から持っていたわけだが、今の肉眼で見える黄金の波紋はまた別格のようだ。
ニッコリと此方の視線に気づいたレイヴェルが波紋コンビの二人に手を振る。先ほどは僅かに争いの火種になりそうなほど、険悪な雰囲気が漂っていたレイヴェルと千寿だったが、レイヴェルのほうからはすっかり毒気が抜けている。流石は箱庭育ち、と言うところか。
「ライザー様曰く、「さっさとはじめようぜ、我慢できねえ」」
『戦車』の話を遮り、千寿の戦意のボルテージは高まってゆく。黄金色のオーラが全身から放たれ、手持ち無沙汰に手のひらの上で逆ドリブルしている鉄球は黄金色のオーラを含む。
千寿の言葉に答えるように、イザベラが千寿の正面に立ったかと思うと、鋭い拳の連撃が襲う。『十字架の戦士』の時の『ゴラゴラの突き』のような横に降り注ぐ拳の連続攻撃の雨。一発一発の速度が速いのと『戦車』特有のパワーが上乗せされ、千寿の頬をすり抜けてゆく。
ビュンビュン!と唸り声を上げて速度を増す。
ボクシングを寡聞として千寿は知らないが、波紋による身体強化は不死身のフェニックスを相手にしても大きく作用する。
『Boost!』
赤龍帝の篭手のサウンドが力を溜めるボイスを発し、千寿の波紋により強化された肉体に更に力を上乗せさせる。
「何ッ!?それは……
僅かに攻撃の速度と反射速度が緩まったのを狙い、赤龍帝の篭手によって上昇した反応速度が上がったことで腹部に受けたイザベラの一撃は避けられたものの、恵まれた体格はイザベラからすれば格好の的。
顔面にラッシュをむけられたことで本能的に両手をクロスさせてガード。それによって腹部ががら空きになる。ここぞとばかりに腹部にイザベラのラッシュが叩き込まれ、激痛が走る。波紋による痛みを和らげる働きが発動する前に連続で叩き込まれたソレは、戦闘者であるイザベラの経験によって予想外のイレギュラーへの驚きを抑えるに役立った。白兵戦で最も恐ろしいのは、次の動作が予測できない相手の行動。
不死身のフェニックスの眷属といえど、時を経るごとに強化されゆくという半永久的に所有者を強くする赤龍帝の篭手はある意味では天敵だった。それも、その所有者は太陽光と同じ働きをする波紋呼吸法と呼ばれる人間の“技”を潜めている。
「今回初の強化、ってわけじゃねえがな。お前らにとっては初披露になるな?」
わずかな合間を狙い、先ほど手持ち無沙汰に弄っていた鉄球を取り出して回転をかけて投げつける。
『
波紋を纏った鉄球は高速のラッシュを繰り出す、イザベラの顔面に直撃して僅かにラッシュの速度を緩める。
「クッ、卑怯な真似を……!」
「戦略と言ってもらいたいな。どうだ?波紋を帯びた鉄球は痛いだろ?」
不敵な笑みを浮かべたように見えた、千寿の手の中にはイザベラに痛手を負わせた黄金色のオーラを纏う鉄球が回転している。赤龍帝の篭手による、身体強化で増強された投擲力。ゼロキロでぶつけられた、全力の投球はラッシュの雨を掻い潜り、太陽光と同じ働きを果たし、『浄化』の働きを持って悪魔の天敵たる『光の槍』を持つ堕天使の群れを倒したときのように、イザベラにダメージを与えたようだ。波紋がなくてはイザベラの攻撃を受けながらも、自らガードせずに鉄球を咄嗟の判断で投げられたかは定かじゃあない。
幼い頃の鍛錬の成果と合宿による、体力作りのトレーニングが功を制したようだ。
「だが、最初の一撃で沈むと思ってはいなかったよ、シドー。その身体は幼少期から鍛錬を積んできた戦闘者の物だ。師事していた男に恐縮だな」
「そいつはァ、どうも。だがな、イザベラとやら。師事していた男、じゃあないぜ?男『達』だ。そこにいるチェザーレ・アントニオ・ツェペリもまた俺の師も同然の男だ」
ちらり、とイザベラは戦いの行く末を見守っているチェザーレへと目を向ける。騒がしい男で自分たちの戦いに水を差すようならば、一発殴ってやらねばと考えていたが、沈黙を守って静かに見守っているチェザーレはダメージを防御すれば現象できるのに、たった一度の鉄球の投擲に全力を費やした男の鍛えられた肉体が盾となり鎧となったお陰で体力を減らさず、敵対するイザベラの体力を逆に削り取ることが出来た、千寿が師も同然と呼ぶ男。チェザーレの瞳に確かな『誇り』を感じたイザベラはふ、と笑みを漏らす。
傍らでは木場祐斗とカーラマインの騎士対決がラストスパートに突入している。千寿VSイザベラ、木場VSカーラマイン。剣を続々と使いこなし、刃が消えたと思われた刃先に氷の刃が生え変わる。
まるで鮫の歯の様に刃のストックがあるようだ。
「風と炎を司る、フェニックス眷族の力を受けよ!」
カーラマインと木場を中心にグラウンドに熱波が巻き起こる。熱い風が千寿とチェザーレ、イザベラの肌をちりちりと焼き始めた。
「カーラマインめ、味方がここにいるのを忘れているのか!?」
イザベラが両腕をクロスさせて熱波から防御するべく、ガードすると近隣から低い声が聞こえる。
「
両手を合わせて密着させた後、大きく広げて人間一人分の頭が入る大きさのシャボン玉が構成される。
波紋を込められた、そのシャボン玉は巻き起こる熱波の中でも普通に形を維持し、チェザーレの頭と千寿の頭を包み込む。当然、敵のイザベラにはシャボン玉は作られていない。
「
「炎の渦の中でシャボン玉だと!?正気か、“波紋戦士”!?」
泡頭の兜の効果や耐久性は外装だけでは捉えきれず、血迷ったかとイザベラは腕の隙間からチェザーレを垣間見る。だがシャボン玉が割れた様子はない。黄金色のオーラを纏う、鉄球と同じ発光。
「まさか!?」
「ああ、そうさ!コイツは如何なる状況でも呼吸が出来るように考案した、オレ流の奥義の一つ!波紋や必殺技は集中力が命!イメトレはできたか!?赤いドラゴンさんよォ!?」
突然のチェザーレからの無茶振りはよくあること。幼い頃に無理矢理、好意を抱いてもいない女子生徒に告白させられたのは記憶に新しいが、その相手が号泣していたのも嫌な思い出の一つだ。
野生の熊を狩るに当たり、身に付けたコンビネーションは未だ衰えず、木場が合図の魔剣のナイフを投げると、チェザーレがそれにシャボンカッターを飛ばし、命中させる。
刃先に当たった、大きめのシャボンカッターが弾け、一つのシャボンカッターから多くのシャボンカッターが生まれる。さながら夜の砂浜でウミガメが産卵するときのようにだ。
「……分かっている」
魔力を形にするのは難しいが、波紋の練り方や使い方は身体に魂に刻まれている。魔力と黄金色の波紋を練りこみ、それを赤龍帝の篭手に集中させる。
《想像してみろ、お前にとって誰が強者であるか。イメージは大切だ、ってポニーテールの
ーー分かっている。
意識を集中させる。
自分が強者として認める者を。
波紋や呼吸の技について師事していた
そして、幼い頃に大好きだった赤いヒーロー。
その必殺技は両腕でL字を作って放つ、『スペシオン光線』。
「センジュ君、今だ!」
両腕を広げ、一気に魔力を収束させる。木場の声を合図に赤い巨人が打ち出す、必殺の光線を思い描くーー。
「『スペシオン光線』ッッ!」
戦場に衝撃が走る。
特撮をみていなさそうな、大柄の長ランと学生帽の青年が手をL字にしたかと思うと神滅具の一つたる赤龍帝の篭手から放たれた、魔力と波紋を練り混ぜた黄金色の光線。
「よけろ、イザベラ!アレは……嫌な予感がするッ!」
しかし回避は不可避。
『当てる』との意思に包まれた、黄金色の光線はやがて柱の形を形成し、イザベラに直撃する。
「く、そんなふざけた構えで発せられた光線で……!」
大きな衝撃が周囲に広がり、風圧がイザベラを中心に広がる。赤いヒーローの必殺技の『スペリオン光線』を発したことで赤龍帝の篭手がまた台詞を告げる。
『Reset』
倍化された力は解き放たれ、イザベラの姿がその場から消滅し、グレイフィアのアナウンスが響く。
『ライザー・フェニックス様の『戦車』一名、リタイア』
「えっ?」
珍妙な構えから発せられた、子供っぽい構えと対照的に威力が絶大な『スペリオン光線』によって敗北した
カーラマインは未だに情況整理が出来ずにいた。
泡頭の兜……元ネタはハリー・ポッターのあぶく頭の呪文
スペリオン光線……スペシウム光線のパロ