ダンジョンを血で染めるのは間違っているだろうか。   作:焼きカレー

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主人公の装束は頭はヤーナムの狩人装束(帽子がボロボロじゃないやつ)、胴は狩人の装束(マント付)、腕はカイン、足はヘンリックで、ちょびひげ生えた短髪のおじさんです。

(魔法のことまでは深くは知ら)ないです。

エリクサーって狩人でも大丈夫なんでしょうかね?そもそこらへんに落ちてる血とか獣のもってる血を使うとかなんやねんコイツら・・・。

あ、あと短いです。まだプロローグだからね、しょうがないね。


これからの事

朝、ロキファミリアにて。リヴェリアは昨日の出来事を考えながら朝食をとっていた。

 

 

 

妙な男だ、とリヴェリアはそう感じた。黒の外套でその雰囲気からはかなりの実力者であることは伺える。だがあの時男は少年を治療したと。しかしこのままでは危険だと、そう言ったのだ。 

 

傷を何かしらで防いだり、安物のポーションではあればまだ話はわからないわけではない。だがそれでも傷は完全にはふさがらない。だというのにその少年には外傷がまったく見られず、恐らくモンスターによって引き裂かれた衣服とこびりついた大量の血。

 

始めはその血だらけと破れた衣服から少なからず多くの傷を負ったのだろうと推測できたが、治療する際に彼の傷を見ようとすればなんたることか。

 

(傷を完全に塞ぐことができる魔法を使えるというのに、血は戻せていない・・・。)

 

不完全な、それこそ考えにくいが失敗作のエリクサーでも使ったのか?と頭をよぎるが、すぐにありえないと破棄する。万能薬といわれるほどの物だ。完全に信頼しているーーーというよりそれ以外の効能が現れずはずもなく、またそんな物が市場に流れるとも考えずらい。

 

そして自分が治療を施した少年を気遣うかのように見せたあの時、あの男の双眸はたしかひどく嬉しそうであった。あの場ではただ少年が回復したことに喜んでいるのかと思っていたが、それすらも何か拭いきれない違和感を感じた。

 

そう、あれは好奇心をくすぶられた子供のようなーーーーーーー。

 

「おはようリヴェリア・・・・リヴェリア?」

 

「ん・・・?ああ、フィンか。いやすまない少々考え事をしていた。」

 

「君にしては珍しく耽っていたね。何かあったのかい?」

 

「ああ、昨日少し、な。」

 

「昨日か・・・そういえば君昨日アイズと一緒に帰ってから少し様子がおかしかったね。あの少年についてのことかな?」

 

「いや・・・実は少年と一緒に他の冒険者がいたのだが、どうにも変わった者でな。」

 

「というと?」

 

自身の前の席に座ったロキファミリアの団長、フィンにリヴィリアは事の出来事を話し出す。あの男の外見、雰囲気、武器や言葉、様子を詳しく。

 

「黒い外套を纏い、その顔を隠すように帽子を深くかぶりかつマスクをしている・・・ね。」

 

「あぁ、何か心辺りはないか?」

 

「うーん・・・すまないが僕が知っている中でそのような防具をつけている冒険者は知らないな。」

 

「そうか・・・。」

 

確かにコート等の防具自体はなんら珍しいものではない。だがあそこまで、まるで自分の正体を隠すかのような着用とほぼ黒塗りといってもいい外見。あのような目立つ格好であれば逆に目に留まりそうなものだが・・・。

 

「おっはようございまーす!団長~!」

 

「団長、リヴェリア、おはよー!」

 

またしても思考の波に飲まれそうなリヴェリアを醒ましたのたは元気なアマゾネスの姉妹だった。

 

「おはよう。ティオネ、ティオナ」

 

「あぁ、おはよう。」

 

「ねぇ団長、今日って時間大丈夫ですか?」

 

「あぁ、今日は大丈夫だけど、どうかしたのかい?」

 

「いえ、今日もしよろしければ一緒にフェファイストスファミリアにいきませんか?前回の遠征で武器がぼろぼろになっちゃったので・・・。」

 

「あぁ、成る程ね。わかった、僕も同行するよ。確かに遠征で武器や弓矢も大量に使ってしまったからね。改めてフェファイストスファミリアの人たちに次のために武器や矢の発注をお願いしないといけないし。」

 

そう答えたフィンに、好機と見たティオネは目を輝かせて何かと約束を取り付ける。

 

「あ、私もいくー!」

 

「はぁ!?アンタは留守番でもしてなさいよ!」

 

「えー!?私だってあの気持ち悪い芋虫みたいなモンスターに武器溶かされんだよ!」

 

「静かにしないか、2人共。全く、朝から想像しい。」

 

「ははは・・・じゃあ、そういう訳で僕たちは後で出かけるとするよ。リヴェリアもあまり思い耽っていないで気晴らしでもしてきたらどうだい?今日はせっかくの休日でもあるんだから。」

 

「・・・そうだな、後で少し街でも見て回るとしよう。」

 

 

 

~~~

 

朝食を終え、フィン達と別れ軽く身支度を済ませたリヴェリアは街の商店街へと赴いていた。特に用事があるわけでも無いが、自室で頭を悩ませたところで大した答えも見つからないと思ったからだ。無論街に出たからといって何か解決するとは考えてないが。

 

「本屋か・・・。」

 

そこでふと、本屋に目が留まった。今日は何故か昨日の事ばかり考えているがそもあの男に固執する理由もない。怪しい男であるのは確かではあるが、昨日少年も無事ギルドに送り届けるのも確認はしたしこれと言った問題が起きているわけではない。折角だ、何か買ってホームに帰りゆっくり本でも読むとしよう。そう思い店内に入る。特に目的もなく本を探していき、やがて店内の奥側へと向かったその時だった。

 

「・・・!」

 

 

 

そこには、件の男が本を読みふけっていた。

 

 

 

~~~

 

狩人は何処で情報を集めるべきか考えていた。

 

ここの住人に話しを聞くことも考えたが、自身は常識すら知らぬ身だ。怪しまれるのは確実であろう。無論、そこらにいる人を捕まえ、洗いざらい聞いた後適当に記憶を消すなりその人物を消してもいいのだができれば問題事が起きるのは避けるべきだ。

 

自分はこの世界の住人ではない。ましてや人といっても微妙な存在だ。自身の世界の常識がここで通用する可能性は低く此方はこれといった情報も得ていない。

 

 

「せめて本が多く所蔵されている場所があればよいのだがな・・・。」

 

そう考えた狩人は一般人を装うために今の装束から異邦の装束に着替える。比較的綺麗な部類だ、さすがに汗臭い服を着る訳にはいかない、と考えた結果である。

 

しばらく街を歩いているとある一軒の本屋に目が留まる。それなりに大きい店だ。ここであればこの世界についての情報を多く得られるだろう。それになりより、だ。

 

(私の知らぬ未知がここに多く眠っているというわけか!あぁ・・・楽しみだなぁ!)

 

 

 

本屋の前で満面の笑みを向ける男に周囲の人々は変なモノを見る目で避けて通っていった。

 

 

~~~

 

 

神、ファミリア、ギルド、ダンジョン、冒険者、魔法、スキル、ファルナ。

 

全くもって未知。私の知らぬ世界。ああしかし、神か。彼らは上位者か?いや、私の狩るべき獲物なのだろうか? この書物には神々は天界での生活に飽き刺激を求めこの地上に降り立ったと記載されている。

 

娯楽を求めこの世界をまるでおもちゃ箱かのように扱うそれに幾らか憤りを覚えたが、私の世界の神に比べれば幾らかマシか、と一旦は結論付けた。そも上位者も人が観測し自身から彼らと接触しそれによって起こった惨劇だ。事の発端は人でもあると狩人は考えているが同時に深い理解も示す。

 

未知がそこにあるのだ。解き明かさなければ気が済むまい、と。

 

古くより人はその知能を持って未知を解き明かし、同時にそれを力としてきた。私は知らぬことに深い興味を示す。たとえそれは善悪に関係なく、すべての真実を知りたがる。そう、それがあまりに醜い、人と上位者の行いであってもだ。

 

とはいえあの冒険者と呼ばれる者達から感じ取った神秘のことが分かった。彼らは神々からファルナと呼ばれる恩恵を授かり、ダンジョンに跋扈するモンスター達を狩り続け経験値を貯め、やがては強敵を打ち倒しレベルアップすると。

 

神秘以外に感じる違和感もあったが恐らくそれらが経験値と呼ばれるものだろう。特に昨日洞窟であった2人はあの少年に比べ特異な雰囲気が強かった。恐らく彼らはかなりの実力を持った冒険者であることが伺える。

 

しかしここである問題が発生した。

 

(ダンジョンにファルナ無しで入るのは自殺行為にも等しい・・・か。)

 

これは不味い、と狩人は判断した。何せ昨日はそのダンジョンにいたのだ。恩恵とやら無しで。

 

(少年はまぁ・・・ともかくとしてあの2人は私を知っている。しばらくは会いたくはないが・・・。)

 

(まぁいい、問題はダンジョンとファミリアだな。)

 

ダンジョンと呼ばれているあの場所には確かに上位者のような存在を感じた。しかもかなり深くに、だ。ともすれば自身のやることはただ一つ、ダンジョンの最下層へ向かい上位者を狩ることだ。それで自身が元いた場所に帰れるという保障はないが、今うてる手段としてはもっとも有効なものだろう。

 

だがダンジョンへもぐるにはファミリアに所属し、神の恩恵を授からなければ挑むこともできない。別段それらを無視してダンジョンへ向かうのもいいのだが現状ダンジョン内に灯が無い以上、それは無謀もいいとこだ。

 

ダンジョン内のモンスターと戦闘して、彼らの弱さには正直いって此方が驚愕したが、最下層へ向かえばどうなるかは狩人も知らないことだ。ならばどこかのファミリアに所属し、着実にダンジョンを攻略したほうが効率的であると判断した。

 

(問題はどのファミリアに入るか、だな。)

 

それは狩人にとっていわば今後の方針に関わることだった。実力のある眷属の多いファミリアに所属するべきだろうがあまりに人が多いと自身の異常性がばれてしまうかもしれない。到底そんなミスを犯すとは思っていないが何が起こるかは誰にもよめないことで、完全に無いとは言い切れない。

 

ならば眷属の少ないファミリアに所属して細々とやっていくべきか?と考えたがそれはそれで危ないだろう。この世界の恩恵というのは1つレベルがあがるだけで赤子と大人並の力の差が生じるし、なによりレベルアップなどは早々たやすい物ではなく、次第にレベルアップに1年以上かかることすらありうるようだ。

 

できればダンジョンにははやく最下層へ向かいたいところである。強いファミリアであれば遠征、と呼ばれるもので最下層へ向かいそこからダンジョンを調べてもこれといった問題はないだろうが、眷属も少ないファミリアの冒険者が1人で一気に最下層へ行けば怪しまれるのは必須。

 

(さて、どうしたものかね・・・。)

 

理想なのは自身の行動に口出しはしないファミリアであるが、逆にと狩人は考える。

 

(あえて自身の異常性を理解してもらった上で、好き勝手に行動しても問題がないようにしてもらうべきか?)

 

無論この世界にきてまだ1日ほど。信頼できる人物はいない。だが自身はまだ神と呼ばれる存在とファミリアというのも見ていない。できるだけそういった物を実際に見極めることの重要性を狩人は知っている。

 

(心当たりがあるといえば・・・あの少年くらいか。)

 

此方には彼を救った、という貸しがある。彼が未だ信頼できる人物かは分からないが、なにぶん純粋な瞳をした少年であったことを狩人は覚えていた。

 

(彼のファミリアへ向かい、神というものを見定めるとしよう。)

 

 

もし、もしも仮にその神というのが上位者と近いものであるならーーーーー。

 

 

狩人が本を閉じようとする時、横側の通路からコツ、と足音が聞こえ狩人が振り返る。

 

「・・・おや、貴方は。」

 

「・・・。」

 

昨日会ったリヴェリア、という女性が自身を酷く睨み付けていた。




啓蒙という名の文章力がほしい・・・ほしくない?
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