TS転生 地味子と行くインフィニットストラトス~ハーレムには入らない~ 作:地味子好き
そんなこんなでクラス代表決定戦当日になった。
一夏戦後は黒薊に乗っていない。あの頭痛は本当にカチューシャをつけている時だけのようでいたって普通の日常生活を送っていた。
(まぁ、友達らしい友達なんて一人もいないんだけどね‥。)
私は正直クラスの子たちとあんまり喋っていない。趣味が全く合わない。
クラスの中でガン〇ムとかの話してる人なんか見たことないし、ス〇イダーマンは地獄から来た男じゃなくて○曜ロードショーでやってたアメイジングの方だし・・。
ほとんど話すのは事務的な連絡ばかりだ。あ、でものほほんさんは別だけどね。前、チョコあげたら結構なついてくれた。嬉しい。
さてアリーナの上空にはブルーティアーズと白式。2つの機体が並んでいる。
「始まりますね。千冬さん。」
観客席に座っている私の隣には千冬さんがちゃっかりと座っている。
「ああ。まぁどちらが勝つか・・。見ものだな。」
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~アリーナ上空・SIDEセシリア~
「逃げずに来ましたのね。褒めて差し上げます。」
目の前には白いISをまとった織斑一夏がいる。その手には剣が握られている。
「最後のチャンスをあげますわ。」
「チャンスって?」
「わたくしに負けてみじめな姿を晒す前に謝れば許すということです。」
そう言いながらも握っているスターライトマークⅢのロックを解除し、すぐにでも撃てるようにする。
「そう言うのはチャンスとは言わないな。」
「そうですの。でわ、遠慮なくやらせてもらいますわ!」
構えたライフルから一直線にレーザーが向かい、撃ち抜く。
「うわぁっ!」
「遅いですわ!さぁ奏でなさい!わたくしとブルーティアーズのワルツを!」
約30分にわたる一方的な攻撃が始まった…。
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~27分後~
「はぁ、はぁ…。」
「27分。よく持ちましたわね。ですが、わたくしの勝利でのフィナーレです!」
「まだ、終わらないィ!」
ガンッ!と白式はライフルの重心目掛け体当たりをかける。
「なッ!ですが、無駄なあがきです!」
ビットを飛ばし、指令を送る…が。
「うぉぉ!」
レーザーを潜り抜け、ビットを切り裂いた。
「な、なんて無茶を!」
「この兵器はお前がいちいち命令を出さないと動かない。それにお前はアレに命令を出してる間は攻撃できない!そうだな!」
「くッ!」
後ろに下がりつつ、スターライトマークⅢで狙いをつける。しかし、直感で動いている一夏に当たるわけもない。
「くらえぇぇ!」
一気に加速し、剣をふるおうとする白式。それを見てセシリアはほくそ笑む。
(これは・・・あの人の時と同じ!なら、ミサイル型でいけるッ!)
ミサイル型のビットを切り放し向かわせる。
「かかりましたわね!」
ドォォンと爆発する。黒い爆風が白式の周りを覆う。
その中からは巨大なエネルギー剣と純白の装甲をまとった騎士がいた。
「ま、まさか一次移行!?いままで初期設定の機体で戦っていたとでも言うのですか!?」
「…俺は世界で最高の姉さんをもらったよ。」
「貴方…何を!?」
「俺は家族を守る!」
「何を言って・・ああもう!終わらせます!」
弾頭を再装填したミサイル・ビットを飛ばす。
ギンッとビットを切り落とした一夏はそのままこちらへ向かってくる。
「うぉぉぉぉ!」
その時アリーナに放送が鳴り響いた。
『試合終了-勝者、セシリアオルコット。』
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~アリーナ・SIDE冬香~
「一夏君負けちゃいましたね。」
私は隣にいる千冬さんに話しかける。
「アイツは馬鹿だからな。一時の状況しか見れん。」
「ふふっ。しょうがないですよ。初めて乗った機体でセシリアさん相手にあれだけ戦えたんですから。」
「…そうか。お前は優しいな。」
そう言って千冬は微笑む。
「そうですか?」
私も微笑み返す。
(正直、今言ったのは前世からの感想だ。一夏はセンスや直感で戦っているが正直説明も何も受けていないもので、戦えなど到底できるわけではない。)
「千冬さん。一夏君に労いの言葉でもかけてあげてくださいね。」
そう言って私は席を立つ。さて、部屋に行くとするか…。
戦闘シーン難しすぎる・・・。
色々な感想いただけて本当にうれしいです。
話は変わりますが冬香の詳細な事を書いたモノを番外として出した方が良いですかね?
感想、評価よろしくお願いします。