TS転生 地味子と行くインフィニットストラトス~ハーレムには入らない~ 作:地味子好き
「‥‥なんでまた俺は此処に?」
真っ黒い空間に俺と、
⦅僕の予想を超えたからさ。⦆
「予想?」
クソッタレな神はそう答える。
⦅そうさ。篠ノ之束はこんなに君の脳と精神を壊してくるなんて私、考えてなかったんだよ。⦆
「‥‥。」
⦅前に君と接触した時に言っただろう?プレゼントをあげるって。⦆
「確か、その時になったら分かるって…。」
⦅そう。で、篠ノ之束がカチューシャとして別世界の異物。サイコフレームを君に送り付け、それを君がつけた時。それがタイミングだった。⦆
「あのヘッドギアを想定していなかった…と?」
⦅ああ。元々あの世界に、アムロ・レイやカミーユ・ビダン、シャア・アズナブルなんて怪物レベルのニュータイプはいなかったのさ。⦆
「プレゼントはそのサイコフレームに耐え、化物並みのNT能力を使用できる精神と脳と言うところか。」
⦅そうさ。でも彼女はそれ以上を求めた…。⦆
「それで俺は気絶ってところか。」
⦅気絶?ああ、違うよ。⦆
「違う?」
⦅そうさ。君は死んでるからね。⦆
「は?」
⦅今の君は心肺停止の状態さ。あ、でも安心してよ。この世界は理の上だからさ。この世界にいる限りそっちの時間は止まってるよ。⦆
例のごとく神はそうほざく。
「死んでる…のか?俺。」
⦅うん。⦆
「嘘だろ!?じゃあ、この世界終わりってことかよ!」
⦅誰もそうとは言ってないさ。⦆
神は何やら本を取り出す。
⦅君の身体を書き換えよう。…おそらくこれで会うのは最後だろうね。⦆
そう言うと神の姿はだんだんとぼんやり消えていく。
「書き換え!?おいどういう・・!?」
⦅最後に私の名前を伝えることにするよ。私の名はユライヒ。じゃあね。私はいつも君を見続けているよ…。⦆
ユライヒと名乗った神は幻影さえ、すっと消える。
同時に俺の意識もどこか暗い底へ落ちていった…。
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「…か!…うか!…冬香!」
私が目を覚ますと目の前には千冬さんがいた。
「ち…ふゆ…さん。」
うまく声が出ない。
「冬香ぁ…。よかった…目を覚まして…。」
涙を受かべ私の手を強く握る。
「ち…ふゆ…さん。わ…たし…。」
「いいんだ。今日はゆっくりここで寝ていてくれ。」
そういって彼女は私の頭に手をやり、ゆっくりと撫でる。
軽く回りを見渡してみると、見慣れない部屋にいることが分かった。
(でも…、今はなんだかすごく眠たい気分だ…。)
「ち、ふゆさん。すみま…せん。少し…眠り・・ます。」
精一杯の声をだす。
(…死んで蘇生した後って大体ショックか何かで言語機能に一時的な障害が起きるんだっけか…。)
某不死者の王で言っていたことをふと思い出す。
ともかく、生きてまたこの世界に戻ってきたことを彼女は実感した。
はい。前回の説明です。
ユライヒは…言った通り今後出てきません。
56億年後にタイカ宇宙で出会うかもしれませんが…。
さて、そんなことよりもISが13巻で完結ってマジなのですか…。
来年で10周年になりますが時の流れって早いものですね…。
感想とかよろしくお願いします。