TS転生 地味子と行くインフィニットストラトス~ハーレムには入らない~   作:地味子好き

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トーナメント編②

私…といっても男だった時。もうほとんど覚えていないが、少なくとも「蒼穹のファフナー」はそれなりに有名だったと記憶している。

 

ラウラ・ボーデヴィッヒの姿。間違いなくあれは、姿だけは原作通り。泥でできたような暮桜。だったのだが…。確かに聞こえた。あの声を間違えるような私ではない。

 

「そこはどうでもいいんだよ。」

 

私はつぶやく。この光に包まれたような空間で。また憎たらしい笑みを浮かべるアイツは目の前だ。ぶん殴ってやろうか。

 

⦅あとがきで今後僕は出てこないって十話くらい前に書いてあったろ思うけど、その線無しで。⦆

 

「誰に向かって言ってるの。」

 

⦅読んでくださってる方々⦆

 

何言ってんだコイツ

 

⦅いや、僕としてはね、もう少し先のつまり臨海学校あたりでこの力渡そうと思ったんだよ。でもね。⦆

 

 

 

 

 

 

 

 

      

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

             君死ぬの早いんだよ。

 

 

 

 

 

 

そう。また死んだらしい。束さんは一体黒薊に何をしたのか。知るすべは本人から聞くしかないだろうけど

 

「私に言わないでよ…。これ全部束さんなの!」

 

こうも言いたくなる。強いて言えば本人に言ってやりたいが、もし彼女に逆らったら私は何をされるか分かったものじゃない。

 

⦅いや、技術流失的観点からみて君にも非はほんのちょびっとだけあるの。でもそれをはるか上回る仕打ちだけど⦆

 

彼はため息をつく。

 

⦅と、言う訳でちょっとだけ、この戦いだけプレゼントしてあげる。多分一回使えれば君は大丈夫だと思うからさ。⦆

 

「プレゼントって結構前に言われたあの?」

 

⦅そうそう。じゃあ頑張ってね!⦆

 

そういわれると何やら意識が遠のいてゆく。

 

「待って!ちょっと!」

 

まぁ、アイツはそんな呼びかけに応じるはずはない…。

 

 

 

 

 

 

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こちらの世界に戻ってきて、行動を起こしたのは無意識下の私だった。

 

周りに響くのは…声。沢山の声。当惑、焦り、怯え。その中で一際強く…呼び声が聞こえる。

 

悲しみと憎悪が交じり合った助けを呼び求める声。

 

「織斑一夏君!」

 

「あ、あんたは…。」

 

状況を見るに、どうやらリヴァイヴからエネルギーを供給しようとしていたところだった。

 

「私が彼女の注意を惹く。君は…わかるね?」

 

「はい!」

 

「ん。返事のいい子は好きだよ?」

 

…まて私!?今なんて言った!口勝手に動いたぞ!!?

 

「危ないッ!」

 

既に目の前にはラウラ・ボーデヴィッヒが接近していた。

 

「来る…?ならッ!」

 

私は唯ナイトヘーレの門を開くだけ…!

 

右手には大型の武器が握られていた。いつも使っている斬艦刀とは大きく違う。

 

その名はルガーランス。フェストゥムを狩るための剣。

 

「でぇやぁぁぁぁ!」

 

その剣は雪片モドキをいとも簡単に打ち砕く。

 

「くらぇぇっ!」

 

ルガーランスが割れ、ビームが発射される。

 

直撃したビームは彼女の体を大きく吹き飛ばす。

 

しかしラウラ・ボーデヴィッヒは倒れない。偽物の雪片を再生成しまたこちらへ刃を向ける。

 

「まだ来る…?なら!」

 

その刃を持つ腕をつかみ、機体を結晶で包み込む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「…ひどい。」

 

私はつぶやいた。そう言うしかなかった。

 

闇で一人。うずくまって泣きもせず、怯えもせず、埋もれている。

 

「誰…だ?」

 

「貴女に話をしに来たの。」

 

「話…?」

 

「うん。…綺麗な目。」

 

「こんなもの綺麗でも何でもない。」

 

私は唯心に思ったことをただ彼女に言った。

 

「私は…私と彼は綺麗だと思ってるよ。」

 

「彼?」

 

「うん。もう少しで貴女をここから出してくれる。素敵な彼。」

 

「ここから…?」

 

「うん。必ず。それまでもう少しだけ、我慢できる?」

 

「…分かった。我慢する。」

 

「そっか。じゃあ、またね?」

 

「待ってくれ…!名前を…」

 

「私?…私の名前は角谷奈津美。」

 

「ナツミ…」

 

「じゃあ、また会いましょう?」

 

「ああ…また…だな…」

 

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結晶が砕ける。

 

「零落白夜…発動!」

 

同時に一夏が零落白夜を発動させる…だが形は違う。

 

エネルギーの日本刀とでもいえば良いのだろうか。彼の思いに白式が答えた証拠だった。

 

織斑一夏は間違いなくラウラ・ボーデヴィッヒを救えるだろう。

 

彼には覚悟と力がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は戻ろう。…しかし腑に落ちないところがある。

 

ラウラ・ボーデヴィッヒはなんでフェストゥムのような声を出したのか…。

 

もし、アレがフェストゥムならなぜ誰も同化しなかったのか、いや()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

…できるとしたらあの人だろうな。今度会ったら絶対に問い詰めてやろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「あれ~おっかしいなぁ。ちーちゃんじゃないとアレは耐えられないはずなのに~。」

 

「束様、お茶が入りました。」

 

「お、ありがとくーちゃん!」

 

「いえ。また冬香様ですか?」

 

「うん!ふゆちゃん見てて楽しいし。モルモットみたいで!」

 

彼女の顔は純粋を体現したようなすがすがしいものだった。

 

「体内ナノマシンも順調に稼働してるし、ふゆちゃん思い通りに動いてくれたし~!」

 

「いつか冬香様に裏切られても知りませんよ?」

 

クロエはお茶菓子のスコーンを出しながら彼女へ言う。

 

「ふっふ~ん!安心してその時のためにいろいろ仕込んであるからさ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




時間の流れは速いもので前回から何日経ちました?

本気で速すぎません?

とりあえず、遅くても投稿していきます。

完結は何年かかっても絶対します。

それでは…。

感想要望お待ちしています。

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