TS転生 地味子と行くインフィニットストラトス~ハーレムには入らない~ 作:地味子好き
「久々ね、黒いISのマスターさん。あの時はイチカ君にしかご挨拶できなかったけど、この子も喜んでるわ」
ナターシャ・ファイルス、臨海学校の際に暴走させられた『銀の福音』の操縦者。
原作ではイーリス・コーリングと共に米軍基地でマドカと戦って以来登場はなく、そして乗機の『銀の福音』も凍結処理がされたはずだが―。
「どうしてあなた達が…」
「アタシらは野暮用でヨコスカからナガサキに移動中でなぁ、ま、その間にちょうどオタクらの政府からアラスカ条約
そうイーリスが答える。
彼女もまた、米軍に所属する米国の国家代表。一般的な知名度こそあるものの、原作では『
さて、彼女の言うアラスカ条約付属17とは、IS関連による国家規模で対応不能な甚大災害・事故等が発生した際にそれに関する情報を提供する代わりに国際IS委員会へ支援を要請する手順が再確認されたもの。
それの上で私たちの救援に来たということであれば、今は彼女たちは特殊任務ではなく表立った任務として此処に居る、ということだった。
「ま、噂には聞いてるがアンタも相当手練れらしいな。即席だがコンビネーションで行くぞ。ナタが牽制、アタシと黒いので攪乱と本命打のスイッチだ!いくぞ!」
私たちのところにゴーレムのビームが殺到する。
だがしかし、一気にスラスターを吹かして散開した私たちには当たらない。
「はぁッ!」
私は一番近いゴーレムへ冬桜で一撃を加える。
ゴーレムはそれを雪片で受け止めるが次の瞬間に『銀の鈴』による攻撃が背後から迫る。
ドン―と、ビームの着弾に間髪入れずにファング・クェイクのエナジー・フィストがゴーレムのバイザーに直撃した。
ゴーレムはシールドを展開したもののその衝撃は機体の装甲をひしゃげさせている。
(……凄まじい威力)
イーリスの乗る『
噂に聞く限りその特殊兵装は空間圧縮兵器、つまり甲龍の衝撃砲と同じようなものだ。
しかし、甲龍と大きく異なるのはその空間圧縮を砲撃に使うのではなく、装備する手甲の周りに展開することでISのシールドだけでなく大きく衝撃を与え放つ一撃にすること。
とどのつまり、『
彼女の使用するタイガーストライプ迷彩と相まって、格闘ファンからも評価が高い―らしい。
本来、空間圧縮による衝撃は演習等では出力制限がかけられていると何かで見たことがあるが、おそらく相手操縦者に対する負担を下げるためであろう。
だからこそ、ゴーレムのような無人機に対しては何の躊躇もせずに最大火力を発揮することができた。
「おっしゃァ!次いくぞ!黒いの!」
また1機、銀の福音のビームを回避したゴーレムが強引に殴られる。
それでいて、イーリスに向けて振り下ろされる零落白夜は肩部に装備されたブースターでクイック・ブーストを行い上手く回避している。
「はいッ!」
ザン―と私の振り下ろしの一撃。
簪と一緒に戦った時に感じた強敵は自分でも驚くほどに簡単に墜ちていく。
これが、連携して戦うということ。
背中を任せるということ。
思えば私はこれほどまで誰かと連携して戦うのは多く無かった。
まだまだ、自分の甘さと経験不足を痛感する。
どうせもう隠さなくていいのだから、この修学旅行が終わったらもっと連携の訓練を皆に頼んでやってもらおう。
そうして、三人で十数機のゴーレムを撃墜した時、敵の動きに異変が現れる。
「撤退した…?」
高空で此方を監視するように旋回をしていた残りがさらに高度を上げ飛び立ってゆく。
それに合わせるように残りの機体も飛び去っていった。
「ひとまずは、切り抜けましたね」
「あぁ、だが匂うな…」
私がそういうとイーリスは一言呟いた。
「撤退のタイミングが妙ね。何か動きがあるかもしれない」
後方から援護をしてくれていたナターシャもそう言っている。
「このまま追撃にはちと厳しいな。あの速度だ。高高度用の軌道戦パックでもあれば別だが、アレは
「なら、私たちは一度母艦に戻りましょう。どちらにせよ整備と補給は必要だわ」
「だな。黒いの!お前もいい動きだった。次のモンド・グロッソ、出るなら楽しみにしてるぜ。ま、それ以外で会うかもしれねぇが…ケンカなら負けねェからよ!」
イーリスはニカッと笑う。
確かに、彼女の姉御肌に気持ちの良い性格。ファンも多くなるわけだ。
「私からも。あの時、この子を助けてくれてありがとう。ナツミ・ケーリ、でいいのよね。私たちも軍人だから話はいろいろ聞いてるわ。間接的に貴女のお陰でこの子の封印も解かれてまた飛べるようになった…。本当に、ありがとう。では、また会いましょう!」
ナターシャもそう言って二人は飛び去ってゆく。
一人になった空。あたりからはまだ爆発音も聞こえる。
「そうだ!のほほんさんは!」
白夏と紅箒は未だに私の元へ戻っていない。
だが搭載されたセンサーからの情報は見ることができるはずだ。
ディスプレイを開きデータを確認する。
しかし、そこには一切の情報が映っていない。
「嘘……でしょ……」
寒い風が急に吹き荒れ始めると同時に、黒い雲が日光を遮り始める。
嫌に粒の大きな雨が降り始め、そして…。
『やっちゃえ!
冬香はスパロボでいえば、ようやっと「援護攻撃」「援護防御」「連携攻撃」のスキルを覚えた感じです。
主人公なのに今までイベントキャラみたいな扱いで修学旅行編でようやく自軍入りって感じ。
のほほんさん、可愛いですよね。
だから自分、アーキタイプブレイカーで専用機出たのすっげぇ嬉しかったんすよ。