ソードアート・オンライン Fatal Sais   作:お隣の池の中のプラナリさん

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ここで一旦ログアウトして現実世界について描写していきたいと思います。
この話は
ソードアート・オンラインinvisible Darkという
私の前作品の世界観を引き継いでいます。
そちらを読んでいない方は、読んでから帰還することをおすすめします。


現実の世界

 

現実世界-某家

その一室はとてもシンプルに纏められている。壁は汚れひとつない真っ白なものであり、床にはふかふかなカーペットが敷いてある。その端には白い木製の勉強机があり、その上にはライトが立て掛けてある。びっしりと机の棚には本や教科書などかしまってあり、ここの部屋主が学生であることをうかがわせている。

勉強机の向かい側の白い無地のベットに横たわっているのは、アイマスクのようなものをつけている少女だ。

清潔感ある白いロングヘアーが特徴である。そしてその少女は、アイマスクのようなものを外して起き上がった。

 

「......ねむ。」

 

たった一言そう言うと、黒いリュックに教科書等をつめていく。そして顔を洗って歯を磨いて、先程はアイマスクのようなもので見えなかったが、彼女の瞳は透き通るような赤色。FWOアバターでは、ルアのことである。

現実世界の彼女はFWO世界のアバターとそう大差はなかった。性格もFWOと現実世界で変えてるという印象は見受けられない。

 

彼女は黒いブレザーと赤と黒のチェックのスカート、制服に黒いストッキングを履き、先程教科書などの教材を入れた黒いリュックを背負って外へ出た。

 

><

 

外は雪こそ降っていないものの、まだ早朝とあってかまだ日が射していない。季節は冬で、時間はまだ7時前である。風景は高いビルが連なる都会であり、彼女はそこで足をとめた。

 

暫くすると、一人のメガネを掛けた男子生徒と、その後ろから、ルアと同じ制服を着た茶色髪の女子生徒が向かってきた。

 

 

その様子は互いに争いまくっているようだが。

二人がルアのもとに辿り着くと、態度を一変させて挨拶を交わす。

 

「おはよう!響歌!!」

「おっはよう!響歌ちゃん!」

「おはよう。二人とも。」

 

ルアは現実では、八重月響歌という名前だ。それが意味することは特にないが。

 

「聞いてよ響歌ちゃん!このシダ植物がさぁ。」

「てんめぇ!それは俺のせいじゃねぇぞヤマハ!」

「......またか。」

 

学校にいくまでの通学路にも関わらず、気が滅入るルアであった。二人は現実世界でもかつてのALO世界でも仲が悪い。

ALO世界では頭の回転が早く、友達思いであったシダ植物ことシダトン。彼はALOだけでなく様々なゲームで廃人を極めており、ALO世界でも地の利を活かしたバトルが得意であった。

もう一人は、現実主義者のヤマハ。ALOではエンジョイ勢と呼ばれ、VRゲームを楽しんでいるが、非常識な物事にとても弱い。

 

因みに先程から続いているこの口論の理由なのだが、ニールというFWO世界の通貨とドロップアイテムの分け前が不満でヤマハが怒っているのだとか。そしてシダ植物が「ならドロップの多いモンスターを狩ればいいだろ」と突き放したそうだ。それで友情が壊れないのだから、仲が悪い筈はないのだが。

 

「どうだ響歌。一緒に攻略しないか?」

「抜け駆けはずるいわ植物の分際で!」

「はあ!?うっせぇ!」

 

そしてまた二人は喧嘩を始めた。関わるとまた面倒なのでとルアは一人でスルーしていってしまう。

 

「待ってよ響歌ちゃん!」

「明らかにお前のせいだろこのノロ糞......」

(こいつらはもっと静かにできないのか....)

 

シダトンは仲間思いではあるが、廃人であるが由縁なのか、効率を第1に考えるプレイヤーだ。度が過ぎて効率を悪くするとキレやすくなってしまう。芯は強いのだが、なにからなにまで廃人視点で考えてしまうのだ。

一方でヤマハは効率より平等を考える人だ。弱さには強さで塗り込むと考えるプレイヤーで、寄生している部分がある。自覚はしているらしいが。

 

そんな対称に近い存在である二人が二人きりで仲良く攻略してくださいと言われても無理だろう。

 

ルアは喧嘩を眺めながらボス戦へ臨むシミュレーションをしていた。

 

ある人物に勝つために。

 





( ˘ω˘)スヤァ......
( ˘ω˘)スヤァ..........
( ˘ω˘)スヤァ......
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