パッと目が覚める。ここは……教室か。また居眠りしてしまったらしいな。ガヤガヤと五月蝿いないつもこの教室は。
俺は隣の席を見る。そこにはある女性がいた。名前は豐濤リセ(とよなみりせ)。
その人はハーフで、髪の毛は長髪で銀髪。肌の色はまるで人形のような白い肌。まるで二次元から出てきたような存在だ。いつも見ても綺麗だな、と思う。
でも彼女はこの教室の生徒達とは馴染めてない。というか彼女が無口なのか人の付き合いが苦手なのか、誰とも話そうとしない。
だけど彼女は頭が非常によく、いつも試験ではいつも一位。それに加え、スポーツもできるという完璧学生寮で、文武両道だ。
男子には人気がそこそこ人気があるのだが、女子にはものすごく嫌われている。
もともと彼女はお嬢様学校に通っていて、転校生である。何故ここに転校してきたのかは分からない。
昼休みなので、トイレに行ってからいつも通り屋上へ行こう。
俺は席を離れて教室を出た。トイレで用たし、屋上へ向かう途中、女子生徒達の話し声が耳に入る。
どれも豐濤の悪口。人を見下しているだの男をたぶらかしているなど売りをやってるなど実はお嬢様じゃないなどなど。
どうしてこうも女って奴はこうなのかね。しかもそれがすぐにその噂が出回る。
俺は階段を上り、屋上の扉の前に来た。
あれ? 扉が少し開いてある。屋上は入ってはいけないので扉は錠前がしており、入れない。のだが、実は壊れており、入れる。先生達には多分バレていると思うのだが、先生達は直すのがお金がかかるし面倒だからスルーしている。問題行動を起こさなければいいって感じだ。
それはさておき、誰かが屋上にいる。だれだろう。錠前が壊れているのを知っているのは俺と先生達ぐらいだと思うのだが……。
俺はゆっくり屋上へと進んだ。そこにいたのはフェンスを乗り越えて立っていた豐濤リセだった。
俺はビックリして慌てて「おい!」と言った。
リセはこちらを向き微笑んだ。
「あら……高倉相馬(たかくらそうま)さん。今日もここでお昼寝?」
何で知ってんだ? いや、それより!
「おい! 早まるなよ……ジッとしてろよ」
俺はゆっくりとリセに近づく。リセはフフっと笑った。
「相馬さん、私が飛び降りると思いましたか?」
「え?」
「ウフフ。ただ眺めていただけですよ。ボーと眺めていただけです。」
俺は安堵感と何だよという感じの怒りを同時に思ったが、それでも事故で落ちるかもと思い、俺は走ってフェンスを乗り越えて、リセの腕を掴んだ。
リセは少し驚いた表情だった。でもすぐに微笑んだ表情になった。
「わざわざこなくていいのに。すぐに戻ろうとしたのですが」
「それでも落ちるかもと思ってね。ったく……何してるんだよお前」
「……あなたはホントに優しい方ですね」
「そりゃどうも」
リセをフェンスの向こうに戻させて、俺も向こうに戻った。
「ご迷惑を掛けてすみませんでした。」
「まったくだよ。ビックリしたじゃねーか」
「……ホントはちょっぴり本気で飛び降りおうかな……と思っていました」
「え?」
「死ねたら家族は悲しむのかな?それとも喜ぶのかな? それとも人は飛べるのかな? とか色々な気持ちでした。」
「……豐濤」
「でも……そんな事はどうでもいいのです。アナタが来てくれると信じていたし、絶対に止めてくれると信じていましたから」
「え?」
リセはニコッと爽やかな笑顔をみせた。普段は見せない彼女を見れたような気がする。
「あと、私の事はリセって呼んで下さい相馬さん。」
「え?」
「さっきからえ?しか言ってませんよ」
「あ、いや…」
「フフ。面白い人。」
彼女の笑顔は可愛いと思った。普段からこうしておけば馴染めるのにな。まぁそう言う俺は馴染めてないけど。
「相馬さんあまり夜更かしはいかないですよ。二時過ぎまで起きるのは体によくありませんよ」
ん?
「相馬さんは今日あくびの回数が多かったです。あまり寝れてないんだなと思って」
「ああ。夜更かしたからね。てか、よく分かったね。夜更かししたことが」
「当たり前です。相馬さんの事は何でも分かりますから」
「ふーん。あっそ」
俺は軽く流したが、心の中では疑問が残っていた。何故、時間まで当てれたんだ? と疑問に思っていた。
だが俺は眠かったのでまあいいかと思い、そのまま寝転んだ。
リセは俺の隣に座り、外を眺めている。
リセは何か悩んでいるか、さっき飛び降りようとしたのか? 友達に相談しないのかーーって、嫌われているんだっけ?
……………。
「なぁ豐濤」
「リセって呼んで下さい」
「あぁだったな。リセ」
「はい?」
「もしさ……何か深刻に悩んでいるんだったら、俺に言えよ。俺には解決できなくてもお前の想いは受け止める事はできるぜ?」
「……ありがとう」
彼女はそう言うと爽やかな笑顔を見せた。
☆★☆★☆★☆★☆
「起きろぉ!!」
俺は目が覚めた。あれ? さっきのは夢? いや、夢じゃない。あれは高校一年の時だ。初めてリセと親友になった日。何で夢に出てきたんだ?
あと俺を起こしたのは妹の高倉まな。実は義理。母親も義理である。まぁ俺はそんなのどうでもいいけど。実の母親はログでもないクズだった。
まぁそんな事はさておき、俺は時計をみる。まぁ大丈夫か。間に合う間に合う。
「ほら早く支度して! ご飯早く食べて学校行こ!」
「そんなに早く学校に行きたいのかお前は」
「違うよ! お兄ちゃんと一緒に早く学校まで登校したいの!」
「なんだそりゃ」
俺は着替えて、カバンを持ち下に降りる。
「早くお兄ちゃん!」
「急がすなよ。何でそんなに急がないといけないんだ」
「だってぇ。(またあの女が来たら嫌だし)」
すると母さんと鉢合わせした。母さんは起きているなら早く降りて来なさいと言われた。
「まったく。人を待たせてるわよ」
人? 俺は下に降りて、リビングルームに向かった。誰かが先に座ってコーヒーを飲んでいる。親父じゃない。女性だ。髪の毛は銀髪で結んであって、制服は前のお嬢様学校の制服で、いつ見ても綺麗だなと思う。お前はーー
「リセ?」
「あらあら相馬さん。おはようございます。お邪魔しています。」
「チッ!アバズレガ!」
「ん?今何か言ったかまな?」
「え? 何も言ってないよ?」
「あっ。まなさんもおらっしゃったんですか? すみません。てっきり先に行ってるかと。気づきませんでした。」
「いえいえー。気にしないで下さーい(結局挨拶しねーのかよ!!)」
何か空気が悪いような気がするな。窓開いてる? 開いてるか。
「リセもパン食べるか?」
「大丈夫ですよ。コーヒーだけで充分ですよ。相馬さんはゆっくりと朝食を食べていいですよ。時間はまだありますし、相馬さんが食べてる所をじっくりと見ておきます。」
「え?イヤだよそれ」
「ウフフ。(少しだけ)冗談ですよ」
リセはまたあの笑顔を見せた。今では彼女とは親友でこんな風に彼女は家に迎えに来るようになった。それでも彼女はあまり教室では馴染めてないが。
まあリセは人との付き合いが苦手なんだろう。本人も言っていたし。でも何で俺とは普通に大丈夫なのだろう? リセ曰わく「相馬さんだから」。意味は分からないが、リセが困っていたら助けるつもりだ。
それはさておき、何故妹のまなは、ニコニコしながらフォークをリセに刺そうとしているんだ? リセもニコニコしながらまながフォークを持っている腕を掴んで押さえている。まったく……危ない遊びだな。
俺はまなを危ないぞと注意してチョップした。
★☆☆★☆★☆
まったく……せっかく相馬さんが朝のお食事している姿をじっくりと観察できると思ったのですが……。
相馬さんの妹さんだからあまり悪く言いたくないのですが、邪魔です。そろそろ兄離れしたらどうですか?しかも義理みたいですね。何?チャンスがあるとでも思っているのですか?ふざけているのですか?馬鹿なのですか?アホですか?死にたいのですか?何ならアナタの髪の毛をアナタの頭の皮ごとむしり取って、両目を錆びた刃物でえぐり出して、歯を一本一本無理やり取って、爪も剥いで、アキレス腱も切って、背中の皮を剥いで、アナタの○○のなかに火の棒を挿入して、それから………
「リセ? 前危ないぞ」
「あ、すみません。ボーとしていました」
「そうだよぉ~。気をつけないと~」
まなさんは嫌みな笑みを浮かべる。クソうざったいですね。今すぐ道路上に突き飛ばして車にグシャグシャにされればいいのに。
私達は今登校中で、相馬さんと二人っきりを狙っているのにこのがい……じゃなくてまなさんが邪魔してくる。
私はまなさんの首にボールペンを刺しそうな気分を我慢し、そのまま高校へとつきました。
まなさんは相馬さんに「またね」と別れを告げて行きました。まなさんはここの一年生です。どうでもいいのですが。
ともあれ、やっと二人っきりになれました。
「あの相馬さん?」
「んー?」
「そのですね……今日の夕方あたり……空いていますか?」
「夕方あたり? 特に用事は全然ないけど」
「そ、そうですか…! そ、そ、その」
「ん?何?」
「その……ですね……わ、私のい」
「あーらお二人さん!」
「!!」
急に私達の世界に入り込んだのは、花房愛梨さん。相馬さんの幼なじみです。そう今日の朝の女性です。
それより何ですかアナタは。急に入り込んで。負け犬のクセに。死ね! おっとすみません言葉が悪いですね。
「愛梨か。なんだよ」
「なんだよとは何よ! せっかく私が話しかけているのに。」
いつも思いますが何この女。し…ゲフンゲフン。さっさとお墓に行けばいいのにな。
愛梨さんは、この高校のマドンナらしいです。男子には大変人気で、女子にも人気がある人です。そしてリーダー的存在でもあります。どうでもいいのですが。
「あの愛梨さん」
「あ!?私は相馬に話してるのよ!お嬢様がしゃべんな!!」
「お、おい愛梨、言葉が過ぎるぞ」
あぁ……やっぱり優しいですね相馬さんは。
「まぁいいわ。それより相馬! 放課後空いてる?空いてるでしょ?どうせアナタは暇人だから。」
「あの愛梨さん。相馬さんは私と…」
「だからしゃべんなって言ってんだろ!! それで空いてるでしょ!?この私が誘ってあげてるのよ?空いてるでしょ?」
「いや空いてない」
「え?」
「え?」
私は意外な返事に少し驚いてしまいました。てっきり私はそのまま愛梨さんの空気に押されて、空いてないと言うと思いました。
「は、はぁ!?空いているでしょ!?部活とか何にもやってないでしょ!?」
「あ、いや、リセと約束してるからさ」
「な、な、何を!」
「遊ぶ約束だよ」
「な、な、な」
「相馬さん…」
「あ、あなた達…ま、まさかだけど……」
「ん?」
愛梨さんは私の方を見て睨まれました。そしてそのまま走って行きました。多分、勘違いされているのでしょう。でも私にとっては嬉しい勘違いです。
「なんだアイツ」
「あ、あの……」
「ん?」
「い、いやあの……あ、じ、時間!」
「時間?」
「は、はい! もう時間がありませんよ。先生が来てしまいますよ」
相馬さんと私は急いで教室に向かいました。あぁ……愛梨さんの邪魔が無かったら言えたのに……。家に来て下さいって……。
★★☆★☆★
ああクソクソクソクソクソ!!!あの女!ふざけんな!!何で……どうして……あんな女と……!!
「どうしたの愛梨? 机に頭を伏せて。気分でも悪いの?」
「何でもないわよ。あっち行って!」
「あ、ご、ごめん」
ちくしょうちくしょうちくしょうちくしょう!!
朝の時、相馬がいる窓を眺めていたら、あの女が相馬に家に来てしかも私が見てるのを知ってるかのようにこちらを向き、笑みを浮かべやがった!
あの女! 許さない……覚えてやがれ!! 相馬はあんたの物じゃない。私の物なんだから!!
☆★★☆★☆☆
何とか時間には間に合い教室へと入りました。周りは何かザワザワとしていました。
「おい聞いたか? ほのかの事」
「聞いた聞いた。行方不明だって?」
「ああ。噂では家出したって話だぜ。何せクラブに出入りしてたって話だしな」
「ねえねぇほのかってさ、たしか相馬君狙っていたよね」
「うん。何か新しいターゲットとか言って。ほのかの奴、男とヤッては写真を撮ってそれをネタに脅して金をむしり取っていたからなぁ。」
やっぱりろぐでもない女だったのですね。え? そういえばあの女の死体はどうしたかって? ご想像にお任せします。
「アイツ行方不明なのか。」
「心配ですか?」
「ん~あんまり。まぁ大丈夫なんじゃない?」
「そういえばリセ」
「はい?」
「あの時何言おうとしたんだ?」
「え?」
「ほら、何か言おうとしてだろう? 愛梨には遊ぶ約束って言ったけどさ。」
「あ、ああ!あれですね」
私の心臓の鼓動は早くなる。息を整えて言った。
「放課後、私の家に来ませんか?」
「いいよ」
「返事早!」
「へ?」
「あ、いえ、い、いいんですか? 私の家に…」
「別にいいよ。どんな家か興味あるし」
「そ、そうですか」
緊張したのが、馬鹿みたいでした。でも、やっと相馬さんを私の家に連れていけます。
その後のプランはいくつかあります。
その1 コーヒーを出してその中に睡眠薬を入れて寝てる時に既成事実を作る
その2 コーヒーの中に大量の媚薬を入れて相馬さんに襲われるよう誘惑する。そして既成事実を作る。
その3 ○○プする。
その4 監禁する
色々と考えていると誰かが私の肩を叩く。私は後ろを振り向くと、あまり知らない地味な女子が何かしらの手紙を私に渡してきました。その女子はそのまま自分の席へと戻って行きました。
何でしょうこの手紙は? 私は一度相馬さんの方を見ました。相馬さんはいつの間にか寝ていました。寝顔が可愛いです。
私は手紙を開き内容を見ました。
『学校おわった後、すぐに物置室に来い。大事な話がある。愛梨より』
あの女……私は愛梨さんの方を見ました。彼女はこちらを睨んでいました。ずっと。
………いいでしょう。行ってあげます。何の話か、だいたい見当はついています。恐らく相馬さんの事でしょう。
私は紙をクシャっと握りしめて、彼女に笑顔を見せました。彼女も無理やりな笑顔を見せてきました。
★★☆★★☆★
「少し用事がある?」
「はい。この後学校が終わったら、すぐに行かないといけません。でも、すぐに終わります。多分五分くらいです。」
「そっか。分かった。じゃあ俺は教室で待っとくよ」
「はい」
学校が終わり、先生に礼をして、私はすぐに物置室に向かいました。さっさと終わらせて相馬さんを私の家に連れて行きたい。
着きました。ここの学校の物置室は、一旦外に出て裏に周ったら少し大きめの物置室があります。普段は錠前がしてあるのですが、壊されている。先に愛梨さんが待っているのですね。
私は扉を開けて中に入りました。
中に入ると少し薄暗い。完全に扉を閉めたら真っ暗だなと思いました。
「愛梨さん。どこですか?」
どこにいるのでしょう? ここは少し広いのですし、色々と物が置いてあるのでどこかに隠れているのでしょうか? それとも遅れているのでしょうか? まったく……人を呼んでおいて…
「おいおいマジで?マジで来たよ」
「うわお! 隣のクラスのお嬢様じゃねぇーか!」
「男をたぶらかしてたってねは本当だったみてーだなぁ」
後ろを振り向くといつの間にか男子三人がいて、不適な笑みを浮かべていました。
「何です?私に何か用ですか?」
「くぅ~いいねぇ。その感じ。滅茶苦茶にしてみたいねぇ」
「やっべ興奮してきた」
「早くやろうぜ」
この人達……まさか。その男達は扉を閉めようとしたので、私は大声を出そうとしたら目の前が真っ暗になりました。いえ……何かを被られてしまった。強く閉められ声が出ない。後ろにまだいたのか……不覚でした!
「ばぁーか」
「!」
この声は……愛梨さん?
「あんた達、ちゃんと写真と動画を撮ってよ」
「わぁーてるて」
「ふん! 誰があんたみたいな女と正面から話すかばぁーか!」
この女……この女……。
「相馬は教室にいるの? フフ。あんたが楽しんでる間に私も相馬と楽しんでるから~アハハハ!」
この女……この女……あぁコノオンナ!!
相馬さんの幼なじみだから、我慢してやってたのに………。
あぁ殺してやる……殺してやる……殺してやる……殺す。殺す…殺す…殺す…殺す…殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺すコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス!!!!!!
愛梨は扉を閉めた。
☆★☆★☆★
~教室~
「……」
リセの家か……俺はあの時早く返事したけど内心ではかなりビビったというかドキドキしたというか……。何せ初めてだし女性から家に来ませんか?とか。
俺はどう思っているのだろう。リセの事。
友達? 俺はそう思ってる。けど……最近……アイツの事考えると……うん……。ってなんだ?俺は乙女か!!
あぁもう! 小説でも読んどこ!
俺は机の引き出しに手を突っ込んだ。
ん? なんだ? 丸まった紙があるぞ。俺は紙とかはちゃんとカバンに入れる。教科書とか小説はそのままだけど。
なんだろうこの紙。俺はそれを広げて見た。
ヤンデレが少ないような気がする。次は思いっきりヤンデレを書くか。