今まで謎だった「お隣の女の子」と「俊也くんの母親」の名前が明らかに……。
それと、原作前の話を改稿しました。特に違いはないので、今話を普通に読んでもらっても大丈夫です。
第1話 始まり
声が聞こえる。
「お……さん! み……て! に……かな?」
「えぇ……、とっ……にあ……る……、……シア」
これは親子の会話だろうか?
「は……! お……さんも!」
「あ……、……がとう。……シア」
静かな風の音と穏やかな小鳥の声と共に、幼い女の子と母親のような女性の会話が聞こえてくる。
「ねぇ、……シア……」
「な……? おか……ん?」
でも、なぜか、さっきから壊れたラジオみたいに途切れ途切れにしか聞こえてこなくて、何を話しているのかわからない。
「……シア、お……じょ……プ……ント、な……ほ……もの……る?」
「プ……ント? う~……」
けれど、なんだか幸せそうに会話していることだけはわかった。
「な……もい……よ?」
「ん……、……だ! わ……ね!」
女の子の声が何かを言おうとしたのと同時、俺の意識が闇に消えた。
「……くん!……ゅんくん! ……だよ! ……て!」
心地よい眠りの中、誰かが俺が寝ているベッドを揺すっている。
う~ん……誰だ? さっきから、人の睡眠を邪魔するのは……。
そう思った俺は揺すられて捲れかけている毛布を引っ張った。
これで、よし。さぁ今度こそゆっくりねm……。
「起きてってば!!」
「うおぁ!?」
しかし、もう一度眠ることはできなかった。
なぜなら、誰かが強引に毛布を引き剥がしてしまったからだ。
俺は掴んでいた毛布ごと勢いよく引っ張られ、床に頭を打ち付ける。
「いってぇ!?」
「あ、ご、ごめん! 大丈夫!?」
俺は打ち付けた頭を押さえながら、誰だとばかりに毛布を引き剥がした人物を見る。
そこには、赤紫色の髪をピンクのリボンでツインテールに結った少女――桜内梨子ちゃんがいた。
「なんでこんな時間に梨子ちゃんがいるんだ?」
訝しがりながら、俺が梨子ちゃんに尋ねる。
彼女は一年生の頃、隣の部屋に引っ越してきた幼馴染の女の子であり、よく、なのはと一緒にゲームをしに部屋に来ることはあるが、朝からわざわざ起こしに来ることはないはずだ。
「え~っと、さやかさんが俊くんが起きてこないっていうから起こしにきたの」
「はぁ? ……って、マジだ……」
冗談だろう、と思って窓際にある机の上の時計を見てみると、もうすぐ家を出ないと間に合わない状態になっていた。
どうやら今回は危うく寝過ごしかけたらしい。
「あ~、スマン。助かった」
俺は立ち上がりながら、梨子ちゃんにお礼を言い、服を着替えようとしたが、梨子ちゃんが部屋から出ない。
「え~っと……?」
「? どうしたの?」
「いや、着替えようかと思うんですけど……?」
「あ、ご、ごめん! すぐ出るね!」
申し訳なさそうにそう言った俺の言葉を聞いた梨子ちゃんが顔を真っ赤にさせて、バタバタと部屋を出て行った。
ナニこれ、かわいい。
早足に服を着替えてリビングに向かうと、青色に見えるような黒髪をショートカットにして、金色の髪留めを付けた俺の母親――初瀬さやかがニヤニヤしながら机に座っていた。
たぶん、梨子ちゃんの方は外で待っているんだろう。
「にっしっし。朝から、かわいい女の子に起こしてもらえるなんて贅沢ねぇ~、俊也~」
「からかわないでくれよ。母さん……」
肩を落としながら、冷蔵庫からパンを出して大急ぎで口に入れると、ランドセルを持って家を出ようとした。
「あ、今日はお弁当の日でしょ。今日はお母さん、張り切って作ったんだぞ~」
「はいはい」
エッヘンとばかりにわりと大きい胸を張る母に呆れながらも返事をすると、差し出された弁当箱を放り込むようにして、ランドセルにしまう。
「それじゃ、いってきま~す」
「はいは~い。学校頑張ってね~」
リビングから出て、玄関に向かうと灰色の毛並みをした我が家の飼い猫――リニスがいってらっしゃい、と言うように座っていた。
「行ってくるよ。リニス」
「ニャン!」
そう言って、アパートの下で待っているだろう梨子ちゃんの元へ向かった。
はい、それでは、『ラブライブ サンシャイン』の桜内梨子ちゃんと、『魔法少女まどか☆マギカ』の美樹さやかさんが登場で~す。(*´ω`*)
実は本来は、『ラブライブ』作品だけ混ぜるはずだったのですが、マギレコが面白そうで『まどか☆マギカ』までいれてしまい……ま、まぁ、本編には直接関係ないし、大丈夫なはず!(冷や汗)
え? なぜ梨子ちゃんが主人公の幼馴染かって? 作者の推しだからですよ!
( ・`д・´)キリッ!
それでは、次回も出来たら、お楽しみに~。
P.S.もちろん、登場キャラは二人だけじゃないし、他の作品も余裕あれば追加しようかと。