最近、やたらと忙しい自分は死にそうになりながらも何とか過ごしていますが、皆さんはどうでしょうか?
畜生イベントラッシュに回路はショート寸前、しかし... やらねばならんとですよ!!!
てなわけで、始まるぞっ!
俺はJ・マックス、これかなり久々だな...
激動の末に何とか無事に解決したハイジャックから3日。
骨折で早くもまた救護科の世話になったにも関わらず、驚異的な回復力で復帰決定となった。
救護科の奴らは、まったくもって信じられないって顔を誰しもしてたな。俺も信じられん...
とまあ、過ぎたことはいいとして、大事件の後だというのに今度はアドシアードだ。
端的に言えば武偵の競技大会みたいなもんだが、内容も武偵ならではの銃器を使った競技などもする点ではまた違ってくるのかもな。
休む暇も無く武偵校へと赴く。とは言え、俺は選手枠じゃない。
確かに、色々な競技への参加のお声が掛かっていたのは事実だ。
・・・自分で言うのもなんだが、[C]ランクに任せることじゃねえだろ?
何より、俺には教務科から直々に依頼されてることがある。だから参加しない。
その依頼は... アドシアード期間中の警備、緊急時のバックアップ要員だ。
「なあ、頼むよジェイ。」
「駄目だ。今回ばかりは、俺も自分の身が掛かってるからな。」
昼過ぎの武偵校屋上、あのハイジャックを見事解決し、神崎とコンビを組むことになった遠山とある件について話していた。
星伽生徒会長の護衛についてだ。つい最近になって始めたらしい。
事は、諜報科にても話に出ていた『
SSRでも同様に、星伽会長への接触の兆しがあるという結果が出ているらしい。
超偵ばかりを狙った犯行が主だが、その素性に関してはほとんど情報が無い。存在してるかも怪しい奴だ。
星伽会長の護衛に神崎が名乗り出て、遠山もついでに成り行き上で護衛につくことになったようだ。
アドシアードが開催される関係上、そうすることができる奴は限られてくるし、手が空いてる[S]ランクが条件無しに請け負うってんなら俺だって同じように頼むだろう。
問題なのは、遠山特有の女性関係のもつれが原因で神崎と星伽会長の組み合わせが最悪の状態にあることだ。
周知の事実だが、遠山は"あの状態"ならまだしも、普段は女性の扱いにはてんで知識が無い。それをどうにかする為に、俺に助けを求めて来たこいつの話を今まで聞いていたのだ。
「そんなこと言わないでくれ...! 俺1人であいつ等とやっていける自信が無いんだよ。」
「んなこと言っても、この任務をすっぽかしたらエラいことになるのは俺だ。もしそんなことがあろうものなら、俺は"地獄の訓練"に"拷問演習フルコース"だ。」
かなりどストレートな字面に身震いしたのか、それ以上何か言ってくることは無かった。
そりゃそうだ。自分にも飛び火してくることがあろうものなら、生きていられる自信なんて無いだろう。一番手軽に、この世の地獄を体感出来るわけだからなっ!(震え声)
何より、女性の扱いを俺に問うってこと自体が間違いなんだよなぁ。
勿論、知識皆無の遠山とは違いそこら辺に関しての知識は生前のこともあり詳しいのは確かだ。
だからと言って、女性との付き合い無しの俺にはこの場合にどう対処すべきかが導き出せない。
ヘタに出てしまえば、状況の更なる悪化につながってしまう為、回答を言えないのだ。
ぶっちゃけ、言った遠山に神崎達が詰め寄って俺の名を出されても困るからなんだが。
「とにかく、今回は無理なんで諦めてくれ。そんじゃ、監視ルートの確認に行くから、じゃあな。」
心底うな垂れた状態の遠山を尻目に、俺はアドシアード期間中の警備エリアを見て回りに出た。
・・・そう言えば、何であいつ額の辺りにアザなんかあったんだ?
「・・・・・・・・・。」
やれやれ、この人工島の領域内ってだけでもかなりのモンなのに、さらに隅々のチェックもしなきゃなんねぇんだから難儀なもんだな。
俺の他にも一応人はいるが、担当は主に会場付近で俺はよりにもよって外周の方を担当しなけりゃならない。
まあ... 優秀な奴がアドシアードに引っ張り出されてる以上、俺みたいな戦闘経験者がここになるのは当然の流れだが...
何も、ほぼ俺1人に押し付けなくてもいいじゃねえか。無茶振りにも程があるぞ!
「・・・ったく、やってらんねぇぜ。」
しかし、ぼやいた所でこれをやらなければ"死亡確定"なんだ。
一通り確認箇所は見て回ったことだし、今日はこの辺にして帰るとするか...
「さてと... ん? 誰だよ一体... あい、もしもし?」
『ジェイか? 少し話したいことがある、B-15の広場に来てくれないか?』
「遠山? ・・・B-15広場だな、今から向かうから少し待ってろ。」
適当に返したが、あいつの話って何なんだ? 内容聞いときゃよかったな...
会話をすぐ済ませようとするのは悪い癖なんだが、時々やっちまうんだよなぁ。
ま、また掛けるのも何だろうし、直接会って話しゃいいだろ。
で、B-15エリアまで来たわけだが... つーか、あいつは何でわざわざここを指定したんだろうか?
面倒臭がりなあいつなら、寮とか他に幾つか候補はあるはずだ。寮からは離れてるここを指定場所に選ぶ理由はほぼ無いと言っていい。
ん? ならこれには何の意味がある? さっきから遠山の姿は見えねぇし、もう待っていると思ってたんだが...
「そこにいるのは、ジェイ君?」
「あ? 誰かと思えば星伽生徒会長。」
そこへ現れたのは、話に上がっていた人物の生徒会長にしてSSR(超能力捜査研究科)[A]ランク、星伽 白雪その人だ。
普段から常人とはかけ離れた優等生ぶりだが、遠山には弱い。(偏見)
「ジェイ君は、何でここに?」
「いや、遠山の奴が話があるって言うんで、指定されたこの場所まで来たんだが... 会長こそどうした。」
「そう... 私はちょっとした用事でね...」
「そうか、じゃあ見てないのか...」
星伽会長は遠山に呼び出された訳じゃ無かったみたいだな。
・・・いや待て? 今、会長は何て?
「すいません、会長。会長は遠山から何か聞いてませんかね?」
「え? 特に何も無いけど...」
おかしい... あの会長が遠山の話で
いや、言い方はアレだが会長は最早遠山を崇拝してるんじゃないかって位にあいつの話題に対して過敏に反応する。なのに、今ここにいる星伽会長はそれをスルーしている。これが違和感しか感じないというのが恐ろしい...
ヤバいな、上手くは言えないが本能的なものが一刻も早くここを去れと警告を出している。
取り敢えず、目の前の星伽会長に気を悟られないように離脱を図ることにした。
「・・・そうか。ここに居てもしょうがないし、あいつを探しに行くか。じゃあな会長。」
「1人でここにやって来るとは... 情報通りだな。」
誰だ今のは? 後ろから聞こえた様なんだが、明らかに星伽会長の声じゃ無いぞ...
もう1度振り返る、がそこには会長しかいない。
「
だがその声は、間違いなく星伽会長の口から発せられていた。
「・・・お前、誰だ?」
「いずれ分かる。」
そう言った星伽の姿をした何かは、どこからともなく巨大な剣を取り出して俺に斬りかかって来た!
「ぐぉっ!?」
咄嗟に俺は回避することができたが、振り下ろされた剣は足元にあった鉄骨を真っ2つに両断していた。
なんつう切断力だ!? 地面にも深くめり込んでやがる。
それを難なく引き抜いた偽星伽は、再び俺に向かって来る。
あれだけデカい剣を持ちながら素早い動きなのもそうだが、それを軽々と振りぬいてくるのも凄いな!
おかげで、ギリギリの所を避けなければいけない肝冷えものの展開だ!
「どうした! お前の力はその程度かっ!」
んなこと言われてもなぁ! いきなり襲い掛かって来た癖に何言ってくれてんだこいつ!
刀みたいな長物があればいいんだが、生憎そんな敵は想定して無かったんで通常武装のヒートナイフしか無ぇ。
「畜生! やってやらぁ...!」
しかたなく、ヒートナイフを抜いて対抗してみる。ナイフとは言え、こいつはチタン合金でできてる超硬度ナイフ!
あの剣ともタメ張れる筈だ。
「ふっ! はっ!」
「でぁっ、クソッ!」
しかし、相手の猛攻は留まることを知らない。押されながらも俺は反撃の機会を狙っていた。が...
「はぁっ!」
「ぬあぁっ!?」
勢いよく振りぬかれた横薙ぎを受けた俺のナイフが、刃先が完全に無くなってしまっていた。
「なっ! チタン合金だぞ!?」
「ふんっ、我が剣に斬れぬものは無い!」
そりゃあ、堂々と鉄骨を両断してたが、まさかチタン合金をへし折るなんざ想像できるか!
直後、右薙ぎを屈んで避ける、低い左薙ぎを飛んで避ける、振り下ろしをバク転して避ける!
アクション主演俳優も顔負けの身体捌きだぜ!
「やるな。その実力は評価に値するぞ。」
「褒められた所で、全然嬉しかねぇよ偽物野郎。」
距離ができた俺は、漸くデザートイーグルを抜いた。今までは接近し過ぎて、構える暇も無かったからな。
遠距離に持ち込めればこっちのモンだ、なのに銃を構えてる俺を見てもあいつは何の反応も無い。
寧ろ、笑っているように見える... ヤケに、さっきから周りが冷えてきたのも含めて妙だ。
ふと、俺は自身の持っているデザートイーグルに目を向けた。
「!! 凍ってる!?」
持っていた銃は、ハンマー辺りが文字通りに"凍っていた"。決して比喩とかでは無い。
しかも、それを見ていた偽星伽が何か動きを見せたかと思うと俺の付近が急に冷えてきた...
「!! やべっ!!!」
持ち前の反応速度でその場から飛び退き、元居た場所を見ると氷の塊が鎮座していた。
「ほう、あれを避けるか。」
「超能力者か...」
超能力、それも氷の類いの力か... それなら、俺のデザートイーグルが凍っていたのも説明がつく。
おそらく、どこかのすれ違った場面で俺の腰にあったのを直接凍らさせたんだろう。
さらに、周囲に冷気が漂っていた所為で凍っていることにも気づけなかったわけだ。
・・・なんて、呑気にしてる場合じゃねえぞ!? ナイフは折れた、銃は使えない、他に使える武器は... どうする!?
「いよいよもって、追い詰められたな?」
「クソッ、目的は何だ? "武偵殺し"のつもりかっ!」
「ふん。」
答える気は無いってか... マズい、逃げ場が無い!! その剣が真上に振り上げられた。
斬られる!! だが、俺は近くにあったそれを見逃さなかった。
「そぉらっ!!!」
「んなっ!?」
足元に転がっていた鉄パイプを器用に蹴り上げ手に持ち、向かって来る剣身に横からブチ当てて刃の軌道を強引に変えた。
この展開は予測してなかったのか、あいつは少しの間動きが鈍った。
そのおかげで、俺は再度あいつとの距離をとることができた。
「大した腕だな... 流石に今のは予想外だった。」
「へっ、"何でも"使うのさ。最強コックも俺の腕は認めている。」
「面白い、なら次は腕もろとも叩き落して...」
だが突如、構えを解いた偽星伽は、一旦下がると何やら端末を取り出した。
「時間か... 予想以上に戦闘が長引いてしまったな。」
時間制限...? 一体どういうことだ... とにかく、奴の予定ではもっと早く俺を仕留めていた、のか?
「また会おう、"J・マックス"。」
そう言い残すと、奴はビルの合間に消えて行った。
「・・・何だったんだよ...」
ますます謎が深まるばかりだ、奴の狙いは... 何で俺を襲った?
今は、とにかく疲れた身体を休ませる他無かった。
謎の刺客(2)のエントリーです。
CVがアレなんで、真っ先に中の人つながりのネタが思い浮かんでしまう。
しかし、彼女より星伽さんの方が強いという事実... 恐ろしいぞっ...
主人公は一応一般人ていですからね、苦戦させとかないと。今はね...