唯でさえダサくなったノスケ登場にファッ!?ってなったのに、さっさとDefense復活して、どうぞ。
そ れ は さ て お き、今回は初事件です。
気合い入れて、イクゾォォォォォ!(オエッ!)
清々しい朝だ。
日の光を全身に浴びて、俺ご自慢の愛車を走らせる。
この極限改造を施した大型バイク「スレイプニル」は、アメリカ在住の時からの相棒。
自ら組んだオートドライブ機能はもちろん、規定ギリギリの武装・装甲がある。
にもかかわらず、車体はスラっとしていて黒カラーも相まって非常にスタイリッシュ。
最高の日に、最高の愛車で走り抜ける。今日は良い日になりそうだ。
・・・なんて、すぐその考えは改めなければならなくなった。
「銀行強盗?」
『そうだ。今朝、通達があって調べてみたんだが、どうやら犯人は今現在逃走中だ。』
朝っぱらから強盗とは、元気な奴らだな本当に。
「柴田、犯人共の現在位置は分かってるんだろ?」
『勿論だ。今奴らは、首都圏から離れハイウェイに向かっている。』
・・・? もしかすると、この近くか?
「柴田、今俺のいる場所が○○エリアなんだが?」
『!! まさにそこだ! 敵は目と鼻の先だぞっ!』
後ろを見るとどうだろうか、けたましいサイレン音と共に大型トラックとパトカーが見えてきた。
俺は真っ先に、スコープで犯人共の確認をする。
「前に2人、見えてない奴らも含めて5人。軽武装だな... 防具は無し、他の奴も同じだろう。注意すべきは、サブマシンガンと未確認の爆弾か。」
冷静に物事を見るのは諜報科の十八番。俺は強襲科じゃねえから、やたらに突っ込んだりはしない。
「さて...」
いよいよもって追跡...
「そこのアンタ! ちょっと待ちなさいっ!」
・・・っていきなり何だお前!? つーか、かなり聞き覚えのある声なんだが...
「アンタ、武偵ね? あのトラックを追うわ、乗せなさい。」
「いやいや、何だおま...!?」
げぇ!? 神崎!!! まさか、こいつだったとは...(今更) 落ち着け、俺。奴隷とか言われた奴よりはまだマシな筈だ。
ヘタに出て怒りを買ったら、俺の"不運 [S]"が発動してしまう!
「ほら、ボサっとしない! 時間は待ってはくれない、急いでっ!」
「クソォ! 振り落とされんなよ!?」
どうやらまだ大丈夫のようだ... このタイプは、いつ噴火するか分からない。
とは言え強襲科が絡んでる以上、これ以上の遅延行為は蘭豹先生が黙っていない。
『行動に疾くあれ』、神崎のメットは無いが気にせず追跡開始だ。
舞台をハイウェイに移しても、なお両者の攻防は続いている。
「ふっははは! 死ぃねぇぇぇ!!!」
トラックの後ろに群がるパトカーに向け、犯人達は銃を乱射、荷台の中からも撃ってきた。
フロントガラスが割れ、ボンネットが吹っ飛ぶ。直後に、後続を巻き込んで大クラッシュが起こった。
「へはは! ざまぁねえぜ! さぁ、このまま逃げ切りだ。・・・ん? 何だぁ!?」
しかし、そのパトカーの山から突然それを飛び越えて1台の黒いバイクが物凄い速さで迫ってくる。
「武偵か!? 撃て撃てぇー!」
それが武偵だと気づいた犯人達は、一斉に狙いを集中した。
だが、幾ら撃ってもかすりもしない。少なくとも3人からの銃撃に晒されているにも関わらず、未だ無傷な程には中々のドライビングテクニックだと言えるだろう。
それよりも神崎、メットをしてるとは言え俺の耳元で発砲するのはやめてくれ、割とガチで。
「食らいやがれっ!」
このままではいかんと思った俺は、渾身の一振りで手榴弾を荷台に投げ込んだ。
「グワァァァ!?」
「イッデ! 痺れ、うおぁあああっ!」
どうだ、ショックグレネード威力は! 敵を無力化するのにこれ以上適した物はない。
俺はそのまま荷台の方に接近する。神崎も俺の意図に気づいたのか、俺の肩を踏み台にして荷台へ飛び移った。
「何だ!? どうなってるんだ!!!」
「こう言うこった、糞野郎。」
「ぐっほぉ!?」
いつの間にか運転席の位置まで来ていたジェイは、左の窓から強行突入し1人の後頭部に向けて蹴り込み中へ入ってきた。
「無駄な抵抗は止めとけ。」
「ぶ、武偵がぁ... こ、このトラックには爆弾が積んである! お、お前らも吹っ飛ぶぞ!?」
残る1人は、最後の抵抗と言わんばかりに爆弾のリモコンを出してきた。
このままでは、俺も神崎も他の犯人達も巻き込んでこのハイウェイに特大の花火が放たれるわけだが...
「出来る訳ない。お前も死にたくないだろ?」
「ほざけ! ここまで来て捕まる位なら、1人でも多く巻き添えにしてやるっ!」
「仲間もいるのにか?」
「て、てめぇら武偵を、道連れに出来るなら、他の奴らも本望だっ!!!」
スイッチが、押された...
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
一瞬の静寂、男は困惑し過ぎて全く意識が追い着かないが、爆弾の反応が無い。
「・・・ジャミングさせて貰った。そのリモコンは何の意味も無い。」
「へぶっ!!?」
最後の1人が沈黙、ジェイがトラックを止めた所で事件は完全に終息した。
「遠隔式じゃなく、信管と直接つないでおくべきだったな。」
『どうやら、終わったみてぇだな。』
「ああ、全く早い内から迷惑極まりねぇぜ...」
『違いねぇ、"武偵殺し"の模倣犯といい、本当ここ最近の事件数は凄いな。』
「後で報告書を作る、お前はいつも通りにしてろ。」
『了解、お疲れさん。』
・・・これでいい、後は警察に任せて俺もさっさと退散するか... 萎えたな、今日は帰るか?
「中々やるじゃない、アンタ。」
「・・・。」
ああ、そういやぁ神崎がいるのをすっかり忘れていた。
どうする? 下手に何か言って遠山のように"奴隷になりなさい!"なんて言われたら、ここ1番の最悪な展開だ。
「アンタって強襲科? だったら結構な実力なんじゃない?」
「俺の所属は諜報科だ、ちなみに強襲科も同じく[C]だ。」
俺はそれだけ答えた。何も、自ら多く語る必要は無い。今の時代、調べようと思えば色々出てくるもんだ。武偵なら、尚更容易な事。
「ふーん、意外ね。アンタの実力なら[A]ランクか[B]ランク位はあると思ったけど。」
「そうかよ...」
そう言って俺はこの場を離れようとした。もう、一刻も早くこの面倒な空間から1抜けしたかったんだが。
「丁度いいわ。バイクがあることだし、アタシを乗せていきなさい。」
「んなぁっ!?」
唐突に、こいつは俺を自分の足に使おうとしていやがる... 即座に反論しようとしたが、神崎が先にインターセプトォ!
「何か文句ある? 同じ学校に行くだけの事なんだから問題無いでしょ?」
「ぐっ、分かった...」
結局は俺が折れる以外選択肢は無かったわけか、人間諦めが肝心、頭を省エネモードにしてバイクを取りに行った。
「そう言えば... アンタ、名前は?」
「・・・答える必要は無いだろ。」
「うっさい! とっとと言わなきゃ風穴!」
「・・・J・マックス、だ...」
こいつと話すだけでもドッと疲れが出た... こいつに付き合わされてる遠山は不憫だな、と改めて思ったぜ...
「ジェイ、か...」
彼女は、直感的に思った。あいつには、他には無い何かがあると。根拠は無い。唯一の優性遺伝子がそう告げているだけだ。
(動きは悪くない、状況判断も適確。もしかしたら、アタシに合わせられるかも... J・マックス、候補に入れてもいいかもね。)
「何にせよ、アイツは調べた方がいいわね。」
ちゃっかり、遠山のスケープゴートになりかけている俺。当然、俺はその兆候を見出すことはできなかった...
俺は女たらしではない。(迫真)
女達の玩具だ。(不名誉称号)
一生使いっパシられるSA☆DA☆MEでございます。何なりとお使いください。