緋弾のアリア CODE:J   作:Bligh_Drunk

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唐突なAAネタ。

いいだろお前、成人(意味深)の日だぞ?


File.5 教官大作戦

「・・・ここか。」

 

よう、お前ら。今、俺ことJ・マックスは遠山に呼ばれある場所に来た。

要件自体は教えられなかったが、あいつから依頼が来るのが珍しいことだったんで、事情を確かめるべくやってきた訳だが...

 

「おかしいな... 場所は合ってる筈だが?」

 

来てほしいと言われたポイントに来たが、どう見てもこれは、すげぇ立派な屋敷だ。

だが、肝心な遠山の姿がどこにも見当たらない。入念に辺りを見回していると、屋敷の方から声が掛かった。

 

「あっ! 教官がいらっしゃいましたのー!」

 

・・・は? 教官? つーか、どういう事だ...

 

「あなたが理子お姉様のおっしゃった教官ですのね? 今日1日ではありますが、よろしくお願い致しますの♪」

 

駄目だ、話が全く見えてこない。とりあえず、俺は呼び出した張本人遠山に超速発信!

 

「おい、これはどういう事だ。話が違うじゃねぇか。」

『しかたなかったんだ... 何とかしてお前を呼んでくれって、理子に脅されたんだ!』

「ああ、峰嬢の謀略か...」

『お前に内容を素直に言った所で、応じる筈無かっただろ?』

 

一理ある。他ならまだしも、1年の、それも女子(ここ重要)の相手をしてくれと言われて、はいそうですかと了承するかと思えば、まずありえない。

 

・・・って、肝心なのはそこじゃねぇ!

 

『ともかく、後は任せる。悪いが、じゃあな!』

 

あ、あいつ... クソォ! 覚えてやがれ... なんて思ってたら、見計らったかのように理子から電話が。

 

『おはよー! ジェイ!! 今朝の調子はどう?』

「ああ、そりゃあもう。誰かさんのおかげで、絶賛テンションだだ下がりだ。」

 

普通の男子ならこの状況に不満があるか?...と思う。だが、数々の災厄(女)を経験してきた俺には分かる。絶対に駄目な奴だ。

何とかしなければ! 無駄だとは分かっているが、一部の望みに賭けネゴシエイトチャンス!

 

 

 

 

 

目の前の男、理子に呼ばれて来た筈の男は何故か呼び出した本人と電話が続いている。

話の内容から、どうも男の方「ジェイ」は事の次第を把握しておらず、それを抗議しているようだ。

 

「ねぇ、あの人で大丈夫なの?」

「大丈夫ですわ、間宮様。理子お姉様の一押しなんですから♪」

「うーん、私にはとてもそうは見えないよ...」

 

無理もない。その男からは、・・・何かこう、オーラ的なものが感じられない。むしろ、哀愁が漂っている。

傍から見ても、アリアの様な存在とは真逆に位置するような印象だ。

 

「知らないのか、あかり? あの先輩、一部じゃ結構名の知れた[C]ランク武偵だ。」

「[C]ランクなのに有名なの?」

「有名と言う程では無いですが... 通称、"不死身の男"。これまで幾つかの凶悪犯罪に関わり、致命傷を負っても必ず生還してきた凄い人ですよ?」

 

実は、あまり知られてはいないが死ぬ確率の高い役割を多く任されていながら、重傷は負ってもいずれも生きて帰ってきた経歴がある。

見た目、黒ジャケット,ズボンにグローブと凄い地味だが...

 

 

 

『やっぱりー、ジェイはー、私よりもアリアの方がいいのかなぁ?』

「はぁ!? 何故そこで全く関連性の無いあいつの話が出てくるんだ!」

『えぇー? だってぇー、キー君が自分の代わりに挙げた候補だから?』

 

あいつ、サラッと俺を巻き込んでやがる。つーか、何でこいつはそれを知ってる!

 

『とりあえず後はよろしく、マックスマン軍曹! 汚い罵倒で泣かしちゃっても良いよ!!』

 

・・・そのネタはどうかと思うし、んなことしたら俺が犯罪者だ。結局、最後まで聞き入れられなかった... いや、知ってたがな!

 

「はあぁぁぁぁぁ......」

「あの、大丈夫でしょうか?」

「・・・いや、気にするな。いつものことだからな。(悟り)」

 

もう、どうにでもなれの精神の俺。本当、よくやってこれたよな...

 

「名乗るのが遅れた、俺はJ・マックス。諜報科所属だ。」

「ジェイ教官は、ほぼ全ての学科で[C]ランク。多様性に優れ、1対多人数に強いプロのゲリラですのよ!」

 

"プロのゲリラ"... 誰が言ったんだ、まったく褒められたもんじゃねぇなあ。

 

「では改めまして、私は島 麒麟! 中等部でCVR所属ですの。どれ程凄いのか、見せてもらいますわよ?」

「火野 ライカ。強襲科、1年です。糧にさせてもらいますよ、先輩?」

「佐々木 志乃と申します。探偵科の1年です。ご指導お願い致しますね。」

「間宮 あかりです。強襲科、1年... よ、よろしくお願いします!」

 

1年にインターンの指導をする日が来ようとはな...(しかも女子) ちっ、しかたねぇ。

 

「いつでも始めていいぞ。どうせ、今日限りだ。後で最悪の結果に泣かないよう、全力を出して来い。」

 

 

 

 

 

今年の1年も優秀な奴が多いと言うが、こいつ等も中々凄いな。

 

「周囲の変化に対応できる反応速度があれば、咄嗟の事態にも自然と動ける筈だ。防御は常に堅めるんじゃなく、防ぐ一瞬を見極めろ。カウンターは確実な時だけを狙え...!」

「・・・はい、教官!」

 

火野は元々身体能力は良いのか、筋がいい。隙を晒し過ぎないようにすれば、更に化けるのは間違いない。

 

「はぁっ!」

「間合いを詰めるだけなら対処はし易い。より狙い目となる瞬間、フェイントをかまして側面を取るのも1つの手だ。」

「成程... 分かりました!」

 

佐々木は、探偵科ながら近接戦はかなりの実力。搦め手を用いたなら、なお一層強くなる筈だ。

 

「状況を正しく判断したいなら、敵のことだけじゃなく、地形,位置関係,天候,あらゆる観点から見た上で判断できるようにしろ。」

「了解、ですの!」

 

島の戦術的観点は予想の斜め上なものが多いが、目の付け所は面白い。この先、良い司令塔として機能できるだろう。

 

ここまでは特に問題は無い。ここまでは。目下、最大の問題は...

 

「うわぁっ!?」

「・・・・・・。」

 

間宮、こいつは一体何なんだ? 何もしてねぇのにこけるし...

休憩中にあいつについて調べてみたが、こいつ[E]ランク!? 最低でも[D]位はあると思ってたが、まさか予想よりも下だったとは...

気になるのはそれだけじゃない。違和感だ。何がかは分からないが、俺はこいつに物凄い違和感を感じている。

 

「す、すいません! 私にはアドバイスとかないんですか?」

「・・・悪い、俺から教えられる事は無さそうだ。」

「え、えぇー!?」

 

事実そうなんだからしかたない。こいつは根本的に俺とは異なる奴だ。しかも、今のこいつは何かが違う。

そいつに俺が何か教えた所で無駄だ。

 

「お前らも覚えておけ。これは、あくまで俺の主観から見たものだ。似せようとはせず、参考に留めておけ。」

 

 

 

結局、今日1日は各々が伸ばす分野の強化と俺との実戦をやって終わった。

 

「今回のことが役に立つかどうかは、俺には分からん。後は、お前ら次第だ。」

「「「ありがとうございました!」」」

 

ま、やるだけのことはやったつもりだ。ここから先は、あいつ等が何とかするしか無い。

そんじゃ、とっとと消えますかね。

 

「待ってください!」

 

しかし、間宮の奴はまだ納得した感じでは無いらしい。

 

「間宮、俺はお前に教えてやれることは無い。ここからは、お前自身が決めることだ。」

「そんなこと言われても... 私が決めた所で何も...」

 

「信じろっ!!!」

 

言葉を遮るように、強くこの場にいる誰にも聞こえるように俺は言った。

 

「人間、所詮は何処までいっても人間だ。例外はいるが... 1人では何も出来ないからと、甘んじるのは真の臆病者だ。自分すら信じられずに、何を信じる?」

 

それは、生前の後悔を知る俺だからこそ、言えたことなのかもしれない。

 

「お前の解を貫き通せ、・・・それからだ。」

「・・・! は、はいっ!」

 

その後に行われたカルテットの結果がどうだったのかは知らんが、峰嬢から彼女らの勝利と間宮の[D]ランク昇格という名目でメール(いつの間にかアドレス知られてる)で送られてきた。

何だやればできるじゃねえか、と俺はその時素直に感心していた。

 

こう言う奴らが世界を作って行くんだろうと、ジェイ自身は思っていたが、既に自分が世界を構築する者の1人であったことに、彼は気づいていないようだ。

 

 

 

そういやぁ、俺にしては珍しく今日まで何事も無く過ごせた。・・・無駄に運を使った気がするなぁ...




お相手はかなりしつこい! さて、どうするか!?
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