Willkommen in den Traum des Landes   作:@aopro_tsuki

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季節の国の話

季節の国の話

 

昔、五人の姉妹がおりました。

一番目の姉は優しく、温かい人でした。

二番目の姉は明るく、活発な人でした。

三番目の姉は悲観的で、落ち着いた人でした。

四番目の姉は傲慢で、冷たい人でした。

末の妹は病気がちでおとなしい子でした。

ある時、末の妹は四人の姉に連れられて季節の国に行きました。

そこはとても危険なところだと聞いていましたが、珍しく四人の姉が揃ったので嬉しくて忘れてしまっていたのです。

季節の国に入って最初に入った村は春の村でした。

春の村では色とりどりの花が咲き誇り、綺麗な蝶があちらこちらで飛んでいました。

歩いているうちに、一番目の姉がいなくなってしまいました。

二番目の姉は言いました。「姉さんの好きそうなところだもの。きっと何処かで遊んでいるんだよ」

三番目の姉は言いました。「もしかしたら攫われたのかもしれない……。探しに行かないと」

四番目の姉は言いました。「妹になにも言わずにいなくなるなんて、姉さんも酷いわ」

末の妹は言いました。「姉さんを探しに行った方がいいかしら」

二番目の姉は言いました。「満足したらきっと追いかけてくるから、先に進もう」

四人は先に進みました。

次に着いたのは夏の村でした。

夏の村では綺麗な青色の海が広がってました。色鮮やかな珊瑚と魚が泳いでいました。

泳いでいるうちに二番目の姉がいなくなっていました。

三番目の姉は言いました。「きっとさめに食べられてしまったんだわ。早く逃げないと」

四番目の姉は言いました。「何処かで溺れてしまったんでしょ」

末の妹は言いました。「姉さんを探しに行った方がいいかしら」

三番目の姉は言いました。「さめに食べられないうちに逃げてしまいましょう」

三人は先に進みました。

次に着いたのは秋の村でした。

秋の村ではいちょうやもみじが綺麗に舞っていました。動物たちが静かに動き回っていました。

どんぐりを拾い歩いていると、三番目の姉がいなくなっていました。

四番目の姉は言いました。「全く。先に進んでしまいましょう」

末の妹は何も言いませんでした。

二人は先に進みました。

次に着いたのは冬の国でした。

冬の国は真っ白な雪に覆われ、音が聞こえませんでした。

歩いていると四番目の姉ないなくなっていました。

末の妹は不安になって四つの村を歩き探すことにしました。

四つの村を五周ほど回った頃、病弱な末の妹は倒れてしまいました。

そうして、季節の国に入った五人の姉妹は季節の国から出てくることはありませんでした。

 

END.

Thank you very much for reading my literary work.

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