機動戦士ガンダムSeeD~Another SeeD Story~ 作:Pledge
一応完成しましたが、ちょっとスッキリしない感じです。
特に最後。
まあ、大丈夫でしょう。
艦から出撃し、敵へと向かって行くレオハルトたち。目の前には艦隊、そして【アークエンジェル】が見えている。
「目標はあくまで【足つき】だ。他に時間をかけるなよ」
聞こえてくるクルーゼの声を聞きつつ、全員が敵との距離を0にしていく。
「目標を見誤るなよ。散開!」
レオハルトがそう声を張り上げた瞬間、敵艦から一斉に放たれるビームの嵐。それに続けて、次々と出撃してくるメビウスが攻撃を仕掛けてくる。
レオハルトは正面からのバルカンを回避すると、ビームを二連射しメビウスを撃墜。左手に
その瞬間、レオハルトを九発のミサイルが襲う。レオハルトは後方へと距離を取りながら、追尾してくるミサイルを冷静に見据える。
「……」
レオハルトは上へと距離を取った瞬間、ミサイルを赤黒いビームが撃墜する。アスランが操縦する
スキュラはミサイルを撃墜した後も勢いは衰えず、その先に居たメビウス数機も撃墜していく。
アスランはすぐにMA形態を解除してMS形態へと戻ると、さらに迫って来るメビウスをビームライフルで撃墜する。
レオハルトはサブモニターに映るアスランに向けて小さく笑みを浮かべると、二人はすぐに別の敵へと向かって行く。
離れた場所では、
アスランも敵艦の撃沈へと動く。再びMAへと変形すると、敵艦に取り付きスキュラを零距離で発射した。敵艦にスキュラに抗えるわけも無く、あえなく撃沈。
イザークの
そして、レオハルトも敵艦の撃沈へと向かう。フットペダルを踏み操縦桿を倒すと、
スピードだけならば【G兵器】と同等、あるいはそれ以上のものを持つ
。その
レオハルトは
レオハルトは機体を反転させると、再び
だが今では、
レオハルトは横から迫って来るミサイルをビームで撃ち落とすと、その後ろからやって来るメビウスを上下に分断。斬り捨てた勢いを殺すことなく、レオハルトは返す刀でさらに続けて迫るメビウスを斬り上げる。
レオハルトは自分の口角が自然と上がり、笑みを浮かべていることも自覚していた。戦場に蔓延する緊張感が、レオハルトを言い様のない高揚感で満たしていく。
「次だ!!」
レオハルトは次なる敵に狙いを付けると、放たれるビームを凄まじいスピードで回避。機体をバレルロールさせつつレオハルトはビームライフルの狙いを付け、引き金を引いた。
放たれたビームは寸分違わず敵艦の主砲を沈黙させる。レオハルトはビームライフルを腰にマウントすると、右手にも
レオハルトは両手の
次々と墜ちて行く戦艦とMA。ひっきりなしに来る報告の嵐に、地球軍旗艦である【メネラウス】の艦橋では副官のホフマン大佐が驚愕で顔を染める。
「戦闘開始たった七分で、六隻もか!?」
「敵
「化け物めっ!」
ホフマンは吐き捨てるようにそう呟くと、モニターに映し出されている漆黒のMSを睨み付ける。
今三隻目の敵艦を沈めたレオハルトはというと、高まっていた高揚感はMAXに達していた。だが、レオハルトの操作は鈍ることも無く、それどころか一層鋭さを増し全感覚が鋭敏になって行く。
「ラウ!マーク85イエロー50チャーリーに離脱艦だ!沈めろ!!」
「ふっ、了解した。アデス、主砲照準!」
「はっ!」
レオハルトは離脱していく艦を見咎めると、後方から主砲支援を進めるクルーゼに指示を出す。クルーゼは不敵な笑みを浮かべると、すぐにアデスへと指示を出した。
クルーゼのレオハルトに対する印象は、クールな人間ながらも情の深い人間であるということである。だが、クルーゼが気に入っているのはそこではない。戦場では、敵に対して情け容赦ないその非情さである。
「(レオ。私は、君のそういうところが好きなのだよ)」
クルーゼに指示を飛ばすと、レオハルトは次々と押し寄せて来るMAを相手にする。
「次から次へと!」
迫って来る数発のミサイル。レオハルトは迫るミサイルを
それぞれが敵の数を着実に減らしつつある中、連合が動く。
「【足つき】が動く?ちいっ、ハルバートンめ!第八艦隊を盾にしてでも、【足つき】を降ろすつもりか!追いこめ!何としても、降下する前に仕留めるんだ!」
「はっ!」
何と、【アークエンジェル】が降下準備に入ったのだ。第八艦隊を犠牲にしてでも【アークエンジェル】を降下させるという荒技。第八艦隊が退けば【アークエンジェル】への攻撃が容易となり、目的を達成することが出来る。
だが、第八艦隊が自分たちを盾にしてでも奮戦すれば、【アークエンジェル】撃沈の可能性は格段に下がる。
クルーゼは舌打ちをすると、一斉に攻勢をかける指示を出す。
この事実は、クルーゼを通して全パイロットに伝えられた。皆がその事実に焦りを覚える中、顕著に表れたのは【ストライク】撃墜を誓うイザークだった。
イザークを先頭に、レオハルトらはさらに敵艦隊の奥深くへと斬り込んで行く。
だが、【アークエンジェル】を攻撃しようにも未だ残る敵が邪魔をし、【アークエンジェル】もどんどん降下していってしまう。
各々が焦りを覚えながら、それぞれ残存する敵に攻撃を仕掛ける。
レオハルトは再び右手にビームライフルを構えると、敵艦へと機体を向け横移動しながらビームを放つ。現在の連合の主力艦であるドレイク級はビームに耐えられるはずもなく、あっさり爆発して撃沈した。
敵艦から一斉に発射された主砲を軽やかに回避し、レオハルトは敵艦の艦橋に
「続け!時間は無いぞ!」
レオハルトが突っ込んで行く動きに呼応し、他の四人もその後に続き敵旗艦【メネラウス】を狙う。
その時、
「この状況で
降下準備に入ったこの状況で、【アークエンジェル】から【ストライク】とメビウス・ゼロが出撃したのだ。この状況で出撃するなど通常では考えられない。
レオハルトが驚きを口にすると同様、クルーゼも驚愕の声を上げる。だが、レオハルトはすぐに頭を切り替えると、通信をつなげる。
「イザーク、ディアッカ。討て」
「はい!」
「了解!」
二機の相手を二人に任せると、レオハルトは残っている敵に牙をむく。空いた左手にビームクローを顕現させると、五本の指それぞれから伸びるビームを収束させドレイク級に向けて振るった。
他の【G兵器】が使うビームサーベルよりも太いサーベルとなり、ドレイク級の艦体に突き刺し横へと大きく薙ぎ払う。そんな損傷に耐えられるはずもなく、ドレイク級は轟沈する。
「ちっ!機体が……!!」
かなり地球に近付いていることで、地球から発せられる引力により機体が重くなっていた。だが、この機体は【G兵器】と同様、そんな柔なスラスターは装備していない。
レオハルトはフットペダルを強く踏み込むことでスラスターを噴かし移動する。
その時、大きく突出したガモフがレオハルトの目に入る。
「ガモフ!?何を……!……ちっ!!」
すぐにガモフ艦長ゼルマンの意図を察したレオハルト。だがレオハルト同様、その狙いに気付いたムウがガンバレルを分離させガモフへと接近する。
「くそっ……!!」
レオハルトは間に割り込み、ムウにビームを撃ち寄せ付けない。ムウはすぐに機体本体とガンバレルを動かしビームを回避すると、レオハルトは全スラスターを噴かせムウとの距離を詰める。だが、それもムウのガンバレル攻撃により防がれ、後方へと距離を取る。
「またお前さんか!運が無いねぇ、俺も!」
「ゼルマンの最後の意地だ。邪魔をさせるわけにはいかない!」」
ゼルマンは責任を感じていた。今まで【アークエンジェル】を沈めることが出来なかったことに。だが、すでに【アークエンジェル】は降下体制に完全に入り、直に大気圏へ突入する。
それならばとゼルマンは、第八艦隊の旗艦である【メネラウス】をその身を犠牲にしてでも沈める覚悟なのだ。
ガモフはすでに、引き返せない位置まで行ってしまっている。だからこそ、レオハルトはその意志を汲み、邪魔をさせないために動く。
「リ……ント……ちょう。おこころ……かん……ます」
「……」
サブモニターに映るゼルマンからの途切れ途切れの声に、レオハルトは無言で敬礼をする。ゼルマンも敬礼すると、サブモニターからゼルマンの姿が消える。
レオハルトがゼルマンと会話している一瞬の隙を付き、ムウはガモフにリニアガンを発射した。
「邪魔はさせないと言った!!」
レオハルトはすかさずリニアガンの射線に入ると、集束したビームクローでリニアガンを斬り払う。
「くそったれが!!……ちいっ、限界か!!」
限界高度に気付きムウは仕方なく離脱していき、ガモフはビームを乱射しながら【メネラウス】へと突っ込んで行く。
離れた場所では、イザークと【ストライク】が死闘を繰り広げていた。
「イザーク、戻れ。イザーク!」
レオハルトの言葉もイザークの耳には届かず、イザークは【ストライク】にビームサーベルを振るう。レオハルトは小さく舌打ちすると、再びガモフへと視線を移す。
「……あれは」
【メネラウス】にガモフが迫っていると、【メネラウス】から脱出陽シャトルのようなものが射出されるのを目撃したレオハルト。もし連合の兵だった場合は撃墜することも考え、レオハルトはビームライフルの照準を合わせる。
だが予想に反し、ズームしてみると窓から見えたのは男性に女性。子どもの姿まで見て取ることが出来た。
「(民間人の脱出用シャトル?……取り越し苦労だったか)」
レオハルトがビームライフルを下げた瞬間、ついにガモフが【メネラウス】の横っ面に激突した。ガモフと激突した【メネラウス】はガモフを巻き込んで大爆発を起こして撃沈した。
さすがに危険だというのに、まだイザークは退くことなく【ストライク】と対峙していた。レオハルトの眉間に皺が寄り、焦りが浮かぶ。
「イザーク!頭を冷やせ!!戻れ!!」
レオハルトの声はやはり届かず、【ストライク】の体当たりと蹴りが
照準が定まろうとしたその瞬間、両者の間を先程のシャトルが横切る。そのせいで照準はズレ、発射したビームは【ストライク】に命中することは無かった。
それに怒りを覚えたイザークは、シャトルへとビームライフルを向けた。
「!! イザーク、止めろ!!乗っているのは民間人だ!!」
「よくも邪魔を……!!」
「イザーク!!……くそっ!!」
レオハルトは咄嗟に持っていたビームライフルを、イザークがシャトルに向けられているビームライフルに向ける。だが、地球の引力によって機体が激しく揺れ狙いが中々定まらない。
「ちっ……!!」
レオハルトはコンピュータによるオート照準を解除すると、マニュアルで狙いを定める。だが、高度なコンピュータでも出来ないことを、人間が行うというのも無理な話。当然、レオハルトがマニュアルで行っている照準は激しくブレる。
「逃げ出した腰抜け兵がぁーっ!!」
「!! イザーク!!止めろ!!」
レオハルトの叫びも、とうとうイザークに届くことは無かった。イザークの咆哮と共に引き金を引くと、ビームが発射された。【ストライク】がそれを止めようと動くが、後僅かで間に合うことは無かった。
シャトルの爆発の余波で、【ストライク】は大気圏へと突入していく。
その時、ついに
レオハルトはギリギリの位置に居たため、難は逃れることは出来た。降下していく仲間と敵を見送るしかない状況に歯噛みしつつ、ニコルは仲間の名を叫びアスランは友を想っていた。
レオハルトは強く握り締めた拳でモニターを殴り付ける。一度だけではなく、二度・三度と拳を振るう。大気圏に突入するシャトルの残骸。大気圏の熱に耐えられず、燃え尽きていく残骸。
レオハルトは血が出るほど強く唇を噛み締めると、視線を逸らし何かを振り切るようにヴェサリウスへと帰投するのだった。
問題はこれからですね。
舞台が地上に移ったことにより、介入するのが難しくなりました。
しばらくはオリジナルか、番外編的なものが主になるかもしれません。
アラスカまでそんな感じかも。
作者、悩んでます。