茶熊クレアの入学を妄想して書いた、ラストは少し甘い雰囲気の短編です。
今回は、茶熊学園の投票が開催されているということで、自分の推しキャラであるクレアの茶熊PR用の短編を書かせていただきました。
駄文ですが、最後まで見ていってください。
バーンとは、この話での主人公(赤髪君)の名前です!
バーン「くっ、寒いな。早く戻ろう。」
シャケノボリ記念講堂の掃除当番だったバーンは、暖房の効いた室内とのあまりの温度差に、思わず身震いした。
雪が固まって滑りやすくなっている階段を気を付けて下り、除雪された道から帰路につこうとした。
道には今も、粉のような雪がしんしんと降り続いている。
その時、一人の女生徒がランニングをしているのが目に入った。
バーン「こんな雪の日に…。熱心だな。」
女生徒はこちらに気がつくと、手を振りながら近づいてきた。
バーン「クレア?」
クレア「バーンさん!こんにちは!」
バーン「こんにちは。クレアは、何部に入ったんだ?」
クレア「えへへ、何部か、当ててみてください!」
バーン「てっきり、鉄道模型部かと思っていたのだが…。」
クレア「そっちも捨てがたかったんですけどね…。実は私、陸上部に入ることにしたんです!」
バーン「…どういう心境の変化が?」
クレア「ルーントレインと並走してみたいんです!」
バーン「またとんでもないことを言い出したな…。」
クレア「乗って楽しむ、見て楽しむ、汽笛や車輪の出す音を聞いて楽しむ、各地の駅弁を巡って楽しむ。どれもルーントレインの魅力的な楽しみ方です。そこで!私は、ルーントレインの新たな可能性に挑戦してみようかと!」
完全にクレアのスイッチが入ってしまった。
バーン「それで、自らの足でルーントレインと並走、か。流石に無理がある気が…。」
クレア「いいえ、やる前からあきらめられません!それに…。」
バーン「?」
クレア「諦めちゃダメって教えてくれたのは、貴方のルーンの光ですし…ね?」
バーン「…わかった。応援する。」
クレア「ありがとうございますっ!」
そう言うと、クレアは心底嬉しそうな笑顔を見せた。
間違いなく青春を謳歌しているクレアは、とても楽しそうだ。
改めて、クレアの全身を見やる。半袖短パンの体操服姿だ。
桃色の髪から滴る汗、細い腕に、引き締まった体、短パンの下から覗く健康的な太もも。
鉄オタとは違う新たな一面は、意外と合ってるのではないかと思った。
クレア「へくしゅっ!」
不意に、可愛いくしゃみが聞こえた。
バーン「走ってたところを、呼び止めてごめん。」
クレア「いえ、大丈夫です!それでは…」
バーン「一緒に走ろう。」
クレア「え…?」
バーン「あ、嫌だったら別にいいんだけど…」
クレア「ぜ、全然嫌じゃないです!でも…」
バーン「気にしなくていい。丁度、寒いと思っていたところだから。」
クレア「そうだったんですね!では、一緒に走って汗を流しましょう!」
バーン「ありがとう。じゃあ、ほんの少しだけ待ってて。」
バーンは、ブレザーとカーディガンとワイシャツ、そしてスラックスを脱ぎ、体操服姿になった。
クレア「って、何で体操服を着込んでるんですか?」
バーン「レインに勝負しろ!って言われた時、すぐに出来るように。」
クレア「…バーンさん、あれ、嫌々やってたと思いきや、意外とやる気だったんですね?」
バーン「嫌って言ったところで引き下がるレインじゃないだろうし、手を抜いて勝負するのは失礼だからね。」
クレア「なるほど…!」
バーン「それはそうと、そろそろ走ろうか。」
クレア「あ、はい!それじゃあ、出発進行!」
バーン「…掛け声、それなんだな…。」
ともあれ、二人でランニングを始めたのだった。
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それから一時間と少し走った。五時を回ると、冬の空は夜のように暗かった。
クレア「そろそろ、上がりますか?」
バーン「そうだね。…あ。」
クレア「どうかしましたか?」
バーン「講堂の前に、荷物を置いてきてしまった。」
クレア「じゃあ、今から取りに行きましょう!」
バーン「すまない…。」
クレア「気にしないでください!そうだ、折角なので、講堂まで競争しませんか?」
バーン「わかった。でも多少滑りやすいから気を付けてね。」
クレア「了解しましたっ!それでは…。位置について、よーい、スタート!」
クレアの合図で、二人同時に走り出した。クレアはコースギリギリを突き、バーンとの差を徐々に広げてゆく。
…というか、速くない?
バーン「さすがに、負けたら恰好がつかないよな…!」
最後のストレートに差し掛かると、バーンは最後の力を振り絞り、さらにスピードを上げた。
未だかつて体験したことのないデットヒートが繰り広げられる。
やがて講堂を横切り、勝負を制したのは、バーンだった。
バーン「はあ……はあ……、タッチの差だったな。」
クレア「えへへ、負けちゃいました…!」
バーン「いや、本当に速かった。特訓すれば、ルーントレインと並走できると思う。」
クレア「ほ、本当ですか?!」
バーン「入部したばかりでそんなに早く走れるなら、きっといける。」
クレア「その言葉を胸に、これからも頑張りますっ!」
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その後、シャワーで汗を流したバーンは、再び外に出てクレアを待った。
ふと自販機が目に留まったので、おしるこを二本購入する。
クレア「すみませんっ!お待たせしちゃいましたか?」
バーン「いや、全然。それに、勝手に待ってただけだしな。」
バーンは、先ほど購入したおしるこを一本クレアに手渡した。
クレア「これを、私に……?」
バーン「うん。今日一緒に走ってくれたお礼。」
クレア「そんな…、お礼を言わなきゃいけないのは、私の方なのに…!」
バーン「自分も、あの時は強引だったから…。」
クレア「私、バーンさんと一緒に練習出来て、嬉しかったんです。だから、その…。」
バーン「?」
クレア「また、時間があれば…、一緒に走ってほしいです!……ダメ、ですかね…?」
バーン「とんでもない。自分でよければ、喜んで。」
クレア「あ、ありがとうございますっ!バーン先輩っ!!」
バーン「はは、先輩はやめてくれよ。」
そう笑って、バーンはすっかり暗くなった空を見上げた。
雪は止み、満天の星空が広がっていた。
バーン「なんだか、あの時に似てるね。」
クレア「あの告白稽古の時ですねっ?でも、さっきの私の言葉は演技なんかじゃなくて、本心からの台詞ですよ
?」
バーン「台詞って言ってるじゃん。」
クレア「え?」
バーン「台詞って、演技をするときに覚えるやつの事だよ?」
クレア「え、そうなんですか?!初めて知りました!」
すごく純粋な反応を貰ってしまったので、なんかものすごい罪悪感が湧いていた。
バーン「冗談。一般的にはそういう意味だけど、クレアの使い方でも間違いじゃない。」
クレア「むー、いじわる。バーンさん、冗談でも真面目な顔して言うから全然わからないですっ!」
バーン「それは何よりだ。」
それからもう一度空を見上げ、二人でおしるこを飲んだ。
二人には、おしるこがいつもより少しだけ甘く感じられた。
最後まで読んでくれてありがとうございます!
自分としては、ずっと茶熊クレアの想像(妄想)をしてきたので、それがようやくまとめられた感じでスッキリしています。
作品をアップさせていただいた日は、予選投票の最終日かと思いますので、もしトーナメントまでクレアが残っていたら、自分の作品を思い出してクレアに清き一票をいただけたら泣いて喜びますw
クレアは、語りきれないほどの魅力がある女の子だと思いますので、自分の拙い作品でどこまで表現できたかわからないですけど、クレア推しの同士に叱られない程度にできていれば、幸いかと思います(笑)