戦姫たちのヒーローアカデミア   作:文月 夏樹

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 投稿が、大変遅くなり申し訳ありませんでした。夏から仕事がかなり忙しくなり執筆の時間をとれませんでした。
 今後も不定期の更新となりそうですが、よろしければこの作品にお付き合いください。


ヒーローの裏事情

「HAHAHA!っぐ!?・・・カハッ!」

 

 響たちとの会話の中、オールマイトが突如として口元を手でおさえたかと思うと、直後盛大な吐血をしたのだった。それは口から血の滝が流れるかのようだった。

 

「うえぇ!?」

 

「お、おい!大丈夫なのかよ、おっさん!」

 

「まずい!この量の吐血は命に関わることになりかねないぞ!」

 

 さすがの3人でもオールマイトの吐血に驚き、動揺を隠せなかった。

 

「もしかして、私のせい!?ど~しよ~!ど~すればいいの~!!」

 

「うるせーぞ、この馬鹿!少しは落ち着くってことを学びやがれ!」

 

 響は自分の攻撃によるダメージではないかと焦り、雪音はそんな響に対して落ち着かせる意味も含めた罵声を飛ばす。

 そんな中、冷静だった翼がオールマイトのもとに近づき口を開いた。

 

「オールマイト殿、大丈夫ですか?ひとまず安静になりましょう。歩けるのであればそこの木にもたれ掛かるように座ってください。私で良ければ肩を貸ししましょう。」

 

「グフッ、だ、大丈夫だ。心配してくれてありが、カハッ。」

 

 翼に礼を言おうとしたオールマイトであったが、再び血を口から噴き出してしまった。さらにダメ押しのごとく体のいたる所から白煙が上がり始め・・・。

 

 

ボフン!!

 

 

 そんな軽い爆発音とともにオールマイトの体から大量の白煙が撒き散らされオールマイトの2mを超える巨体を完全に覆い隠してしまった。

 

「うぇえ~!?」

 

「いきなりなんだってんだ!!」

 

「くっ、抜かった!敵襲か!?」

 

 突然の事態に装者3人は驚きつつも、すぐさま臨戦態勢へと己のギアを切り替える。

 そんな彼女たちに煙の中から声がかけられた。

 

「大丈夫だ、少女たちよ。落ち着いてくれ。私は無事だ。」

 

 その声とともに煙が徐々に晴れていく。しかし、そこにいたのは先程までの筋骨隆々の大男ではなく、一見骸骨に見えてしまう程ガリガリに痩せ細った長身の男であった。あまりにも痩せているために着ているTシャツがぶかぶかとなってしまっているほどだ。

 

「え~と、オ、オールマイトさんですか?」

 

 先ほどの姿からのあまりの変化に響の口から洩れたのが疑いの言葉であったのは、致し方ないことなのであろう。それほど目の前で起きた現象は、彼女たちの持つ常識を軽々と超えていってしまうほどの衝撃を持っていたのだから。それを責めるのはまだ成人を迎えてすらいない彼女たちには酷な話であろう。

 

 突然の出来事に動揺している彼女たちの質問を受け、一見骸骨に見えなくもない男性は口を開いた。

 

「ああ、私がオールマイトだ。驚かせて済まないな、少女たちよ。」

 

 骸骨のような男性は、先ほどまで筋骨隆々な巨漢とは似ても似つかないが肯定の言葉を返す。

 

「え~!?個性ってこんなこともできるの~!?」

 

「はあ!?さっきまでムキムキだったやつがいきなりしぼむなんて常識的に考えてありえねーだろ!」

 

 目の前で起きたことは、その場で目にしていたとしてもすぐには受け入れられないのも無理がない程度には衝撃的な出来事であり、装者達の中では比較的常識人であり、(不本意ながら)ツッコミ担当のクリスにとってはそうそう受け入れられるものではなかった。

 

「先ほどの姿はオールマイト殿の話されていた『個性』によるものなのでしょうか?」

 

「ああ、その通りだ。この姿こそが現在の私(・・・・)の本来の姿だ。」

 

 翼の指摘に対し、オールマイトはそれを認めるのだった。

 しかし、オールマイトの言い回しの違和感にクリスが気づく。

 

「おっさん、今『現在の私』って言ったよな?どういうことだよ?」

 

「雪音少女は察しが良いね。本来の私はこのような貧弱な姿ではなかった。しかし、今から5年前とある敵との戦闘で胃全摘、呼吸器官半壊という重傷を負わされてしまってな。それ以来、私の身体は徐々に弱っていってしまったのだ。ついにはこのような骨と皮だけの姿になってしまった。ここまで弱ってしまった私はヒーローとして活動することができる時間に大きく制限を受けることになってしまってね。」

 

 オールマイトの言葉に装者たちは少なくない衝撃を受けていた。

 

 それもそうだろう。オールマイトの置かれている状況は筆舌に尽くしがたいほどに困難なもので、ともすれば命に関わるレベルの無茶なのだから。

 

「おい、おっさん!!あんたの今の状況を知っているやつは居るのか!?」

 

 普段は口での当たりは強いクリスですらオールマイトには悪態どころか、心配の言葉をかけてしまうほど彼の現状は逼迫しているのだ。まあ、その心配の原因の一つは人助けを趣味と言い張るある少女の姿と重なったのもあるだろう。

 

 

 




 改めて、投稿を再開していきます。

 前話を投稿して以来、プロットを組み立て直してみたり、最新話の表現を検討したりと、遅々として執筆が進まず1年以上かかってしまいました。

 正直、勢いとノリで執筆できる作者様たちに改めて尊敬の念を抱かされました。

 私なりに四苦八苦しながらも頑張っていきますので、今後とも応援よろしくお願いします。
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