異世界異聞録~生き残る努力をしたらチート化しました~   作:閃狼姫

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やっぱり戦闘シーンが難しいですね。

いつもより短くなってしまいましたがどうぞお楽しみください。


第八話 類は友を呼ぶ・・・って誰が類か!その二

「これで終わりです」

『ルシフェリオンブレイカー』

 

愛機たるルシフェリオンを最大出力モードのディザスターモードに切り替え、残ったカートリッジを全て使用してからの自身が持つ最大の集束魔法。さらに炎熱変換能力でその威力は飛躍的に上がり数々の戦いで戦局を覆した物。それを彼に向かって放った。

 

本当にこれで終わりでしょうか?

 

終わりにするつもりで放った一撃ですがどこか落胆してしまう自分もいます。もっと熱く滾る戦いができると思っていたのですが・・・そう思った時です。

 

「これは・・・?」

 

放った先に起こった異変。炎の一射の筈がだんだんと凍っていく。それはどんどん広がっていき最後には。

 

「氷の華・・・ですか?」

 

見事な花弁を持つ氷の花が出来上がっていた。その中心にはこちらに向かって両手を突き出した状態で立っている少年が私を見てニヤリと笑っていた。まるでお前の全力はこんなものか?と語っているように。

 

・・・どうやらまだ楽しめそうですね。

 

自然と口の端が上がっていく。胸の奥がどんどん熱くなっていく。この熱さは久しく感じていないもの。

 

ああ、心が滾り躍ります。久しぶりですね。簡単に壊れない相手は・・・

 

ガシュン!とマガジンが外れ予備のマガジンを装着。準備は整った。では行きましょうか。ルシフェリオン。

 

私はゆっくりと彼の元へと降りていく。彼とのダンスを楽しむために。

 

◆◆◆◆◆◆

 

あっぶねー!

 

とっさに氷雪華で防御したのは正解だったかな?いや~いくら『詠唱破棄』があってもこれも完全発動じゃないから失敗した時は通常詠唱になってしまう。さすがにあの距離で魔法を使うという選択はないね。まあ、自身の持つ防御技の氷雪華は受け流すのではなく自身の闘気で攻撃を氷結粉砕する技。特に砲撃系魔法とは相性がいい。

 

「綺麗な氷の華ですね」

「そう?シュテルの炎も綺麗だったと思うけど?」

「今回の戦いで貴方が炎、雷、氷と魔力変換能力を持っているのは分かりました」

 

地面に着地したシュテルのデバイスが変形し再び右腕に装着される。

 

「私は“紫天の王 ディアーチェ・K・クローディア”の誇る槍。シュテル・スタークスと愛機ルシフェリオン。王との約束を果たさんが為にあなたを討ち取ります」

 

決意の籠った目に自然と俺も言葉を返す。

 

「俺はユウ・スクライア。黒の破壊者らしく・・・暴れてやるぜ!止めて見な!!」

 

拳を握り、シュテルへと駆ける。シュテルもまたその右腕を振りかぶり迎え撃つ。

 

「オラッ!」

「ハァッ!」

 

互いの拳が衝突。その衝撃で地面が砕け割れる。強化系スキル、魔法を使っていない状態とはいえ、その一撃は骨にも響くほどの威力を持っている。しかしシュテルの拳も俺の腕に響くいい一撃だった。思わず笑みがこぼれる。拳を引き蹴りを放てば同じように蹴りを放ってくる。交差し弾かれ俺は青白い弾丸をシュテルは炎弾を放ち相殺。再び接近しなぐり合う。

 

ああ、楽しい。本当に楽しい!こんなに戦うのが楽しいのはいつ以来だ?シュテルを見れば彼女も笑っていた。それを見て確信する。

 

こいつは本当に/貴方は本当に。

 

互いに漏れるのは狂気の宿った笑み。

 

戦闘狂だな!/ですね!

 

また打ち合いを再開する。もう互いに回避なんて考えていない。一撃一撃にその力を籠めてひたすら殴る。殴り合う。お互いにボディや顔に拳が入るがそれでも止まらない。いや、楽しくてしょうがない。それからどれだけ殴り合ったのだろうか。

 

「はぁ、はぁ・・・」

「はー、はー・・・」

 

顔は見事に腫れ上がり、片目は見えない。ダメージも溜まってきている。正直、腕を上げるのもきつくなってきた。

 

「な、なんだよ・・・随分、きつそうじゃないか?」

「・・・そちらこそ。立っているのがやっとに見えますが?」

「冗談。まだまだ。もっと楽しもうぜ」

「そうですね。ですがそろそろフィナーレと行きましょうか」

「いいね。最後は必殺技で決めるぜ」

 

 

その瞳にはまだ光が宿っている。俺だって負ける気なんて毛頭ない。さあ、受けてみな。

 

「機神覇皇流!」

「ルシフェリオン!出し尽くしなさい!!」

『承知』

 

闘気/魔力が熱く燃えたぎる。

 

「機神焔皇撃!」

「インフェルノスマッシュ!」

 

互いの炎の拳が繰り出されようとした瞬間。

 

「そこまでだ!二人とも!」

 

天からの声が響くのと同時に地面に突き刺さる大量の剣による壁。これで俺たちを止めるつもりだったのだろうが。

 

「「この程度の壁、打ち砕く!!」」

「えっ?!砕いちゃうのっ!?」

 

壁はあっさりと破壊され、結果、シュテルとクロスカウンターでこの戦いは終わりとなった。それを上空で見ていた声の主ディアーチェはあんぐりと口を開いていた。

 

◆◆◆◆◆◆

 

「貴様らは加減というものを知らんのか!」

 

ディアーチェの介入という形でシュテルとの戦闘が終わり、互いの傷は俺がアイテムボックスから取り出したエリクシールで完全回復した後、俺達はモニター室にてディアーチェからお説教を受けていた。頭が痛いと頭を抱えるディアーチェだったが。

 

「ディアーチェ。どうして私の戦いを止めたのか説明を頂けますか?」

「そうだぞ。最高に盛り上がってたのに水を差して!」

「なんで?!我が悪いの!?」

 

俺たちの言葉に驚愕していた。いやそうでしょ?何で止めたのよ?

 

「あの模擬戦はあくまでユウの持つ技や魔法のデータを取る為なのを忘れたのか!見ろ!博士やユーリなんか貴様らの死合に驚きすぎて真っ白になっておるんだぞ!!」

 

そういわれてディアーチェが指を指す方を見ればグランツさんとユーリが固まっていた。どうりで途中から声が聞こえないと思ったら。

 

「そうでしたね。ユウ。申し訳ありませんでした」

 

シュテルが頭を下げるが。

 

「いや、俺の方こそ。君のおかげで色々と思い出したよ」

「そうですか。私も久しぶりに心躍る戦いが出来てよかったです」

 

そういってシュテルは手を差し出してきた。

 

「貴方のような強者とはまた手合せを願いたいのですが・・・ダメでしょうか?」

「いいぜ!また戦ってくれ!次はもっと熱く滾る戦いをしよう!」

 

その手を握り握手する。

 

「ええ。是非」

 

そんな二人を見ながらディアーチェは静かに思ったという。

 

これが類が友を呼ぶということか・・・と。

 

なお、この後行われるはずだった二戦は対戦相手たちの断固拒否によりうやむやに終わってしまい、グランツ博士が用意した訓練用オートマトンを相手に無事にデータ取りの依頼を終えた。こうして俺の一週間はあっという間に過ぎ管理局から発掘許可証が発行されたという連絡を受けてこちらも無事に依頼終了となった。

 

「一週間お世話になりました!」

 

空港に見送りに来てくれたグランツさんたちに挨拶をする。

 

「こちらこそ感謝しているよ。君のおかげでゲームの開発も進んだ」

「ぜひまた遊びに来てくださいね!」

「待ってるわよん♪」

「また冒険のお話聞かせてください!」

「次会う時は必ず貴方から一勝してみせます」

「ユウっち!ボクとも遊ぶの忘れないでよ!」

「ふん。たまにで構わんから連絡を寄こすのを忘れるではないぞ」

「ディアーチェ。そこは寂しいから会いに来いと言えばよいのでは?」

「な!?何を言うか!!おい!貴様!違うからな!本当に違うからな!!」

 

ディアーチェって偉そうなのに時々残念になるよね。そう思うが口には出さない。だってもう涙目になってるし。その後ろでシュテルがしてやったりみたいに笑っている。

 

まあ、彼女たちとの出会いはとてもいい経験になった。俺はまた会うことを約束し部族の待つ次元世界へと戻っていった。

 

◆◆◆◆◆◆

 

さて、久しぶりに戻ってきました。すぐに爺様のところへ向かい許可証を手渡し、ユーノの元へ。

 

「遅くなった。ユーノ」

 

既に現場では発掘作業準備が済まされていた。ユーノは用意されたテントで作業員とのうち合せ中だった。俺に気が付いたユーノはうち合わせを終えると俺のところに駆け寄ってくる。

 

「お帰り。兄さん。これでようやく発掘ができるよ」

「おう。それにしても準備が速いな?」

「兄さんから連絡をもらってから出来る事から始めてたしね。それより兄さん?クーリアさんが兄さんが帰ってきたら家に戻る様に言ってたよ?」

「はて?何かしたっけ?」

「なんで何かしたこと前提なの?」

「いや、なんとなく?」

 

呆れるユーノに礼をいいさっそく家に戻ると。

 

「あ!お帰りなさい!マスター!!」

 

出迎えたのはスノードロップの管制管理人格の雪華だった。

 




ようやく最後の仲間が登場。もう無印の展開が完全崩壊してますがコンセプトは皆幸せでいいじゃない?ですのでそうなる未来に向けて主人公が頑張ります。

後、いつもは月曜にも一話を上げているのですが明日は急に出勤となってしまったので投稿が無理だと思います。楽しみにされている方がいたらごめんなさい。
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