復活! 赤生@ちゃんねる   作:聖杯(狂)

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プロローグ

余の名は、ローマの誇るべき「万能の天才」であり「至高の芸術」と呼ばれる皇帝――ネロ・クラウディウスであるっ!

 

何故かは分らぬが、余は現代の日本という国に顕現しておった。

奏者(マスター)が何処にも居らぬ故、適当に召喚された部屋を散策しておったのだが――

 

「ええいっ、余を呼び出しておきながら奏者は何をしておるのだっ!」

 

いや、待て、そういえば余の身体は、受肉しておるような。

もしや、奏者は居らぬのか?

では何故此度は、此の地に召喚されたのだ。……全く分らぬ。

 

「もうよいっ、分らぬものは分らぬっ、だが余は突如として与えられた此の生を、存分に謳歌するぞ!」

 

そうだな、まずは御肴を用意するとしよう。

皇帝特権で黄金律を主張して――

 

「どうぞこれをお受け取り下さい」

「ふむ、大儀であった」

 

日本の民はやはり良いもの達だのぉ。

黄金律を行使しておるとはいえ、これ程早く御肴を持参してくるとは。

 

余は早速、日本の民が寄越した御肴の袋を開ける。

これはポテチという菓子のようだ。久し振りに食するが良い塩加減でサクサクした食感がたまらんっ!!

 

余は菓子をポイポリと食しながら思索する。

ふむ、一人ではつまらぬ故、ニコ生配信とやらの赤生@ちゃんねるを復活させるとしよう。

……キャス狐は召喚されぬのだろうか。

 

「それは考えても仕方があるまい。そうと決まれば此の部屋を我が根城に改築するとするぞ!」

 

 

 

 

 

 

 ***

 

 

 

 

 

 

「よし、完璧だなっ!」

 

余は視界に広がる我が愛しき根城を見て、上機嫌になった。

ネット設備完備、御肴の貯蔵も充分、赤生@ちゃんねるも作成した。

では早速、生放送を始めようかのぉ。

 

そう思い、生放送を開始しようとしたその時、我が根城の一角が青白く輝き出し――

 

「へっ!!? 何で呼び出されたんですの!? 一体誰がって何で貴女がいるんですのっ!!」

「……お、おぉっ、キャス狐ではないかっ!! やはり其方が居らぬとな! 後はエリが居れば完璧なのだが」

「はぁ? 何言ってるんですか、って此の部屋以前召喚された時の貴女の部屋に似てますわね」

「うむ、我の根城だ。以前の根城を思い出して改築してみた」

「へぇ~、ネットも出来るんですのね……ではなくてっ! 一体何が起こってるんですの!?」

 

キャス狐は混乱して居る様で、余の肩を掴み、身体を揺さぶってくる。

 

「えぇい、余を揺さぶるでないっ、そんなもの余にも分らぬわっ!!」

「えぇっ!? 貴女分からないにも拘わらず根城を作っていたんですの!?」

「場所は日本っ! 奏者は何故か居らんっ! 余は受肉して居るっ! 分かるのはそれだけじゃっ!」

「……確かに受肉してますわね。日本という事は、冬木の聖杯戦争ぐらいしか思い当たりませんけど、貴女今が何年か把握してます?」

「うむ?……暫し待て」

 

余はパソコンの右端に表示されている時間を確認する。

 

「西暦2004年2月4日だな「思い切り時期が被ってるじゃないですのっ!!」うるさい! 一々耳元で騒ぐなっ!」

「……貴女はよくこんな訳の分からない状態で平然として居られますわね」

「ふふん、余は皇帝であるからな。これぐらいの事では動じん」

「はいはい、貴女は只深く考えていないだけでしたわね陛下(へーか)

「ではキャス狐も状況を理解した様だし生放送を始めるとしようっ」

「ちょっと!? こんな時期に英雄が生放送なんてしたら――

 

 

 

――こうして、冬木の聖杯戦争真っ只中の日本の何処かで、赤生@ちゃんねるが復活したのであった。

 

 




――完全に勢いで書いた見切り発車なので続くかは分かりません。
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