死霊使いでも敵じゃないって!   作:紅いヘカート

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はじめまして。他のサイトで別の名前で投稿しています。出来ればそちらを見かけましたら是非ともよろしくお願いいたします。


第1章
第1話 のんびり生活


春から夏へと変わろうとしてるのだと感じさせる日差し。それでもまだ春なんだと言うような涼しく心地よい風。そんな天気になっているこの街。

 

ー神遊島しんゆうじまー

 

この島は日本から少しだけ離れた場所に位置する。数十年前、正に名の通り神が遊びで作ったかのように海底から噴火し、そこから瞬く間に作られ、発展していった島である。観光地としても有名なこの場所は、東京とも変わらない賑わいや、発展を魅せていた。

そんな街とは反対に元気もなく、ボーッと学校の屋上でベンチに寝転がりながらで空を見上げる青年が居た。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「・・・今日・・・・・・・・・・・・夕食なんだろ?」

 

誰かが聞いていたら芸人の様に転げるくらいに、要らない間を開けて放った一言。今の時間は12時を少し過ぎた頃。先程食べたばかりのお弁当の箱を枕にして何を言ってるんだと自分に突っ込みを入れてしまう。そんな中、階段を急いでかけ上がる音が聞こえる。今は昼休み。屋上に来る奴は居ないわけでないが基本居ない。実際、今は貸し切り状態だ。そんな所に態々走って来る奴に心当たりがあるり、わざとらしく狸寝入りをする。

 

「た~か~や~!!!」

 

扉が壊れるんじゃないかと思うくらい勢いよく悪屋上の扉と共に怒りを含めた大声が響く。そしてこちらに気付いたのか走って来る音が聞こえる。その音がすぐ横で止まる。流石に無理には起こさないだろうと甘い考えをした瞬間、両頬に痛みを感じる。

 

「狸寝入りくらいわかるんだけど?」

「いひゃい、れふ」

「何か言うことは?」

「ごめんなひゃい」

「よろしい。」

 

頬が千切れるかと思った。頬を擦りながら起き上がるとそこには自分のよく知るショートカットの美少女。そして俺の頬を千切れそうになるくらい引っ張ったその美少女にをジト目で見ながら言う。

 

「なんだよ由依崎ゆいさき・・・」

「だからなんで名前で呼んでくれないの・・・それに、孝也も同じ由依崎でしょ?」

「別に双子とか兄弟でもあるまい・・・」

「確かにそうだけど従兄弟でしょ?それに一緒に暮らしてるし家族でしょ?」

 

何を変なことを言ってるんだと言いそうな雰囲気を出しながら首を傾げてる由依崎、もとい有希ゆき。そんな有希を不覚にも可愛いと思ってしまう程に、誰でも魅了しそうな有希に好意を抱かない理由。

それは昔、記憶が少ししか無いほど小さい頃に交通事故で両親を失い、行く宛がない俺を迎えてくれたのが彼女の両親だかである。そのときからずっと一緒に暮らしてるからか、不覚にもドキッとすることがあってもどうでも良かった。一応世間体を気にして誕生日が早い俺が双子の兄弟になっているがなんともこれがまた面倒なたち位置である。

 

「ちょっと~聞いてるの~?」

「すまん、考え事。」

「まぁ良いけどさ、私もお弁当食べるからそっち寄って♪」

 

そっち寄って♪とか言っといて端に行こうとしてもべったりくっついて来るから意味のないだろうにと口に出そうになるが飲み込む。いつも明るくて前向き。人当たりもよく、それでいて勉強も運動もそこそこでき、美少女ときた。そんな彼女をほっとく訳もなく、この学校だけでなく、他校からも告白されるくらいモテモテなわけで・・・。予想通りまず、兄の俺から攻略をしようと仲良くなろうとするアホが多い。無論、適当に答えて放ったらかしにしてる。好きな人いるのか~?とか同じ質問を丁寧に何度も答えるほど優しいつもりもない。

 

「またボーッとして~。眠いの?・・・膝枕・・・してあげよっか?」

「恥ずかしがりながら言うならからかうなよ。相変わらず自覚無いんだな。」

「・・・・・?自覚って?」

「・・・なんでもないよ。」

 

なんで彼氏を作ったりしないのかねぇ。呑気に二人で駄弁していると、予鈴がなる。

 

「もう時間か~。教室に戻ろ?」

「あー、次数学だっけ?」

「あ!!!」

「なんだよ、耳元で騒ぐなよ。」

「・・・・・・・・」

「・・・・・見せないからな。」

「なんで!?お願い!お慈悲を!」

「だーっ!抱きつくな!」

「お願いします!お慈悲を!」

 

涙目になりなが引っ付いて来る有希。こうなったらコイツは意地でも離れない。

 

「わかった、わかった。だから離れろ!」

「おぉー!神よ!優しき神よ!」

「オイッ!鼻水を人の制服で拭くな!」

ズビーッ!

「あーもー!さっさと行くぞ!」

「あ、置いてかないでよ~!」

 

駆け足で教室に向かうのであった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

赤く染まる空。そんな夕暮れと共に学校のあちこちで聞こえる別れの挨拶。帰りの支度をしながらふと、横から声を掛けられる。

 

「孝也~。」

「なんだ?」

「一緒に帰ろ~?」

「嫌だ。めんどい。帰れ。」

「む~!酷いよ!女の子に対して!」

「そーだぞ孝也。美少女と帰れることを喜べ。そして周りの嫉妬に刺されれクタバレ。」

「うるせーなー。基樹は黙れ」

 

俺の肩に手を置きながらニヤニヤ笑う。男子生徒。柳瀬やなせ 基樹もとき。コイツは俺の事情を知ってる数少ない人ではあるが、知っているからこそからかってくる。コイツなりの優しさなのだろうが、それを台無しにするのが・・・

 

「有希ちゃん、孝也より俺と付き合ってくれ!」

「無理です。ごめんなさい。それと気持ち悪いです。」

「罵ってくれてありがとう!」

 

・・・冗談で言っているのはわかるがドM発言が多い。だから彼女が出来ないんだろうなぁと、なんとも言えない気持ちになる。

 

「ったく基樹、いい加減やめなさいよ。幼馴染として恥ずかしいんだけど。」

「いいんだよ、桜。これが俺の趣味なのさ!」

「なにもよくないわよ。」

 

頭を抱えながらも基樹の頭にチョップを食らわすボーイッシュなポニテの女の子。三雲みくも 桜さくら。基樹の暴走を何時も止めるストッパーだが、何年も同じだから嫌になっているようだ。小学校から四人でよく遊んで居たからわかる、かなりの苦労人だ。

 

「ったく、有希も孝也も早く行って。コイツを抑えるのめんどくさい。」

「うん。わかった~。またね!行こ?孝也。」

「あ、ああ。」

 

基樹をの頭を踏みつけながらよく言うなと思いつつ教室を後にする。

 

 

 

そう。まだ知らなかった。楽しい日々が無くなるなんて。

 

そして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーこの島の秘密もー

 




これからもよろしくお願いいたします。
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