神隠しと言う現象がある。
それはあらゆる国のあらゆる地域で確認されている。
だが神隠しのほとんどは人為的に起こされた事件が原因であることが多い、
「ここどこ?」
しかし彼女が巻き込まれた現象は違う
「ママはどこに行っちゃったの?」
正真正銘現代科学では説明出来ない事柄により次元を超え
彼女は異世界へ漂流した。
数週間後
夕暮れ時のパラディ島海岸に多くの人間がいた、その内の一人の男が口を開く
「では、これより始祖の巨人奪還作戦を開始する、全員始祖と共に帰ってこい」
「「「「了解です」」」」
その言葉に四人の子供達が返事を返す
彼等はマーレ国の軍人であり
巨人の力を持つ戦士隊に選ばれたエルディア人達である
命令を受けたライナー、ベルトルト、アニ、マルセルは
始祖の巨人を持つフリッツ王が待つ壁内へと向かう
その後ろ姿を見送った後上官の男が船へと戻ろうとする
「?」
しかし何か様子がおかしい事に気付く、周りに自分以外の
人間がいないのである
(なんだ…?)
あたりを警戒しライフルを構える、すると船の中から妙な歌が聞こえてくる
(敵か?)
それにしては妙だと思いながらも慎重に中へと入っていく
物陰に隠れながら甲板上を覗くと自分の同僚であるマーレ人達が倒れていた。
(なんだこれは⁉︎)
異常な事態に困惑する男、無意識に後ろへと下りこの場から
離れようとする、しかし
カーン
(しまった!!)
船の手すりにライフルの銃口がぶつかり音が鳴る、すると
先程まで聞こえていた歌がピタリと止んだ
(クソ!!気づかれた!!)
急いで船から海岸へと戻ろうとするが、
「なん…だ?」
ふと自分の体を見てみる、其処には何か黒い物体で貫かれた腹部があった。
「グッゴハァ!!」
口から大量の血を吐き出し甲板に倒れこむ、すると背後から足音が聞こえてきた。
(く…か、身体に力が…)
体を必死に動かし続けるが一向に進まないそれも当然だろう、彼の身体には未だに鋭い刃が刺さったままなのだから
すると耳元から声が聞こえた
「ねぇ、あなたも私の家族になってくれる?」
それが彼が正気を保っていたときに聞いた最後の声だった。
海の向こうから多くの船が帰ってくる。パラディ島に戦士たちを送り込んだ
マーレの部隊が本国へと帰還してきた。
「マガト隊長殿、お疲れ様です!」
港に船が到着し男が降りてくると同時に部下が声を掛けてくる。
しかしマガトと呼ばれた男はそれに取り合わずある建物へと向かう
「マガト…何故だ…?」
一人の男が床に崩れ落ちる、呼吸は止まりピクリとも動かない。
「申し訳ありません閣下、全てはこの子の為ですので」
閣下と呼ばれた者が先程まで座っていた席に一人の少女が座っていた
そう全ては
「エヴリンの為に」
続くかもしれないです