機動戦士ガンダムseedサンシャイン!!~the another world of Love Live!~   作:Niku-ROM

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第二話「出航」

「鞠莉さん、敵の数は?」

「捕捉出来てるだけでMSが三機、敵の艦も居るはずだけどまだかからないわね。」

私達は幾つかある港のうち、途中で建設中止になった港から宇宙へと出た。この艦、Aqourは少人数での運用を前提に設計されただけあって戦艦としては小さく、廃港の瓦礫の間も進むことが可能だった。

幸い出た先に敵MSも敵艦も待ち伏せてはおらず、安全に出ることが出来た。

「一安心ですわね。とりあえず今この艦に居るクルーを調べましょう。鞠莉さんは放送をお願いします。」

「OK!わかったわ!」

鞠莉さんはオペレータ席に座って放送をかけた。

『今艦の中に居る人は今すぐ!ブリッジへ来てね!今すぐよ!』

鞠莉さんが放送をかけてすぐ、一番最初に来たのは私が鞠莉さんとダイヤさんに会う直前まで話していた千歌ちゃんだった。その5分後くらいにツインテールのおどおどした子と落ち着いた長い髪の子、その2分くらい後に果南ちゃんと頭の右側にお団子を作った子が来た。

全員が到着する、

「八人、これだけ...ですか。なんとか運用は出来そうですわね」

「でも、それぞれ出来ることが違うんじゃない?」

「では役割をはっきりさせるために自己紹介を。」

 

それから全員自己紹介をして、私、渡辺曜が艦長、ダイヤさんが操舵、鞠莉さんが火器管制、ツインテールの子と長い髪の子、黒澤ルビィちゃんと国木田花丸ちゃんがオペレーター、整備士にお団子の子、津島善子ちゃんと果南ちゃん、最後にMSパイロットの千歌ちゃんの8人だけがこの艦にいる事がわかった。

「とりあえずこの人数で戦闘は厳しいです。だから一番近い友軍プラントへ向かいましょう。花丸ちゃん、一番近い友軍プラントはどれ位の距離にある?」

「えっと...一番近いのはここずら。」

「じゃあ、そこへ向けて。Aqour、全速前進...じゃなかった。前進微速!敵艦に気づかれないように慎重にね!」

私達は友軍プラントに向けて出発した。

 

それから二、三時間くらい経っていた。

「あまりにも敵が静かすぎますわね。何か罠でも張っているんじゃ...」

ダイヤさんの指摘ももっともだ。

私達が就任式をやったプラントを出てきてからもう相当な時間が経過していて、脱出した事に気がついて追ってきてもいいくらいなのにレーダーにも映らないのだ。

「まさか、待ち伏せされてるとか?」

「それはちょっと考え過ぎじゃない?心配するに越したことはないだろうけど。」

ドアを開けて入ってきたのは果南ちゃんだった。

「果南ちゃん、もう整備の方の仕事はいいの?」

「ああ、今使えるのが千歌のシグーくらいだし、それにまだ1人優秀な後輩もいるしね。とりあえず終わった感じ。」

自己紹介後すぐに整備の仕事へ移った果南ちゃんは現在の状況について聞いた。

「今はどんな状況?」

「それが、敵の動きが不思議になるほど無くて待ち伏せされてるんじゃないかと疑っていたところですわ。」

「なるほど。レーダーの方にも反応無しか...うん?MSが三機いる。敵艦も多分近くにいると思う」

「え?あれってただのデブリじゃないんですか?」

ルビィちゃんが不思議そうに聞く。

「普通の考えじゃそう思うんだけどね。こんな不自然な状況が重なったらあんな無傷のMSが宇宙空間に浮いてるはずないでしょ?それに事故で救助を待ってるとも考えられない。間違いなく敵の待ち伏せだね。で、どうしますか?艦長」

「このまま進んでも逃げきれないし、戦うしかないかな…総員戦闘配置に着いてください。」

「私もCICに居るよ。戦闘にはまだ慣れてないみたいだし。」

「Okよ。じゃあ、ルビィ!放送お願い!」

「は、はい!」

 

『総員戦闘配置!MSパイロットは各搭乗MSにて待機してください。』

 

ルビィちゃんの声で放送が流れる。パイロット控え室でパイロットスーツに着替えていた私、高海千歌はこの部隊で初の戦闘に緊張していた。

「緊張するなぁ...でも、この部隊には私しかパイロットがいないんだからしっかりしなくちゃ!」

気合いを入れ直すと私は前の部隊からの愛機シグーカスタムへと向かった。

「OSを通常起動、武装使用可能状態確認、よし。行けそうだね。」

『千歌さん!聞こえますか?』

通信の確認の為にルビィちゃんから連絡があった。

「大丈夫!聞こえてるよ。」

『出撃前に幾つか善子ちゃんからお話があるみたいです。通信繋ぎますね。』

「うん、ありがとう。ルビィちゃん」

『千歌さん、出来るだけ弾に当たらないように。後、あまり追いすぎないで、それだけ守ってください。』

「了解!」

シグーをカタパルトへと向かわせ、出撃準備する。

 

『シグーカスタム発進どうぞ!』

発進許可が出て正面のモニターの文字がCLEARに変わっていく。カタパルト内の照明が赤から緑に変わり、自分が今から戦闘に入ることを宣言した。

 

「高海千歌、シグー行きます!」

 




愛機と共に宇宙を翔ける千歌、そして艦を操る曜とアクアのクルー。それぞれの立場で空気を張り詰めさせ、戦闘が始まる。
次回第三話「初陣」

困難な状況を打ち砕け、シグー。
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