更識の名を継ぐこと、そして   作:葛城瑠璃

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前世

世界は理不尽だ...。

なんでそう思うのかだって?、そんなの当然じゃないか。

無能な奴がすべての色を見ることができて、能力を持っている僕が色を見ることができないんだ。

弓道の大会で世界一になる夢はそこで絶たれたのだから...

それが僕が世界が理不尽だと思う理由さ。

色を見ることができない、それはつまり、僕は目が見えないということだ。

最初から見えていなかったわけじゃない、今も本当は見えている。

それはすべてではなく、普通の人の半分だけ、要するに片目だけしか見えていないのである。

しかも、ほかの人と違い、見えているのはモノクロの世界だ。

今の僕の目の状態は片目は失明しており、また片目は失明はしていないが見えている景色はモノクロの世界なのである。

こうなったのには必ず原因がある、僕の場合原因はどちらとも病気だ。

モノクロに見えるのは全色盲という病気だ。簡単に言うと目から色覚が失われる病気だ。

この病気に治療方法はない。

そしてもう片方は網膜動脈閉鎖症だ。こちらは少しずつ視覚がなくなっていく病気だ。

こちらは早期発見であれば治る病気だった。僕は手術を受け、一時は完治した。

だが、再発し前よりも見えなくなるスピードが速かった、そして再度手術を受けたが

今度は治ることなく目は見えなくなり、僕は失明した。

これはまだ高校3年生である僕にとっては受け止めきれない現実だった。

僕は弓道の大会で日本一になり、世界大会に出場が決まっていた。

将来も弓道の日本代表として約束されていた。

だが失明したことにより、スポーツ新聞で大きく掲載された。

天才高校生、失明により日本代表の夢絶たれる、と。

ニュースでは同情する人たちもいれば、ネットでは僕のことを叩く人たちもいた。

僕は現実を直視できなくなり、精神的にどんどん追い込まれていった。

そのあとは僕がどうなってのかはわかると思う。

こんな現実を前にしたら2つの選択肢のどちらかを選ばなければならない。

1、現実を受け止めて、前へ進む。

2、受け止めきれず、前へ進むことをあきらめ、逃げる。

僕が選択したのは2つ目だ。

現実から逃げると言ってもいろいろな方法がある。

すべて関わらないように殻に引きこもる、人に依存するなどがあるが、僕はその中から自殺を選んだ。

日本でよくある話だ、精神的に追い込まれた学生が自殺した、という話はばかばかしいとは思ってたけど、まさか自分がそうなるとは思ってなかったなぁ。

こんな思いをするくらいなら、次の人生はこんなことがなければいいな。

そんなことを思いながら、自宅のキッチンで僕は包丁を首に突き刺して自殺した...。

 

 

 

 

......うるさいな、人の声がたくさん聞こえる、もしかしてここは病院か?

モノクロの世界を見るのは嫌だったから、目を開かず耳を澄ませて音で自分はどこに来ているのかを確かめた。

音と肌で感じる場の雰囲気からして、病院であることが分かった。

死ぬことができなかったのか、またあの苦しい日常を味わうのかと思いながらも、

起き上がろうとすると、体に違和感を感じた。

起き上がることができないのである、そして腕を動かすこともできないのである。

モノクロの世界を見るのは嫌だったが、現状を確認しなければいけないと感じ、目開けた。

俺はそこで驚いた、失明していたはずの左目が見えているのである、右目は変わらないがそれでも俺は奇跡が起こったと思った。

俺は左目を触ろうとするが、そこで自分の体の変化に気づく。

自分の手が小さくなっているのである、おかしいと思いもう片方の手も見ると

右手も左手と同じように小さくなっていた。

どうゆうことだ?、俺は死んだはずだよな?、なのに生きてるってことは...

冷静に考えようとしても、落ち着くことができず、どんどん混乱していった。

そして、見知らぬ女性に俺は抱きかかえられた。

女性は鏡の前に立ち自分と女性の姿が鏡に映った。

僕は衝撃を受けた、理由は単純、自分の姿が赤ん坊になっていたのである。

えっ、なにこえ...言葉が出なかった(赤ん坊なので声自体出すことさえはできないけれど)、

また混乱しそうになったとき、僕を抱いている女性が衝撃の言葉を発した。

「無事に生まれてありがとう、私の赤ちゃん」

といい、僕をさらに強く抱きしめてくれた。

ここでようやく、自分がどんな状況に置かれているかが分かった。

僕は生まれ変わったんだ、それなら失明した目が見えるのも納得がいく、そして今僕のことを抱いているこの女性は僕の母なのであるというのが分かった。

そう、僕は生まれ変わったんだ。

右目は全色盲のままだけれども、それでも僕はうれしかった。

また世界の色を自分の目で見ることができるのだから。

母はまた僕のことを抱いてくれた。

僕は母の温もりを感じながら、眠りについた...

 

 

 

 

僕は更識家の長男として生まれ変わった。

名前は更識 瑠璃夏(るりか)、名前の由来は生まれた時が夏で父と母、そして僕が三人で見た夕焼けが美しかったからだという。

本当は夕谷という名前にしていたはずだったのだが、なんやかんやでこの名前のなった。

 

 

 

 

今僕は10歳になった。

今までは周りからからかわれたり甘やかされながらここまで育ってきた。

だけど家のみんなは僕の右目について最初は深く考えていたそうなのだが、母と父は逆に考えたこともないらしい。

僕はてっきり深刻に考えているのかと思ったのだけどそんなことはなかった。

母は僕が生まれたことを本当に心から喜んでくれていた。

父も母と同じだと言ってくれた。前世の僕は前を向かないで逃げてしまった。

だけど自分はそのことについては後悔はしていない。もう過ぎたことなのだから、今と昔は関係ないのだから。

そして喜ばしいことに僕には妹ができることになった。性別が分かったのは母が妊娠してから約18週間目ぐらいの時だ。僕は今のこの人生が本当に幸せに思えた。

母の見舞いが終わり父と家に帰る途中、父から帰ったら話があるから自室まで来てくれと言われた。

だけど驚きはしなかった前から言われていた稽古についてのことだと分かっていたからだ。

これから僕は更識家の当主の座を父から引き継ぐため厳しい鍛錬の日々を送ることになる、守らなければいけない大切なもののために...




これは調子に乗って深夜テンションで書いてしまったのですが、自分自身ISのアニメしか見ていなく原作を読んでいないので次回は原作を買って読んでから投稿します。
...もう少し文章力がほしいなぁ、もう少し勉強しなければ!
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