更識の名を継ぐこと、そして   作:葛城瑠璃

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どーも、お久しぶりです。
葛城瑠璃です。
一年以上投稿できなくてほんと申し訳ありません!
自分のリアルがいろいろごたついてしまい書くことができませんでした。
今もいろいろと忙しいのですが、リアルが少しの間落ち着いたので投稿させていただきました。




大天災と大天才

買い物から帰った後、無月さんにこれから買い物に行くときはほかの人と一緒に行ってください、と伝えた。

今回に関しては俺だったからよかったものの、この量を女性一人で持つとしたら酷だしなぁ。

無月さんはすいませんでした、次からは気をつけます。と何度も頭を下げた後自分の元の持ち場に戻っていった。

無月さんが戻るのを見てから、俺も刀奈たちがいる自室にもどった。

 

 

 

 

...俺は部屋に近づくにつれて妙な違和感を感じていた。帰り着いた後、確か刀奈たちは俺の自室で遊びながら待っとくと言っていたのだが、部屋からは遊び声どころか刀奈達の声すら聞こえなかったのである。

どうしたのかと思い、急いで部屋に向かい、扉を開けた。

扉を開け、部屋を見渡すと、俺の部屋のベットで四人で仲良く眠っていた。心配して損した気分だが、まぁ何事もなくて何よりだと思いながら部屋に入り、音を立てないように扉を閉めた。

そして刀奈たちが寝ているベットに近づき、刀奈たちの頭をなでた。

はしゃぎすぎて疲れたんだろうな、夕食の時間が来るまでは寝かせておくか。

全員をなで終わった後、俺は刀奈たちから離れ、椅子に腰かけ、明日まとめてやるつもりだった更識の仕事を終わらせることにした。

 

 

 

 

そのころ束の方では...

 

 

「なぁ、束」

 

「ん、どうしたのちーちゃん?」

 

「あの人...、更識先輩は協力してくれそうなのか、お前の計画に」

 

「確率でいうとね~、99%協力してくれるよ!」

 

私がそう言うとちーちゃんは首をかしげながら難しい顔をしていた。どうせ初対面の人間がそんなやすやすと協力するわけがないとか思ってんだろうねぇ。

ん?、なんで人の心の中が分かるのかって?

そりゃあ束さんだもの、ほかの奴らの心の中はどうでもいいけどちーちゃんのことなら顔を見ればわかちゃうんだよ。

まぁ、その逆もまたしかりなんだけどねぇ~

「束、人の表情で勝手に心を読むな」

 

こんな風に毎回ばれちゃうんだよねぇ~。

 

「そんなこと言うちーちゃんも私の心読んだじゃないか、お相子だよ~。」

 

「はぁ、全くお前と言うやつは...、でなんでそこまで言い切れるのか教えてもらおうか。」

 

「ん~、そうだね~。あの人を一目見て思ったことがあったんだけど、今日話してそれが確信に変わったんだよね~。」

 

「どういうことだ?今話せるなら時間もないからさっさと話してくれ。」

 

「そんな急かさないでよ~。時間がないって言いながらほんとはいっくんに早く会いたいだけでしょ~?」

 

「これ以上一夏を一人させるわけにはいかないのでな。」

 

「しょうがないな~、私と同じ目をしてたからなんだよ、あの人は。」

 

「同じ目、な...。」

 

「あとは、自分以外の人たちが理解できない所とかね、そうゆう所とかが私に似てたからだよ。」

 

「そうゆうことか...、確認させてもらうが、その人と明日会う予定を立ててあるんだよな?」

 

「立ててるよ~、場所は決めてないけどね~。」

直接会いに行けばいいしね~、場所決めるのもめんどくさいし。

「分かった、なら行くときにまた連絡してくれ、一応実力を更識先輩がどんな人なのか見ておきたいからな。」

 

「分かった~、またね、ちーちゃん。」

ちーちゃんはそのまま分かれ道の下りのほうに走っていった。

てゆうか、実力ってまた竹刀でも持ってくるのかなぁ、なら明日は楽しめるかもね。

あんまり、まじめな話だけで終わらせたくないし、私も参加しちゃおうかな~。

明日のことを考えながら私は家(研究所)に帰った。

 

 

 

 

あのあとは仕事がひと段落した時に、母から電話がかかってきた。

俺は刀奈たちを起こさないため、携帯を部屋から出てから、電話に応答した。

 

「もしもs」

 

「るーくん、ご飯で来たよ~!、はやくきてね~!、あぁ、あと刀奈ちゃんたち見なかった買い物から帰ってきてから見てないのだけど、部屋にもいないみたいだし

 何か知らないかしら?、もしどこにいるか知ってたら、連れてきてね~!よろしく~!」

 

プツ、ツー、ツー

 

...いつもより激しかったな、まぁ慣れてるからいいけどさ。

母は夕食の時間になっても俺が広間に来ないときは、こうやって電話をかけてくるのである。

まぁ、電話というより伝言に近いと俺は思っている。

と言うか完全に伝言だろ、これ。

何でかというと、電話は話し合うものなのに、自分が言いたいことを言って通話を終わらせるのは電話じゃなくて伝言だろ?

と自分の中で解釈し、部屋に戻り刀奈たちを起こし、そのまま広間に向かった。

 

 

途中ハプニングもあったが、何とか刀奈たちを連れて広間に来ることができた。

襖を開けて広間に入ると、メイドさんたちと母がしゃべりながら待っていた。

今日、部下たちは部下たちだけで宴会に行ってしまっているため、いつも狭いと思っている広間がやけに広く思えた。

喋っている中メイドさんの一人が俺たちに気づき、その人がほかのメイドさんたちにも来たことを伝え、ほかの人たちも自分の場所へ戻っていった。

別に先に食べててもよかったのになと思いながらも、俺は刀奈たちに自分のいつも食事をとる場所に行くように言い、俺も自分の席に着いた。

そのあとはみんなで夕飯を食べ、片づけを済ましてから各自、自分の部屋に戻っていった。

俺も風呂に入るために着替えを取りに部屋に戻った。

 

 

俺は風呂から上がり、部屋に戻る途中で視線を感じた。

感じた方向を見るがそこには誰もいなかった。気のせいかとも思ったが、今日更識のセキュリティを簡単に突破するほどの技量を持った奴に会ったのだ。

俺は数秒の間、廊下に立ち止まり気配を探った。だが周りには人の気配はなく、感じるものもすべて身内の者しかいなかった。

ひとまず何もないことが分かって一安心したが、気配を探ったことでわかったことがあった。

自室から4人分の気配を察知したのである。いるのは刀奈たちであることはわかっているのだが、なぜ俺の部屋にいるのかはわからなかった。

俺は風呂には結構長く入るタイプだ、悩みや疲れがたまった時などは特に長いのだ。

今日風呂に入ったのが21時43分で上がったのが23時26分なのである。この時間帯は刀奈たちはもう自分の部屋で寝ている時間なのだ。

なのに4人とも俺の部屋にいる理由が分からなかった。

まぁ、ここで立ち止まって考えるよりまずは行ってみるか。

さっきよりも速足で俺は部屋に戻った。

 

 

部屋につきドアを開けると、いきなり本音が飛び着いてきた。

 

「るりにぃ~~!」

 

「ぐほっ!」

 

俺は本音を受け止めはしたものの、運が悪く鳩尾に本音の頭が直撃し、情けのない声を出しながら倒れてしまった。

もちろん本音に衝撃がいかないようにはしがたが、その分俺に来る衝撃が増した。

倒れた衝撃もなかなかの痛さだったが、鳩尾のほうが何倍も痛かったのは黙っておこう。

俺が倒れた後簪と刀奈が近づいてきて「「お兄ちゃん大丈夫?」」と声をかけてきた。

 

「ごほっ、あぁだいじょうb、ごほっ、ごほっ、大丈夫だよ。」

 

だが未だに本音は何かにおびえながら俺に抱き着いている。虚に関してはどうしていいのかわからなくなっているようでおろおろしていた。

 

せき込みながらも大丈夫なことを伝えると、刀奈は「そうなの?、よかった~。」と言い部屋に戻っていったが、簪は何も言わなかったがまだ心配そうこちらを見ていた。

本音を抱きながら起き上り、簪に「お兄ちゃんは丈夫だから心配しなくても大丈夫だぞ。」と、頭をなでながら言った。

簪は「うん。」と一言だけいい、少し顔を赤らめて部屋に戻っていった。

妹たちの前ぐらいはかっこいいお兄ちゃんを演じないとな。

そう思いながら、本音を抱きかかえ俺も部屋に入った。

 

 

「それで刀奈達は何でここに来てるのかな?」

 

さっきも言ったが、この時間帯はいつもならこの子達は寝ている時間なのだ。

それなのに俺の部屋に来ていたのは何かしら理由があるのだろう。

何もなければまず部屋に来ることはあっても泣きながら抱きついてくることはないもんな。

沈黙の中一番最初に口を開いたのは簪だった。

 

「えっと、私達テレビで怖い映画を見ちゃって、それで部屋に戻るのが怖くなって、それで」

 

なるほど、それでモニター室から一番近い俺の部屋に来たわけね。そこまではいい、いいんだが...。

 

「その手に持っているものはなんなのかな?」

 

部屋に入ってから気が付いたが、刀奈たちはクッションのようなものをもているのだ。

確かあれは、モニター室に完備されていたやつだったはず。

いや、まさかな、そんなことはないよな、だって今までこんなことなかんだから、大丈夫だよな、大丈夫だと願いたい...

だがそんな願いは本音の一言で崩れ去るのだった。

 

「今日はるりにぃと一緒に寝る!」

 

その一言に俺は固まってしまった。えっ、聞き間違いだよな一緒に寝る?

冗談だよな、と言いたいのだが刀奈たちの反応を見る限りだとそんなことは言えなかった。

虚は恥ずかしそうにしてるし、刀奈もなんかもじもじしてるし、簪はすでにベットに寝転がってるし、これはもう引き返せないのではないのだろうか。

さっきから抱きついている本音はまだびくびくしてるし、どうすればいいんだこの状況!

 

 

結局、刀奈たちに押し負けてしまい、結局一緒に寝ることになった。

ベットでは全員は入りきらないので、布団を三枚敷きその上で寝ている。

刀奈たちはスーッ、スーッと寝息を立てて気持ちよさそうに寝ているが、俺は全く眠ることができなかった。

だって、刀奈たちに腕枕しているのだから...。

刀奈と虚は右腕を、簪と本音は左腕を枕にしているのは別にいいのだが、正直になれない体制だから寝ようとしても寝れない。

さてどうしたものか...、なんとか眠れる方法を考えるが何一つ思い浮かばなかった。

まぁ、目をつぶればいつの間にか眠れるだろう、そう思い、目をつぶり、眠りについた(つもり)。

 

 

・・・翌朝

結局俺は眠りについたのだが、眠りが浅かったのかあまり疲労が取れたようには感じなかった。

しかも逆に疲れがたまったようにも感じた。

顔でも洗おうかと思い、起き上がろうとするが、体に違和感を感じた。

詳しく言うと、上半身と右手に感じた。

上半身には何かが密着している感じ、右手には柔らかい感触を感じた。

おそるおそる首を起こしてみてみると、俺が着ているTシャツが膨張しているのが分かった。

ゆっくりとTシャツを左手で上げてみると、そこには自分の腹部を枕にして寝ている簪の姿があった。

はぁ、簪か...、と安心したのもつかの間、右手に異変が起きた。

詳しく言うと右手というより、柔らかい感触を持ったものが動き出したのである。

とっさに右手のあるほうへ顔を向けた。そこにいたのはパジャマの中に手を突っ込まれている刀奈の姿があった。

どうやったらこうなるのかを自分でも知りたいな。

実際、自分がこうしている訳だが……。

現在時刻は午前六時、この状況どうやって打破するか、方法は二つある。

 

1.強引に右手を引っ込抜く

2.刀奈が寝返りするのに合わせて右手を抜く

 

......どっちもどっちだよなぁ

1は間違いなく刀奈は起きてしまう、がばれるかは五分五分だ。

2のほうはばれることはないだろうが、目覚ましが鳴るあと30分の間に刀奈が寝返りするかどうかの話だ。

こっちの確立としては成功に3割、失敗に7割といったところだ。

..........すまない、刀奈、不甲斐ないお兄ちゃんを許してくれ!

と心の中で刀奈に謝り、俺は強引に右手を抜くのであった。

そのあとは結局ばれてしまい、許してもらう条件として、今日刀奈たちを学校に連れて行くこととなった。

刀奈は「お兄ちゃんが剣道してる所見るの久しぶりだなぁ。」と喜んでいるからいいのだが、正直なところ連れて行くのはとても不安だ。

今日は剣道部の指導及び練習試合なのである。

何もなければいいのだが、心配になりながらながらも学校に行く準備を済ませていった。

 

 

一方こちらはというと...

 

「千冬姉!、今日試合するんでしょ?」

「あぁ、今回はかなり手強いと束が言っていたな」

「俺も見に行っていい?」

「...しかし学校に連れて行っていいのだろうか」

「お願いだよ千冬姉!」

どうするかなぁ、と頭を抱えて考えているときだった。

「おはよー!ちーちゃん!、いっくん!」

鍵をかけていたはずの玄関から扉を思いっきりあけ、篠ノ之束が入ってきた。

「束おねぇちゃん、おはよう!」

「束...、いつも言っているが、もう少し静かに入って来れないのか?」

「だって、いっくんとちーちゃんに早く会いたかったんだも~ん、それといっくんは連れて行っても大丈夫だよ」

「なぜだ?」

「さぁ、何となくかなぁ。私としてはいっくんにも来てほしいけどなぁ」

「束お姉ちゃんもいいって言ってるからいいでしょ、千冬姉?」

束まででてきたら、私に一夏を止めることはできないな。

「...今回だけだぞ」

「やった~、ありがとう千冬ねぇ!」

私の試合を見るためだけにどうしてあそこまで必死になるのか...。

結果、一夏も一緒に連れていくことになった。

 

 

・・・・・・

 

 

午前9時

 

俺は刀奈達を連れて校内に入り、剣道部が活動している武道館へと足を踏み入れるのであった。

家で道場の決まりを知っている刀奈達は中へ入る前に「失礼します」

と、お辞儀をしてから中へと入って行った。

俺も同じく挨拶とお辞儀を済ませて、剣道部の主将の元へと向かう。

「おはようございます。」

「おはようございます。今日は指導のほど、よろしくお願いします。ですが...。」

主将が俺の背後をちらちらと見ている。俺は自分の背後を見てみると。

そこには、剣道部の女子部員であろう女子たちと楽しそうにしゃべっている刀奈たちの姿があった。

「あ~...。すいません、今日は妹たちも連れて来てしまいました。」

主将に事前の連絡もせずにつれてきてしまったことを俺は頭を下げて謝った。

俺が頭を下げると、

「次回からお願いしますね。今回はこちらから頼んでいるので今日は特別ということで」

剣道部の主将は少し苦笑いしながらも刀奈たちの同伴を許可してくれた。

「ありがとうございます。ここではおとなしくするように言い聞かせますので。

それでは胴着に着替えてきますので、また後程。」

俺は頭を上げて、主将に一言伝えてから更衣室の所へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回は不定期で投稿します。
また間が空いてしまいますが、こちらの事情をくみ取ってもらえると幸いです。
それではまた次回!
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