海SIDE
皆が夏祭りを楽しむ中、僕は友海と一緒に出店を歩いていた。
「パパ、こうして一緒にお祭りまわってくれてありがとう」
「友海、お前、僕が知っている友海より歳上なんだよな」
「うん、そうだよ」
それにしては、こう年相応に反抗期とかないものか……というかいつかは言われるんだろうな……パパの洗濯物と一緒に洗わないでとか……
「ハァ……」
「パパ、どうしたの?」
「いや、そういえば今のお前って何歳なんだ?」
「14歳だよ~」
14歳ってことは、僕が知っている友海の二年後……二年でこんなに成長するんだな
「ん?何だ海と友海は二人で回ってるのか」
「流石は親子ですね」
後ろを振り向くと若葉さんとひなたお姉ちゃんと出くわした。この二人も世界が違うのに、仲がいいな……
「未来のパパって結構忙しいから、こうやって一緒にいてくれることって少なかったから……今はすごく嬉しんだよ」
「そうか……」
「海くん、子供のことはしっかり面倒を見ないとね」
「はい……所でちょっと気になってるんですけど、何で杏さんとWそのっちは頭を抑えてるんですか?」
若葉さんとひなたお姉ちゃんの後ろで何故か頭を抑えているそのっち二人と杏さん。何かやらかしたのか?
「ちょっと、この二人はな」
「まぁ若葉ちゃん、いい加減赦してあげましょう」
「だけどひなた……ん?あそこにいるのは……」
若葉さんは僕らの前を歩く桔梗さんと牡丹の二人を見つけた。二人も親子水入らずで楽しんでるのか?
「仲いいね~そのっち」
「そうだね~でも何だか固いね~」
「「それじゃ様子を見に……」」
いや、二人共怒られたばっかりじゃないのか?それにしても本当に固いな……
「牡丹って甘えたりしないから……」
「とりあえず様子を見ようか」
「こら、海、お前まで……」
「まぁまぁ若葉ちゃん、いいじゃないですか。私も二人のことが気になりますから」
僕らは二人の後を……様子を見ることにしたのだった。
桔梗SIDE
牡丹についてきてほしいところがあると言われて、僕は人気のない場所に着ていた。
それにしても何が始まるんだ?
「あ、あの、桔梗……さん」
「別に二人っきりの時はお前の言いやすい呼び方でいいぞ」
「で、でも……」
何というか美森の血を濃く引いているのか、固いな……いやなんというか須美の方だな
「それで話って何だ?」
「え、えっと、その……お願いしたいことがあって……桔梗さんは絵が上手って聞いて……」
誰から聞いたんだろうか?というか海の世界の僕は絵は描かないのか?いや仕方ないよな。僕の場合は腕のリハビリで絵を書き始めたんだし……
「私のお父様も絵が上手なんです。暇な時にいつも描いてくれるんですけど……出来たら桔梗さんにも描いてほしいなと思って……」
「何ていうか……お前……いや言わなくていいか。いいぞ」
僕はスケッチブックを取り出した。すると何故か牡丹はキョトンとした顔をしていた。
「えっと、いいんですか?」
「あぁ、」
「えっと……ありがとうございます」
書き始めて、しばらくしてようやく完成し、僕は牡丹に絵を見せた。
「えっと……これが私ですか?その……私こんなに綺麗じゃないですよ」
「そうか、僕は見たまましかかけないんだけど……」
そう言った瞬間、牡丹は思いっきり顔を真赤にさせていた。一体どうしたんだろう?
「素敵な絵を書いてくれてありがとうございます……あのこの絵……大切にします」
溢れんばかりの笑顔で僕が描いた絵を大事そうに握りしめるのであった。それに素敵な絵をかいてくれてありがとう……か。それにこの笑顔……本当に似ているな。
海SIDE
「何だか影で見ているのが申し訳ないな」
「というか若葉さんまで一緒に来る必要はなかったんですよ」
「いや、だけどな……」
「まぁまぁあの二人は放って、私達も祭りを楽しみましょう」
「たんちゃん幸せそうだね~」
「ご先祖様~私達も何か楽しませて~」
「乃木……お前らな……」
「ふふふ、それじゃ皆で祭りを楽しみましょうか」
僕らは皆で祭りを回ることになった。たまにはこういうのも悪くないよな……