花結いのきらめき・二人の勇者の章   作:水甲

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今回はすごく短めです


03

桔梗SIDE

 

僕らがこっちにいる間住むことになる宿舎に案内されるのであった。とりあえず分担して掃除も終わらしたし、ゆっくりするべきだな

 

「それにしてもこんなところがあったなんてな」

 

「てっきり夏凛みたいに大赦が用意したアパートだと思ってたんですけど……」

 

海の言うことも分かる。僕もてっきりそうじゃないかと思っていたけど、まぁここも悪くはないから良いけど……

 

「所で桔梗さん、聞いてもいいですか?」

 

「何だ?義手のことか?話すとしたら皆に話すべきことなんだけどな……」

 

義手になった理由がバーテックスに右腕を食われたことだからな。おまけにそれが原因でとんでもないバーテックスが現れたし、というか今回の敵である造反神って僕の記憶を読み取ってアイツを復活させたりしないだろうな。それはそれで面倒だけど……

 

「いや、義手のことじゃなくって、桔梗さんって東郷の事、美森って呼んでますけど……好きなんですか?」

 

「……………」

 

こいつも中々鋭くないか?いや、確かに好きだし、付き合ってるけども……

 

「好きだからって言ってもこっちでもって言う訳にはいかないだろ」

 

同じ美森だからって、同じように接したら色々とまずいからな……僕はジュースを飲みながらそう言うと、海は少し考え込み……

 

「そう……ですよね……因みに聞きますけど、キスとかしたんですか?」

 

「ぶーー!!」

 

思いっきりジュースを吹き出した。こいつ、なんていうことを聞くんだよ!?

 

「お前……なんでそんなこと聞くんだよ!!」

 

「いや、参考までに………」

 

「参考って……お前も誰か好きなやつがいるのか?」

 

僕が聞いた瞬間、海の奴は顔を赤らめながら頷いた。もしかして付き合っているけど、いまいち踏み出せないというやつか?

 

「精々手をつなぐくらいしかしてないと……」

 

「いや、手を繋いだり、バスタオル越しだけど抱きしめ合ったりとか……」

 

どこが一歩踏み出せないんだよ。思いっきり踏み出せてるじゃないかよ。こっちはキスはしたけどそういったことは美森がお互い責任持てるようになってからって言われてるんだぞ

 

「何が一歩踏み出せないんだよ?」

 

「き、キスとか……」

 

何で抱きしめあったり出来るのに、キスが出来ないんだ?こいつは……

 

「お前、色々とおかしいからな。下手すればヘタレレベルだぞ」

 

「それ、色んな人に言われてます」

 

ちょっと落ち込む海。もうヘタレって言われてるのか……

 

「所でお前の恋人って誰なんだ?」

 

「友奈です」

 

友奈と付き合ってるのか……そっちの世界の美森はよく付き合うことを認めたな……こっちに来る前にあったラブレター事件のときなんか美森、かなり暴走してたのに……

 

「まぁ互いに意識しないようにしような」

 

「はい」

 

僕らは互いに約束するのであった。

 

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